自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 72.
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 72.』は、一部の文面に、不快に
思わせる様な文面が有ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>
【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 71.』のエピローグ<一部有り>】
つくしは、自身の弟で在る 進から言われた言葉で、自身の気持ちが浮上したと同時に、実は、ハッと、成って居たのだ。
此の時のつくしが、自身の弟で在る 進から言われた言葉とは…。
「姉ちゃん…。
義兄さんが出張の時に、此処(牧野家が住んで居る 道明寺HD所有で在り、司の母親で
在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の名義のマンション)に、泊りに来れば…。」と、言う言葉だったのだ。
だからだったのだ。
ハッと、成って居た此の時のつくしは、進からそう言われた事で、にこっと、微笑み乍ら、返答して居たという訳…だったのだ。
言う成れば…。
此の時点に於いてのつくし自身、其の事に、気が付いて居なかったという訳…だったのだ。
だからこそ…。
此の時のつくしは、ハッと、成り乍らも、言えた言葉だったのだ。
「そうだね。」と…。
実は、つくしは、其処で、司の方を振り向き、此の件に関して、司からの了承を得る為に、聞いて居たのだ。
「ねぇ、司…。
司が、出張の時…何だけど…。
進が言う様に、私は、此処に、泊っても良いかな?」と…。
だからだったのだ。
司は、考える素振りを魅せ乍らも、一応、つくしに、了承の意を伝えて居たのだ。
「ああ。」と…。
しかし乍ら、此の時の司が、つくしに、そう返答して居たのは、つくしと進姉弟の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻が、司自身の目の前に居たからで、本心では無かったのだ。
実は、此の時の司が、危惧して居たのは、つくしに、里心が付いたら困るという思いだったのだ。
だからこそ…。
此の時の司は、一応、一旦は、つくしに、了承して居たのだが…。
自身の出張自体を、当分の間、阻止する気満々だったのだ。
だが、司が、此の件を了承してくれた事で、此の時のつくし自身、司が、そんな風に、考えて居る等と、思っても視なかったのだ。
だからだったのかも知れない。
牧野家が住んで居る 道明寺HD所有で在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の名義のマンションから出て来た時…。
司と一緒に、リムジンに乗り込んだつくしは、其の流れで、つくし自身の気持ちを、司に、話しし始めるのだった。
「あのさぁ~、司…。
言って置きたい事が有るんだけど…。」と…。
だからだったのだ。
司は、怪訝な顔付きに成り、つくしに訊き始めるのだった。
何故なら…。
もし、此の時のつくしが、司に、言って来る話しが有るとする成らば…。
“良い話しじゃねぇだろうな。”と、此の時の司の勘が、そう言って居たから…だったのだ。
云わば…。
此の時の司は、実は、嫌な予感しかして居なかったのだ。
寧ろ、“耳を塞ぎてぇ‼”と、思って居る位だったのだ。
だが、仕方無く、司は、つくしに、了承の意を伝えて居たのだ。
「ああ。」と…。
だからだったのだ。
つくしは、言い難そうに、司に、言って視たのだった。
「司に言われて、司と一緒に、(道明寺)邸には、帰って来たけど…。
でも、まさか、“同じ部屋で、一緒に、寝る。”とか、言わないわよね?」と…。
其処で、司は、“やっぱりな。”と、思い乍らも、不服そうに、唯、つくしの顔を、じーっと、観て居るだけだったのだ。
だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司のそんな顔付きを観た事で、“やっぱりね。”と、思い乍らも、司に、話しし始めるのだった。
「司…。
私は、前にも、言って居たと思うんだけど…。
今の私は、まだ、そう言う気には成らないの。
如何しても、私の頭の中に残って居る記憶や、あの時に思い出したシーンが、私の頭の中
で、チラついて、如何しても、今の私は、まだ、そんな気に成る事は無いの。
こう言えば、司でも、分かってくれるでしょ⁉
だから…ね。
司に言われて、此処(道明寺邸)に帰って来たけど…。
今日も、お互い、それぞれの自室で、寝ようね!」と…。
其処で、司は、思い出して居たのだ。
というのか?
