tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  124.



司は、放心状態と成った美桜を心配するのだった。
そして、美桜の様子を、唯、じーっと、観て居たのだった。


此の時の美桜は、実は、唯、驚愕で、何も、発する事が、出来ずに居たのだった。


何故なら…。
美桜の心の中では、思って居たから…だったのだ。


“『土星のネックレス』の意味は…。
 『星占い』だったんだぁ~。
 司と私…。
 ううん。
 司と私の過去の『牧野つくし』は、同じ『土星人』だったんだぁ~。”と…。


実は、此の時の美桜は、此の『土星のネックレス』の意味には、もっと、深い意味合いが有ると思って居たのだった。



だが…。
此の時の司は、そんな美桜の事が心配の余り、自身に引き寄せて、抱き締めたのだった。


そして、司は、美桜を抱き締めたまま…。
そんな美桜に、懇願するのだった。


「なぁ~、美桜…。
 此の『土星のネックレス』を、美桜の首元に、身に着けて置いてくれねぇか?」と…。


そんな司からの懇願の言葉に、我に返った美桜は、驚愕の状態のまま…。
美桜は、依然として、抱き締められて居る状態のままの司を、下から、仰ぎ見るのだった。


だからだったのだろう。
司は、そんな美桜を上から、覗き込む様に、観て居たのだった。


何故なら…。
司は、そんな驚愕の状態のままの美桜の真意が、何処に有るのかを、見付け出す為だったのだ。


そんな時だったのだ。
美桜は、司と見詰め合ったまま…。
司に訊き始めるのだった。


「でも…。
 此の『土星のネックレス』は、司と私の過去の『牧野つくし』との思い出の『ネックレ
 ス』…何だよね?
 そんな司と私の過去の『牧野つくし』との思い出の『ネックレス』を、今の『古菱美桜』
 と成った私が、身に着けても良いの…?」と…。


だが、司は、美桜に、言って除けるのだった。


「如何して、駄目…何だ?
 今の『古菱美桜』は、美桜の過去で在る 『牧野つくし』で…。
 過去の『牧野つくし』は、今の『古菱美桜』だろ?
 だからこそ、俺は、今の『古菱美桜』に、身に着けて欲しいと思ってる。
 俺が、プレゼントした此の『土星のネックレス』を身に着けられるのは、間違い無く…。
 美桜しか居ねぇだろ?
 だからこそ、美桜に身に着けて置いて欲しい。」と…。


そう言った司は、美桜の背後から、『土星のネックレス』を、首に回し…。
あの頃と同じ様に…。
美桜の首元に、此の『土星のネックレス』を装着させたのだった。


過去と今と違う事は…。


司と『つくし』が座った状態で、司が、『つくし』の首元に『土星のネックレス』を装着させたのか?
       or
司と『美桜』が、立った状態のまま…。
『美桜』の首元に、『土星のネックレス』を装着させたのか?


だけの違いだったのだ。



其の後の司は、美桜の頭と背中を支えたまま…。
美桜に、大人のkissを、施したのだった。


あの頃の『つくし』は、まだ、初心だったという事も有ったのだろうが…。
司の性急な行為に、怯えて居た事は言うまでも無かったのだ。


だが、今の『美桜』は、もう、大人で…。
司が、次に起こす行為は、心得て居たのだった。


だが、此の時の美桜は、何故か?
そんな司の行為を、止めに入るのだった。


「ちょっと、司…。
 待って…‼」と…。


またもや、同じ様なシチュエーションで、美桜から止めに入られた司は、不貞腐れるのだった。


何故なら…。
今の美桜が、止めに入るとは、此の時の司には、とても、思えなかったからなのだ。


だからだったのだろう。
司は、心の中で、思うのだった。


“一度ならずとも二度までも、美桜(=つくし)から止められるとは…。”と…。


だが、司は、美桜に、止められた事に対して、不服そうに、言って除けるのだった。


「何だよ~?
 嫌なのかよ?」と…。


なので、美桜は、そんな司に、話しし始めるのだった。


「嫌じゃないよ。
 そうじゃ無くて…。
 此処は、クローゼットの中でしょ?
 其れに、道明寺邸での最初が、此処(クローゼットの中)だ…何て…。」と…。


なので、顔が、綻び始めた司は、美桜に、訊くのだった。


「じゃあ…。
 ベッドに行くか?」と…。


だが、冷静な美桜は、司に、伝えるのだった。


「だから…。
 今日は、道明寺邸に、泊まれないでしょ?
 潤は、古菱邸の私と潤のお部屋で、既に、寝てるのよ。
 朝起きた潤が、司と私が、古菱邸に居ない事を知れば…。
 如何成ると思うの?」と…。


