tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  7.




英徳大学のカフェテリアに在る F4ラウンジに着いた司は、前日に、タマに言った様に、あきらに話しを切り出すのだった。


「あきら…。
 牧野の事で、タマと会ったんだよな。
 タマに言った事以外で、他に言い忘れてる事はねぇか?
 もし、言い忘れてる事が有んだったら、俺がタマの代わりに聞くわ。」と…。


だからだったのだろう。
司から話しを切り出されたあきらだけじゃ無く、此の場(英徳大学のカフェテリアに在る F4ラウンジ)に居た類と総二郎迄もが、司からの話しを聞いて驚愕して居たのだ。


だからだったのだ。
ソファに寝転がって居た類は、飛び起きた程…だったのだ。



其処で、類は、司の顔を、ジーっと、見詰め乍ら、司に話しを切り出すのだった。


「司…。
 もしかし無くても、牧野の記憶を取り戻したと言う事だよね?」と…。


だからだったのだ。
此の時点に於いての司は、其の事を、誰にも隠す必要が無いのだ。
なので、司は、自身に訊いて来た類だけでは無く、総二郎とあきらにも返答の言葉を伝えるのだった。


「ああ、思い出した。」と…。


だからだったのだろう。
即答するかの様に、あきらは、司に訊き出すのだった。


「如何遣って、牧野の記憶を取り戻したんだ⁉」と…。


其処で、隠す必要の無い司は、其れでも、辛そうでは在ったのだが、F3に話しし始めるのだった。


「前に、此処(英徳大学のカフェテリアに在る F4ラウンジ)で、和也から、『道明寺』
 と呼び捨てにされて、“後輩の分際で…。”と、腹立つ筈なのに、さも、当然かの様に、受
 け入れてる自分自身も居た。
 だから…よ。
 俺は、其の事について、F3に訊いた。
 で、あきらが返答して来ただろ。
 けど、あきらは、俺に何も教えてくれなかった。
 だが、其れだけじゃねぇだ‼
 イライラしたまま(道明寺)邸に帰った俺は、タマからも言われたんだよ。
 “タマは、久し振りに観ましたよ。
  坊っちゃんのそんな顔付きを…。
  否、坊っちゃんが感情を剥き出しにして吠えて居る所を…。”って…な。」と…。


そして、其処迄、話しした司は、一拍置いたのだ。
珈琲を口に含む為に…。


だからだったのだ。
此の時のF3は、それぞれ、同じ事を思って居たのだ。


“やっぱ(り)、司は、(道明寺)邸に帰ってからも、吠えてたのかよ(吠えてたんだなぁ
 ~)。”と…。



そして、また、司は、話しし始めるのだった。


「で、そんなタマからの話しを聞いて、俺の心の中は、より一層、モヤモヤが取れないま
 ま…だったんだわ。
 其の内、頻繁に、牧野の夢を見る様に成った。
 「道明寺、道明寺…。」と、呼ぶあいつの声と共に…な。
 そんな日が続いて行く中で、牧野の記憶を取り戻した。
 で、タマから、聞いたんだわ。
 タマがあきらと会った日の話しを…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のあきらは、直ぐには、口を開く事が出来なかったのだ。


何故なら…。
あきらは、密かに、思って居たから…だったのだ。


“今と成っては、司にとって、牧野の事を思い出さねぇ方が幸せだったんじゃねぇの
 か?”と…。


だからこそ…。
此の時のあきらは、直ぐに、口を開く事が出来なかったという訳…だったのだ。
だが、返答し無い訳にもいかず、重い口を開いたあきら…だったのだ。


「ああ、タマさんとは会って、話しをした。
 勿論、タマさんに伝えてねぇ話しも有るのは、確かだ。
 だが…な。
 俺等も、全て、分かってる訳じゃねぇよ。
 まだまだ、分かんねぇ事ばかりだ。
 だから…よ。
 牧野の失踪は、不可解な事ばかりだ。」と…。



其処で、司は、タマにも言った自分自身の中から拭い去る事の出来ない想いを、F3に口にするのだった。


「なぁ~、俺のせいか?
 俺が、牧野だけの記憶を失くしたからか?
 だから、牧野の父ちゃんと母ちゃんがそんな俺の事を悲観的に感じて、家族で行方不明に
 成ったんか?
 だとしたら、俺の責任か?」と…。


だからだったのだ。
類が、辛そうにして居る司に言って除けるのだった。


「其れは、俺等にも分からない。
 当事者じゃ無いから…ね。
 でも、牧野が言ってた事が有るんだよ。
 司が入院して、牧野だけの記憶を失って居る間に、変な女を傍に置いて居る時に…。」と…。


