tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

今更…<総優>  61.



総二郎は、優紀の父親と会って居たのだ。


総二郎は、優紀の父親と会う事で、優紀の父親の誤解を解いて於きたかったのだ。


優紀の父親が、総二郎の事を誤解する事も、過去の自身の仕業では有るのだが…。
総二郎自身を否定される事は、今後の優紀の父親と、自身(総二郎)の親子関係に、ひびが入ると、思ったからだったのだ。


だからこそ、優紀の心配は、総二郎にも、十分過ぎる位に分かって居るのだが…。
取り敢えず…。
此の時の総二郎の頭の中には、“優紀の父親にも、分かって貰いたい‼”と、いう思いしか、思い浮かんで居なかったのだ。



先ずは、総二郎から、優紀の父親に声を掛けたのだった。


「お義父さん…。
 お時間を作って頂き、有難う御座います。」


だが、優紀の父親は、飄々と、返答するのだった。


「否…。
 構わないよ。
 で、今日は、如何言った話しで、私は、総二郎君から呼び出されたのかな?」


なので、総二郎は、優紀の父親に、話しし始めるのだった。


「お義父さんには、ご心配ばかりお掛けして、申し訳御座いません。
 此の度の事では、私自身…。
 遣り過ぎた感を反省して居ます。
 私の父親からも、諭され…。
 優紀さんからも、怒られました。
 ですので…。
 “遣り過ぎてしまった。”と、反省した次第です。」


なので、優紀の父親も、遠慮なく、総二郎に言って除けるのだった。


「そうだな。
 少し、総二郎君は、遣り過ぎたかな?
 瑞紀にしても、優紀にしても…。
 何方も、私の娘には、変わりは無い。
 其れに、長女の瑞紀は、総二郎君から、褒められて、大変、喜んで居たよ。
 だが、次女で在る 優紀にとって、其の様子は、嬉しいモノでは無かっただろう。
 バイタリティー溢れる姉を諫められる程…。
 父親の私からしても、優紀は、強い方じゃ無いだろう。
 子供の頃から、優紀は、瑞紀から、言い包められてばかり居た。
 だからこそ、あの場の雰囲気を壊したくない優紀にとって…。
 寄り一層…。
 “何も言えずに居たんじゃ無いだろうか?”と、私は、危惧して居たんだよ。
 優紀は、心根の優しい娘だから…ね。」


なので、総二郎は、誤解を解こうとし始めるのだった。


「はい。
 其の事は、十分、認識して居ます。
 お義父さんも、既に、ご承知かと思いますが…。
 過去の私は、随分、遊んで来ました。
 勿論、『遊び人』や『女たらし』との異名を名付けられた程でした。
 ですから…。
 女性の扱いには、手慣れていると、自負して参りました。
 ですが…。
 優紀さんとお付き合いさせて頂く中で、其れは、まやかしでしかないとも、悟ったんで
 す。
 私が、変われた事は、全て、優紀さんのお陰です。
 ですが…。
 食事会に向かう前に、優紀さんから、聞かされたんです。
 私は、お義姉さんとは、既に、会って居た事を…。
 優紀さんから、其の事を聞かされた私は、実の処…。
 其の事を覚えて居なかったんです。
 其れでも、お義姉さんには、覚えて居ないとは、とても言えない事を悟って居た私は、
 ああいう風に、言う事で、其の事を悟られない様に、回避し様としたんです。
 実際…。
 回避出来ましたが…。
 反対に、私の信用を失う様な事態に陥ってしまって…。
 素直に、正直に…。
 お義姉さんには、言うべきだったと、反省しました。」


