tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  95.



一方、タマが、連絡を入れたのは、椿だったのだ。


「坊っちゃんの一大事…。」と…。



其のタマからの連絡に、動揺が隠せない椿は、至急、PJを手配して、日本に帰国して帰って来たのだった。
其れは、日本時間の翌日の夜の事だったのだ。


そして、椿は慌てる様に、タマを引き連れて、タマの部屋で、話しを訊くのだった。


「タマさん…。
 一体、如何言う事…?
 “司(坊っちゃん)の一大事…。”って…。
 私が、“日本に帰国してから話す。”と、言う事は…。
 相当な事が、司の身に、起こったって、事よね?」


なので、タマは、椿に、司の事を話しして聞かせるのだった。


此の話しに、驚愕したのは、他でも無い。
椿だったのだ。


だからだったのかも知れない。
椿は、タマに言って除けるのだった。


「えっ??
 司は、古菱邸に入り浸って…。
 美桜さんとは、上手く行って居たんじゃ無かったの?」


だが、タマは、苦笑いと共に…。
一言、話しするに留めたのだった。


「タマも、上手く行って居ると、思って居たんですが…ね。」と…。


そんなタマの様子に、椿は、溜息しか出なかったのだ。


「はぁ~。」と…。



だが、椿自身…。
司の状況を観て視ないと、納得出来ない様子だったので、タマは、そんな椿に言って除けるのだった。


「椿お嬢さんも、坊っちゃんの様子を、見て来て下さいな。」と…。


なので、椿は、取り敢えず…。
タマの部屋を出て、司の部屋に急ぐのだった。


そして、椿が、司の部屋で観た物は…。
やつれた表情で、アルコールを口にして居る司の姿だったのだ。



実は、昨夜…。
F3が、司の部屋を出た後の司は、頭を掻き乍ら、叫んだ後…。
立ち上がり、内線から、タマに連絡して、有りとあらゆるアルコールを用意させて、司の部屋に、持って来させて居たのだった。


そして、一日中、司は、アルコール漬けという訳だったのだ。



其の時のそんな司の顔の表情は、正気を失って居るかの様子だったのだ。


椿は、そんな司の様子を観て居て、言葉を失うのだった。


だからだったのかも知れない。
椿は、一言だけ、司に声を掛けたのだった。


「司…。」と…。


其処で、漸く、司は、椿の存在に、気が付いたのだった。


「姉ちゃん…。
 来てたのか?」


其処で、漸く、椿も、我に返ったかの様に…。
司に言って除けるのだった。


「司…。
 何を遣ってるの?
 こんな姿を、つくしちゃんが見たら…。
 悲しむわよ。」と…。


だが、此の時の司は、そう言って来た椿を睨み付けるのだった。
そして、司は、椿に、言って除けるのだった。


「どいつもこいつも…。
 『牧野』の事しか言わねぇんだな?
 何度も、言ってるだろ?
 もう、『牧野』は、此の世には、存在してねぇんだよ‼
 いい加減にしてくれ‼」と…。


そんな司の睨みに、後退りする椿だったのだ。


此の時の司は、自暴自棄に突入して居たのだった。
美桜に、懺悔したくても、自身を受け入れてくれない事に、如何して良いのか?
司自身…。
自棄に成り始めて居たのだった。



