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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あれから【再び】…<総優>  続編⑥




<総二郎side>


其の時の俺は、牧野の話しを聞いて居て、俺は、牧野の英徳(学園)時代の頃の事を思い出して居た。


あの当時の牧野は、逃げずに、英徳(学園)の奴等と、戦って居た。


あの当時の牧野の事を考えると、優紀は、ぜってぇ、耐えられねぇ事は、分かり切って居た。


牧野だから、あの当時の試練を乗り越えられたと思う。


牧野の強さは、優紀にはねぇだろう。


其の事を分かって居る牧野だから…。
言えた言葉だったのだろう。


俺が、そう思って居た時に…。
司は、神妙な顔付きに成って、言葉を紡ぎ始めて居た。


「そうだよな。
 松岡には、あの状況は耐えられねぇだろうよ。
 俺が、あの当時の首謀者だったから…。
 俺に言えた義理じゃねぇが…。
 つくしだから…。
 つくしだったからこそ、出来た偉業だったと、俺は、思うぞ‼」


桜子も、言い始めて居た。


「そうですわね。
 先輩は、私の虐めにも耐えた方ですから…。
 先輩は、どんな虐めにも、立ち向かわれただけじゃ無く、跳ね除けられる精神力の持ち
 主ですから…。
 誰でも、出来る事では在りませんわ。
 優紀さんがお辛く成る前に、会社は、お辞めに成った方が身の為ですわ。
 F4とお付き合いする女性に向けられる嫉妬は、普通の精神力の持ち主の女性では、と
 ても耐えられませんわ。」


其処に、牧野は、言い切って来た。


「って事は、私の知らない所で…。
 桜子も其れ成りに、何か、有ったって事だよね?」
「ええ。
 其れ成りに…ですけど。
 大学時代に、経験致しましたわ。」


桜子の話し振りに、あきらは、驚愕していた。


「桜子…?」


唯、桜子は、あきらに、ニコッと、笑って居るだけだったが…。
あきらは、後で、桜子に追及するだろうから、俺等 F3&T3の出る幕じゃねぇよな。


そう思って居た俺は、優紀の方を向いて言って遣った。


「優紀…。
 会社は、辞めて良いぞ‼
 優紀の一人位ぇ…。
 俺が面倒看て遣る。」


俺の其の言葉に、類は、俺を茶化し始めて居た。


「総二郎…。
 まさか、其れって…。
 プロポーズのつもり…?」


だから、俺は、間髪入れずに、言って遣った。


「あのなぁ~。
 プロポーズな訳ねぇだろ。
 もし、プロポーズするなら…。
 二人っ切りの所で、もっと、ムードを出すっつーの‼
 俺は、ずーっと、思ってた。
 何れは、優紀に仕事を辞めさせて、うち(西門流)の内弟子にしようと…。」


俺の其の言葉に、優紀は、驚愕し始めて居た。



其の後の優紀は、俺の提案を呑む事にした様子だった。


優紀自身も、もう、限界だったのだろう。


後で、優紀から訊き出した話しに寄ると…。


余りにも、理不尽な事を訊かれたり…。
答えられない様な事を訊かれたり…。


優紀にとって、会社に行くと言う事は、一種の覚悟が必要だったのだ。


其の為…。
優紀にとっては、もう、限界に近い状態だったのだ。


だが、そんな優紀に、俺は、救いの手を差し伸べて遣ったのだ。



そして、優紀は、次の日…。
朝、出勤した会社で、「上司に『退職届』を、提出した。」と、俺に言って来たのだ。


其の事が、また、会社内に、噂と成って、広まったらしいのだが…。



<優紀side>


会社内で、有る事無い事言って居る会社の女性社員の話し振りに、私は、疲弊し掛けて居たのだった。


「ちょっと、聞いた…?
 松岡が、退職するらしいよ。」
「もしかして、F4の『西門総二郎』との結婚秒読みとか言わないわよね?」
「其れは、まだ、無いんじゃないの⁉
 だって…。
 付き合いは、まだ、浅い筈でしょ?」
「そうでもないみたいよ。」
「えっ??
 其れって、如何いう意味よ?」
「松岡の同期達の話しじゃあ。
 高校からの知り合いらしいよ。
 もしかしたら、『元さや』って事なのかな?」
「其れは、無いんじゃないの?
 其の当時から、『西門総二郎』の女遊びの噂は、絶えなかったでしょ‼
 もし、松岡が、其の当時、『西門総二郎』と付き合って居たのなら…。
 其の当時も、松岡との噂話に成って居ても可笑しく無いでしょ?」
「まあ、そうだよね。
 其れなら、其の当時から噂が在っても、可笑しくないもんね。」
「其れに、どうせ、松岡は、今だけよ。
 あんなに、女遊びが絶えなかった『西門総二郎』が、松岡だけで、終われる訳無いじゃ
 ん‼」


私は、先輩方のそんな話しを聞いて居て、其の場に居る事が居た堪れず…。
其の場を後にして居たのだった。



そして、其の日に、私を迎えに来てくれた総二郎さんは、車から降りて、私を待って居てくれた様子だった。


其の場所は、実は、会社から、少し、離れた場所だったのだ。


だが、何故か?
会社の人間にバレた様で、総二郎さんと私が、一緒に居る所を、携帯で撮られて居たのだ。


其の画像が、『Twitter』に挙げられてしまったのだ。


其の事が在ってから、総二郎さんと私は、常に、マスコミに追い掛けられる身に成ってしまったのだ。


其れは其れで、私は、居た堪れずに居たのだった。


なので、会社としても、私の事情を考えて、私からの『退職届』を、「受理する事に成った。」と、上司から私の下に、報告が入ったのだった。


なので、私の退職日は、1ケ月後と成ったのだった。



<総二郎side>


あの後の俺は、マスコミに終われ様が、そんな事は、気にして居なかったのだ。


何故なら、一人の女性(優紀)だけに陶酔している其の時の俺は、かなり、浮かれて居たのだ。


だが、此の一連の事案に寄り、優紀の身には、大変な事が、起こって居たのだった。


実は、俺が、高校生の頃より…。
否、中学生の頃より…。
其の当時の俺が遊んで居た女達は、優紀を恨み始めたのだった。


優紀の事を良く知らない筈のそんな女達は、優紀の有る事無い事を、Twitterで挙げ始めたのだ。


其の事で、優紀が、精神的に苦痛を感じ始めたのだ。


俺は、優紀を救う為…。
一緒に、住む事を、優紀に提案したのだ。


で、俺は、司と付き合って来た牧野でも経験した事の無い苦しみを、優紀に与えてしまった事を、悔やむしか無かったのだ。


否、此れまでの俺の行いを、後悔するしか無かったのだった。

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