tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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ワーカホリック~仕事中毒~…<つかつく>  3.




つくしは、マンション前で、リムジンから降りて来た男に、後悔しかなかったのだ。


其の時のつくしは、早く、引っ越しする事しか考えられなかったのだ。


なので、翌日のつくしは、先輩女性検事に声を掛けるのだった。


「先輩…。
 お借りして居るあのマンションですけど…。
 引越ししようと思って、今、引っ越し先を探している最中…何です。
 だから、私の後に、引っ越しして来られる方を、探してもらえますか?」
「………」


つくしの言葉に、此の(つくしの)先輩女性検事は、狼狽え始めたのだった。


何故なら、此の話しを不動産会社に提示し無ければ成らないのだ。


“そう成った場合…。
 既に、成立していたマンション売却の件は、如何成るのだろうか?”と…。


此の(つくしの)先輩女性検事は、考え始め、悩み始めたのだった。


だから、つくしには、返答に躊躇する先輩女性検事だったのだ。



其の事の理由を知らないつくしは、先輩女性検事の対応に、『??』しかないつくしだったのだ。



だが、つくしは、其の先輩女性検事に、懇願するのだった。


「先輩…。
 宜しくお願いしますね。」


そう言って、つくしは、其の場を離れたのだった。



慌てたのは、其のつくしの先輩女性検事だった事は言うまでも無かったのだ。


なので、其の話しの件が、不動産会社から、楓の下に下りて来たのだ。



という訳で、楓は、つくしに会う事にしたのだった。


勿論、検事総監と一緒にだった事は言うまでも無い。



そして、検事総監から、呼び出されたつくしの前に現れた楓に、つくしは、驚いて居たのだった。


つくしは、大学時代に、楓の企業理論に関する本を読んだ事が有り、“尊敬に値する人物だ‼”と、思って居たのだった。


だからこそ、つくしは、思ってしまったのだろう。


“何故、此処に、此の方が居るの?”と、思うつくしだったのだ。
つくしが、そう思っても、致し方ない状況だった事は事実なのだから…。



そして、楓は、つくしに、司の事を話しして聞かせて居たのだった。


「牧野さん…。
 怒らないで、聞いて下さるかしら?」


つくしは、そう言われて、嫌と言える人間では無かったのだ。


だから、返答の意を楓に、伝えて居たのだった。


「はい。」


楓は、つくしの真意を分析する為に、つくしを凝視し乍ら、話しし始めて居たのだった。


「牧野さん…貴女に。
 私(わたくし)の愚息を会わせたのは、此の私(わたくし)よ。
 私(わたくし)は、貴女を見込んで、私(わたくし)の愚息を貴女に引き合わせる事に
 したの。」


つくしは、訳が分からずに居たのだった。


何故なら、楓に会ったのは、此の日が初めての筈だったのだ。


だから、つくしは、楓に確認する様に、訊き出し始めて居たのだった。


「あの~。
 私は、道明寺社長とは、初めてお会いしたかと思って居ますが…。
 何方かで、お会い致しましたでしょうか?
 私を見込んで下さる要素が、何方に有ったのでしょうか?」


なので、楓は、正直に、つくしに話しして居たのだった。


「此方(検察庁)で、私(わたくし)は、貴女をお見掛けしたのよ。
 的確に、仕事をしている貴女の姿に、好感が持てたわ。
 だから、貴女に、愚息を裁いて欲しかったのよ。」
「………」


つくしは、驚愕顔を、顔に張り付かせたまま、顔が固まった状態で居たのだ。
だから、言葉も出て来ないつくしだったのだ。


なので、楓は、つくしに、更に、突っ込んで、話しし始めて居たのだった。


「私(わたくし)の愚息は、ご存知の通り、誰の手にも負えない息子なのよ。
 起業家としては、最低よ。
 でも、誰もが、悲観する様な愚息でも、我が社の後継者には変わりないの。
 だから、あの息子(こ)の心の闇から、救い出して下さる方を探して居たのよ。」


だが、つくしは、其れこそ、驚愕だったのだ。


だからこそ、つくしは、言えた言葉だったのかも知れない。


「私の様な若輩者が、差し出がましいのですが…。
 こう言う事は、親の役目では無いでしょうか?」


つくしからの此の言葉に、楓は、つくしの性格を分かった様な気がして居たのだった。


だから、楓は、司の事を懇願する様に、伝えて居たのだった。


「そう…よね、普通は?
 けれど、うち(道明寺家)は、其れは、出来ないのよ。
 企業を守る為には、家庭を犠牲にするしかなかったの。
 だから、司の子育ては、使用人頭に任せっ切りだったの。
 だから、あの息子(こ)は、親の愛に飢えた子供に育ってしまったのかも知れないわ。
 だから…。
 今のあの息子(こ)の中の信じられるものは、『お金』だけに成ってしまったわ。
 だから、あの息子(こ)が、良く、言う言葉の中に、“お金は裏切らない。”と、言う言
 葉が在るの。
 だから、今のあの息子(こ)は、『マネーゲーム』に走って居るわ。
 其れは、ストイックなまでに…。
 其れじゃあ、駄目なのよ。
 誰も、就いて来ない。
 其の片鱗が、あの息子(こ)に現れ始めて居るの。
 嘗ての主人の様に…。」


つくしは、其処まで、楓の話しを聞いて、其の先の話しを訊いて視たく成ったのだった。


「道明寺社長のご主人とは、道明寺会長の事ですよね?
 過去に道明寺会長に何かお有りだったんですか?」


楓は、語るには、まだ、息苦しく成るのだが…。
今は、そんな事を言ってられないと、思い、つくしに、話しして、聞かせていたのだった。


「主人は、愚息が、高校を卒業して直ぐの3月に、倒れたのよ。
 其れで、愚息をNYに呼び寄せたの。
 所謂、主人は、『仕事人間』だったの。
 今で云えば…。
 『仕事中毒(=ワーカホリック)』だったの。
 四六時中…。
 仕事の事で、頭が一杯に成って、仕事以外の事は、何も考えられない状況だったの。
 主人は、四六時中、『働かなければ成らない。』と、気持ちが駆り立てられていたわ。
 寝ても覚めても、仕事の事しか頭にない。
 そう成れば…。
 良い結果は生まれて来ない。
 結果、倒れてしまった。
 今は、或る程度、回復したけれど…。
 今でも、無茶は出来ないの。
 愚息もそう成りそうで、今から、私(わたくし)は、不安なのよ。」


此処で、つくしは、疑問が湧きがったのだ。


だから、楓に訊き出し始めて居たつくしだったのだ。


「何故、私…何でしょうか?」


楓は、微かでは有ったのだが…。
つくしに、微笑み掛けて居たのだった。


「貴女の様な方が、愚息を助け出してくれる様な気がしたから…よ。
 其れは、私(わたくし)の直感よ‼
 私(わたくし)は、直感で、仕事して来た人間よ。
 だからこそ、愚息には、貴女で、間違い無いと思って居るわ。」
「………」


だからこそ、つくしは、楓の言葉に、何も言えなかったのだ。

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