tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  7.



総二郎は、優紀に、疑われている事に、最大級な怒りと…。
其の後から感じる、じわじわとした不快感を露わにして居たのだった。


だが、優紀は、唯、自身の名前を、総二郎が、呼び捨てに呼んで来る事に、違和感を感じただけだったのだ。


何故なら…。
高校生当時の優紀を呼ぶ時の総二郎は、『優紀ちゃん』呼びだったのだ。


其れは、其の当時…。
総二郎と優紀が、そう言う関係に成ってから、優紀が、F4&T3の前から姿を消す時まで、総二郎が、優紀を呼ぶ時は、『優紀ちゃん』呼びだったのだ。


其れも、高校生だった其の当時の優紀が、F3&T3の前から姿を消して、優紀が、パーサーと成った今の今迄…。
総二郎と優紀は、会った事が無かったのだ。


其の総二郎が、優紀と再会してからというモノ…。
総二郎は、優紀の事を、『優紀』呼びして来たのだ。


優紀が、そんな総二郎に、違和感を覚えても、仕方ないと云えたのだ。



だからだったのだろう。
そんな優紀に、怒りと不快感を露わにして居た総二郎は、優紀に、言って除けて居たのだった。


『分かった。
 じゃあ、今から、俺の想いを話しして遣るから…。
 ちゃんと、聞けよ‼』と…。


だからだったのかも知れない。
また、そんな総二郎の怒って居る顔付きに…。
優紀の顔付きも、強張り始め、言葉無く、頷く事しか出来ずに居たのだった。


だからだったのだろう。
総二郎は、更に、話しし始めるのだった。


「優紀には、俺の優紀への気持ちは、信じらねぇのかも知れねぇ。
 其れは、俺にも、責任は有る。
 けど…な。
 そんなあからさまに…。
 そんな俺に対して、普通、違和感バリバリな顔付きに成るか?
 此れでも、俺は、一応、モテ男だぞ‼」と、先ずは、総二郎自身、優紀に、嫌味を言って除けるのだった。


だが、此の時の優紀は、俯いたまま…。
何も言わずに、じーっとして居たのだった。


其処で、総二郎は、また、話しし始めるのだった。


「俺は…な。
 ここ最近…。
 倦怠感(?)というのか?
 虚無感(?)というのか?
 何もヤル気に成れず…。
 親父からも、お袋からも…。
 嫌味を言われる日々だったんだ。
 其れに…。
 つい最近に成って、俺に…な。
 見合いの話しが入って来た。
 其れは、司が、牧野と結婚したと言う事も在るんだろうけど…な。
 俺も、27(歳)に成って…。
 特定の恋人も居ねぇ俺に、親父は、“早く、身を固めろ。”と、言って来やがった。
 27(歳)に成っても、未だ、『女たらし』と、言われている俺に…。
 嫌味を言って来る親父には、俺自身、反発もしたんだよ。
 俺自身、“親父が言えた言葉かよ?”と、思ったりもして居た。
 そんな頃だったんだよな。
 司から、『優紀』の話しを聞いたのは…。
 優紀が、パーサーに成ったとか…。
 優紀のフライト日と、司と牧野の出張の日が重なったとかで…。
 司と牧野が、民間機に搭乗したらしいな。
 其の時の愚痴を、司から、聞かされたんだよ。」


だが、此の時の優紀は、自身のフライト日の愚痴を、「司から、聞かされたんだよ。」と、総二郎から聞いた事で、“如何言う愚痴を、道明寺さんが、言って居たのだろうか?”と…。
此の時の優紀は、気に成り始めて居たのだった。


だからだったのかも知れない。
丁度、総二郎の話しが途切れた事で、優紀は、総二郎に、訊く事にしたのだった。


「其の時の道明寺さんは、どんな愚痴を仰って居たんでしょうか?」と…。


なので、総二郎は、優紀に、返答するのだった。


「あぁ~。
 司が、言うには…な。
 司は、牧野と一緒に、搭乗して居るにも関わらず…。
 牧野が、優紀の事ばかり気に成って居たみてぇで…よ。
 全く、牧野が、司の事を相手にしねぇ処か?
 無視してたみてぇだ。
 其の事を、司が、怒ってたんだわ。」と…。


そんな話しを、事も無げに言われてしまった優紀は、唯、“そう言う事だったのか?”と、思うしか無かったのだった。
なので、優紀は、総二郎に、返答する言葉も、力無く言って居たのだった。


「そう言う事だったんですね。」と…。


なので、総二郎は、話しを先に進めるのだった。


「ああ。
 そんな司の話しを聞いて居た時…。
 俺は、優紀との事を思い出して居た。
 今、思えば…。
 俺は、あの頃…。
 既に、優紀の事が好きに成って居たのかも…な。」と…。


