tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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出会ったしまった…<つかつく>  2.




<司side>


俺は、道明寺司、23歳
道明寺財閥の御曹司、道明寺HDの後継者、NY本社勤務で専務をして居る。


俺は、NYでは、『ゲイ』と、噂される程の女嫌いだ。
だからって、『男好き』って訳ではねぇ。
所謂、『女』という人種がダメなだけだ。


女は、直ぐ、『怒る・直ぐ拗ねる・怒鳴れば泣く・上目遣いで雌豹の様に、狙った獲物は離さねぇ・裏が有るのが物分かり』等、鬱陶しい事、この上無い。


だから、近寄られるだけで、『寒気が襲い・鳥肌は立ち・触られれば、肌は赤く腫れ上がる』等、症状が俺の身体に出て来るのだ。


ドクターが言うには、此の症状は、所謂、『毛嫌い』という心理的ストレスが起こしているらしい。


だから、迷惑千万この上無い。


だから、『女』という人種を避けるのだ。



で、俺は、ババアの命令で、今日は、日本支社の入社式の為、昨日、帰国した。


其れがだ…。


道明寺HDビルに入るや否や、女にぶつかった。
朝から、気分が悪ぃったらねぇ。


“今日は、一日、憂鬱だな…。”と、その時の俺は、そう思っていた。




<西田side>


私は、道明寺司 専務の第1秘書をして居る。
司様が、NY本社に勤務されてから、私は、第1秘書を務めている。


本日は、司様と共に、出張の為、日本支社に居た。



そんな時だった。


司様が、1F エントランスで、女性社員と、肩がぶつかった。


私は、司様が、女性社員とぶつかったというだけで、司様のお身体にどんな症状が出るか不安で有った。


それが、司様がぶつかられた身体には、赤く腫れ上がる事も無く、司様は、平然とされている。


此れは、一体、如何いう事かと私は、思案するしかなかった。


此の後、直ぐ、この理由が明白に成るとは思いもしなかったのだが…。




<つくしside>


私は、入社式会場に着く成り、直ぐ様、新入社員代表挨拶に成った。


壇上に上がり、私は挨拶をした。


入社式会場に着くまでの道中で、人事部の方と打ち合わせをしながら、会場入りしたので、其処まで焦る事は無かった。


唯、入社式最後の挨拶が、あのぶつかった人…。
所謂、『専務だった』と言う事以外は、困惑する事は何一つ無かった。


『ぶつかった人=専務』と言う事は、かなり、仰天してしまったが…。



その後、各々の配属部署が発表に成り、私は、念願の『海外事業部』所属と成った。


入社式終了後、私達、新入社員は、各部署に別れてのレセプションと成った。




<司side>


入社式会場に入って席に就く成り、新入社員代表挨拶だった。


その挨拶をして居る女性社員に驚愕した。
あの、朝からぶつかって、憂鬱だと感じていた、女性社員だったのだ。


その女性社員の挨拶は、前を見据えてしっかりとした口振りだった。
かなり、率直さが窺えた。


其処で、俺は、気付いてしまった。
女とぶつかったにも関わらず、俺の身体に、症状が出て居ねぇのだ。


俺は、困惑していた。
否、焦った。


今まで、嘗て、こんな事は無かったのだから…。



だからだろうか?


日本支社での俺の執務室に入る成り、俺は、西田を俺の執務室に呼び付けた。


「西田、俺が朝、ぶつかった女だったよな⁉
 あの新入社員の女が挨拶してたのは…?」
「左様でございます。」
「西田、あの女を調べて、俺に報告してくれ‼」


西田は怪訝そうな顔をしていたが、上司が言う事はぜってぇなのか、文句を言わずに受け答えをしていた。


「賜わりました。」



其れから、日本支社での出張中の間の一日程度で、あの女の報告書が俺の手元に届けられた。



~~【その報告書に書かれていた詳細とは…】


*英徳大学をトップの成績で卒業。
 (学部…経営学部)


*5か国語の会話は可能。
 (英語は勿論、フランス語・イタリア語・ドイツ語・中国語をマスター。)


*資格マニア。
 TOEIC…950点・APEF…1級・PLIDA…C2・秘書検定…1級を取得(他にも多数取得)


*入社試験は、全受験者のトップ合格


*グローバルな仕事を希望の為、海外事業部を第1希望にして居る。
 (所属部署は、海外事業部に配属が決定している。)        ~~



この時点での俺は、驚愕しか無かった。



だが、今はまだ、俺は気付いて居なかった。


此の女に惹かれ掛けている俺が存在する事を…。

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