tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  123.



クローゼットの引き出しから出されていた時計 や あの『土星のネックレス』に、其の『土星のネックレス』が入って居たジュエリーボックスが、無造作に、出しっぱなしされているクローゼットの床を見た時の司は、確かに、絶句という言葉よりも…。
怒りの方が、強かったのだ。


其れに、此の時の潤の一言に、呆れて、直ぐには、言葉も出て来なかった事も、此の時の司にとっては、また、確かな事だったのだ。


だが、其の後の司は、其の状況も、一瞬の事で、直ぐに、怒り顔に変わって居たのだった。


そして、司は、あの『土星のネックレス』を手に取って…。
潤に、訊き始めるのだった。


「潤…。
 此の『(土星の)ネックレス』を使って、如何遣って、遊んで居たんだ?」と…。


そう訊いて来た司が、持って居る其の『土星のネックレス』を、司から受け取り…。
クローゼットの中で、煌々と、灯って居るライトに向かって、あの『土星のネックレス』を翳し乍ら…。
潤は、司に、言って除けるのだった。


「えっ~と…ね。
 こうすると…ね。
 ほら~。
 きれい(綺麗)でしょ‼」と…。


そんな風に、キラキラと、輝いて居るあの『土星のネックレス』を眺めて居る潤に向かって、父親で在る 司は、思うのだった。


“当たり前ぇだろ‼
 土星の部分には、色々な宝石が鏤められて(ちりばめられて)居るんだから…
 よ。”と…。


だが、此の事に関しては、一切、司は、潤には、何も、伝えなかったのだ。
そして、潤には、言って置かなければ成らない事のみ…。
司は、潤に、伝えるのだった。


「潤…。
 良いか?
 今後は、パパのクローゼットの中には、入って来るな‼
 此のクローゼットの中には、パパにとって、大切な物が、沢山、置いて在る。
 其れに、此の『(土星の)ネックレス』は、パパが、ママにプレゼントした大切な思い出
 の在る『(土星の)ネックレス』だ。
 潤が、遊びで使って良い物じゃねぇ‼
 今度、此処に入ったら…。
 パパは、潤をお仕置きするぞ‼」と…。


司は、潤を睨み付け乍ら、言って除けたのだった。


其の司の睨みに、潤は、怖く成り…。
言葉無く、“うん、うん”と、頷いて居たのだった。


だからだったのかも知れない。
そんな潤の様子を観て居た司は、潤には、クローゼットの中から出る様に、伝えるのだった。


「潤…。
 パパの言って居る事が、分かったのなら…。
 ママの所に、行ってろ‼」と…。


そして、司は、潤が、出しっぱなしにしていた時計 や あの『土星のネックレス』に、其の『土星のネックレス』が入って居たジュエリーボックスを片付け乍ら、思うのだった。


“潤は、3歳なのに、凄ぇな。
 流石は、道明寺家のDNAを引き継いで、産まれて来ただけの事は有るのかも…な。
 時計なら、未だしも…。
 『土星のネックレス』と同じ引き出しの中には、『ウサギのぬいぐるみ』 や 『ホーム
 ランボール』を置いて在ったのに…。
 引き出しから出して、遊んで居たのは…。
 『土星のネックレス』だけだったとは…な。
 潤には、良い物を見極める力が、此の歳で、備わって居るのかも…な。”と…。


此の時の司の顔は、苦笑いという寄りも、薄ら笑いに、変わって居たのだった。
そして、司は、更に、思って居たのだった。


“此のクローゼットを、此のままにする事は、危険かも…な。
 今回は、此れ位ぇで済んだ。
 だが、此れから、産まれて来るで在ろう ガキに対して、俺が、常に、見張って居られる
 訳じゃねぇ。
 だったら…。
 センサー(キー)を付けるしかねぇだろ。
 タマに、人体認証システム付きか? or 顔認証システム付きか? の装置を取り付ける
 様に…。
 言って置くか?”と…。



そして、司は、クローゼットを片付けた後…。
美桜と潤が居るだろう部屋に戻り…。
タマに、言付けてから、古菱邸に戻ったのだった。


そして、潤が、目を擦り始めたので、司は、潤をお風呂に入れて、寝かし付けたのだった。



其の後…。
リビングルームに戻って来た司は、美桜に、声を掛けたのだった。


「美桜…。
 俺に、一切、顔を合わせて来ねぇな。
 如何した?」と…。


そして、美桜は、正直に、司に、返答するのだった。


「えっ??
 うん…。
 司が、本気で、怒れば…。
 “あんなに、怖いんだぁ~。”と…思って…。」と…。


だからだったのかも知れない。
司は、苦笑いと共に…。
美桜に、訊くのだった。


「そんなに、怖かったか?」と…。


だからだったのかも知れない。
美桜は、更に、俯きがちに、正直に、伝えるのだった。


「うん。
 怖った…。
 潤も、怯えて居たし…。
 私の過去…。
 『牧野つくし』は、怒った司を観た事、有ったの?」と…。


司は、一瞬、如何言おうか?
迷って居たのだが…。
正直に、話しし始めるのだった。


「まぁ~、そうだな。
 俺と牧野は、何時も、飽きもせず、喧嘩ばかりして居たから…な。
 周りが引く位ぇだったな。
 だが…な。
 『牧野』は、ぜってぇ、俺を怖がらなかった。
 『牧野』は、俺から、引く事は、先ず、無かったな。
 だから…。
 俺が、何時も、謝って居たかも…な。」と…。
「………」


