tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  33.



総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、“此の際だから…。”と、云わんが如く…。
自身の夫で在る 西門流 家元に対して、愚痴の様に、言って除けたのだった。


そして、更に、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、話しし始めるのだった。


「私(わたくし)も、英徳学園出身者なの。
 私(わたくし)は、家元とは、同じ学年で…。
 何時も、家元だけじゃ無く…。
 家元の幼馴染で親友で在る 司さんのお父様の保さん…。
 そして、類さんのお父様の孝(こう)さん…。
 そして、あきらさんのお父様のたかしさんの4人を、見続けて居たの。
 凄く、輝いて居て…。
 眩しい程だったの。
 でも、其の当時の家元には、大学に進学した頃からお付き合いしていた女性が居たのよ。
 其れまで、遊んで居た家元が、突然、恋人が出来て、話題に成って居たわ。
 でも、其の事をお知りに成った家元のお父様…。
 総二郎から云えば…。
 お祖父様…何だけど。
 家元は、お祖父様に、其の事が、バレてしまった様で…。
 私(わたくし)と、お見合いする事に成ったのよ。
 そして、政略結婚…。
 私(わたくし)は、嬉しかったけど…。
 家元は、そうじゃ無かった。
 家元は、彼女が捨てられなかったのよ。
 だから…。
 私(わたくし)と、結婚後も…。
 家元は、彼女を愛人に据え置いた。
 其の事で、私(わたくし)が、どれ程、傷付いても、家元は、お構い無しに、彼女の所
 に、行脚生活よ。
 そして、等々、其の事までもが、お祖父様に、バレた。
 そして、家元は、私(わたくし)と…。
 そして、祥一朗が、産まれたの。
 そして、其の後は、次男の総二郎…。
 そして、三男の巧三(たくみ)が、産まれたわ。
 私(わたくし)は、司さんのお母様の楓さんが、羨ましかったわ。
 最初は、政略結婚のお相手として、保さんとお見合いした楓さんは、保さんに見初められ
 て…。
 恋人として、お付き合い為さったの。
 そして、保さんと楓さんは、結婚されたの。
 保さんと楓さんは、結婚して、直ぐに、椿さんを妊娠されたと聞いた位よ。
 お幸せそうで、羨ましかったわ。
 だから…。
 今の世の中が、私(わたくし)には、羨ましいとも、思うの。
 でも、其れが、今の世の中なのよね。
 其れでも、私(わたくし)は、思うのよ。
 “私(わたくし)には、もっと、違った人生が有ったのかも知れない。”と…。
 今更…だけどね。
 だからこそ…。
 私(わたくし)は、総二郎が、家元と同じ人生を送って欲しくないから…。
 優紀さんには、“総二郎の傍に居て遣って欲しい。”と、思うのよ。
 総二郎が、茶人として大成する様に…。
 何時までも、総二郎が、美味しいお茶を点てて居られる様に…。
 そして、優紀さんと知り合った頃の気持ちを、“総二郎には、持ち続けて欲しい。”と、思
 って居るの。
 西門家にとって、優紀さんには、其れだけの価値が有るの。
 誰でも、最初は、其れまでと違う世界に飛び込む事は、怖い筈…。
 私(わたくし)も、そうだったから…。
 優紀さんの気持ちは、分かるの。
 其れに…ね。
 西門家に嫁いでからの私(わたくし)には、何方からも、支えて頂いた事が無かったの。
 家元のお母様…。
 総二郎から云えば…。
 お祖母様…何だけど。
 先代の家元夫人は、其れは、其れは、厳しい方だったの。
 “妥協を許さない。”と、言えば…。
 分かって下さるかしら?
 私(わたくし)が、今の様に、ポーカーフェイスを顔に張り付かせる様に成ったのも…。
 此の頃から…だったわ。
 お陰で、世間からは、陰口を叩かれて居た事も知って居るわ。
 『冷たい女』とか…。
 『笑わない女』とか…。
 でも、優紀さんには、私(わたくし)の様に成って貰いたく無いの。
 だから…。
 心配しないで良いわ。
 私(わたくし)が、優紀さんを支えます。
 勿論、次期家元夫人としての役割を、優紀さんには、果たして欲しいから…。
 厳しくは成ると思うけど…。
 “可愛さから…。”と、言う事を忘れないで欲しいの。
 其れに、総二郎が、お痛した時は、私(わたくし)に、何時でも、言ってらっしゃい。
 総二郎には、しっかり、怒りますから…ね。」と…。


