やっぱり、私は…<総優> 16.
<一部の箇所に不快であろう箇所が有ります。
お詫びします。>
<総二郎side>
滋の野郎⁉
あれは、態とだよな⁉
「優紀、次は、下着、下着…。
見に行こう‼
可愛いのん、買おうよ‼
あっ、そうだ‼
アメリカサイズと日本サイズは、違うから、計ってもらおうよ‼」
「………、滋さんっ‼」
俺は、もう、眩暈を起こしそうに成って来ていた。
で、下着売り場に着いて、あきらと俺との野郎二人で、下着売り場の入り口で、待ってるって、何か、気拙ぃんだな⁉
昔、其れこそ、何時(いつ)添えかの遥か昔に…。
プレゼントで、買わされる羽目に成り、女と一緒に下着売り場に連れて行かれた事は有ったけど…よ。
あの時は、感慨も無い、如何でも良い事だったしよ。
今とは、気持ちが違ぇからか…?
何か、気拙ぃわ‼
更に付け加える様に、滋と桜子は言ってやがる。
滋と桜子は、態と、言ってやがる事は、俺には、十分過ぎるくれぇ分かってる。
其れが分~ってるから、滅茶苦茶、ムカつく‼
あきらも、苦笑いしてやがる。
「優紀って、“見た目は…⁉”って、思ってたけど、意外と、『脱いだら凄いんです』系、
だったんだね?」
「ほんと、吃驚しました。
華奢だから、そうでもないと思ってましたけど…⁉」
「ほんと、“意外と…。”だったんだね?」
「まあ、滋さんと良い勝負でしょ?」
優紀ちゃん、全身、真っ赤かに成って、艶目かしく成ってんだろうが…⁉
たった一度だったにしてもよ…。
俺、今、俺の知ってる優紀の裸、思い出して想像してしまったじゃねぇか…‼
あの頃よりは、幾分か、大人の女の身体には、成ってるだろうけど…よ。
“ヤベっ‼”
ほんと、身が持たねぇって状況を、身を持って体験したわ‼
ああ~、くそっ‼
此処が、公共の場じゃなきゃな、優紀を抱き締めてる所だぞ‼
ほんと、英語圏で良かったわ。
司、馬鹿にして、悪かったな⁉
俺は、『思春期のガキ』か⁉
で、品物が決まった見てぇで、金を払おうとしてるから、俺は、迷わず、優紀の傍に行き、優紀を制止して、言って遣った。
「優紀のは、俺が払う。
そのつもりで就いて来てんだ。」
「でも…。」
「気にするな‼
俺が、そうしてぇんだ‼
俺の役目だ‼
その代わり、俺の傍に居ろ‼
そんな、艶目かしい姿を、見ず知らずの野郎に見られたら、狙われる。
分かったな‼」
「………」
「優紀、返事…?」
「はい。」
優紀は、小さな声で、返事して来た。
もう、離すかよ‼
いろんな意味で、もう、身が持たねぇんだ‼
メープルの部屋…。
俺等の為の部屋、別に取って於くか?
<優紀side>
何だか、西門さんに丸め込まれた感MAXだけど、此れで良かったのかなぁ~⁉
私、確か、滋さん家(ち)のPJで言った筈なんだけど…⁉
『此の旅行中の間、西門さんを拝見してからの返事で良いですか?』って…。
絶対、西門さん、忘れてるよね?
私は、このまま、流されるのだろうか?