結婚出来ない男・しない女…<つかつく> 8.
【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく> 4.】のエピローグ <一部有り>】
実は、優紀から話しを聞いて居た時の総二郎は、ほくそ笑んで居た事は、事実だったのだ。
何故なら…。
此の時の総二郎の中では、“名案が浮かんだ。”と、思って居たから…だったのだ。
だからこそ…。
此の時の総二郎は、“では、司に、突っ込むとしますか?”と、名案を思いついた事で、あきらを呼び出して居たのだから…。
だが、あきらを呼び出して、デフォルメ気味では在ったのだが、優紀から聞いた話しをあきらに伝え乍らも、自身とあきらのお互いの言葉で、思いで話しして居る間に、総二郎は、司を応援したく成って居たのだ。
だからだったのだろう。
自然と、総二郎は、茶化すとかでは無く、素直な気持ちで、司を呼び出す気にも成って居たのだった。
だからこそ…。
此の時の総二郎は、あきらに言えた言葉だったのだ。
「だから…よ。
司を呼び出さねぇか?」と…。
そして、あきらも、総二郎の意見に賛同するかの様に、此の時の総二郎とあきらは、躊躇する事無く、司を呼び出す事にしたのだった。
そして、何時(いつ)もの事乍ら、司に連絡を入れたのは、あきら…だったのだ。
勿論、LINEにて…。
『今日の夜、時間が有るんだったら…よ。
F4で集まって、飲まねぇか?』と…。
だが、此の時の司の中では、“はい、そうですか?”と、言う気には成らなかったのだ。
何故なら…。
「牧野先生が、退職届を提出して来られました。」と、道明寺総合病院の理事長から司に、報告が入ったから…だったのだ。
しかも、道明寺総合病院の理事長から司に報告が入って直ぐに、あきらからLINEが入って来たのだ。
だからこそ…。
此の時の司の中では、“はい、そうですか?”と、言う気には成らなかったという訳…だったのだ。
だが、此の時のあきらは、何の返答も寄こして来ない司に、痺れを切らしかの様に、再度、LINEを入れたのだった。
『司、返答ねぇけど…。
何か、有ったのか?
既に、司が日本に帰国して帰って来てるっつーのに…よ。
司から、何の連絡も来ねぇから…な。
痺れを切らして、こっちから、連絡した。
F4で集まって、飲まねぇか?』と…。
だからだったのだ。
あきらからのLINEを観て居た此の時の司は、思い出して居たのだ。
“そう言えば…。
日本に帰国してからの俺は、忙しさの余り、あいつ等(F3)に、何の連絡もして無かった
な。
面倒臭ぇという事も有ったのだが…。
何より、日本に帰国して帰って来てから、一番最初に、視察に向かったのが、道明寺総合
病院だったっつー事が、影響してんのかも…な。
あいつ(つくし)の事に気を取られて、あいつ等(F3)の事を、すっかり、忘れてた
わ。”と…。
だからだったのだろう。
此の時の司は、西田に、其の日の夜のスケジュールを調整出来るのか?
確認した後、あきらからのLINEに返信するのだった。
『ああ、分かった。』と…。
という訳で、司からのLINEの返信を確認したあきらは、総二郎にLINEを入れるのだった。
『司が、今日の夜のF4の集まりに同意して来た。』と…。
なので、此の時の総二郎も、あきらに返信するのだった。
『了解‼』と…。
そして、あきらと云えば…。
総二郎にLINEを送信して直ぐに、類にも、LINEを入れるのだった。
『今日の夜、F3で集まって、飲む事に成った。
類も、来いよ‼』と…。
だが、此の時の類の返信の言葉は、つれない言葉…だったのだ。
『えぇ~、嫌だよ。
行きたくない。』と…。
だが、既に、類がそう言って来る事位は、此の時のあきらには、お見通しだったのだ。
だからこそ…。
此の時のあきらは、そう言って来た類に、即、コメントを入れる事が出来て居たのだった。
『類、言って置くが、来ねぇと、後悔するぞ‼』と…。
なので、此の時の類は、渋々、行く事にしたのだった。
『分かったよ。
行けば、良いんでしょ‼』と…。
だからだったのだ。
此の時のあきらは、ホッとして居たのだ。
何故なら…。
メンツが揃ったのだから…。
そして、其の日の夜、F4は、嘗て、司が日本に居た頃に、良く、集まって居た東京メープルのラウンジのVIPルームに集まって居たのだ。
其処で、先ずは、あきらが、口火を切ったのだ。
「司…漸く、日本に帰って来たんだな。
で、日本支社 支社長兼務らしいな。
凱旋帰国と、言っても良いのか?」と…。
だからだったのだろう。
司は、頷き乍ら、返答するのだった。
「ああ、そうだな。」と…。
其処で、総二郎は、行き成り、司に本題をぶつけるのだった。
「司…帰国早々、精力的に、動いて居る様じゃねぇか?
