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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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鬼退治~櫂(かい)編~【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編③




2月4日…立春



自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのつくしへの言付けをスルーした其の後の司は、2月3日の節分の日に、自身が描いたシナリオ通りに、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行する事にしたのだ。



そして、其の後の司とつくし夫妻の息子で在る 航は、自身の父親で在る 司の誕生日に合わせて、自身の父親で在る 司との約束通り、日本に帰国して帰って来たのだ。


其の事に喜んだのは、自身の兄で在る 航の事が大好きな『櫂(かい)』自身…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の櫂(かい)は、自身の兄で在る 航の傍から離れ様とし無い『櫂(かい)』…だったのだ。


そして、司の誕生日を、家族で祝った其の数日後の2月3日の節分の日…。
司 と 航父子(おやこ)は、【『櫂(かい)』の『鬼退治』】を決行するのだった。



実は、司が描いた【『櫂(かい)』の『鬼退治』】のシナリオとは…。
『航』の時と同様に、鬼の姿に変装したSPを、朝早い時間の櫂(かい)の部屋に侵入させたのだ。


何故なら…。
『航』の時と同様に、2月3日は、平日なのだ。
其の為、『櫂(かい)』の時も『航』の時と同様に、2月3日は、櫂(かい)が通う英徳学園 初等部にて、授業が行われる日…だったのだ。


なので、司は、朝早い此の時間に、鬼の姿に変装したSPを、(自分自身の部屋にて)目覚めたばかりの櫂(かい)に声を掛けさせたのだ。


「悪い子は居ねぇか?」と…。



だからだったのだろう。
『航』の時と同様に、怖がる櫂(かい)は、泣き乍ら、慌てるかの様に、自身のベッドから下りて、自身の部屋を出て、司とつくしの自室の前迄走り、司とつくしの自室のドアを叩いたのだ。


そして、櫂(かい)は、泣き乍ら、司とつくしの部屋のドアの前から、自身の両親で在る 司とつくしに声を掛けるのだった。
其れは、全く、『航』の時と同じ様な言葉…だったのだ。


「パパ、ママ…。
 ドアをあけてぇ(開けてぇ)~。
 おに(鬼)さんがこっちに来るよ‼
 こわい(怖い)よぅ~。」と…。



だが、そんな櫂(かい)の泣き声を聞いても、此の時の司とつくしは、一切、ドアを開け様とし無かったのだ。


其れに、『鬼退治』も2回目とも成れば…免疫が付いて居るのか?
此の時のつくしは、そんな我が子の泣き声を聞いても、一切、泣く事は無かったのだ。
寧ろ、自身の息子で在る 櫂(かい)の事を応援して居たのだ。


“櫂(かい)の将来の為だよ。
 鬼に負けずに、頑張れ‼”と、エールを送り乍ら…。



だが、そんな事だとは知る由も無い此の時の櫂(かい)は、自身の両親で在る 司とつくしの部屋のドアの前で、唯、泣きじゃくって居たのだ。


「おに(鬼)さん~。
 こっちに来ないでぇ~。」と、大声で叫び乍ら…。


勿論、『航』の時と同様に、怖がって居た『櫂(かい)』…だった事は言うまでも無かったのだ。



其処に、司が描いたシナリオ通りに、航が、櫂(かい)の前に現れたのだ。


「櫂(かい)…鬼さんは、怖いよね⁉
 でも、にいには、鬼を倒したけど…なぁ~。
 櫂(かい)は、鬼を倒さないの?
 唯、怖がるだけで良いの?」と…。


だからだったのだ。
櫂(かい)は、自分自身に、そんな風に、声を掛けて来た自身の兄で在る 航の方を向いて、自身の兄で在る 航に訊き始めるのだった。


「でも、どうやって(如何遣って)、おに(鬼)さんをたおす(倒す)の?」と…。



だからだったのだろう。
此の時の航は、自身の父親で在る 司から手渡されて居た『節分豆』を、櫂(かい)に渡し乍ら、櫂(かい)に奮起させ様とするのだった。


「櫂(かい)…。
 此れで、『鬼退治』してお出で‼
 にいにも、此れで、『鬼退治』して、鬼に勝ったんだから…さ。」と…。


だからだったのだ。
自身の兄で在る 航から、そんな風に、言われた事で、『鬼退治』する気に成った『櫂(かい)』…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の櫂(かい)は、鬼が怖くても、鬼を倒す事にしたのだった。


