人間恐怖症…<つかつく> 58.
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく> 58.』は、一部の言葉に、不快に感じるやも知れない言葉が入って居ます。
了承の程、宜しくお願い致します。>
進は、エントランスで、司から言われた言葉に対して、司に、笑い乍ら、頷いて居たのだが…。
進は、司に訊いて於こうと思い、其の場から立ち去ろうとして居た司に、声を掛けて、訊き始めるのだった。
「道明寺さん…。
明日からも、俺は、道明寺さんと一緒に、姉さんと潤の部屋に居た方が良いですか?」と…。
だが、司は、“今日の美桜の様子なら、大丈夫かも知れねぇ‼”と、思い、進に、司の心の内を告白するかの様に…。
司は、進に言って除けるのだった。
「否…。
美桜と潤の部屋の中に、進が居ねぇ状況での美桜の様子を観てぇから…。
明日からは、俺と美桜と潤の3人で、過ごして視るわ。」
なので、此の時の進は、司の美桜に対する決心みたいなモノを感じて、笑顔で、司に了承の意を告げるのだった。
「分かりました。
でも、何か有れば…。
姉さんの部屋にも、内線が有るので、俺に、連絡して下さい。」と…。
なので、司は、進に、返答するのだった。
唯、一言だけ…。
「ああ。」と…。
そして、進は、司に、笑って、挨拶の言葉を伝えるのだった。
「道明寺さん…。
おやすみなさい。」と…。
そして、司を見送る為に、司と進が会話している場所から、一歩、後ろに下がって居る状況で、執事は、エントランス内に居たのだ。
其の執事が、一歩前に進んで、司に声を掛けたのだった。
「道明寺様…。
おやすみなさいませ。」と…。
なので、司は、そんな進と執事に、返答したのだった。
「ああ。」と…。
そして、其の時の司は、名残惜しそうに、古菱邸を後にしたのだった。
なので、進が、部屋に戻る為に…。
エントランスを後にしようとして居た時の事だったのだ。
執事が、進に声を掛けたのだ。
「進坊っちゃん…。」
進は、何時にもして、神妙そうなそんな執事に、返答の言葉を告げるのだった。
「う~ん⁉
何…?」と…。
なので、執事は、思って居た事を進に伝えるのだった。
「美桜お嬢様は、大丈夫なのでしょうか?」
此の時の進には、執事が、何を言いたいのかは、十分過ぎる位、理解して居たのだ。
だが、進は、執事から訊き出そうとするのだった。
「えっ??
何の事…?」
執事も、進の考えは、手に取る様に分かるのだ。
だが、此の時の執事は、自分自身の口から、進に伝えたのだった。
「美桜お嬢様の様子は、如何だったでしょうか?」と…。
なので、進は、執事に、伝えたのだった。
何故なら…。
今までの美桜で在る成らば…。
誰もが心配する状況だったのだから…。
ここ最近の美桜は、古菱邸内の人間(執事・使用人・その他のスタッフ)には、慣れたという事も有り…。
過呼吸を引き起こす状況でも無かったのだ。
だから、誰もが、忘れてしまいそうだったのだが…。
美桜の状況を知って居る執事にとっては、美桜の事が心配だったのだ。
其れは、使用人頭にしても、同じ思いだったのだ。
だから、執事が、進にそう訊いて来た意図が分かる進にとっては、執事が心配しない様に、進は、執事に、話しし始めるのだった。
「俺が、観た感じだと…。
姉さんは、道明寺さんを全面的に信用したという感じでも無さそうだけど…。
でも、嫌がっている様子も無かったよ。
今の姉さんにとっては、道明寺さんは、初対面と言う事に成るんだろうけど…。
道明寺さんを観た直ぐの姉さんは、過呼吸を引き起こしてたよ。
けど…ね。
道明寺さんは、姉さんの為に、過呼吸について、勉強してくれたんだろう…ね。
道明寺さんは、過呼吸の対処方法を知って居たよ。
俺は、潤を抱き上げて居たから…。
“ヤバい‼”と、思ったんだけど…。
道明寺さんに任せても、大丈夫だったよ。
其れ以降の姉さんは、過呼吸を引き起こす事は無かった。
姉さんには、気が付いて居ない様子だけど…。
弟の俺から云わせれば…。
きっと、姉さんは、道明寺さんを、受け入れ始めたんじゃないかな?
姉さんが、道明寺さんを受け入れる日も、そう遠くない様に、俺は、思うんだけど…
ね。」
実は、そんな風に、進から話しを聞いた執事は、ホッとして居たのだ。
何故なら…。
今の美桜のままでは、潤が可愛そうに思えていた執事だったのだ。
潤は、幼いにも関わらず、頭が良かった。
英才教育を受けて居る潤は、講師陣を唸らせる程だったのだ。
其れは、当然と云えば、当然だったのかも知れない。
何故なら…。
其れは、勤勉家で、頭の良い『牧野つくし』のDNAを、諸に受けた潤だったのだから…。
なので、潤は、自身(潤)には、父親が居ない事も、誰にも訊こうともせず…。
潤の傍に、潤の父親が居ない事が、寂しい筈の年齢の潤で在っても、其の事で、美桜を困らせた事は、一度も無かったのだ。
だからこそ、潤を不憫に思う執事だったのだ。
実は、古くから此の古菱邸にて仕えている執事にとって…。
古菱姉弟(美桜と進)の置かれている現状を把握している唯一の人物だったのだ。
全てを把握しているそんな執事だからこそ…。
美桜の事だけじゃ無く…。
進の事も…。
そして、潤の事も…。
我が子と同じ様に、心配にも成るのだった。
なので、執事は、そう話しして居た進に、言えた言葉だったのだろう。
「左様で御座いましたか?
其れは、様御座いました。」と…。
なので、進も、執事に、笑顔で、頷くのだった。
そして、進は、執事に、断りを入れて、自室に戻る事にしたのだった。
「じゃあ…。
俺は、そろそろ、部屋に戻るよ。」と…。
なので、執事は、そんな進に、詫びの言葉を告げるのだった。
「左様で御座いますね。
お引き留め致しまして、申し訳御座いませんでした。」と…。
そして、其の後の執事は、古菱姉弟の父親で在る 古菱社長が、古菱邸に帰宅して居たという事も有り、古菱社長の下に向かうのだった。
そして、古菱社長は、執事に寄って、執事が、進から聞いた話しの内容を知ったのだった。
そして、此の時の古菱社長は、思うのだった。
“司君と美桜の繋がりは、誰にも、引き剥がす事が出来ないのかも知れないな。
其れは、司君と美桜が、魂で繋がって居るのと言う事なのかも知れない。
と言う事は…。
司君と美桜の二人が出会った事は、『運命』だったのかも知れない。
否…。
因縁なのだろう。”と…。
だからだったのだろう。
古菱社長は、更に、思うのだった。
“3ケ月後が、如何成って居るのか?
楽しみ…だ。”と…。
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく> 58.』は、切りが良い為…。
短めに成っております事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>