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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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今更…<総優>  26.




T4女子会が行われて居た日に、F4も、其の後、其の場に乱入した日の翌日に、実は、総二郎は、家元と家元夫人に会う為に、西門邸で、会った居たのだ。


親子と云えど…。
西門流の中では…。
家元と家元夫人は、総二郎の上司に当たる。


なので、通常、総二郎は、家元と家元夫人に、アポを取る立場なのだ。


という訳で、総二郎は、家元と家元夫人に、アポを取ったという訳だったのだ。


だが、家元と家元夫人にとっては、今までに、そんな総二郎を見た事は無かったのだ。


アポを取る処か?
何時でも、突然現れ、用件だけ伝えて、其れで終わりというのが、通常の総二郎だったのだ。


其れが、此の日の総二郎は、アポを取って来ただけじゃ無く、家元と家元夫人に、詫びをも入れて来たのだ。


家元と家元夫人が、驚愕しない訳が無かったのだ。


だが、総二郎は、必死なのだ。


総二郎にとって、優紀を手に入れられるのなら…。
詫びだろうと…。
何だろうと、遣って遣るつもりで居たのだった。


だから、総二郎は、家元と家元夫人に言えた言葉だったのだろう。


「親父…。
 お袋…。
 時間を作ってもらって、申し訳無い。
 実は、親父とお袋に、頼みが有んだ。」


神妙なそんな総二郎を観た家元と家元夫人は、“何事だろうか?”と…。
思案するしか無かったのだった。


なので、家元が、総二郎に確認するか様に、訊き始めたのだった。


「一体、何が有ったと云うんだ?」


なので、総二郎は、懇願する様に、家元と家元夫人に、伝えるのだった。


「俺は、将来的には、優紀と一緒に成りてぇんだ。
 だが、今のままでは、優紀は、俺を受け入れてくれそうにねぇ。
 だから、優紀の勤務体系に合わせて、俺の仕事のスケジュールを調整してぇんだ。
 了承してくれねぇか?」


今まで嘗て、総二郎が、家元と家元夫人に、頭を下げて来た事等無かったのだ。


其れが、今の総二郎は、優紀の為に、頭を下げている。


此の光景だけでも、家元と家元夫人にとっては、信じられないというのに…。
其れが、好きな女性の為に、頭を下げる総二郎は、嘗て、見た事も無かったのだ。


だが、家元夫人は、総二郎に冷やかすかの様に、言って除けるのだった。


「あら…。
 今までの総二郎には、有り得ないわね。
 総二郎にとっての女性とは、唯のお遊びに過ぎ無いと思って居たんだけど…。」


そう言われた総二郎は、イラっとしたのだが…。
其処は、“優紀との将来の為…。”と…。
グッと、我慢したのだった。


そんな総二郎の姿でさえ…。
家元と家元夫人にとっては、驚愕する状況だったのだ。


そして、家元が、代表の様に、総二郎と話しし始めるのだった。


「其れは、何の為に何だ?」


なので、総二郎は、家元に訴える様に、口を開くのだった。


「優紀は、自身の勤務体系を理由に、俺と付き合う事を拒んで来やがった。
 だが…。
 そんなことは、理由に成らねぇ事を、優紀に分からせる必要性が有る。」


其れには、納得の家元と家元夫人だったのだ。


何故なら…。
家元と家元夫人が、優紀と会った時にも、其の事を理由に、総二郎との事を拒まれたのだから…。


だが…。
そんな事をすれば…。
総二郎に負担が掛からないとも限らない。


だから、最初は、駄目出しするつもりで居た家元だったのだ。


だが…。
総二郎の真剣な目付きを見た時…。
“好きな女の為なら…。
 今の総二郎には、遣って遣れ無い事は無いのかも知れないな。”と、考え直した家元だったのだ。



実は、家元と家元夫人は、政略結婚だったのだ。


家元と家元夫人は、同じ時期に、英徳学園に通って居たのだ。


見初めたのは、家元夫人の方だったのだ。


なので、家元と家元夫人が、それぞれ、大学を卒業した事を機に、お見合いが決行され、其のまま、婚約、そして、結婚と成ったのだった。


其の当時の家元には、実は、好きな女性が存在して居たのだ。


其の女性とは、家元が大学時代にお付き合いをして居たのだが…。
家元の父親(先代の家元)から、反対され、別れさせられて居たのだった。


其の事を機に、中高の頃と同じ様に、また、遊び廻る様に成った其の当時の家元だったのだ。


実は、大学時代の家元に、お付き合いしている女性が居る事を、其の当時の家元夫人は、家元夫人の両親に話しして聞かせて居たのだった。


なので、そんな話しを家元夫人の両親から聞き付けた家元の父親(先代の家元)は、家元と、其の当時、お付き合いして居た女性を、別れさせたという訳だったのだ。


其の当時の時代背景も在ったのだろうが…。
西門流の歴史を途絶えさせる訳にはいかないという重圧が、一人っ子で長男として生まれて来た家元に重く伸し掛かって居たのだった。


だからだったのだろうか?
家元は、生まれて来た息子達を、親として、愛して遣る事が出来なかったのだ。


また、家元夫人とは、義務さえ果たせれば…。
許されると思う事で、結婚しても尚…。
遊び廻って居たのだった。


だからだったのだろうか?
家元と家元夫人の仲は、冷え切り、西門邸の中は、何時も、寒々として居たのだった。


何処か?
ピーっと、張り詰めた空気感が、其処には、有ったのだった。


なので、総二郎も、次第に、そんな西門邸が、嫌に成り、邸に寄り付かなく成って行ったのだった。


だからという訳では無いのだが…。
総二郎の考えに、助長するかの様に、手助けして遣る事に決めた家元だったのだ。



また、家元夫人の実家は、旧 華族の出身だったのだ。


実は、家元夫人の実家と、旧 華族出身の三条家は、遠縁に当たるのだ。


なので、実は、事前に、優紀の為人を、優紀の親友と成った桜子の祖母に、訊いて居たのだった。


そして、優紀の為人を知った事で、総二郎を応援する気に成って居た家元夫人だったのだ。



という訳で…。
家元と家元夫人は、総二郎の意向を呑む事に成ったのだった。



また、総二郎は、追加の様に、家元と家元夫人に言って除けるのだった。


「今、優紀が、住んで居る司のマンションを買い取って、俺の所有の物件にしてぇんだ‼
 そして、其の物件に、俺と優紀は、住もうと考えて居る。
 そして、其処で、優紀に俺は、茶を教えて遣る。
 其の為に、リフォームを考えて居る。
 茶室を作りてぇんだ。
 優紀が、何時でも、好きな時に、茶を点てられる様に…。」


此の時の家元と家元夫人は、何もかも、事前に決まって居る事に、頼み事と言う事よりも、事後報告の様に、捉えて居たのだった。


なので、総二郎の思い通りに、コトを進めても、何も、口出しない家元と家元夫人だった事は言うまでも無いのだ。



と言う事で、総二郎は、此のまま、優紀に向かう事を決断したのだった。

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