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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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今更…<総優>  59.




翌日の事だったのだ。


総二郎は、自身の両親で在る 家元と家元夫人から、呼び出されて居たのだった。


実は、此の時の総二郎は、自身の両親で在る 家元と家元夫人から、呼び出された理由を、承知して居たのだ。


なので、此の時の総二郎は、思うのだった。


“昨日のリムジンでの俺と優紀の様子を、運転手から、親父とお袋に報告が有ったのだろ
 う。”と…。



だが、既に、総二郎と優紀は、昨夜の内に、仲直りして居たのだ。


だからこそ、総二郎は、家元と家元夫人からの呼び出しに、面倒臭さを感じるのだった。


だが、呼び出された以上…。
西門邸に、向かわなくてはいけない。


総二郎は、面倒臭さを感じ乍らも、西門邸の中に入って行ったのだった。



其処に、待ち構えて居たかの様に…。
家元と家元夫人が、西門邸の居間に座って居たのだった。


総二郎は、此の場の雰囲気に、溜息しか出なかったのだ。


“はぁ~。”と…。



其処で、総二郎は、家元から、小言を言われるのだった。


「総二郎…。
 あの(両家の食事会の)後、リムジンの中で…。
 優紀さんと、揉めて居たそうだな?
 大方、揉めて居た理由は、私には、分かりそうなモノだが…。
 優紀さんには、許しを請うたのか?」


なので、総二郎は、家元に、言って除けたのだった。


「ああ。
 優紀に許しを請うて、きちんと、許して貰った。」



なので、安心したかの様にし乍らも、家元夫人は、自身の息子で在る 総二郎に訊き出すのだった。


「何が、原因だったの?」



だが、其処は、総二郎からでは無く…。
家元から、話しされたのだった。


何故、家元夫人からの問いに、家元から話しされたのか?
実は、此の時の家元夫人は、不思議では有ったのだ。


勿論、家元は、自身の息子で在る 総二郎を庇うつもり等、毛頭無かったのだ。


しかし、総二郎が、言い難そうにしている姿を観て居て、家元自身、納得して居たという訳だったのだ。



実は、あの食事会の後…。
父親同士の親睦会かの様に、飲みに出掛けて居た家元だったのだ。


其の時に、家元は、優紀の父親から、言われて居たのだった。


「こういう物言いを擦れば…。
 家元は、お怒りに成り、怪訝に思われるやも知れませんが…。
 酔った勢いで、申し上げます。
 総二郎君は、元 遊び人らしく…。
 女性の喜ばせ方を、良く知って居る様ですね。
 私共の長女が、喜んで居ましたよ。
 ですが…。
 そんな総二郎君の其の様子を観て、優紀は、其の時、如何思ったのか?
 私は、返って、心配に成りましたよ。」と…。


実は、此の時の家元自身…。
そう言って来た優紀の父親に、返す言葉が見付からなかった事は言うまでも無かったのだ。



だからだったのだろう。
其の件に関しては、未だ、家元は、家元夫人に話せて居なかったのだ。
家元が、家元夫人に話しした処で、嫌味の一つも言われ兼ねないのだから…。
家元とて、家元夫人に言える筈等無かったのだ。



だからこそ、家元は、総二郎の代わりの様に、家元夫人に話し出来たのだろう。


「家元夫人も、観て居たと思うのだが…。
 総二郎が、優紀さんのお姉さんを喜ばせて居た姿を…。
 私が思うに…。
 総二郎は、其の事で、優紀さんに咎められたのじゃ無いのか?」


何故か?
自身の父親で在る 家元に、言い当てられた総二郎は、不快感を露わにするのだった。


「まあ、そうだけど…よ。」と…。


だが、何もかも、お見通しの家元は、更に、総二郎に言って除けるのだった。


「私に、言い当てられて、総二郎は、怪訝にでも成って居るのか?」
「………」


家元から言われた言葉が、図星で在る 総二郎は、更に、不快感を露わにするのだった。


だが、其れこそ、其の事を云えば…。
家元から何を言われるやも知れない総二郎は、無言に成るのだった。



其処で、家元は、総二郎に、総二郎にとっては、衝撃的な話しをするのだった。
所謂、家元は、優紀の父親から言われた話しを、総二郎に伝えるのだった。


こんな話しを、家元から聞かされた総二郎が、驚愕するのは当然な話しなのだが…。
家元夫人も、また、驚愕するのだった。


だからだったのだろう。
家元夫人は、総二郎に言って除けるのだった。
勿論、呆れ乍ら、家元夫人は、総二郎に話しして居た事は言うまでも無いのだが…。


「総二郎…。
 私(わたくし)は、呆れてモノも言えないわ。
 私(わたくし)は、優紀さんのお母様と、お話しして居たから…。
 其の様子は、観て居なかったんだけど…。
 観て居たら…。
 其の場で、総二郎を咎める事も出来たのに…。
 総二郎は、最初から、優紀さんのご両親に、悪い印象を与えて如何するおつもりな
 の?」
「………」


総二郎は、そんな風に成るとは、思っても視なかったのだ。


だからこそ、家元夫人に、如何返答する事が正解なのか?
悩んだ挙句…。
総二郎は、黙ったままで居たのだった。



食事会の時の総二郎は、云わば…。
ほぼ、初対面と成る優紀の姉で在る 瑞紀に嫌われない様にする事が、此の時の総二郎にとっては、『最重要課題』と認識して居たのだ。


まさか?
自身の思惑と違う方向に向かう事に成るとは思いもしない此の時の総二郎だったのだ。


奇しくも…。
総二郎にとっては、優紀が、認識して居た方が、『正解』と成ったのだった。



此の時の総二郎自身…。
反省するには、遅過ぎるのだが…。
総二郎の心の中では、後悔の言葉だけが、押し寄せて居たのだった。


“しまったなぁ~。
 俺の経験が、返って、仇と成ってしまったな。”と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、初めて認識したのだった。


“俺が、今までに、経験して来たモノは、結局…。
 何の役にも立たねぇって事だよな。
 今までに、俺が言われて来た司が言って来た言葉が、全て、正解だったって事だよ
 な‼”と…。



もし、此の場に、F3が居たとする成らば…。
“こんな総二郎を見る事は、初めてでは無いだろうか?”と、F3…成らば、そう思うだろう程に…。
実は、此の時の総二郎は、落ち込んで居たのだった。




<此の二次小説『今更…<総優>  59.』は、切りが良い為に、短めに成っておりま
 す事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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