総二郎とあきらの恋【人間恐怖症…<つかつく>】 エピローグ③
総二郎は、優紀に、今迄の蓄積して居た思いを、皆(F2&T2)の前で、言ってしまったのだった。
総二郎が、あんな風に、言ってしまった事で…。
総二郎が気が付いた時の優紀の顔付きは、困った顔付きに成って居たのだった。
所謂、優紀の顔付きは、あの頃、優紀が、つくしに言って居た『下がり眉』の状況と成って居たのだった。
だが、此の時のあきらが思えて居た事は…。
総二郎にとっての優紀の存在の凄さだったのだ。
あれだけの遊び人だった総二郎を、真っ当な男の姿に変えた優紀…。
今迄の総二郎は、実は、何股位だけでは済まなかったのだ。
下手をすれば…。
十数股に成って居る時も有った位なのだ。
そんな総二郎を、たかが4年で変えた優紀…。
此の時のあきらは、そんな優紀を、尊敬の眼差しで観て居たのだった。
だが、酔いが一気に醒めた滋と桜子は、総二郎に、吠え始めるのだった。
「ニッシー…。
如何言う意味よ⁉」
「西門さん…。
此の場に、もし、牧野先輩が、居らっしゃったとすれば…。
間違い無く、激怒されて居ましたわね。」と…。
そして、滋と桜子からの言葉に、更に、優紀の顔付きは、困った様な顔付きに成るのだった。
だが、総二郎は、既に、開き直って居たのだった。
“言ってしまったもんは、仕方ねぇ。
後は、優紀に、迫るだけだ。”と…。
だからだったのだろう。
総二郎は、そんな風に、自身に言って来た滋と桜子に、伝えるのだった。
「俺と優紀は、4年程前から…。
プラトニックな恋愛関係だ‼」と…。
「「………」」
実は、そんな総二郎からの言葉に、此の時の滋と桜子は、驚愕するのだった。
何故なら…。
高等部の頃の総二郎を、思い出せば…。
総二郎から発せられた言葉は、此の時の滋と桜子には、信じられなかったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の滋と桜子は、同じ様な事を思うのだった。
“ニッシー(西門さん)に、限って…。
有り得ない(ですわ)。
幾ら、優紀(さん)が、好きな(お)相手の女性だったとしても…。
あのニッシー(西門さん)が、一人の女性だけを求めて…。
しかも、4年間も、プラトニックのままで居られた何て…。
まるで、ニッシー(西門さん)が、司(道明寺さん)化して(いらっしゃいますわね)る
よ。”と…。
なので、此の時の滋と桜子の顔は、驚愕顔を顔に張り付かせたまま…。
言葉を発する事が出来ないで居たのだった。
だが、此の時の総二郎は、そんな滋と桜子を信用させる為に、敢えて、優紀に、同意を求める様な話しをし始めたのだった。
「俺は、優紀に告白してからの此の4年間…。
優紀には、kissだけで、一切、優紀を傷付ける様な事はしてねぇ。
そうだよな、優紀…。」と…。
なので、優紀は、下を向いたままの状態で、頷くのだった。
なので、総二郎は、更に、言って除けるのだった。
「俺は、優紀との約束の3年所か?
4年も、優紀の気持ちが、俺の方に、向くまで待って遣って居た。
けど…な。
優紀は、そんな俺の気持ちを、蔑ろにした。
そうだよな、優紀…。」と…。
だが、優紀は、そう言って来た総二郎の方を向く為に、顔を上に上げたのだった。
そして、優紀は、そう言って来た総二郎の言葉に、反論の言葉を伝えるのだった。
「西門さん…。
ちょっと、待って下さい。
確かに、私は、西門さんに、お願いしました。
“私が、西門さんを信用出来る迄には、最低でも、3年は掛かると思います。”と…。
私は、確か、『最低でも』と、お伝えしたと思います。
だから…。
私は、『3年』だけじゃ無く…。
少なくとも…。
『最低でも、3年は掛かる』と、お伝えしたと思います。
だから…。
4年掛かってしまって居る事は、申し訳無く思って居ますが…。
私は、嘘を言って居ません。」と…。
其処まで、優紀に言われた総二郎は、言い返す言葉も無く…。
唯、優紀の気持ちを訊き出そうとするのだった。
「じゃあ…。
そろそろ、優紀の気持ちを、俺に、聞かせろや。」と…。
なので、優紀は、自身の想いを、総二郎に、伝えるのだった。
「ご返事が、大変遅く成って申し訳御座いませんでした。
本当なら…。
皆さん(F2&T2)の前で、お伝えする事は、今の私には、ハードルが高過ぎます。
なので、“西門さんとご一緒して居る時に…。”と、お話ししたい所だったのですが…。
