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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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今更…<総優>  56.



優紀が、怒る事も、無理は無いのだ。


愛想が良い総二郎に呆れている優紀では有るのだが…。
其れだけでは無いのだ。


あれだけ、優紀は、総二郎に伝えて居たのだ。


『お姉ちゃんを軽くあしらって欲しい。』と、事実、優紀は、食事会の前手に、総二郎にそう、頼んで置いたのだ。


其れなのに…。
総二郎は、優紀の姉で在る 瑞紀を軽くあしらう処か?
返って、総二郎は、瑞紀を調子に乗らせる結果と成ったのだ。



其の事で、リムジンに乗車中の優紀は、総二郎と一緒に、マンションに戻る際に…。
瑞紀から、TELを受けて居たのだった。


「優紀…。
 今日は、久し振りに会えて、良かったわ。
 其れに…ね。
 イケメンの総二郎君から、『綺麗』…何て言われて、私は、嬉しいわ。
 あの時の私は、メイクして居なかったから…。
 スッピンだったんだけど…。
 其れでも、『綺麗』って…事でしょ‼
 優紀からも、総二郎君に、宜しく伝えて於いて…ね。
 其れと…。
 “また、会いましょう。”って、総二郎君に、そう伝えて於いて…ね。
 今後、会える日を楽しみにして居るから…。」
 “………”


優紀は、一方的に、話しして居る瑞紀に、相槌を打って居るモノの…。
何も言えず仕舞いで、TELは切れたのだった。


そんな自身の姉で在る 瑞紀に対して、優紀は、困惑するのだった。



そして、そんな困惑気味の優紀に、総二郎は、声を掛けるのだった。


「優紀…。
 如何した?」


優紀は、そんな風に、呑気に言って来る総二郎に呆れ乍らも、言って除けるのだった。


「えっ??
 お姉ちゃんからのTELだったんですけど…。
 総二郎さんに、“宜しく伝えて於いて…。”って、言ってました。
 其れと、お姉ちゃんが、総二郎さんと、“また、会いましょう。”とも、言ってまし
 た。」


そう言って居た優紀の顔付きは、総二郎から言わせれば…。
まるで、怒っている様にも、観えたのだった。


だからだったのだろう。
総二郎は、優紀に、愛想が良い顔付きで、ニコッと、笑い乍ら、言って除けるのだった。


「優紀…。
 そんな怒った顔付きで、言うなよぅ~な。
 スマイル…、スマイル…。」と…。


だが、そう言った総二郎に対して、寄り一層、優紀は、怒るのだった。


しかし、総二郎は、優紀の頬を、自身の両手で挟み、優紀の突き出た唇に、軽く、kissをしたのだった。


リムジンの中だったので、油断して居た優紀は、咄嗟の総二郎のkissに、反応出来ずに居たのだった。


だが、其の後の総二郎は、そんな優紀の唇に目掛けて…。
何度も、軽いkissを仕掛けるのだった。


総二郎は、優紀からの降参の言葉が聞きたかったのだ。


そんな総二郎の策略に嵌ってしまった優紀は、堪らず…。
言ってしまったのだ。


「総二郎さん…。
 もう、止めて下さい。
 苦しいです。」と…。


其の時を待って居た総二郎は、優紀に、訊くのだった。


「だったら…。
 何時までも、怒ってねぇで…。
 もう、許せよ?」と…。


なので、優紀は、そんな総二郎を許すしか無かったのだった。


「仕方ないですね。
 でも、今度、もし、お姉ちゃんと会う事が有っても…。
 もう、お姉ちゃんを調子に乗らせないで下さい。
 お願いします。」と…。


なので、総二郎は、優紀と約束するのだった。
一言、余計な言葉を付け加え乍ら…。


「ああ。
 分かった。
 けど…よ。
 俺にとっては、優紀の焼きもちは、嬉しかったけど…な。」


実は、此の時の総二郎は、優紀へのそんな言葉で、また、墓穴を掘ってしまったのだ。


優紀は、総二郎に、また、怒り始めたのだ。


「焼きもちは焼いて居ません。
 如何して、私が、焼きもちを焼くんですか?
 言わないで於こうかと思って居たんですが…。
 言わせてもらえるなら…。
 言わせて頂きますが…。
 総二郎さんのお姉ちゃんに対する対応は…。
 流石は、『遊び人』だけの事は在りますよね。
 お姉ちゃんに対しても、女性に手慣れた対応…。
 “流石は、『西門総二郎』だ‼”と、思いました。」


そう言って来た優紀に、総二郎は、不貞腐れ始めたのだ。


だからこそ、総二郎は、優紀に、言えた言葉だったのだろう。


「優紀…。
 いい加減にしろよ‼
 言わせて於けば…。
 何なんだよ?
 確かに、俺は、遊んで居たよ。
 けど…な。
 優紀と再会してからの俺は、一切、遊んでねぇだろ?
 其の事は、優紀が、一番、知ってんじゃねぇのか?
 優紀と再会してからの俺は、“優紀一筋だ‼”って事は…。
 其れが、何なんだよ?
 『“流石は、『西門総二郎』だ‼”と、思いました。』だと…。
 優紀…。
 いい加減にしろ!」と…。


だが、其の日の優紀は、負けては居なかったのだ。


何故か?
優紀は、総二郎に、意見して居たのだ。


「でも、私と再会するまでの総二郎さんは、事実、遊んで居たんですよね?
 だから、あんな事件に巻き込まれた訳ですよね?
 だから…。
 私は、間違った事を言って居ないと思うのですが…。」


だが、総二郎も、優紀には、意見したのだった。


否…。
此の時の総二郎は、優紀に自身の気持ちを、ぶちまけて居たのだった。


「今の俺は、優紀だけだ‼
 俺の優紀への気持ちまで、『遊び』にされたんじゃあ…。
 堪んねぇよ。
 優紀は、俺の優紀への気持ちを、蔑ろにするつもりか?
 だったら…。
 勝手にしろ‼」


此の時のリムジンの中の総二郎と優紀は、其れ以降、お互い、一切、口を開こうとし無かったのだ。


険悪なムードの総二郎と優紀のまま…。
無情にも、リムジンは、マンションに着いたのだった。


そして、此の事は、運転手から、西門家の使用人頭へ…。
そして、使用人頭から、家元と家元夫人に伝わったのだった。


そして、総二郎は、家元と家元夫人に、呼び出される事と成るのだった。




<此の二次小説『今更…<総優>  56.』は、切り目が良い為に、短めに成っており
 ます事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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