お嬢だとしたら…<F4&T4> 23.
T3は、あの時のパーティー内の出来事を思い出そうとしていた。
その事を滋が理解されなければ、先に進まないで在ろう事を、T3は悟ったので在った。
つくしは、恐る恐る、滋に諭す様に、訊いて居た。
「滋さん…?
あの東京メープルのパーティーの時、多分だけど…。
滋さん、勘違いをしてしまって居たでしょ?
主催者の方が、私達を招待した理由…⁉
“T4に任せなさい‼”って、感じで、あの時、滋さん、張り切ってたじゃない?
出席者の皆様に触れ回り始めたでしょ⁉
あの海外メーカーは、海外メーカーでは珍しく、礼節を重んじるメーカーだったから、
品が重要視だったんですよ。
それで、滋さんに出入り禁止命令が出てしまう事態に発展したらしいんですけど…⁉
滋さん、おじ様から何も聞かされて居なかったんですか?」
「うん、何も聞いて無かった。
私、そんな酷かった?」
T3だけではなく、此の噂を聞いて居たF4までもが、T3と一緒に言って居た。
「「「「「「「かなり…ね(な)‼」」」」」」」
此処でやっと、滋の噂されていた偏見の言葉の意味が、滋自身にも理解されていた。
滋の噂されていた偏見の言葉とは…?
“かなりの『天然でお祭り女』…‼”
F4&T3は、あのパーティーの出来事ならば、“ご最もな意見だよな(ね)‼”と、思っていた。
当の滋は、悔しさが滲み出ていた。
勿論、帰宅後、その当時の事を、滋は、滋パパに問い詰めて居たのは、言うまでも無かった。
だが、その、滋パパの答えは…。
「滋を傷付けたくなかった…。」だった。
だが、結局、後で、仲間から、聞かされた滋は、傷付かない方が可笑しな程、辛い日々を過ごして居た。
滋パパにとって、溺愛する娘を守るつもりで居たのだった。
その事が要因で、あれ程、ドバイ在住を拒んで居た滋だったが…。
結局、ドバイ在住を選び、日本に居続ける事を拒んでいた滋だった。
その後、4年後には、滋にも、ドバイで春が来た様で、ドバイに転勤で海外赴任をしていた日本人と恋愛関係に成り、その後、2年後には、結婚した。
F4&T3&静は、吃驚した事は言うまでも無かった。
取り敢えず、ここ何年間かは、T3にとって、平穏な日々が続いて居た事は言うまでも無かった。
また、司&つくし…は、司が25歳・つくしが24歳の時に、結婚した。
類&静…は、類が25歳・静が28歳の時に、結婚した。
総二郎&優紀…は、優紀が、『華道 花咲流 次期家元』を襲名して居る立場。
それ故、花咲流 家元より…。
“『茶道 西門流 次期家元夫人』との『二足の草鞋』は、難しいだろう…。”と、言われ、また、話しが振出しに戻って居た。
総二郎&優紀だけではなく、西門流 家元・家元夫人との話し合い、説得が続き、やっと、話し合いが落ち着いた。
西門流と花咲流の話し合いの内容は…。
当面の優紀は…。
*『茶道 西門流 次期家元夫人』として、西門流 家元夫人に付き、家元夫人としての
修行・お稽古を熟していく。
*『華道 花咲流 次期家元』の役割も熟し、お稽古にも取り組む。
*将来的には、『華道 花咲流 家元』を継ぎ、襲名も行う。
優紀にとっては、過酷な日々で、時間が幾ら有っても足りない位の日々では在ったが…。優紀にとっては、充実した日々を過ごして居た。
総二郎は、心配して居たが…。
こうして、総二郎&優紀の日々取り組む姿勢を見続けて居た、『華道 花咲流 家元』で在る、優紀の祖母より、やっと、お許しが出た。
それに寄って、総二郎が28歳・優紀が27歳の時に、結婚した。
あきら&桜子…は、あきらが26歳・桜子が24歳の時に、結婚した。
こうして、それぞれのF4&T3&静は、結婚し、幸せな結婚生活を過ごして居た。
また、滋も、色々有ったが、彼氏が出来た事で、気持ちも落ち着き、精神的にも大人に成っていった。
この事で、大河原家も落ち着きを取り戻していた。
それぞれのT4のお嬢様も、『お母様』に成る日は近いかも…ですね‼
fin