tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あれから【再び】…<総優>  続編⑱




<総二郎side>


俺は、親父と共に、婚約発表の席に就いたのだった。


そして、司会者の声と共に、俺は、婚約発表に臨むのだった。


「此れより、西門家の婚約発表を行います。
 先ずは、西門流 家元より、ご挨拶が御座います。」


親父が、一瞬、俺の顔を見て来た様に、感じたが…。
俺は、真正面を見据えていた。


其れは、今回の婚約発表の際…。
TVカメラも入っているからだった。


だから、俺自身が、粗相をする訳にいかなかったのだ。


で、親父が挨拶を始めていた。


「先程、ご紹介が御座いました 西門流 家元で在り、隣に座っております 西門流 次
 期家元を務めて居ります 『西門総二郎』の父親で御座います。
 此の度は、私共の愚息で在ります 『西門総二郎』の婚約発表の席に、足をお運び頂
 き、感謝申し上げます。
 私から寄りは、当の本人で在ります 『西門総二郎』より、お話しさせて頂いた方が宜
 しかったと思いますので…。
 今から、『西門総二郎』に話しさせますので、宜しくお願いします。」


で、俺が、マイクを受け取って、話しし始めたのだ。


「此の度は、お忙しい中…。
 私の婚約発表の席に、お集まり下さり、感謝申し上げます。
 私には、此れまで、色々な噂が在りました。
 勿論、此れまで、取り沙汰された全てが、噂通りだと言う事は有りません。
 しかし乍ら、或る程度の噂は、噂通りと言わざるを得ないと思います。
 其の件に関しても、私の婚約者は、了承しております。
 実は、私と私の婚約者との出会いは、高校生の頃までに遡ります。
 私の幼馴染で親友で在る F4のメンバーの婚約者が、私の婚約者の幼馴染で親友だっ
 た事から、私は、私の婚約者と知り合いました。
 其の当時の私は、皆さんもご存知の通り、遊び廻って居ました。
 其の当時の私は、私の婚約者への(総二郎の)気持ちに気が付いて居ない振りをして、
 彼女を傷付けてばかり居ました。
 其の当時の私の婚約者は、そんな私に、愛想尽きたのかも知れません。
 大学受験勉強を理由に、私の前から、姿を消しました。
 其の当時の私は、其れで良いと思って居たんです。
 彼女を、西門流の渦の中に、巻き込みたく無かったんです。
 其の当時の私は、西門流の渦の中に、彼女を巻き込めば、間違い無く、彼女を傷付けて
 しまうと思って居たからでした。
 ですが…。
 先程、申し伝えました私の幼馴染で親友で在る F4のメンバーの婚約者を通して…。
 私の知り得ない所で、私の婚約者は、私の母親で在ります 家元夫人と、既に、知り合
 って居たんです。
 そう言う処から、私の母親で在ります 家元夫人は、既に、其の当時から、私の婚約者
 の事を気に入って居たそうです。
 機会が有れば…。
 私に、彼女を引き合わせ様と、家元夫人は、考えて居たそうです。
 そう言う事から、私と私の婚約者との付き合いは、順調に、育まれて来ました。
 皆さんも、もう、ご存知かと思いますが…。
 私の婚約者は、一部の報道でも在りました通り…。
 彼女は、一般家庭出身の女性です。
 ですので、其の事を良く思われて居ない方々から、私の婚約者は、誹謗中傷を受けてお
 りました。
 ですが…。
 此れからは、西門流 次期家元夫人と成ります。
 また、家元夫人より、既に、次期家元夫人としての修行も受けております。
 ですので、今後は、此の様な事が起こらない事を節に願っております。
 以上で、私の挨拶とさせて頂きます。」