其の事を忘れて居た自分自身を呪って居たのだ。
漸く、つくしから、“好きだ‼”と、言って貰った事で、此の時の司自身、舞い上がって居た事は、事実だったのだ。
だからだったのだろう。
言い訳では無いのだが…。
此の時の司自身、其の事を忘れて居たと言っても、過言じゃ無かったのだ。
勿論、司自身、分かっても居たのだ。
つくしの記憶が有ろうと無かろうと…。
『つくし』という人間は、『奥手』なのだと言う事を…。
云わば…。
『つくし』という人間を例える成らば…。
『つくし』=『奥手』と、言っても、過言じゃ無い程だったのだ。
其れなのに、此の時点に於いての司自身、すっかり、其の事が、自身の頭の中から、抜けてしまって居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時の司は、慌てるかの如く、言い訳の様に、つくしに、言って除けるのだった。
「勘違いするなよ、つくし…。
俺と一緒に帰って来る様に、俺が、つくしに言ったのは、今日、そう言う関係に成りてぇ
からじゃねぇぞ‼
俺にも、ちゃんと、分~ってるよ。
つくしが、『奥手』だと言う事は…。
だから…な。
前にも言ったと思うが、俺自身、慌ててる訳でもねぇし、焦ってる訳でもねぇ。
寧ろ、つくしの想いに合わせるつもりだし…よ。
だから…な。
つくし、安心しろ‼
俺が、今日、お前を、(道明寺)邸に連れて帰って来たのは、正直言うと…。
つくしの言う通り、同じ部屋で、一緒に寝たかったから…だ。
だが…な。
つくしが言いてぇ事と、俺が言ってる意味が違ぇんだよ。
つくしが、俺の事を、やっと、“好きだ‼”と、言ってくれた事で、俺は、“つくしとは、離
れたくねぇ‼”と、思っただけだ。
だから…な。
つくしを抱き締めて眠るだけでも良いんだ。
今日の俺は、俺の近くで、つくしを感じたまま、眠りてぇだけ…何だよ。
勿論、kissはするかも知れねぇ‼
其れは、許して欲しい。
俺の気持ちの表れだから…よ。
其れだけは、許してくれ‼
けど…な。
其れ以上は、今は、まだ、しねぇ。
つくしの気持ちが整った時に、俺に言ってくれたら、良いから…な。」と…。
「………」
実は、そんな風に言って来た司に対して、つくしは、思って居たのだ。
“そんな日は、何時(いつ)、来るのだろうか?”と…。
つくしとて、司を待たせて居る事位、分かって居るのだ。
だが、つくしの頭の中では、偶にでは在るのだが、記憶 と 例のシーンの夢が、未だに、出て来たりするのだ。
其れだけでは無いのだ。
今のつくしの気持ちは、確かに、司の事が、『好き』なのだ。
だが、其の司への想いよりも、恐怖の方が、未だに、大きいと言えたのだ。
だからだったのかも知れない。
“そんな事を、司には、言える筈が無い。”と、今は、まだ、そう思って居る当のつくしにとって、そんな風に、思って居る事自体、“司には、当分の間、此の件に関しては、口を閉ざして置こう。”と、考えて居たのだ。
だが、そんなつくしでも、“好きな人と何時(いつ)かは…。”と、言う想いも在る様で…。
“今は、まだ、司には、言えないけど…。
何れ、勇気が出たら、きっと、司に、私自身の想いが言える時が来ると思う。”と、思って居た事は、確かだったのだ。
云わば…。
好きな男性が出来れば…。
“其の男性(ひと)と、何時(いつ)かは…。”と、世の女性達は思うモノなのだ(*)。
勿論、つくし自身も、ご多分に漏れず、そう思って居た事は、事実だったのかも知れない。
唯、『奥手』なつくしにとって、中々、そう思う事が直ぐには出来ず、其のハードルの高さは、高過ぎただけなのだ。
実は、つくし自身、偶に見る夢の中の普段の司は、少年の様な司なのに…。
つくしに覆い被さった時の司は、『男性』其のモノだったのだ。
云わば…。
此の時のつくしが、偶に見て居た夢の中の司と云うのは、高等部当時のリアルな司の夢だったのだ。
そんな夢を、つくしが、偶にでも見れば…。
つくしとて、恐怖心が募ったとしても、何ら、不思議では無かったのだ。
だからだったのだろう。
此の時のつくしには、直ぐに、司に、返答出来ずに居たのだ。
其処に、痺れを切らしたかの様に、此の時の司は、つくしに、声を掛けて居たのだ。
「ぜってぇ、約束は守る。
つくしの気持ちが整うまで、俺は、お前に手を出さねぇ‼
けど…な。
kissだけは、許してくれ‼
俺の想いを、つくしに示せるのは、kissだけ…何だよ。
良いよな、つくし…。」と…。
実は、此の時のつくしは、そんな風に、真剣な顔付きで、自身に言って来る司の言葉を、“信じて視ようかな⁉”と、思って居たのだ。
否…。
此の時のつくしの中では、そう言って来た司を、信じて視たかったのかも知れない。
だからこそ…。
此の時のつくしは、司と約束を取り付け様としたのかも知れない。
「うん、分かった。
絶対、約束だから…ね。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司は、つくしが、了承してくれた事で、満面の笑みで、つくしに、頷いたのだ。
そして、約束を交わし合った此の時の司とつくしは、司の自室で在る 『東の角部屋』で、眠る事にしたのだ。
何故なら…。
司にとっては、賭けに近い形で、此処(司の自室で在る 『東の角部屋』)に、つくしを、連れて来たのだ。
以前、自身の自室で在る 『東の角部屋』に、つくしを連れて行く様に、司が、タマに、頼んだ時は、つくし自身、其の当時の事を、思い出す事は無かったのだ。
だが、今回のつくしは、司と一緒に、司の自室で在る 『東の角部屋』に、向かって居たのだ。
そして、司の自室で在る 『東の角部屋』に入った時のつくしが、如何言う状況に成るのかを、此の時の司は、見て視たかったのだ。
もしかしたら、其の事で、とんでも無い事に成るかも知れない。
将又(はたまた)、司自身、自身の自室で在る 『東の角部屋』に、つくしを連れて来た事を、後悔する羽目に成るかも知れない。
其れでも、此の時の司は、つくしを、此処(司の自室で在る 『東の角部屋』)に、連れて来たかったのだ。
何故なら…。
そうし無ければ、司とつくし自身が、此の先には進めない様な気が、何故か、此の時の司にはして居たのだ。
言う成れば…。
そうする事が、何故か?
此の時の司には、正解の様な気さえして居たのだ。
勿論、根拠の無い自信みたいなモノが、此の時の司の中で、存在して居た事は事実だったのだ。
だからこそ…。
此の時の司には、そう思えて居たのかも知れない。
そして、司は、自身の自室で在る 『東の角部屋』のドアを開けて居たのだった。
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 72.』の中に出て来る(*)は、
違う場合も有るかも知れませんが、『一般論』として、記載して折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>