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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  番外編④




断りを入れて来る優紀に対して、長期戦を覚悟し始めて居た総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、其の後も、何度か優紀と会って居たのだった。


実は、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、作戦変更しつつも、其れでも、何度か優紀と会って居たのだった。


“兎に角、先ずは、優紀さんと仲良く成る事が先決だわ。”と、思い乍ら…。


其の甲斐が有ってか?
漸く、優紀は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に了承するのだった。


「私で宜しければ…。」と、恐縮し乍らも…。



実は、優紀は、幾度と無く、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人と会って行く内に、断りを入れる事さえ、申し訳無さが募って居たのだった。


何故なら…。
此の時の優紀は、思うのだった。


“こんな私に良くして下さる家元夫人に、お断りばかりして居ては申し訳無い。”と…。


云わば…。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人にとってすれば、作戦成功と言っても過言じゃ無い状況…だったのだ。


だからだったのだ。
其の後に行われる西門邸でのお茶会の際、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が亭主を務めるお茶会の半東を優紀が務める事と成ったのだった。



だが、其の事実を、当日に成って知った総二郎は、お茶会が終了した後に、片付けをして居た優紀を呼び出し、優紀に怒り始めるのだった。


「優紀ちゃんは知ってるのか?
 家元夫人の半東を務めるという事が如何言う意味を成すのかを…。
 で、今日の茶会で、出席者から優紀ちゃんが何と言われて居るのかを…。
 如何して、何時(いつ)も、俺の周りをうろうろするんだよ‼
 前にも言ったよな。
 “俺は、知った様な顔をして、小細工する女が一番嫌い何だよ‼”って…。
 其れに、此れも前にも言ったと思うけど…よ。
 “もう止め様よ。
  こう言うのは…。”って…。
 何回言ったら、優紀ちゃんは、分かってくれんの?
 優紀ちゃん…こう言う事は、もう絶対、止めてくれるかな?」と…。


実は、此の時の総二郎の話し言葉は優しそうでも、総二郎の声は普段よりも1トーン低く、総二郎の顔付きは怒り顔…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、高校生の頃と同様に、謝るのみ…だったのだ。


「はい。
 すみませんでした。」と…。



其れに、実は、優紀の高校の茶道部の先輩で在り、総二郎の幼馴染で在る 更が、あの頃も総二郎に言って居た通り、勿論、あの頃と同様に、今回も優紀が悪い訳では無いのだ。


【あの頃の優紀の高校の茶道部の先輩で在り、総二郎の幼馴染で在る 更が総二郎に言った
 言葉とは…。


 「何で、優紀ちゃんが謝ってるの?
  私が此の家に入った事…?
  私が誘ったんだよ…ジロー。
  優紀ちゃんのせいじゃ無いよ。」と…。】



と言う事は、今回もまた、あの頃と同じ様に、総二郎は、遣ってしまったのだった。


何故なら…。
あの頃の総二郎と同様に、一切、優紀の話しを聞かずに…。
否、聞こうともせずに、一方的に、優紀を貶して(けなして)居たから…だったのだ。



実は、其の現場を物陰から見て居た者が居たのだった。


其の人物とは、そうなのだった。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人…だったのだ。


其処で、あの頃の更と同様に、優紀が総二郎に謝って居る所を制すかの様に、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が口を開いたのだった。


「あら、如何して、優紀さんが謝ってらっしゃるのかしら?
 優紀さんは、何も悪い事をして無いでしょ!
 反対に、優紀さんは、私(わたくし)の要望に応えてくれただけ…よね。
 確か、あの頃も、総二郎は、此の同じ場所で、そんな風に優紀さんを貶して(けなして)
 居たわよね?
 其れで、総二郎は、あの頃の過ちを更ちゃんに言われて居た筈よね。
 そして、結局、自分自身の過ちに気が付き、優紀さんに謝りを入れた。
 あの頃の優紀さんは、“いえ、私は良いんです。”と、言い乍らも、傷付いて居たと思うわ
 よ。
 総二郎こそ、何度、同じ過ちを繰り返すおつもりなのかしら?
 いい加減、総二郎こそ、大人に成ったら、如何かしらね。」と…。


其処で、此の時の総二郎は、密かに思って居たのだった。


“何で、高校生のガキの頃の事をお袋が知ってんだよ‼”と…。



実は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、あの頃の事を見て居たからこそ、今回の優紀への失態が、総二郎の二度目の失態で在るという事を知って居たのだ。