そんな司からの言葉に、美桜は、驚愕するのだった。


だからだったのかも知れない。
美桜からは、何も、発せられる言葉は無かったのだった。


其の代わりに、美桜は、心の中で、思うのだった。


“私の過去の『牧野つくし』と、言う女性は、どれだけ、気が強い女性だったのだろう
 か…?”と…。



そんな風に、引いて居るで在ろう 美桜の様子に気が付いた司は、美桜に、言って除けるのだった。


「美桜…。
 勘違いするじゃねぇぞ‼」と…。


司から、そう言われた美桜は、ハッとして、思うのだった。


“何も、勘違いして居ないと思うんだけど…。”と…。


だが、美桜は、司に頷くのだった。


なので、司は、美桜に、言って除けるのだった。


「俺は、美桜が、喧嘩ばかりしていた頃の『牧野』みてぇな女だろうと…。
 今の美桜だろうと…。
 俺は、美桜が、『美桜』成らば…。
 どっちでも良いんだ。
 喧嘩ばかりして居た頃は、其れは其れで、楽しかった。
 まだ、お互い、高等部に通って居た頃だったし…な。
 けど、今は、違ぇだろ。 
 俺と美桜は、大人に成った。
 美桜と、こんな風に、穏やかな日々を過ごせている今の自分自身の事を、俺は、気に入っ
 て居るんだ。
 美桜は、俺を頼ってくれる事にも、満足してる。
 だから、美桜には、俺の気持ちを勘違いして欲しくねぇんだ。」と…。


そして、美桜は、司に、頷き乍ら、お礼の言葉を伝えるのだった。


「うん。
 分かってるよ。
 司…。
 有難う‼」と…。


そして、司は、美桜からの嬉しい返答の言葉が聞けた事で、提案の言葉を告げるのだった。


「なぁ~、美桜…。
 今から、もう一度…。
 道明寺邸に行かねぇか?
 潤が遊んで居た『ネックレス』を、美桜は、まだ、ちゃんと、観てねぇだろ?
 観て視たくねぇか?」と…。


美桜は、司からのそんな提案が、不思議で、仕方なかったのだ。


そして、司も、また、如何して、美桜に、そんな提案をしたのか?
実は、自分自身が、自分自身に、驚愕だったのだ。


此の時の司には、あの『土星のネックレス』を、美桜に見せた事で、美桜の記憶が、戻るとか? or 戻らないとか?
そう言う事は、頭に無かったのだ。


そんな不安は、道明寺邸に、一度は、美桜を連れて行った事で、司の頭の中から、無く成ってしまって居たのだった。


だが、司自身、“言ってしまったモノは仕方ない。”と、覚悟を決めるのだった。
そして、此の時の司は、司の中に在る 或る思いを決行する事を、心に誓って居たのだった。


だからだったのだろう。
司は、美桜の顔を、じーっと、観て居たのだった。


そして、漸く、美桜は、司に、返答するのだった。


「そうだね。」と…。



なので、其の足で、司は、再び、道明寺邸に、美桜を連れて行くのだった。
美桜の腕を取り乍ら…。


そして、司は、自身の自室で在る 東の角部屋の中に在る クローゼットの中に、美桜を、直接、入れたのだった。


そして、司は、徐に、クローゼットの中の引き出しから、あの『土星のネックレス』が入って居るジュエリーボックスを出したのだった。


そして、司は、美桜に其のジュエリーボックスの蓋を開けて、中身を見せ乍ら、言って除けるのだった。


「此れが、さっき、潤が、遊んで居た『(土星の)ネックレス』だ。」と…。


そして、美桜は、司に、訊き始めるのだった。


何故なら…。
司が、潤に伝えて居た話しの中で、不思議に、思って居る事が有ったからだったのだ。


「此れって…。
 『土星』…だよね?
 ねぇ~、司…。
 さっき、潤に言って居たでしょ?
 “此の『(土星の)ネックレス』は、パパが、ママにプレゼントした大切な思い出の在る
 『(土星の)ネックレス』だ。”って…?
 其の『(土星の)ネックレス』が、今、如何して、此処(道明寺邸)に在るの?
 ママって事は、『牧野つくし』=私の事だよね?
 じゃあ、私の手元に有っても、可笑しくない筈だよね?」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に、不思議そうにしている美桜に、司は、正直に、伝えるのだった。


「其れは、古菱邸で、大切に保管されて居た此の『(土星の)ネックレス』を、進から、了
 承を得て、俺が、道明寺邸に持って帰って来たんだ。
 また、美桜に、此の『(土星の)ネックレス』を着けて遣る事が有ったら…。
 其れは、“此処(道明寺邸)で、着けて遣りてぇ。”と、思って居たから…な。」と…。


そして、美桜は、更に、司に、訊くのだった。


「じゃあ、何故、『土星のネックレス』だったの?」と…。


其れには、司は、美桜に、如何、説明すれば、良いのか?
悩む程だったのだ。
だが、可能な限り、司は、美桜に、話しし始めるのだった。


「其れは、俺と牧野が、『運命共同体』だったから…だ。
 星占いで、俺と牧野は、同じ星だったんだ。
 同じ『土星人』だったんだよ。」と…。


此れには、美桜は、驚愕するしかない状況だったのだ。
そして、放心状態に成る美桜だったのだ。


だからだったのだろう。
司は、そんな美桜の状況を観て居たので、美桜のそんな様子を心配にも、成るのだった。


そして、司は、美桜に、訊き始めるのだった。


「美桜…。
 大丈夫か?
 大丈夫じゃねぇよな?」と…。


実は、此の時の美桜は、尚も、放心状態だったのだ。

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