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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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今更…<総優>  55.



そして、西門家 と 松岡家の揃っての食事会と成ったのだった。


優紀は、朝から、不安だったのだ。


自身の姉で在る 瑞紀が、要らぬ事を言わないか?
不安だったのだ。


そんな様子の優紀の事を察知した総二郎は、優紀に、確認するのだった。


「如何した?
 優紀…。
 顔色が、悪ぃぞ‼」と…。
「………」


だが、優紀は、何も、総二郎には、言おうとし無かったのだ。


だから、そんな様子の優紀に、より一層…。
不安に成る総二郎だったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、そんな優紀に、追及するのだった。


「優紀…。
 今日の両家の食事会に出席したくねぇのか?
 其れとも…。
 他に、不安事でも有んのか?」と…。
「………」


だが、優紀は、言葉無く、唯、総二郎に、首を横に振って魅せるのだった。


だからだったのだろう。
総二郎は、そんな風に、首を横に振っている優紀の頬を、総二郎の両手で抑え込み、俯き加減だった優紀の顔を、更に、上げさせたのだ。


そして、総二郎は、優紀に、怒り気味で、訊き始めるのだった。


「何も言わねぇ優紀に…。
 俺は、如何したら、良いんだ?
 優紀が、何も言わねぇなら…。
 今から、優紀自身に訊いて遣ろうか?」


身支度の整った優紀は、そんな事を言って来る総二郎に、驚愕顔を顔に張り付かせて、慌てる様に、総二郎に、話しし始めるのだった。


「姉の事…何ですけど…。
 何を言い出すのか?
 不安…何です。
 きっと、総二郎さんにも、話しをしたがると思うんですけど…。
 軽くあしらって下さいね。」


だが、総二郎は、思うのだった。


“そんな事を、此の俺が出来る筈がねぇ。
 優紀の姉さんと言う事は、俺の義姉に成る人…何だぞ⁉
 優紀の姉さんと優紀との間に、何が有るのかは、俺には、分からねぇ。
 けど…。
 俺は、牧野から、聞いて居たんだけど…な。
 「優紀のお姉さんと優紀は、仲が良いんだよ‼
  優紀のお姉さんのお子さんも、優紀が取り上げたんだよ‼」と…。
 けど…。
 今の優紀の話し振りだと…。
 優紀の姉さんと優紀は、仲が悪ぃって事か?”と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、優紀に訊き出し始めたのだった。


何故なら…。
総二郎は、両家の食事会の前に、聞いて知って於きたかったのだ。


「なぁ~、優紀…。
 もしかしなくても…。
 今の優紀の話し振りだと…。
 優紀の姉さんと優紀は、仲が悪ぃって事か?」


だが、優紀は、総二郎が、勘違いを起こして居る事に、気が付いたのだ。


だから、優紀は、瑞紀とのTELでの話しした内容を、総二郎に、伝えたのだった。


其の上で、総二郎は、思い出そうとしたのだが…。
全く、思い出せなかったのだ。


だから、総二郎は、優紀に、確認するのだった。


「俺は、何時、松岡宅に、行ったんだ?」


優紀は、覚えて居ないで在ろう 総二郎に、驚愕し乍らも、話しし始めるのだった。
勿論、優紀は、総二郎に、疑いの眼差しだった事は言うまでも無いのだ。


そんな優紀の眼差しに、総二郎は、何を追求されるのか?
不安だった事も言うまでも無いのだ。


「本当に、総二郎さんは、覚えて居ないんですか?
 更先輩と、あのビルに上るからと報告しに、態々、我が家に来て下さった時に…。
 玄関先で対応したのが、お姉ちゃんだったんですけど…。
 其の時に、私にも、話しして下さいましたよね?」


