切な過ぎる二人…<総優> 14.
『F4&T4LINE』に、司からLINEが入って来た。
『よっ、総二郎、何時(いつ)の間に、お前等、入籍を済ましてんだよ‼』
『つい、この前。
…って、何で、司が知ってんだよ?』
『親父が、総二郎の父ちゃんから、聞いたらしくてよ…。
俺等も、入籍を速める事に成ったんだわ‼』
『ああ、そう言う事か⁉
じゃあ、良かったじゃねぇか?』
『まあ…な。』
『俺等のお陰だろ⁉
不服そうだな。
何が不服なんだよ⁉』
『何で、先に婚約して居る俺等より、お前等の方が先に入籍してんだよ⁉』
『はぁ~??
そんなの自由だろ⁉
何時(いつ)入籍しようが…⁉』
『………』(×6)
滋が呆れて、意を唱えて来た。
『あのさぁ、あんた達、二人…。
未熟過ぎやしませんか?
あんた達のお相手のつくしと優紀が、可哀想でしょ?
どっちが先でも良いでしょうが…⁉』
『俺は、拘るんだよ‼』
『流石、司っ‼』
『おいおい、類、其処かよ⁉』
『でも、一歩、譲ったとしても、本当に、似たり寄ったりですわ…。
道明寺さんと西門さんって⁉』
『はぁ~??』(×2)
『だって、そうですわよね?
先輩、優紀さん?』
『えっ⁉』(×2)
『だって、道明寺さんと西門さんのお二人の野獣振り…⁉
だから、順位に拘られるんですよね?』
『………』(×2)
『先輩も優紀さんも、そう思われていますよね?』
『………』(×2)
『如何なんだ、つくし?』
『応えろよ、優紀?』
応えられずに居た、つくしと優紀だった。
つくしと優紀は、後で、責められて居たのは、言うまでも無さそうだったけど…。
<優紀side>
私は、心の中で、“桜子さん、もう、止めてぇ~‼”と、叫んでいた。
だって、直ぐ横には、総二郎さん(あれから、呼び名を訂正させられた。)が、居るんだもの…。
総二郎さんの顔付きが怖い…きゃあ~。
LINEだけじゃなく、真横で、聞かれていた私だった。
「優紀、お前もそう思ってるのか?」
「えっ??」
キョトンとした顔付きに、私の顔が成って居たんだろう…。
総二郎さんが、むすっとした顔に成り、私を見詰めながら言って来た。
「桜子が言う、『野獣振り』…。
司だけじゃなく、優紀は、俺もそうだと思ってんのか?」
「いいえ、滅相も御座いません。」
「そうだよな、優紀っ‼
優紀がそう思ってねぇなら、誰に何と思われ様が、全然、良いわな(笑)‼
今日も、可愛がって遣るから…な‼」
“だから、それが、“野獣だ‼”って、言われる所以なのよぅ~‼”
私は、声に出して言えない分、心の中で、思いっ切り、叫んでいた。
そして、世間では、総二郎さんと私の例のTwitterの件が、未だに言われていた。
実は、ほとぼりが冷めるまで、そのままにしていたのだ。
そしたら、世論が煩く成って来て、お義父様が、総二郎さんと話ししていた。
総二郎さんは仕方なく、対応する事に了承していた様子だったが…。