なので、司は、残念がり乍らも…。
“致し方ない。”と、思う事で、此の場で、美桜を押し倒す事は、諦めたのだった。



だが、此の時の司は、もう、一仕事…。
残って居たのだった。


其れは、美桜に、婚約指輪を嵌めて遣る事だったのだ。


実は、司は、美桜と再会した時から…。
既に、婚約指輪を用意して置いたのだった。
しかも、道明寺邸の司の自室のクローゼットの中に…。


本来の司は、背が高い。


だからだったのだろう。
司は、油断して居たのだ。


まさか、潤が、脚立に上って迄…。
悪さをするとは思っても視なかったのだ。


だが、此の婚約指輪を、潤は、探し当てる事は無かったのだ。


なので、司は、ホッとして居たのだった。



其処で、司は、婚約指輪の入ったジュエリーボックスを出して来て、美桜の前に開けて魅せたのだった。


元々、『牧野つくし』は、高価な物を欲しがるタイプでは無かったのだ。


其の為に、司は、細心の注意を払い、高価そうに見えないが、実は、高価なピンクダイヤモンドのハートの婚約指輪を用意して居たのだった。


実は、『牧野つくし』の指輪のサイズは、既に、知って居た司だったのだ。
『美桜』と成った『牧野つくし』の指輪のサイズが、変わって居ない事を期待し乍ら…。
此の婚約指輪を、既に、用意させて居たのだった。


此の時点の司が知って居る事は、『牧野つくし』の事だけだったのだ。
“先走り過ぎ…。”と、誰からも、思われても、仕方ない状況だったと云えたのだ。



だが、此の日の司は、焦って居たのだった。


何故なら…。
司は、或る計画を、実行に移そうとして居たのだから…。


「美桜…。
 此れも、受け取ってくれねぇか?」と…。


だが、此の時の美桜は、突拍子もない言葉を、司に、告げるのだった。


「此れも、『牧野つくし』との思い出の品…?」と…。


だからだったのだろう。
司は、慌てて、訂正に入るのだった。


「違ぇよ。
 勘違いすんな。
 此れは、美桜の為に、用意した物だ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
美桜の顔は、驚愕顔に変わって居たのだった。


「えっ??」と、言い乍ら…。


なので、司は、決意したかの様に、美桜に、伝え始めたのだった。


「古菱美桜さん…。
 俺と、結婚してくれ‼
 大切にする。」と…。


実は、美桜は、“司からのプロポーズを、受ける事は無いだろう。”と、勝手に、思って居たのだった。


という寄りも…。
“司からのプロポーズを、受ける事無く…。
 結婚するのかも知れない。”と、密かに、覚悟して居たのだった。


だからだったのかも知れない。
美桜は、目に一杯の涙を溜め乍ら…。
心の中で、叫んで居たのだった。


“嘘…⁉”と…。


だが、此の時の美桜は、嬉し過ぎて、既に、涙で、言葉を発する事が出来無なくて…。
頷く事しか出来なかったのだ。



司は、そんな美桜の左手の薬指に、此の婚約指輪を嵌めて遣ってから…。
そんな美桜を抱き締めて、司は、美桜の耳元で、言って除けるのだった。


「美桜…。
 此の礼は、楽しみだな。」と…。



なので、司は、美桜の腕を取り、慌てる様に、道明寺邸を後して…。
司と美桜は、古菱邸に戻るのだった。



だが、慌てる様に、道明寺邸に戻って来たかと思えば…。
慌てる様に、道明寺邸を出て行った司と美桜に、タマは、思うのだった。


“何事が、起こったのだろうさね。”と…。

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