総二郎は、思い出したのだ。


「あっ⁉」と、言い乍ら…。


だが、其の時、対応してくれた女性が、優紀の姉さんだとは、其の当時の総二郎は、思っても視なかったのだ。


だから、総二郎は、其の事を、もし、優紀の姉さんから、訊かれたら…。
“大失態する所だった。”と、思わずには、居られ無かったのだ。


“事前に、優紀から、聞いて於いて良かった。”とも、思う総二郎だったのだ。


何故なら…。
優紀とのTELの会話の中で、其の事が、話題に上がったと言うのなら…。
“間違い無く…。
 優紀の姉さんは、俺に、聞いて来るだろう。”と、考えて居た総二郎だったのだ。



そして、食事会の会場に着いた総二郎と優紀だったのだ。


其処で、両家の紹介と共に…。
挨拶を交わし合い…。
総二郎は、無事に、優紀の両親に、結婚の挨拶を執り行う事が出来たのだ。


「ご挨拶が遅れて、申し訳ございませんでした。
 既に、優紀さんとは、一緒に、住んで居ます。
 許可も無く、勝手致しておりました事もお詫び致します。」と…。


だが、優紀の両親は、にこやかだったのだ。


何故なら…。
既に、総二郎の両親とは、かなり、親密に、親同士の付き合いが、進行して居たのだから…。


だが、其の事を聞かされて居なかった 当の総二郎と優紀は、驚愕だったのだ。


だから、優紀の両親は、総二郎にも、嘘偽りない返答が出来たのだろう。


「良いや…。
 気にし無くても良いよ。
 総二郎君の御両親には、良くして頂いて居るし…。
 総二郎君の御両親の為人は、良く存じ上げて居るから…ね。
 そんな御両親の下に、嫁げる優紀は、“幸せ者だ‼”と、何時も、私達夫婦で、話しして
 居るんだよ‼
 此れからも、優紀の事は、宜しく頼んだよ。
 総二郎君…。」と…。


そして、其の後の食事会は、和やかに進んで行くのだった。



だが、しかし…。
優紀の両親と総二郎のそんな話しを聞いて居た総二郎の兄で在る 祥一朗は、総二郎に、呆れて居たのだった。


そんな総二郎の兄で在る 祥一朗の冷ややかな目線が突き刺さる総二郎は、自身の兄で在る 祥一朗を睨んで居たのだった。


だが、総二郎の兄で在る 祥一朗は、心の中で、思うのだった。


“総二郎は、何を遣ってんだか?
 挨拶位…。
 親より、先に、済ませて置けよ‼”と…。


そんな祥一朗の思いが、総二郎には、理解出来たのだ。


だからだったのだろう。
其の後の総二郎は、そんな自身の兄で在る 祥一朗の方を観る事も出来ずに居たのだった。



そんな時だったのだ。
総二郎にとっては、不意打ちの様に、優紀の姉で在る 瑞紀が、総二郎に声を掛けたのだった。


「総二郎君…。
 私の事を覚えて居るかしら…?」


そう優紀の姉で在る 瑞紀から訊かれた総二郎は、思うのだった。


“やっぱり、そう来たか?”と…。


事前に、優紀から、話しを聞いて居た総二郎には、優紀の姉で在る 瑞紀が、如何言って来るか位は、予想が付いて居たのだった。


流石…。
元 遊び人だけの事は在るのだ。


なので、総二郎は、優紀の姉で在る 瑞紀に、言って除けるのだった。


「ええ。
 覚えてますよ‼
 綺麗な女性は、忘れませんよ。
 特に、優紀さんのお姉様ですから…。
 あの時は、ご挨拶も、そこそこに…。
 すみませんでした。」


そんな風に、総二郎が、優紀の姉で在る 瑞紀に話しして居る所を、優紀は、呆気に取られて居たのだった。


何故なら…。
今の今まで、総二郎は、気が付いて居ない話しだという事は、百も承知の優紀だったのだから…。


だが、此の時の優紀の姉で在る 瑞紀は、上機嫌だったのだ。



一方の此の時の優紀は、そんな総二郎に、思うのだった。


“流石は、元 遊び人…。”と…。


なので、食事会が終了後の優紀は、機嫌が悪く成る一方だったのだ。


という訳で…。
何故、優紀の機嫌が悪いのかを知って居る総二郎は、優紀の機嫌取りに走るのだった。

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