出会ってしまった…<つかつく> 1.
<新入社員の皆様、本日は、入社式ですね。
おめでとうございます。>
<此方は、昨年に投稿させて頂きました<イタキス>の<つかつく>versionです。
全く、内容は違います。
唯、<イタキス>を妄想した時に、<つかつく>も、何故か、妄想してしまいました。
ご覧下されれば、幸いです。>
<つくしside>
私は、牧野つくし。
私は、特待生制度に寄り、授業料免除にて、英徳大学に入学して、英徳大学を今春卒業したばかり…。
22歳、社会人1年目。
私の就職先は、道明寺HD。
私の希望所属部署は、海外事業部。
実は、私は、今後、グローバルな仕事をしたいという夢が有る。
だから、道明寺HDを選んだのだ。
道明寺HDに照準を置いて、就職活動をして居たのも、海外資本を確立している世界的規模での企業だから…と、言うのが、理由の一つだった。
今日4月1日は入社式。
なので、時間に余裕を持って、一人暮らしをして居る自宅(アパート)を出たつもりだった。
しかし、駅に向かう途中の路上で、老婦人がお腹を押さえながら蹲り、倒れて居るのが見えた。
慌てて近寄り(誰も素知らぬ振りで、スルーしていたのも気に成り)、声を掛けたが、一切、声を発せない様子で、苦しそうにして居らしただけだった。
仕方なく、119コールして、救急車の手配を頼んだ。
救急隊員の方は、最初は私が孫とでも勘違い為さったのか?
私を無理矢理、救急車に乗せた。
で、“私は、通り掛かりの人間だ。”と言うと、路上に倒れていたという事も有り、事件性が有ってはいけないという事で…。
救急隊員の方が、警察を病院に呼び、私は、その場で事情聴取を受け、“何か、疚しい事でも疑われているのか?”と、思わせる様な口振りで警察官から聞かれていた。
その時だった。
老婦人が意識を回復されたのは…。
其の老婦人は、警察官に、事情を説明され、私は、信用されたのか?
“入社式が有る。”と、言う事を信用され、私は、問い掛けられた。
「ご迷惑をお掛けしました。
時間的に間に合わないようでしたら、お送りしましょう。
それと、何方の会社ですか?
此方の手違いで引き留めましたから、そちらの会社に事情を説明致しましょう。」
と、仰って下さり、間に合わなければ、迷惑を掛ける事に成ると、会社への連絡は、警察の方にお願いした。
しかし、私は…。
「送って頂くまでは…。」と、お断りしたが…。
「それでは、気が済まない。」と、仰って下さったので、お言葉に甘えた。
一切、縁の無いと思っていたパトカーに、私は、(最初で最後だろうと思うが)乗車する事に成った。
そして、入社式には、何とか、間に合った。
パトカーから降りる際、お礼を伝えて(周りの視線は痛かったが)、会社に入る成り、受付で名前を伝えて、迎えに来てもらった人事部の方と共に、入社式会場に向かっていた。
その時だった。
何か周りがざわ付き出し、大勢の黒子の塊の人達と一緒に入って来たトップに居た人と、私は、背後から肩がぶつかり、そのまま前に雪崩れる様に倒れてしまった。
誰も助けてくれる様子はなく、それ処か、そのぶつかった方から、文句を言われた。
「チェッ、何処を見て歩いてんだ⁉
余所見して歩くんじゃねぇ‼」
と、バッシングの様な怒鳴り声を浴びせられた。
先に居た人事部の方からは、手を差し伸べてもらい立させてもらった。
「大丈夫、立てる?」
と、声を掛けて下さったので…。
「有難うございます。」
と、伝えて、立ち上がった。
そして、私は、有ろう事か?
虫の居所が収まらず、ぶつかった方が副社長だと知らず、思いっ切り、無言のまま、睨み付けてしまった。
後で、睨み付けた事を後悔した事は言うまでも無い。
そして、人事部の方に急がされるまま、入社式会場に向かって歩いていた。
<実は、私は、20年ほど前に、まだ、子供達が幼稚園の頃に、ひったくりに有った事が
有るんです。
その時の一部始終を目の前に在ったコンビニのオーナーさんが見て居て下さり、警察を
呼んで下さり(居た場所がお店という事も有り)、其処から近場の派出所で事情聴取を
受け、帰りは、手持ちのお金も無い事から、パトカーで、自宅まで、送ってもらいまし
た。
本当は、上記に記載したお話しの様な事は、警察はしてくれないかも知れませんが…。
その時の警察官の方が、“気付けなあかんでぇ~。”と、仰って下さった言葉をふと思い
出し、この様なお話しの流れにしました。
不手際が有りましたら、お詫びします。
ご了承下さいませ。>