tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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お嬢だとしたら…<F4&T4>  21.





その後、滋はお見合いに寄って、恋人と呼べる彼氏が出来、取り敢えず、『コト』は収まったかの様に、誰もが思えていた。


此れで、F4&T3は、平穏無事に収まる所に収まり、毎日を謳歌出来ると踏んでいた。


しかし、コトは、そうは、上手く運ばなかったのだった。




滋が起こしてしまった2年程前のあの事件…。
そうなのだ。


『日本で有名な女子高生も付けているジュエリー』って言う、触れ込みで、T4にジュエリーを装着してもらって、雑誌に掲載したいと、画策した海外ジュエリーブランドのパーティーでの時に、起こしてしまった滋のあの事件…。


その時の事が、滋のお見合いの相手方の家族に分かってしまい、お見合いの相手方の両親より破談の申し入れが在った。


この事に、慌て出したのは、滋の両親だった。



そんな時に、滋は、T3に言われていた事を、父親に、話しして聞かせていた。


滋には、こう成った理由が分からなかったからだった。


“実は、滋だけ、何故、彼氏が出来ないのか⁉”と…。
悩んで居たのだった。


容姿、家柄が申し分ないお嬢様で在るが故に、“誰にも負けて居ないのに…‼”と、思う滋だったのだ。


“何故…?
 つくし・優紀・桜子には、彼氏が出来て、自分(滋)には、彼氏が出来ないのか…
 ⁉”と、やっと、考える様に成って来たのだった。


今までは、男性に見る目が無いと思っていた滋だった。


先ず、滋は、自分自身ではなく、人の責任なのだ。


本来の滋の性格は、誰よりも、滋が優位な状態で無いと気に食わない。
狙ったもの(物・人に拘わらず)は、手に入れなくては気が済まない。


其れが故、負け戦には初めから、戦いを挑まない。


だが、諦めが付かなければ、スッポンの如く、食らい付く処が本来の滋だった。



司の事を好きに成った滋だったが、司は、つくしを好きに成った。


実は、滋も、つくしが好きだった。


滋自身は、本当の処、司の事は、諦め切れて居なかった。


だが、司が、つくしだけしか見て居ない。
滋の存在は、司から、無視をされていた状態だった。


滋パパに頼んだお見合いも、道明寺家側から、断りを入れられる始末。
司のお見合い相手は、此処でも、またしても、“つくし…‼”だった。


だから、滋は、司がつくしの事を好きに成った事に関して、悔しさは募っていたのだった。



実の処を言うと、楓自身も、メープルのオーナー 兼 総支配人という立場で在る以上、滋の起こした事件は、その会場内に居た椿に聞くまでも無く、報告済みだった。


それ故、大河原家より、お見合いの打診が有った時、楓は、面食らったので有った。


楓は、大河原財閥以上の家柄とのお見合いを打診して於いて良かったと、後に成って、思って居たので在った。




“滋は…?”と、言えば、つくしの優位に立てない事を悔しがっていた。


だから、徐々に、滋は、T3から、遠避かり始めていた。
一人だけで居る事で、F4が滋を可哀想に思ってくれる事を熱望して居たのだ。


其れも、F4は、知らぬ振りだった。


なので、考え方を方向転換して、この悔しさを、桜子には、まだ恋人が居ない事で、桜子より優位な立場に立とうとした。
其れが、結局、あきらと桜子が付き合う事に寄り、滋の考えは、またもや、叶う事は出来なかった。


其処で滋は、お見合いをして、取り敢えず、誰でも良いから、“恋人が出来た‼”と、F4&T3に言いたかったのだ。
特に、T3に…。


其れが、在ろう事か、お見合い相手から、此の縁談を破談にされてしまったのだった。
原因の分からない滋だったのだ。


お見合いの相手方の母親からは、破談の理由を、こう述べられていた。


「お分かり頂けているかと、存じ上げておりましたわ‼
 お噂で、“大河原家のご令嬢をお嫁にもらい受けたら、苦労為さるわよ…。”と、言われ
 てしまいましたわ(笑)。」


滋にとっては、『屈辱的な言葉』…。
滋パパにとっては、娘として、『恥ずかしい言葉』を言われたのだった。


滋パパは、“何処で、子育てを間違ってしまったのか?”と、悩むしかなかった。
唯単に、滋パパは、滋を溺愛し過ぎたのが原因では在ったのだが…。



で、父親から、事実の話しを聞かされた滋は、怒って居たのだった。
“こんな噂を流したのは、誰だ‼”と…。



だが、滋は、F4&T4&静の集まりの時に、自分(滋)自身の何処がいけないのか?
F4&T3&静に、訊き出そうとして居たのだった。


やっと、滋も自分自身の事を見詰め直そうとし始めていた。




<21.も、短めで申し訳御座いません。>

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