だが、其処は、優紀の父親だったのだ。
言うべき事は、伝え様とする優紀の父親だったのだ。


「そうだな。
 素直に言うべきだっただろうな。
 勿論、将来的には、総二郎君は、瑞紀と義姉弟に成る訳だから…。
 総二郎君が、“最初が肝心‼”と、思うだろう事も分かって居る。
 だが、時と場合に寄っては、大切な人を失う事に成り兼ねない。
 其れが、今回の優紀だったのだろう。
 優紀は、私の娘だから…。
 我慢強いとは思う。
 だが、余り、優紀を軽く観ない方が良いと思う。
 優紀が拗ね始めると、総二郎君が後悔する事に成るだろう。
 優紀が真剣に怒った所に、総二郎君は、まだ、遭遇して居ないんじゃないかな?」と…。


そんな風に、優紀の父親から言われた総二郎は、思うのだった。


“今回の事で、もし、優紀が、あのまま怒って居たとしたら…。
 ヤバかったって、事だよな⁉”と…。


なので、総二郎は、更に、思うのだった。


“此れからの俺は、優紀を怒らせる事が出来ねぇ。
 迂闊に、モノは言えそうにねぇな。”と…。


そう思って居る時に、優紀の父親から総二郎は、声を掛けられたのだった。


「総二郎君…。
 私は、総二郎君が、過去に、そう言う事を言われて居た事は、百も承知だよ。
 まさか…。
 今までは、TVの中の情報でしか知らなかった其の総二郎君が、優紀の旦那さんに成る
 とは、思っても視なかったが…ね。
 だが、優紀が選んだ相手が、其の総二郎君だったのなら…。
 私は、父親として、応援するしか無いんだよ。
 其れが、父親の務めだと思って居る。
 だからこそ、過去の総二郎君が、優紀に寄って、変われたと言うのなら…。
 優紀を怒らせる様な事は、もう、金輪際…。
 し無いと誓って欲しい。
 私が、安心する様に…。
 そして、“過去は、過去…。”と、思える様な行動を取って欲しい。」と…。


総二郎は、優紀の父親に、誓うのだった。


「はい。
 私は、優紀さんだけじゃ無く…。
 お義父さんにも…。
 お義母さんにも…。
 優紀さんが、私と結婚した事を後悔させない様に、努めて行く所存です。
 私は、お義父さんからの信頼を勝ち取れる様に、もっと、もっと、変わって行くつもり
 です。」と…。


そう優紀の父親に誓った総二郎は、優紀の父親の顔を、じーっと観て居たのだった。


否…。
観て居たという寄りも…。
優紀の父親の顔付きを確認して居たのだった。
総二郎自身の事を疑って居ないかを…。


だが、優紀の父親は、総二郎の目を見て居たのだ。
総二郎が、嘘を言って居ないかを…。


こうして、優紀の父親と総二郎は、男同士の腹の探り合いを展開して居たのだった。


優紀を手放さなくては成らない優紀の父親と…。
優紀を手に入れたい総二郎との間で、男同士の腹の探り合いは、展開されていたのだった。


だが、何方から共なく…。
フッと、息が漏れる音がしたのだった。


其処で、優紀の父親と総二郎は、笑いが、漏れたのだった。


そして、優紀の父親は、総二郎に伝えるのだった。


「総二郎君は、本当に、優紀に寄って、変えられたのだろう。
 そんな女性に巡り会えた総二郎君は、幸せなのだろう。
 其の女性が、自身の娘とは、嬉しいが…。」


なので、総二郎は、優紀の父親に、感謝の意を込めて、伝えるのだった。


「はい。
 お義父さんとお義母さんに育てられた優紀さんを、私は、一生、大切にします。
 優紀さんは、私が、やっと、巡り会えた女性ですから…。
 お義父さんとお義母さんに、感謝申し上げます。
 此れからも、宜しくお願い致します。」と…。


此の時の優紀の父親と総二郎との間には、蟠りが取れて…。
本当の親子とまでは行かないが…。


此の時の総二郎の心の中では、やっと、親子としてのスタートラインに立った様な気がしていたのだった。


そして、優紀の父親も、また、総二郎に優紀を託す気に、やっと、成れていたのだった。



そして、結婚式に向けて、総二郎と優紀は、着々と、準備を進めて行くのだった。

×

非ログインユーザーとして返信する