云わば…。
此の時の類は、辛そうにして居る司に、追い打ちを掛けるかの如く…。
嫌味っぽく、言って除けて居たのだった。



だからだったのだ。
此の時の司は、辛そうに俯き加減にして居たのだが、がばっと、顔を上げて、類に吠えるのだった。


「俺は、牧野以外の女を、傍に置いた事はねぇよ。
 牧野が聞いたら、誤解する様な変な事を言うんじゃねぇよ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎とあきらは、そんな司と類を観て居た事で、それぞれ、同じ事を思って居たのだった。


“また、始まったわ。
 いい加減、司も、類も、大人に成れよ‼”と…。



だが、此の時の司は、此のまま、類から話しを訊かずに終わる訳にもいかず…。
類に訊き始めるのだった。


「類…。
 其の時に、牧野は何を言ってたんだよ?」と…。


だからだったのだろう。
“仕方ないなぁ~。”と、思い乍らも、司に話しし始めるのだった。


「牧野は、“此のままだと、(英徳高校)3年に進級出来るか如何か、分からない。”って…。
 言ってたんだよ。
 其の当時の牧野家は、危機的状況に在ったみたいだった。
 だから…さ。
 総二郎とあきらに相談して、英徳学園に話しするつもりで居たんだよ。
 牧野が、(英徳高校)3年に進級出来る様に…。
 でも、そんな話しを牧野とする間も無く、俺は、春休みに入る前に、父さんにフランスに
 連れて行かれたから…さ。
 ずーっと、牧野の事が心配だった。
 で、蓋を開けて視れば、牧野は失踪したまま…。
 しかも、英徳学園には、自主退学届けが出されてる。
 だから…。
 今でも、後悔してるよ、俺は…。」と…。


其処で、司は、自身の後悔の念を、呟き始めるのだった。


「通りで、此処(英徳大学のカフェテリアに在る F4ラウンジ)に牧野が居ねぇ筈だよ
 な。
 今迄のあの牧野だったら、お前等が此処(英徳大学のカフェテリアに在る F4ラウン
 ジ)にさえ居れば、きっと、何も言わず、現れてたよな。
 全ては、俺の責任だ‼
 俺さえ、牧野の記憶を失くさず、しっかり、牧野を捕まえて居れば、こんな事に成らずに
 済んだのに…よ。
 後悔しても、もう、遅ぇな。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の類は、司に、例のつくしの自筆の手紙を差し出して、手渡して遣るのだった。
つくしが行方不明に成る迄、自身達が住んで居たアパートの大家さん宅の郵便受けに、つくしが入れて置いた手紙を…。


「此れは、牧野が住んで居たアパートの大家さんに、牧野自身が送った手紙…。
 其の手紙を、俺がアパートの大家さんから貰って来た。
 本当は、“牧野の代わりに、司を、もっと、虐めて遣ろう‼”って、思ってた。
 けど…。
 司のそんな辛そうな態度を観て居たら、虐めて遣る気も失せた。
 だから…さ。
 此の牧野の手紙…。
 司が持って置きな‼」と…。



だからだったのだろう。
其処で、現在、あきらが知り得る全てのつくしの情報を、あきら自身も、司に話しし始めるのだった。



だからだったのだろう。
あきらからの話しを聞いて居た類は、此れ迄、自身の中で、疑問に思って居た事を、司と総二郎とあきらに、話しし始めるのだった。


「実は、此れ迄、俺自身の中で、疑問に思って居た事が有ったんだよね。
 幾ら、大学部 と 高等部の場所が違うと言っても、和也でも、時々、此処(英徳大学の
 カフェテリアに在る F4ラウンジ)に現れるのに…。
 如何して、三条は、全く、現れないの?
 しかも、和也の話しでは、三条は、授業が済めば、速攻で、英徳(高校)を出てるみたい
 でしょ。
 和也が三条に声を掛けても、“『忙しい。』って、言われる。”って、言ってたじゃん!
 其れって、何か変じゃ無い⁉
 今迄の三条なら、有り得なく無い?
 きっと、何か訳が有ると思うんだよね。」と…。


だからだったのだろう。
其処で、あきらは、“(そう言って来た)類の推理は、強ち間違いじゃねぇだろ。”と、思った事で、類に賛同するのだった。


「類の言う通りかも知んねぇな。
 今日の放課後、桜子を捕まえるか?
 で、桜子の知って居る事を吐かせるか?」と…。


だからだったのだ。
司にしても、類にしても、総二郎にしても、あきらの此の案に賛同するのだった。


「「「了解‼」」」


だからだったのだ。
此の場(英徳大学のカフェテリアに在る F4ラウンジ)は、F4の作戦会議の場と成って居たのだった。

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