tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  132.



其の後…。
司と潤の父子鑑定が確定した事で、潤は、司の実子として、認知されたのだった。
そして、司と美桜の入籍を済ませる事が出来たのだ。


此れに寄って、紙上でも…。
司と美桜は、夫婦に成り…。
司と潤は、父子(おやこ)に成ったのだった。



そして、司と美桜の結婚式(披露宴)が、執り行われたのだった。


此の結婚式(披露宴)への出席者は、古菱HDと古くからの提携企業の中でも、VIP中のVIPの家族…。
また、道明寺HDと古くからの提携企業の中でも、VIP中のVIPの家族…のみが招待されたのだった。


なので、勿論、F3&T3と其の家族は、招待されたという訳だったのだ。


F3は、新郎側の友人として…。
T3は、新婦側の友人として、席に就いたのだった。
(優紀は、セレブでは無く、一般家庭出身の娘なのだが…。
 『牧野つくし』とは、幼馴染で親友という事で、優紀の両親も招待されたのだった。)


勿論、此の結婚式(披露宴)には、タマも、親族席にて、出席して居たのだ。
タマの出席は、司と美桜からの要望だったのだ。


なので、司の父親で在る 道明寺HD 会長の保と司の母親で在る 道明寺HD 社長の楓も、了承したのだった。



そして、式(披露宴)は、和やかに、進行して居たのだった。


だが、此の日の潤は、終始、不貞腐れて居たのだった。


其れは、何故なら…。
潤にとって、大好きなパパとママは、壇上に、二人で座って居るのだ。


なのに…。
潤は、取り残されたかの様に…。
道明寺家の親族席に、座って居たのだ。


勿論、偶には、古菱家側の親族席にも、潤は、移動して居たのだ。


だが、潤にとっては、NY(道明寺)の『じぃじ と ばぁば』…。
そして、古菱の『じぃじ と ばぁば』からは、潤は、きつく、言われて居たのだ。


「パパとママの所(壇上)には、勝手に、行っては駄目だ(ですからね)‼」と…。


普段、聞き分けの良い潤にとっても…。
「パパとママの所に行ってはいけない。」と、言われる事程…。
辛い物は無いのだ。


だからだったのかも知れない。
潤は、泣きたい目を摩り乍ら、涙を堪え乍ら…。
思って居たのだった。


“どう(如何)して、パパとママのところ(所)に、いっちゃあ(行っちゃあ)…。
 ダメなの?”と…。


まだ、若干4歳の潤にとって…。
大好きなパパとママの所に行けない事程…。
辛い物だったのだ。


そんな潤の様子を、壇上から観て居た司と美桜は、それぞれ、思うのだった。


“後で、一杯、遊んで遣ろう‼”と…。
“パパとママが、傍に居なくても、一人で、頑張って居た潤を、後で、褒めて上げ様‼”と…。



そして、式(披露宴)は、和やかに、終了したのだった。


其の後の潤は、パパとママの愛情を一杯受けて…。
不貞腐れて居た潤の心は、何処かに飛んで行ったかの様に…。
幸せな気分で、眠りに着いた潤だったのだ。


そして、司は、此の日の美桜の頑張りを労って居た(?)のだった。



美桜は、此の結婚式(披露宴)の間中…。
症状も、異変も、一切、起こらなかったのだ。


勿論、招待者は、両家のVIP中のVIPなのだ。
勿論、美桜の事情を理解して居る面々なのだ。
其の美桜の事情も、雑誌記事での掲載された詳細 や 司と美桜の婚約発表記者会見での司のコメントの詳細のみだったのだが…。


だが、此の結婚式(披露宴)の招待者は、皆、承知の上での出席故…。
事を荒立てる様な事はし無いのだ。


寧ろ、両家を怒らせれば…。
此の結婚式(披露宴)の招待者の自社企業としての存続は無いも当然なのだ。


だからだったのかも知れない。
潤の事に関しても、事を荒立てる様な事はし無いのだった。



そして、司と美桜の結婚式(披露宴)が終了して、司と美桜の新婚旅行に、潤も一緒に行って(結局、家族旅行(?))…。
司ファミリーが、日本に帰国して帰って来た数日後の事だったのだ。


