一方通行の恋…<つかつく> 1.
〈司side〉
俺らF4は、英徳学園に通っている御曹司軍団。
そして、俺等に対抗する様に結成されたのが、同じ英徳学園に通う令嬢達のT4。
兎に角、俺等 F4が、女共に、“きゃー、きゃー”と、言われると言うなら、あいつ等 T4も男共に人気が在るらしい。
何故か、あいつ等 T4は、俺等 F4を敵対心剥き出しで見ている様な気がして仕方ねぇ。
まぁ、あいつ等と言う寄り、一人だけ…か?
そうなのだ。
『牧野つくし』…。
牧野財閥の流れを汲む『牧野コーポレーション』の娘。
うち(道明寺HD)に次ぐ、日本企業第2位の規模を誇る。
何かと俺を敵対心剥き出しで歯向かって来る。
お前は俺の気持ちを知ってるのか?
俺が興味のねぇ女共は、俺に近寄って来やがるのに…。
何故、お前は、俺を無視する?
何故、歯向かう…?
俺が興味を示しているのは、お前、『牧野つくし』だけ何だよ‼
俺がガキな遊び(赤札)をするのも…。
お前に、俺の存在を忘れねぇで居てもらいてぇからだ‼
覚えて於きやがれ!
なのによ…。
お前は、全く無視処か…。
冷ややかな目で見て来やがる。
どれ程、俺の繊細な心(?? ← by 天の声)は、お前のその態度に傷付けられてるのか…⁉
お前は知ってるのか?
〈つくしside〉
道明寺HDの後継者だが何だか、知らないけど…⁉
『俺様』って、態度丸出しで…。
自分は、『この学園で一番、偉いんだ‼』って顔で、こっちを見て来る。
『傲慢』で、『横暴・暴力男』と、来れば、近寄りたくないのは、当然でしょ⁉
それに、何故、平気で弱い者イジメが出来るのだろうか?
あの男の仲間達の方が、余っ程、まだ、マシでしょ?
まぁ、そのうちの一人(類)だけは、他人(ひと)に興味無さそうだけど…。
(その事は、良~く分かってるんだよね…‼
類が、興味を示すのは…。
経った一人…。)
唯、あの男を見掛けると、ほんとイライラするのよね。
何処かに行ってて欲しい!
今日も、私達 T4は、いつも通り、放課後は、行き着けのカフェに来ていた。
其処で、滋さんが、声を掛けて来た。
「ねぇ、今週の土曜の夜のジュニ アだけのパーティーに出席する?」
私は、間髪入れずに、答えていた。
「しないよ!」
桜子は、不思議そうに、首を傾げて居た。
「先輩、行かないんですか?」
“そんなの当り前じゃん‼”と、私は、心の中で、言いながら、桜子の質問に答えていた。
「行く訳、無いでしょ?
周りは、色目ばかりで…。
そんなパーティー、行く価値あるの?」
「先輩、毒舌!」
私は、桜子に、逆に聞いて居た。
「そう言う、桜子は如何するのよ?」
「先輩が行かないなら、私も辞め様かな?」
唯、私と桜子の話しを、じーっと、聞いて居た優紀は、“如何するんだろう?”と、私は、ふと、そう思って居た。
「優紀は…?」
「うちは、企業じゃないので、招待無いよ~。」
滋さんは、不貞腐れる様に、言って来た。
「じゃあ、誰も行かないの?
私だけ…?」
私は、滋さんに、行かない事を強調するが如く、言って除けていた。
「良いんじゃない?
T4代表で行って来て〜。」
「はぁ〜??」
滋さんは、カフェのお店の中というのに…。
有りっ丈の声を出して、叫んでいた。