tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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出会ってしまった…<つかつく>  8.




<西田side>


私は、朝、出勤後、牧野さんから相談を受けていた。


「西田常務、おはようございます。
 今、宜しかったでしょうか?」


やはり、牧野さんは、私にクレームを伝えて来るつもりだろうか?
私は、敢えて、『此れから』の事を伝えた。


「牧野さん、おはようございます。
 此れから、宜しくお願いしますね。
 期待しています。
 ところで、何か、有りましたか?」
「はい、ご相談が有ります。
 あの時、入社式の日、私に不機嫌に為さっていた専務の下で、私は、何故、秘書とし
 て仕える事に成るんでしょうか?
 私は、入社したばかりで、ほぼ、『専務』という方を存じ上げておりません。
 唯一、存じ上げて居るとするならば、専務の高校生の頃の『悪行』でしょうか?
 専務の親友の方々や私の後輩からは、色々、専務に関しては、お伺いしています。
 申し訳御座いませんが、この度の異動は無かった事にして頂けないでしょうか?
 私は、自分自身を犠牲にする為に、道明寺HDに入社したつもりは、毛頭、御座いませ
 ん。
 如何か、お考え直し頂けませんでしょうか?」


牧野さんからの、かなり、きついクレーム具合に、私は、驚愕するしかなかった。
だが、此処は、牧野さんに、私が対応する必要が有るのは、上司として当然の事だ。


「牧野さん、今回の人事は、会長、社長の申し出と言う事に成ります。
 今回の人事は、会社組織での人事異動です。
 本当は、専務より、お話しが有る筈でしたが、私から、触りだけお伝えしましょう。
 社長より、“牧野さんに担当してもらいたい事案が有る。”と、申し付かっています。
 その際の担当補佐を専務が為さいます。
 牧野さんは、新入社員で在りますので、専務が補佐で就かれます。」


私は、此処で、居住まいを正して、牧野さんに、更に話しした。


「宜しいですか?
 此れは、会社命令です。
 もう、覆す事は出来兼ねる事案です。
 覚悟を決めて頂きたい。」


“ある意味、色々な面で…。”と、言う言葉は、私は、敢えて、心中に留めて於いた。



<つくしside>


私は、今回の異動は、もう、覆る事が無い事を知ってしまった。


それに、新入社員の私が、『担当する事案』って、如何いう意味?


何も分かって居ない、まだ、『ひよっこ』と、言われても可笑しくない私に、『担当させる事案』って…?


そして、私の補佐に専務が就くって…?


そうまでするなら、私じゃなくて、もっと、優秀な先輩方を担当者に据え置く方が効率は良いと思うのだが…?


何故なのだろうか?


全く以って、意味が分からなかった。



<司side>


俺は、西田に声を掛けて、今回の異動の撤回を求めている牧野と西田の会話を、物陰に隠れて聞いて居た。


牧野が言っていた、高校の頃の俺の『悪行』と、やらを、俺は、反省せざるを得なかった。


唯、解せないのは、あいつ等、俺の何を牧野に話しやがった…?


此れからの俺は、態度を改めなければ、牧野は、俺を避けるか、怖がって近付こうとしねぇかの何方かだろう…?


あれは、『ガキだった故の馬鹿な行い』で、“本心はそんな男じゃねぇ‼”と、言う所を牧野に見せなければ、俺と牧野のこの先はねぇと判断した。


やっと、此処まで来て、俺は、牧野のへの気持ちに確信が持てた。


好きに成って居たんだ‼
否、愛してしまって居たんだ‼


今からでも、遅くはねぇ‼


類の言う、『鈍感 牧野』を攻略する為の攻略法を見出そうとして居る俺が、其処には居たのだった。



<楓side>


私(わたくし)は、西田から、牧野さんの異動の撤回に関しての申し出が、牧野さんの口から在ったと、報告を受けた。


もしかすると、退職すると言い兼ねないと、判断した私(わたくし)は、西田に言付けをした。


「西田、牧野さんから、退職届けが出されても、受理しないで頂戴‼」
「心得てございます。」
「西田には、負担を掛けるけど、司が暴走しない様に見張ってて頂戴‼」
「賜わっております。」
「有難う‼
 司と牧野さんの二人を宜しく頼むわね。」
「賜わりました。」


司には、頼もしい援軍が居る。
だが、油断は、出来ない。


あの、『司』なのだ。


私(わたくし)達が後悔せぬ様、牧野さんを取り込む事を、更に、西田に頼んで於いた。



<8.も、短めで申し訳御座いません。>

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