今の西門さんには、私の其の思いは、通じないですよね?」と…。
なので、総二郎は、そう訊いて来た優紀に、即答するのだった。
「ああ。
返事が遅れたんだ。
今…。
此処で、言え‼」と…。
なので、優紀は、深呼吸してから、目を瞑ったままの状態で、思い切って、総二郎に、伝えるのだった。
「西門さんと、お付き合いさせて頂きます。」と…。
其処で、あきらは、口笛を吹いて、そんな総二郎と優紀の二人を、祝福するのだった。
だが、此の時の総二郎は、そんなあきらの祝福の口笛寄りも、優紀だったのだ。
総二郎は、未だ、目を閉じたままの優紀の腕を掴んで立たせて、優紀の腕を掴んだまま…。
其のまま、扉に向かうのだった。
そして、総二郎は、F2&T2に言って除けるのだった。
「悪ぃが、俺と優紀は、先に、行くわ。」と…。
そして、総二郎と優紀は、其のまま、大河原グループの子会社が経営して居るレストランバーを出たのだった。
だが、此の場(大河原グループの子会社が経営して居るレストランバー)に残されたF2&T2は、それぞれ、同じ様な事を思うのだった。
“総二郎(ニッシー・西門さん)は、(優紀の気持ちが)待ち切れなかった(様だね。・様
ですわね)んだろう(な)。
という寄りも…。
我慢出来なかった(様だね。・様ですわね)んだろう(な)。”と…。
そして、其の後のF2&T2は、此の場をお開きとしたのだった。
そして、類は、早く、花沢邸に帰りたかった事から、滋と桜子を、あきらに任せて、先に、出たのだった。
なので、其の後のあきらは、また、飲み始めたせいで、酔い始めた滋を、大河原家のSPに任せて、あきらは、桜子に、声を掛けるのだった。
「桜子…。
俺が、(三条)邸迄、送って遣るわ。」と…。
なので、桜子は、あきらからの厚意を断る事無く、受け取るのだった。
「はい。
お願いします。」と…。
そして、あきらと桜子は、リムジンの中で、色々な話しをするのだった。
そして、あきらと桜子は、意外と、価値観が似て居る事に、気が付くのだった。
なので、其の後のあきらと桜子は、自然な形で、急接近するのだった。
そして、其の後の桜子は、高等部の頃以来、久し振りに…。
あきらに連れられて、美作邸に、良く、出入りする様に成ったのだった。
なので、此の頃の桜子は、あきらの母親で在る 夢子 と あきらの双子の妹達で在る 絵夢と芽夢とは、仲良く成るのだった。
其れだけじゃ無く…。
あきらの双子の妹達で在る 絵夢と芽夢にとっての桜子は、自然と、色々と、相談出来る相手で在り…。
『姉』と『妹』の様な間柄と成って居たのだ。
だから…。
あきらの双子の妹達で在る 絵夢と芽夢が、此の頃の桜子を呼ぶ時の呼び名は、『桜子お姉ちゃま』だったのだ。
なので、実は、桜子は、絵夢が、美桜(=つくし)の弟で在る 進に好意を抱いて居た事は相談されて居たので、事前に、知って居たのだ。
絵夢からは、“他言無用で…。”と、付け加えられて居たので、桜子は、誰にも、言わなかっただけだったのだ。
なので、桜子は、進と絵夢が、付き合い始めた事も知って居たのだ。
なので、進も、絵夢が、桜子に、相談して居た事も、絵夢から聞かされて知って居たのだった。
という訳で…。
あのF3&T3の飲み会の後…。
付き合い始めた総二郎と優紀 ・ あきらと桜子は、更に、二年後…。
それぞれ、結婚するのだった。
実は、司と美桜は、総二郎と優紀 ・ あきらと桜子が、それぞれ、付き合い始めた事を知らなかったのだ。
司と美桜が、此の事を知ったのは、総二郎と優紀 ・ あきらと桜子が、それぞれ、付き合い始めて、一年が経った頃の事だったのだ。
美桜は、兎も角として…。
司は、事前の報告が無かった事に、総二郎とあきらに怒った事は言うまでも無かったのだった。
また、勿論の事…。
司と美桜の後に、総二郎と優紀 ・ あきらと桜子が、それぞれ、付き合い始めた事を知った時の類と滋は、司以上に、激怒して居たのだった。
「何故、教えてくれなかったのか?」と…。
そして、其の一年後…。
司と美桜の次男で在る 智(とも)と、同級生と成る 息子が、総二郎と優紀 ・ あきらと桜子のそれぞれに、誕生するのだった。
fin
<此の二次小説『総二郎とあきらの恋【人間恐怖症…<つかつく>】 エピローグ③』
は、最後の類と滋の気持ちを、記載せずに、投稿して居りました。
修正して、先程、記載致しております。
お詫び申し上げます。>