司は、其のまま、NYに戻らず、日本に滞在して居た司の両親で在る 道明寺HD 会長の保と道明寺HD 社長の楓に呼び出しを受けて居たのだった。


そして、司の両親で在る 道明寺HD 会長の保と道明寺HD 社長の楓から、司は、提案が為されたのだった。


先ずは、司の両親で在る 道明寺HD 会長の保と道明寺HD 社長の楓は、美桜の体調を気遣う態度を示すのだった。


「美桜さんの体調は、其の後…。
 如何だ?」と…。


其処で、司も、“何が言いたいんだ?”と、思い乍らも…。
気遣ってくれている事に感謝するかの様に…。
返答するのだった。


「ええ。
 今の処は、平然として居ます。」と…。


此の時の楓は、思うのだった。


“もし、今の司が、美桜(=つくし)さんと再会する前の司だったとしたら…。
 こんな風に、普通に、親子としての会話が、出来て居たのだろうか?
 きっと、会話出来ずに、有耶無耶に終わって居たでしょうね。”と…。


だからこそ、楓は、『牧野つくし』を助けてくれた古菱夫妻に、感謝して居たのだった。


何故なら…。
美桜(=つくし)が、司の傍に居ない状況を想像した時…。
楓は、更に、思うのだった。


“想像しただけでも、恐怖でしか無いわ。
 今後の道明寺HDは、きっと、無いも当然だったのでしょうね。”と…。


そう楓が、考えて居た時だったのだ。
自身の夫で在る 保が、古菱社長との相談した結果の提案が、司に為されて居たのだった。


「司…。
 古菱社長と、相談したのだが…。
 美桜さんの体調が良いのなら…。
 “そろそろ、美桜さんのお披露目を、世間にするべきでは無いだろうか?”と…。
 今後の司のパーティーのパートナーには、美桜さんが就く事に成る。
 其れは、司の妻としてだけじゃ無く…。
 道明寺夫人としての立場で、パーティーに出席して貰う事に成る。
 だからこそ、世間には、美桜さんという人物を認識して貰わなくてはいけない。
 何れにして、司と美桜さんの結婚発表の報道は為された状態だ。
 何時までも、隠し通せる訳では無い。
 其れに、潤の事も在る。
 其処で…だ。
 “『結婚報告パーティー』を、執り行おうじゃ無いか?”と、言う事に成ったんだが…。
 司は、如何思う?」と…。


だが、司は、此の提案には、難色を示すのだった。


何故なら…。
“美桜を、世間に、認識させるのは、まだまだ、先でも、良いんじゃねぇのか?”と、思っての事だったのだ。


だが…。
両家の親が、決めた事成らば…。
司が、覆せる筈等無い事も認識して居る司にとって…。
こういうしか無かったのだった。


「分かった。
 取り敢えず…。
 美桜と相談させてくれ‼」と…。


そして、其の日…。
古菱邸の自室に戻った司は、美桜に相談するのだった。


そして、美桜の返事は、司にとっては、思って居た事と…。
真反対な返答だったのだ。


「良いよ。
 何れは、司の奥様として、世間に、認識して貰う必要性が有るのなら…。
 私は、司の奥様に成れた事が、嬉しいから…。」と…。


司にとって、美桜からのそんな言葉は、嬉しく無い筈無かったのだ。
だが、一抹の不安が無い訳でも無かったのだ。


此の時の美桜は、過信して居たのだ。
ここ最近…。
自身の体調が良い事に…。
油断して居たのかも知れない。


美桜は、思って居たのだ。


“ここ最近…。
 症状も、異変も、起こして居ない。
 私は、病気を、克服出来たのかも知れないわ。”と…。


そんな油断が、此の時の美桜の頭の中を、占領して居たのだった。



そして、其の後…。
司と美桜の『結婚報告パーティー』は、開催されたのだった。

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