そんな話しを、優紀は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人から、聞いた事で…。
優紀の目には、涙が溢れて居たのだった。
嬉しさからだった事は言うまでも無いのだが…。


だからだったのかも知れない。
優紀は、唯、一言だけ、お礼の言葉を、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に、伝えるのだった。


「有難う御座います。
 宜しくお願い致します。」と…。


実は、此の時点に於いての優紀にとって、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人の話しは、想定外だったのだ。
勿論、“良い意味で…。”と、言う事は間違い無いのだが…。


だからこそ…。
此の時の優紀は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人の話しが、嬉しかったのだ。



だが、優紀とは反対に、此の時の総二郎には、自身の母親で在る 西門流 家元夫人の話しは、複雑だったのだ。


否…。
苦笑い状態の総二郎が、其処には、居たのだった。


何故なら…。
総二郎は、自身の両親の恋愛事情を聞かされたのだ。


だからこそ…。
総二郎が、複雑な思いに成っても、致し方ないと云えたのだった。



また、総二郎は、自身の母親で在る 西門流 家元夫人から、言われたのだ。


「総二郎が、お痛した時は、私(わたくし)に、何時でも、言ってらっしゃい。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、心の中で、思うのだった。


“俺は、何時までも、ガキじゃねぇんだよ。
 其れに、親父と俺を、一緒にしてんじゃねぇよ。”と…。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、言い返すかの様に、言って除けるのだった。


「しねぇよ。
 優紀を、失う様な事は、俺は、もう、しねぇんだよ。」と…。


なので、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、そう言って来た総二郎に、言って除けるのだった。


「あら…。
 そうなの。
 優紀さんを苦しめる様な事が有ったら…。
 総二郎…。
 私(わたくし)が、許しませんから…ね。」と…。


なので、約束するかの様に、総二郎は、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、言って除けるのだった。


「ああ。
 分かってる。」と…。



だが、此の場のそんな会話を聞いて居た此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、此の場が、居た堪れないで居たのだった。


其れに、自身の息子で在る 総二郎に、自身の過去を知られた(総二郎の父親で在る)西門流 家元は、そんな自身の妻で在る 西門流 家元夫人に、怒って居たのだった。


何故なら…。
自身の過去を知られた(総二郎の父親で在る)西門流 家元は、自身の息子で在る 総二郎に、今後…。
威厳在る発言がし難く成るのだ。


ましてや、今迄取って来た威厳在る態度に関しても、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、自身の息子で在る 総二郎に、取り難く成るのだ。


所謂、其の事を分かって居ないで在ろう自身の妻で在る 西門流 家元夫人に、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、怒って居たのだった。


だからこそ…。
総二郎の父親で在る 西門流 家元は、そんな自身の妻で在る 西門流 家元夫人に、言えた言葉だったのだろう。


勿論、総二郎と優紀が、総二郎の自室に入ってからだった事は言うまでも無いのだが…。
実は、総二郎と優紀は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に、泊まって行く様に、言われた事から…。
此の日の総二郎と優紀は、西門邸の総二郎の自室に泊まったのだった。


そして、総二郎の父親で在る 西門流 家元は、自身の妻で在る 西門流 家元夫人に、説教するかの様に、言って除けるのだった。


「いい加減にしなさい。
 あそこまで言う必要性が、何処に有ったのだ?」と…。


だが、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の夫で在る 西門流 家元に、言えた言葉だったのだ。


「あなたにとっては、都合が悪いお話しでしょうけど…。
 私(わたくし)は、30年近く…。
 苦しんで来ました。
 私(わたくし)は、優紀さんの為に、総二郎には、釘を刺しただけですわ。
 あなたの様に、総二郎が、優紀さんを苦しめない様に…。」と…。


そんな話しを、更に、聞かされた総二郎の父親で在る 西門流 家元は、其れ以上…。
自身の妻で在る 西門流 家元夫人には、言い返す言葉が、出て来なかったのだ。


なので、此の時の総二郎の父親で在る 西門流 家元は、口を閉ざした事は言うまでも無かったのだった。




<此の二次小説『貴方を忘れる為…<総優>  33.』は、少し、短めに成っております事
 をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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