俺は、言い切って遣った。


記者の連中は、ぼーっとして居るのか?
何のリアクションも無かった。


だが、俺が、マイクを、テーブルに置いた途端…。
我に返った様に、質問の言葉が、出始めていた。


中には、“悪意が有んだろ?”と、言いたく成る様な質問も、飛び交って居た。


だが、俺も、全てには、返答する気もねぇし…。
悪意が有ると判断した質問には、返答しねぇで於いた。


「お答えする必要性は、御座いません。」と…。


質問の殆どは、俺が遊んで居た頃の事が、中心だった。


其の中に、俺は、答えるべきだろうという質問が、一つだけ有った。


記者から言われた其の質問とは…。


「次期家元が、今まで遊んで来られた女性と…。
 此の度、発表為さいました次期家元の婚約者の方との違いは、何だったのでしょう
 か?」


だから、俺は、真正面を向いたまま、言って遣った。


「今まで、遊んで居た頃の私は…。
 唯、西門流に対する反発から、遊んで居ました。
 本来なら、次男で在る 私は、西門流 次期家元を襲名する立場の人間では無かったん
 です。
 其れが、家庭的な事情に寄り、次男で在る 私は、西門流 次期家元を襲名せざるを得
 なく成りました。
 其れは、私が、中学生の頃の事でした。
 其の当時から、私の遊びは始まりました。
 だから、其の当時の私は、遊びで終われる女性ばかりを選んで居ました。
 私の中で、『3回ルール』というルールを作って…。
 ですが…。
 其の当時の私にとっては、1回で、飽きる女性ばかりだったんです。
 だから、そう当時の私は、『1000人斬り』を公言する程、遊んで居ました。
 そんな中…。
 私の婚約者だけは、違って居たんです。
 彼女だけが、俺の中に有るモノを見抜いたんです。
 所謂、本来の私自身を見抜いたんです。
 其の当時の彼女は、まだ、高校生でした。
 だから、其の当時の私は、彼女にのめり込みそうに成る自分自身の気持ちを封印する事
 にしたんです。
 其れが、此の歳に成って、彼女と再会した事で、私の『パンドラの箱』の蓋が開いてし
 まったという訳です。」


俺は、過去の行いの懺悔の気持ちと共に…。
『優紀』という女は、俺にとって、『世間の女共とは違う』と言う事を分からせたくて、言った言葉だった。


俺の其の言葉が、世間では如何捉えらたかは、分からねぇが…。
今の俺の正直な気持ちを伝える事にしたのだった。


そして、俺と優紀の婚約発表は、無事、終了したのだった。



其の後の俺と優紀は、やはりのF3&T3に呼び出されたのだった。


そして、婚約発表の事を、総評されて居た俺だった。


先ずは、類から口火が切られたのだった。


「総二郎にしては、真面だったじゃん。
 あの会見は、懺悔のつもりだったの?」


だから、俺は、言って遣った。


「ああ。
 優紀への俺の気持ちが間違って居るとか言われて、また、Twitterに挙げられても、癪だ
 ろ。
 だから、“優紀への俺の気持ちが、正解…何だ‼”と、言う事を、世間に分からせる為
 に、話ししたんだ‼」


類は、もう、俺に興味を失くしたかの様に、あっさりとした返事だった。


「ふ~ん。」


其処に、桜子から言われていた俺だった。


「ですが…。
 あの会見ですと…。
 また、西門さんの過去の女性達からの妬みが有りそうですけど…。
 優紀さんは、大丈夫…何でしょうか?」
「………」


俺は、あの会見が正解だと思って居たので、桜子からの此の言葉には、一瞬、言葉に詰まってしまった。


だから、言葉が出て来ねぇ俺だったのだ。


そんな時に、俺は、あきらからも、言われて居たのだった。


「まあ、何方にしても、色々、此れからも、言われるだろうよ。
 其れだけ、総二郎が、遊んで居た期間が長過ぎたって事だろう。
 其処は、総二郎も、反省しねぇとな。
 其れより、此れからの優紀ちゃんの方が心配だろ?」


あきらから、そう言われた俺は、優紀の方を向いて居た。


俺は、勝手に、解釈して居たのだ。


“もう、此れで、此の話しは終わった。
 此れからは、優紀との生活に、気持ちを集中させよう‼”と…。


だが、優紀は、決心したかの様に、俺だけじゃ無く、F3&T3にも、言って除けて居たのだった。


こういう時の優紀は、芯のしっかりした処を魅せるのだ。


実は、そんな優紀を、俺は、尊敬していた。


「あの~。
 皆さんのご心配には、感謝致します。
 ですが…。
 過去の総二郎さんがして来た行いについては、私は、知る由も在りません。
 ですから、其の件に関しては、私が、関知する処では在りませんし…。
 其の件に関しては、もう、気にもしていません。
 寧ろ、総二郎さん自身に、解決してもらう事案だと思って居ます。
 其の件で、また、私に向けられる目が有るのだとすれば…。
 総二郎さんと一緒に、解決するしか無いと思います。
 なので、また、皆さんには、ご相談する事も有るとは思いますが…。
 其の時は、宜しくお願い致します。」
「「「「「「「………」」」」」」」


俺は、そんな優紀に、何も言えずに居たのだった。


否、俺だけじゃ無く…。
F3&T3も、そうみてぇだった。

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