tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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一方通行の恋…<つかつく>  16.




<つくしside>


私は、気持ちの整理が付き、やっと、自分自身の気持ちも、受け入れられていた。


なので、静お姉様にも、報告すべく、久し振りに藤堂邸に出向いた。


そして、静お姉様にお話しして居た。


「静お姉様、私、道明寺さんとお付き合いする事に成ったんだ‼」


静お姉様は、瞳が落ちるのではないかと言う程の眼開きで、私を凝視していた。


「ほんとなの?
 あの司よ?」


静お姉様のお顔が引き攣って居るのが、分かった。


司は、静お姉様に如何言う風に思われて居るのだろう?


「うん、分かってるの。
 でも、両家の親が決めた許嫁だったの。
 それにね、司が、言ってくれたの。
 『俺、言ったよな?
  “お前が、好きだ‼”って…。
  確かに、俺は、強引な所が有るのは認める。
  けど、其れは、好きというだけで、決して、お前を如何こうしようというんじゃねぇ
  よ。
  どうせ、俺等は、親同士が決めた『許嫁』らしいからよ‼
  お互い、見詰め合って行かねぇか?
  俺は、お前が好き。
  お前が、俺を好きに成ってくれる様に頑張るから…。
  俺と、付き合ってみねぇか?』って。
 だから、“恋人として、お付き合いしてみよう‼”って…。」


静お姉様は、茫然自失の様な感じだった。


「そう何だ?
 分かったわ。
 何か、有ったら、何時でも、行って来なさい。」
「うん、分かった。
 有り難う‼」


こうして、私の大切な静お姉様へも報告が出来た。



そして、もう直ぐしたら、司は、高校を卒業する。


司は、NYで、大学に行きながら、仕事をする事に成ったと、報告が有った。


司のお父様が、過労で、倒れられたそうだ。


唯、高校は、英徳学園で卒業してから、司は、渡米するとの事だった。


私は、涙も出なかった。


何故だろう。
自棄に、冷静な私が居た。


同じ財閥育ちだから…だろうか?
何か、覚悟めいたものが、分かるから…?



その後、司から、言われていた。


「つくし、俺と一緒に、NYに来ねぇか?」


私は、少し、考えた…けど?
やっぱり、遣るべき事を日本でしてから、NYに渡米したい‼


私の気持ちが、定まったので、司に話しした。


「司、高校は、英徳学園で、卒業したい。
 来年、絶対、NYに渡米する‼
 そして、司と同じ大学に行く。
 だから、待っててくれない?」


司は、渋々の様だったが…。
承諾してくれた。


「ぜってぇ、来年、NYに渡米してくんだな?
 待つのは、1年まで…。
 それ以上は、待たねぇ‼
 良いな。
 ぜってぇ、来いよ‼」



<司side>


俺は、渋々では有ったが…。
つくしが、NYに渡米して来る事を1年だけ待って遣る事にした。



俺は、この1年で、かなり、成長したと思う。
所謂、俺は、この1年、頑張ったのだ‼
誰に、何も言わせねぇ為に…。


つくしが、NYに渡米して来た時、“カッコ良く成った‼”と、思って欲しいからだ‼


で、いよいよ、つくしが、英徳高校を卒業して、NYに渡米して来る日が遣って来る。


俺は、嬉しくて、飛び跳ねたく成る程だった。



<つくしside>


そして、1年後、私は、英徳高校を卒業した。


そして、私は、司が、通って居るNYの大学に入学した。


国際弁護士の資格を取る為、勉強をして居る。


そして、パパからの命令で、学業の傍ら、道明寺HDに特別入社し、司のお母様 所謂 道明寺HD 社長の秘書の勉強もさせて頂いて居る。


今は、NYメープルをメーンに、勉強させて頂いて居る。



そして、住まいは、何故か、NYに在る道明寺邸。


其処には、普段は、日本の世田谷で使用人頭をされているというタマさんもいらっしゃって居て、この1年、司のお世話をされていたとか…。


で、タマさんは、私が渡米した事で、司だけじゃなく、道明寺家に於いての私の教育係りでもある。


今では、本当のおばあさんの様に、私に接して下さる。


私は、頼りにしてしまっていた。



また、私は、初めて、結婚をして、LAに住んでいらっしゃるという司のお姉様 椿お姉様と、NYの道明寺邸でお会いした。


吃驚する位、司にそっくりなお姉様だった。


私が、NYに渡米して、2ヶ月が経ってくると…。


ここ最近は、NYに来られると、道明寺邸に寄られて、私は、息が出来ない程、ギューッと、抱き締められる。


まあ、此れも、椿お姉様の愛情表現と、取る様にして居る。




で、そうこうしている間に、私が、NYに渡米して、4年があっという間に過ぎた。


司は、大学は、スキップして3年で卒業した。


私は、ロースクールに通って居たので、3年で卒業した。


その後、私は、大学院に進んだ。


そして、卒業は、もう、決まっている。


私は、国際弁護士の資格を取得し、MBAの資格も取得した。


だが、私は、今では、司の秘書をして居る。


何故、こう成ったのだろうか?


私にも、分からない。



そして、私の大学院卒業を機に、司と私は、婚約する事に成った。


司のお父様が、回復為さったと言うのが、大きいらしい。


で、2年後には、結婚と言われている。


な~んか、何もかも、決められて居る事が、嫌なんだよね~。



でも、司が、嫌な訳では無い。


NYに一緒に住む様に成って、司だけを見詰める様に成って、日本に居る頃には、見えなかった事が見える様に成り、楽しくて仕方がない。


だから、結婚するって言われても嫌ではない。


だから、何も言えない。



私は、初めて、“決められたレールの上を歩くのも悪くは無いのではないか?”と、思える様に成って居た。



そして、司は、良く言う。


「俺は、お前に対しては、一方通行の恋だった‼」って…。


でも、一方通行でも、良いじゃん。


一方通行だから、司と私のお互いは、もう、逃げられないよ。


後戻り出来ないじゃん‼


前に進むだけじゃん‼



だから、司と私は、この先もずーーっと一緒に居ようね‼



fin

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