何故なら…。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は気に成って居た事が有ったのだ。


あの頃の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、あの頃(英徳高校当時)に、総二郎に誘われて西門邸に遊びに来て居た類 と つくしと挨拶を交わした後…。
自身の息子で在る 総二郎の発言について、ずーっと、気に成って居たのだ。


【「じゃ私(わたくし)は此れで…。
  皆さん、ごゆっくり…。」と、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が交わした挨拶
 の言葉の後に其の当時の総二郎の言った発言とは…。


 「………するなよ。
  勝手な事するなよ‼」と…。


 実は、其の時の総二郎の物言いは、電気が走った様な鋭い一瞬の怒り…だったのだ。】



だからだったのかも知れない。
自身の母親で在る 西門流 家元夫人から、そんな風に言われてしまった此の時の総二郎は、実は、不貞腐れて居たのだった。
だが、其れでも、此の時の総二郎は、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に言い返すかの様に、訊くのだった。


「何で、其処迄、俺等が高校生のガキの頃の事を知ってんだよ。
 見てたのかよ?」と…。


だからだったのだ。
“当然です。”と、でも言いた気に、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、自身の息子で在る 総二郎に言って除けるのだった。


「当然の事です。
 あの頃の総二郎の物言いが気に成って、全てを見てました。
 あの頃の総二郎の怒りは、私(わたくし)に向けるべきでした。
 でも、貴方は、優紀さんに向けた。
 何故かしら?
 更ちゃんを誘った私(わたくし)でも無く、優紀さんを誘った更ちゃんでも無く、あの頃
 の総二郎が怒りをぶつけた相手が優紀さんだった。
 そして、今回もまた、優紀さんに半東をお願いした私(わたくし)では無く、優紀さんに
 怒りの矛先を向けてしまった。
 貴方って人は、優紀さんからの話しを聞こうともせず、何時も何時も(いつもいつも)、
 唯、優紀さんに怒りの矛先を向けて居るだけ…ね。
 何故かと云う事を、総二郎自身、良~く考えるべきじゃ無いのかしら?」と…。


だからだったのかも知れない。
其処迄、自身の母親で在る 西門流 家元夫人から言われてしまった此の時の総二郎は、素直な気持ちのままに、優紀の方へ向き直しして、あの頃と同様に、優紀に謝りを入れるのだった。


「御免、優紀ちゃん…。」と…。



だからだったのだろう。
蚊帳の外かの様に、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人 と 其の息子で在る 総二郎との会話を、唯、黙ったまま、聞いて居た此の時の優紀は、総二郎からの謝りの言葉を聞いて、総二郎だけじゃ無く、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人にも返答の言葉を伝えるのだった。


「いえ、私は良いんです。
 ですが、西門流にとっては、私が家元夫人の半東を務めた事は、唯事では在りません。
 其の事を理解せず、半東をお受けした事をお詫び致します。
 家元夫人には良くして頂いて居ましたので、申し上げ難いのですが…。
 此の度の半東を以て(もって)、以後、家元夫人の半東を務める事はお受けし兼ねます。
 如何か、私の我が儘をお許し下さいませ。」と…。


そして、「優紀さん…待って頂戴‼」と、言う総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人の制止の言葉を聞こうともせず、其のまま、振り向きもせず、優紀は、西門邸を後にして居たのだった。



PS.


実は、優紀が西門邸から出て来た所で、西門家の運転手が優紀に声を掛けて来たのだった。


「松岡様…お車にお乗り下さいませ。
 家元夫人から言付かって折ります。
 “優紀さん(松岡様)が出て来たら、ご自宅迄送って差し上げてね!”と…。
 ですから、松岡様をご自宅迄送り届けませんと、後で、私が家元夫人からお𠮟りを頂戴す
 る事と成ります。
 私の為に、如何か、此方にご乗車下さいませ。」と…。



実は、本来、一度は断って居た優紀だったのだが、断り切れずに、結局、西門家のリムジンに乗車して、自宅迄、送って貰って居たのだった。


勿論、此の事は、西門家の運転手から総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に話しが伝わって居た事は言うまでも無かったのだった。


だからだったのだろう。
実は、此の時の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、西門家の運転手からのそんな話しを聞いて、ホッとして居たのだった。



<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<
 つかつく>】  番外編④』の中に出て来る一部のセリフ や シーンの中に、神尾葉子
 先生の『花より男子』の漫画の中のセリフ や シーンを、勝手に拝借して記載致して折
 ります。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借して記載致して折ります事をお詫び申し上げ
 ます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借して記載致して折ります事を、重ね
 て、お詫び申し上げます。>

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