だが、優紀は、そんな総二郎の発言に、違和感を感じて居たのだった。
だからこそ、優紀は、そんな風に言って来た総二郎に、訊けた話しだったのだろう。


「でも、あの頃の西門さんは、更先輩の事が、好きだったんですよね?
 だからこそ、西門さんは、更先輩と、あのビルに上ったんですよね?」と…。


だが、総二郎は、事も無げに言って除けたのだった。


「ああ。
 あの頃は、“更の事が好きだ。”と、俺自身、思おうとして居たのかも知れねぇな。
 良~く、考えれば、分かる事だったんだよな。
 優紀が、初めてだったんだよ。
 俺のポーカーフェイスを、崩して来たのは…。
 其れが、俺にとっては、悔しかったんだろうな。
 あの頃の俺は、一時…。
 そんな優紀を避けてた。」


其の時だったのだ。
優紀は、総二郎からの話しに、賛同するかの様に、伝えたのだった。


「はい。
 気が付いて居ました。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎も、頷き乍ら、優紀に、返答するのだった。


「ああ。
 そうだと思う。
 俺の態度は、あからさまだったよな。」と…。


だが、優紀は、そんな風に、総二郎から言われても、返答する言葉が出て来なかったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、俯いたままだったのだ。


だが、総二郎は、其れでも、優紀に、話しし続けて居たのだった。


「俺は、思い出して居たんだよ。
 俺自身、優紀への想いに気が付いて居たのに…。
 優紀への想いに、蓋をしていた俺が、居た事を…。」と…。


そんな風に言って来た総二郎の方に、顔を上げた優紀は、“私の聞き間違いだったのだろうか?”と、疑いたく成る様な気持ちに成って居たのだった。


だからこそ、此の時の優紀の顔付きは、驚愕顔で…。
優紀の声は、驚愕で、素っ頓狂な声が出て居たのだった。


「へっ??」と…。


だが、総二郎は、そんな優紀には、お構い無しで、話しし続けるのだった。


「もし、あの頃の俺が、そんな優紀の想いを受け入れて居たとしても…。
 俺の結婚相手は、結局、親に寄って決められてしまう。
 と、成れば…。
 俺は、後には、優紀を傷付けるだけだ。
 例え、其れが、更だったとしても…。
 同じ事だったのかも知れねぇ。
 けど…な。
 『更』と『優紀』じゃあ…。
 上手く言えねぇけど…。
 俺の中じゃあ…。
 何か?
 違ぇんだよな。
 今では、更の事を思い出す事もねぇのに…。
 優紀の話しを聞いただけで…。
 俺は、動揺してたと思う。
 あきらも、そんな俺に、違和感を抱いて居たらしい。
 ジェットの中で、あきらからも、そんな話しを言われたわ。
 なぁ~、優紀…。
 俺と付き合わねぇか?
 俺と優紀が、付き合えば…。
 俺は、『優紀』と、呼び捨てして良いんだよな?」と…。


だが、此の時の優紀は、更に、驚愕するのだった。


「へっ??」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、そんな優紀に、笑い始めたのだった。


「何だよ(笑)。
 さっきから、“へっ??”…ばっかだな。」と…。


なので、優紀は、謝りつつも、自分自身の気持ちを、総二郎に、伝えるのだった。


「すみません。
 でも…。
 西門さんは、きっと、勘違いされていると思います。
 道明寺さんから、私の話しを聞いて、懐かしさの余り…。
 思い出しただけだと思います。
 西門さんも、さっき仰って居ましたよね?
 『ここ最近…。
  倦怠感(?)というのか?
  虚無感(?)というのか?
  何もヤル気に成れず…。
  親父からも、お袋からも…。
  嫌味を言われる日々だったんだ。』と…。
 其処に、お見合いの話しが、入って来た。
 きっと、西門さんは、そんな現実から、逃げたかっただけだと思うんです。
 其れが、私じゃ無くても良かったんだと思います。
 偶々、道明寺さんから私の話しが出た事で、私の事を思い出しただけだと思います。
 あの当時の私は、高校3年生に進級するという事で、受験勉強を理由に、皆さんの前か
 ら、逃げたんです。
 其れは、何も、受験勉強だけが、理由だった訳じゃ無いんです。
 西門さんから、“此れからも、仲間で居よう‼”と、言われた時に、“私には、西門さんと、
 仲間で居る事は出来ない。”と、感じて居たんです。
 其れは、西門さんと、そう言う関係に成ったからじゃ無くて…。
 其の時点で、私の中では、“西門さんとの事は、全て、終わった。”と、認識して居たから
 だったんです。
 其れは、つくしにも、伝えていた話しだったです。
 でも、其のお陰で、私は、受験勉強に集中する事が出来、受験も、上手く行きました。
 そして、今では、パーサーとして、頑張る事も出来て居ます。
 其れは、其れで、今の私は、幸せ何だと思って居ます。
 今の私は、あの頃の決心は、決して、間違って居なかったと思っています。
 『貴方を忘れる為…。』に、必死に、生きて居たあの頃の私を、今では、褒めて上
 げたいと思って居る位…何です。
 ですから…。
 どうぞ、西門さんは、西門さんの想いのままに、生きて行って下さい。」と…。


此の時だったのだ。
総二郎は、或る人物に、連絡を入れるのだった。


「あきら…。
 今から、フレンチレストランの個室に、来てくれねぇか?」と…。


優紀は、TELから漏れて来るそんな総二郎の話し声を聞いて、驚愕するのだった。

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