だからこそ…。
此の時の櫂(かい)は、しっかりとした口調で、自身の兄で在る 航から『節分豆』を受け取り、自身の兄で在る 航に返答したのだった。


「うん、ぼく(僕)も、にいにと同じよう(様)に、これ(此れ)で、『おにたいじ
 (鬼退治)』、がんばって(頑張って)くる(来る)ね。」と…。


其処で、此の時の航は、自身の母親で在る つくし同様に、そんな櫂(かい)にエールを送るのだった。


「そうだ、其の意気だよ、櫂(かい)っ‼
 にいには、櫂(かい)が、鬼を倒す迄、此処で、見て居て上げるから…さ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の櫂(かい)は、自身の兄で在る 航に、「うん。」と、頷き乍ら、『鬼退治』を決行するのだった。



其処で、此の時の櫂(かい)も、『航』の時と同様に、幼稚舎 や 初等部で習った節分のの掛け声の言葉を口にするのだった。


「おにはそと(鬼は外)…。
 ふくはうち(福は内)…。」と…。


云わば…。
此の時の櫂(かい)は、鬼役のSPに、そんな風に、叫び乍ら、『節分豆』を投げ付けて居たのだ。
そして、其の後の鬼役のSPは、櫂(かい)の前から退散したのだった。



だからだったのだろう。
其の後の櫂(かい)は、自分一人だけで、『鬼退治』して居る姿を、傍で、ずーっと、観て居てくれた自身の兄で在る 航に、自慢気に言って除けるのだった。


「にいに…。
 ぼく(僕)、『おにたいじ(鬼退治)』、出来たよ‼
 見ててくれた?」と…。



だからだったのかも知れない。
自身の目の前で、経った一人だけで、『鬼退治』して居る自身の弟で在る 櫂(かい)のそんな姿を観て居た此の時の航は、既に、泣きそうに成って居たのだ。
もう、すっかり、櫂(かい)の目には、涙は無かったのだが…。


だが、其れでも、此の時の航は、自分自身の時と同様に、経った一人だけで、『鬼退治』出来た櫂(かい)の事を労って居たのだ。


「凄いよ、櫂(かい)っ‼」と、言い乍ら、櫂(かい)の頭を撫ぜて遣って居たのだ。



そして、其の後の櫂(かい)は、『鬼退治』する事が出来た事で、自身の両親で在る 司とつくし と 自身の姉で在る あやめに、自慢気に、『鬼退治』の時の事を話しするのだった。


そして、更に、其の後の櫂(かい)は、2月3日の節分に『鬼退治』出来た事を、自身の兄で在る 航の時と同様に、英徳学園 初等部の櫂(かい)の担任の教師 や クラスメイトに、自慢気に話しするのだった。


だからだったのだろう。
『航』の時と同様に、英徳学園 初等部の櫂(かい)の担任の教師から、つくしの下にTELが入ったのだ。


実は、英徳学園 初等部では、2月3日の節分の時の『(航の)鬼退治』の出来事が、伝説化して居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の英徳学園 初等部の櫂(かい)の担任の教師からの連絡は、つくしへの報告のみ…だった事は言うまでも無かったのだ。



そして、其の後の櫂(かい)は、経った一人だけで、『鬼退治』が出来た事で、自信と成り、自身の心の脆さは、既に、無く成って居たのだ。


だからだったのかも知れない。
更に、其の後の櫂(かい)は、自身の兄で在る 航の時と同様に、英徳学園 高等部を卒業後…NYに渡米する事を決断するのだった。


なので、其の後の櫂(かい)は、尚一層、自身の兄で在る 航の事を尊敬したのだった。


そして、司の思惑通り、其の後の自身の息子達で在る 航 と 櫂(かい)の兄弟は、上下関係も含めて、此の関係が続いて行く事と成るのだった。



だからだったのだ。
其の後の司は、自身の息子達で在る 航 と 櫂(かい)のそんな兄弟関係を観て居て、勿論、『破顔』状態…だった事は言うまでも無かったのだ。


云わば…。
其の後の司の顔付きは、何もかも、自分自身の思惑通りに『コト』が進んだ事に寄り、『破顔一笑』と、云えたのだった。




fin

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