あれから【再び】…<総優> 続編⑤
<総二郎side>
俺と優紀は、其の後…。
F3&T3に、呼び出されていた。
まあ、此の日が来る事は、覚悟して居たから…。
当然行く事には変わりねぇが…。
優紀は、不安そうだった。
だから、俺は、優紀に訊いて居た。
「大丈夫か?
優紀…。」
「………」
優紀は、何も答えては来なかったが、頷いてくれた。
だが、俺は、そんな優紀が心配だったので、F3&T3からの攻撃は、一手に、俺が受ける事を考えて居たのだった。
案の定…。
F4代表策士 と T4代表策士 の攻撃は、俺に命中して来た。
先ずは、類からだった。
普段、ソファに寝転んで居る類が、俺に、攻撃して来るって…。
流石だぜ‼
「総二郎…。
松岡とは、何時(いつ)、再会したの?」
「ああ。
最近だ‼」
「ふ~ん。」
今度は、桜子からだった。
如何も、類は、既に、そんな俺には、興味を失くした様子だった。
「西門さん…。
高校生の頃の優紀さんを振って於いて、今度は、優紀さんを追い掛けたんですか?
其の次は、如何為さるおつもりですか?」
「付き合い続けるに決まってるだろ?」
其処に、牧野が、応戦して来た。
司絡みで、牧野と会う時も、何時も、こいつは、俺を睨み付けてたよな。
今、思い出したわ。
「西門さん…。
否、エロ門…。
今度、優紀を泣かせたら…。
私の鉄拳が、西門さんの顎に、ヒットするから…ね。
良い…。
次は無いからね‼」
「ああ。
俺は、もう、優紀を、手放さねぇよ‼
お袋が、優紀を気に入ってんだ‼
何か有ったら、お袋が唯じゃ置かねぇだろ?
まあ、そんな事が無くても…。
俺は、優紀を大切にするけど…よ。」
そう言い切った俺に、あきらは、口笛で、答えてくれた。
「ヒュー‼」と…。
<優紀side>
私は、此の場が、居た堪れなかった。
何故なら、私は、つくしを通して、T3とは、高校生の頃だけじゃ無く…。
大学生に成っても、親友としての付き合いは続いて居た。
だが、高校生の頃の私は、総二郎さんとのあの一件が有って以降、F4とは、会って居なかった。
其れに、桜子さんからは、美作さんとお付き合いが始まった事は、聞いて居た。
だが、其れ止まりだった。
だから、私にとっては、此の場に居る事自体、不自然で仕方なかったのだ。
其れが、こう成ってしまった事で、私は、会社で、大変な事に成ってしまって居た。
総二郎さんと再会したあのBARで…。
私の同期が、其の場に居たというのに、総二郎さんが、私を連れ出した事で、同期からの追求が始まったのだ。
何故か?
此の事が、会社の社員にバレていた。
其の後の私は、其の事が理由と成り、先輩・同期・後輩…関係無く、私への追及が始まったのだ。
結局、私の現在は、会社に居辛く成って居たのだった。
そう思って居た時…。
俯いて居た私の顔を覗き込む様に、総二郎さんが、私を見て来たのだ。
そして、私は、総二郎さんに声を掛けられて居たのだった。
「優紀…。
如何したよ?
何、考えてんだ?」
「………」
総二郎さんは、そんな私を心配そうに観て居たのだ。
だから、寄り一層、何も言い出せない私が、其処に居たのだった。
其処に、桜子さんが、私に声を掛けてくれたのだ。
「優紀さん…。
もしかして、何か、悩み事でも在ります~?」
「………」
私は、言っても良いのか?
悩んで居たのだ。
“此の場で言っても良いモノか?
私が其の事を話した事で、私は、総二郎さんを苦しめる事に成るのでは無いか?”
と、悩んでいたのだ。
だから、折角、私の為に、話しを切り出してくれた桜子さんにも、何も言えなかったのだ。
そう思って居たそんな私に、総二郎さんは、少し、怒った様な顔付きに成り、怒った様な口調で言って来たのだ。
「優紀…。
何か、悩んで居る事が有るなら…。
言えよ⁉
何時も、優紀は、そうだろ‼
言いたい事の半分も言わねぇんじゃあ。
俺は、如何したら、良いんだよ‼」
そう言った総二郎さんは、尚も、私の顔を覗き込んで来た。
だから、言わずには、居られ無く成り、取り敢えず、私は、当たり障り無い様に、話しして視たのだ。
「実は、総二郎さんと再会した時…。
総二郎さんは、あの場から私を連れ出したでしょ。
でも、其の時に、私と一緒に居た女性は、私の会社の同期なの。
其の同期から、私は、総二郎さんとの事を追及されて…。
挙句の果てには…。
“何で、F4の一員で在る 『西門総二郎』と、知り合えるんだ‼”と、追及されてしまっ
て…。
総二郎さんと私が、親しそうだった事が、不思議だったみたいで…。
だから、つくしの名前は、言わなかったけど…。
“私の幼馴染で親友が、F4の知り合いだから…。”って、言った事で、此の事が、会社内
で、バレてしまったみたいで…。
今、会社に居辛く成ってしまったんです。」
私が、其処まで、話しした時に、つくしは、私の話しをフォローする様に、言ってくれた。
「其れって…。
何か、想像付くわ。
もしかして…。
優紀の会社内の女性から、妬み・嫉み・嫉妬の嵐…何じゃ無いの?
変な噂話されたり…。
私は、英徳(学園)時代に経験したけど…。
優紀は、今まで、そんな素振りを魅せなかったのに…。
会社の人達にとっては、急に、浮上した話しでしょ?
F4は、一般家庭出身の女性が、知り合える立場の人間じゃないって、言う風潮が、世
間では有るから…ね。
英徳(学園)の出身者でも、そう易々と、F4とは、親しく出来ない。
其れに、セレブと云われているお嬢様でも、F4と親しくする為には、其れ相当の努力
が必要って、言われてるらしいから…ね。
そりゃあ、優紀を集中攻撃したく成るんじゃない?
優紀…。
そんな会社は、辞めたら?
私と違って、多分、優紀なら、潰れちゃうよ。」
つくしは、経験者だから…。
つくしの言葉には、重みが有った。
其の時の私は、総二郎さんの反応が気に成り、総二郎さんの方を、チラッと、観て居たのだった。