だが、此の時の椿とっては、此れで、言い訳では無い事も、自覚して居たのだった。
だから、椿は、司の部屋を出て、タマの部屋に戻り、タマに相談を掛けるのだった。


「ねぇ~、タマさん…。
 此のままだと、司が、壊れてしまうわ。
 だから…。
 私…。
 美桜さんと会って来ようかと思うの。」と…。


だが、此の時のタマにとって…。
椿が、出て行った事で、“話しが拗れてしまうのでは無いか?”と、危惧するのだった。


だからだったのだろう。
タマは、椿に、“何か、良い案でも有るのだろうか?”と、思う事で…。
取り敢えず…。
話しを聞こうとするのだった。


「椿お嬢さん…。
 何か、良い案でも有るのですかい?」と…。


其処で、椿は、タマに、微笑み掛けるのだった。
だが、こういう時の椿に、タマは、悪い予感しかし無かったのだ。


其処で、椿は、タマに、話しし始めるのだった。


「私…思ったの。
 “もしかしたら…。
  美桜さんは、つくしちゃんに、嫉妬して居るんじゃ無いか?”と…。
 だって…ね。
 美桜さんは、つくしちゃんの頃の記憶が無いのよね。
 と言う事は…。
 つくしちゃんは、美桜さんでも有るんだけど…。
 “美桜さんにとってのつくしちゃんは、他人の様に思って居るんじゃ無いか?”と…私には
 思えたのよね。
 美桜さんも、頭では理解して居ると思うの。
 でも、実際は、頭と心は、別物なのよね。
 “美桜さんは、頭では、自身の過去の事を理解して居ても…。
  実際の美桜さんは、其の事を受け入れられて居ないんじゃ無いか?”と、思ったの。
 だから…。
 司が、寝言で、『つくし…。』と、言ってしまった事で、“美桜さんの心の中は、気が動
 転してしまったんじゃ無いか?”と、思えたのよ。
 其れって、正しく(まさしく)…。
 “美桜さんは、つくしちゃんに嫉妬して居る。”って、事でしょ?
 其の事を、美桜さんに、理解してもらいたいのよね。
 其れには、女性同士が一番でしょ‼」と…。


そんな話しを、椿から聞かされた此の時のタマは、椿の話しが、真面過ぎて…。
此の時のタマにとっては、驚愕だったのだ。


所謂、タマの考えて居た事は、杞憂に終わったと言う事に成るのだった。



道明寺姉弟は、所謂、猪突猛進タイプなのだ。
思った事・考えた事は、誰に相談するでは無く…。
どんな事でも、遣り遂げ様とする。


先ず、他人(ひと)の話し等…。
聞こうとし無い。


言う成れば…。
他人(ひと)の助言を聞こうとし無いのだ。



だが、今回は、タマに相談して来た椿だったのだ。
実は、其の事自体に、驚愕するタマだったのだ。


だからこそ、タマは、椿に、言えた言葉だったのだろう。


「タマも、そう思って居たださね。
 こうして居ても、如何成るモノでは無いと思って居たんだが…ね。
 “タマでは、今の坊っちゃんを、如何する事も出来ない。”と、思い、椿お嬢さんに、帰国
 して貰ったんだよ。
 “今の坊っちゃんに助言出来るのは、椿お嬢さんだけだ‼”と、思っての事ださね。
 けれど…。
 タマも思って居た事が、椿お嬢さんと、同じ、考え成らば…。
 女同士で、話しして視るのも、良いかもださね。
 でも、如何遣って、美桜様に、お会いするおつもりだい?」


だから、椿は、タマに言って除けるのだった。


「あきらに連絡して、美桜さんの弟で在る 進君に、先ずは、会わせてもらうわ。
 そして、進君に、話しして視るわ。
 其の後の事は、進君と、話しした中で、考えていく。
 其れで、如何かしら?」と…。


今回ばかりは、椿の真面な考えに、タマも、驚愕するのだった。


だからだったのだろう。
タマは、笑顔で、椿に、話しし始めるのだった。


「若い者(もん)は、若い者(もん)で、話しを進めてくれた方が良いだろうさね。
 椿お嬢さんに、今回の事は、任せるださね。
 何時もでも、こうして居ても、埒が明かないだろう。
 坊っちゃんの為に、椿お嬢さん…。
 頼みましたよ。」と…。


此の時のタマは、“椿お嬢さんに、連絡して置いて良かった。”と、思うのだった。


だが、タマは、“此の難局が、無事、終息します様に…。”と、願わずには居られ無かった事も、また、事実だった。



そして、其の後の椿は、あきらに連絡を入れるのだった。

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