聞いたぞ‼
道明寺総合病院も、お前が、担当するそうじゃねぇか?」と…。
だからだったのだ。
ブランデーを口に含ませ様として居た司は、総二郎からの話しを聞いて、既に、口に付けて居たブランデーグラスから口を離して、総二郎を睨み付け乍ら、言って除けるのだった。
「何で、総二郎が、其の事を知ってんだよ⁉」と…。
其処で、此の時の総二郎は、飄々と、司に言って除けるのだった。
「実は…な。
優紀の中坊からの幼馴染で親友というのが、道明寺総合病院の女医…何だわ。
其の女医というのが、(総合)外科部長を遣ってるらしいわ。
で、司君は、其の女医と、ひと悶着有ったらしいな。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司の額には、青筋3本、くっきりと、浮かんで居る位に、怒って居たのだ。
“くそっ‼”と、此の時の司の心の中では、吠える位に…。
だが、此の時の司の頭の中では、総二郎が発した言葉の中で、引っ掛かる『固有名詞』を聞いたのだ。
だからだったのだろう。
此の時の司は、総二郎に、確認するかの様に、訊くのだった。
「『優紀』って、誰の事だよ⁉」と…。
其処で、総二郎は、呆れ乍らも、司に、返答するのだった。
「『優紀』っつーのは、俺の嫁さんの名前だよ。
司も、俺と優紀の披露宴には、出席してんだろ?
俺の嫁さんの名前…何だから…よ。
少し位ぇは、ちゃんと、覚えて遣ってくれよ‼」と…。
其処で、此の時の司は、“俺は、女の名前は、覚えねぇんだよ。”と、自身の心の中で、叫んで居たのだった。
だが、此の時の司は、総二郎に、詫びの言葉を伝えて居たのだった。
「ああ、悪ぃ。」と…。
何故なら…。
此の時の司は、総二郎の嫁で在る 優紀が、女医=つくしと、今し方、幼馴染で親友だと知ったのだ。
だからだったのだ。
司が、今し方、思って居た事(“俺は、女の名前は、覚えねぇんだよ。”)を、総二郎に言ってしまって、此の話しが、もし、総二郎を通して、優紀からつくしに伝われば、司自身、つくしから軽蔑されるやも知れないのだ。
だからこそ…。
此の時の司は、不本意では在ったのだが、総二郎に詫びの言葉を伝えて居たという訳…だったのだ。
勿論、総二郎だけじゃ無く、類も、あきらも、そんな司に驚愕して居た事は言うまでも無かったのだが…。
そして、暫く、無言状態だったのだが、漸く、総二郎は、再び、話しを元に戻すのだった。
「けど…よ。
世間というモンは、ほんと、広い様で狭いよな。
俺の嫁さんの幼馴染で親友は、道明寺総合病院の(総合)外科部長…何だから…な。
と言う事は、優紀と同じ歳だから…よ。
35(歳)で、(総合)外科部長という訳か?
優紀からは、其の女医が優秀だって、聞いてるぞ‼
優紀に寄ると…な。
其の女医は、俺等『英徳(学園)のF4』の事を知らねぇらしい。
中坊の頃から、母親の指示で、勉強漬けの毎日だったらしいぞ‼
で、高校に入ってからは、其れに+して、バイトの毎日…。
だから…な。
俺等『英徳(学園)のF4』が、何者なのか?
其の女医は、知らねぇという訳だ。」と…。
実は、自身の秘書で在る 西田に伝えて、『牧野つくし』について、調べさせた司だったのだが、其処迄の報告が無かったので、知らなかったと言えたのだ。
だからだったのだ。
此の時の司は、思って居たのだ。
“だから、あん時のあいつ(つくし)は、俺の顔を観ても、動じる事無く、俺に歯向かって
来たのか?
じゃねぇと、あんな顔付きで、俺に歯向かえる訳ねぇな。
けど…よ。
俺の顔を観て、動じねぇ女は、初めてだよな。
あいつ(つくし)は、ちったぁ~、俺に優しい顔を向けられねぇのか?”と…。
其処で、類は、寝転んで居たソファから起き上がり、司に言って除けるのだった。
「俺は、司のそんな顔を観たのは、初めてかも…ね。」と…。
だからだったのだ。
此の時のF3は、そう言って来た類の方を観る成り、驚愕して居たのだ。
だからだったのだろう。
F3同時に、声が出たのだった。
「はぁ~??」
「訳…分かんねぇ⁉」
「類、何の事を言ってんだぁ~?」と…。
其処で、類は、そう言った訳を話しし始めるのだった。