馬鹿だよな、俺…<総優> 12.
<総二郎side>
俺と優紀と優一郎は、あきらの誘導で、地下駐車場から、メープルの司のキープの部屋に入った。
俺と優紀と優一郎が部屋に入るなり、F2&T3からは、攻撃された。
俺は、司から、いの一番に、攻撃された。
「総二郎、お前、何、遣ってんだぁ~?
NYメープルの支配人から連絡が有って、俺、ビビったぞ‼
しかも、ババアは、メープルの総支配人だから…よ。
NYメープルの支配人から、事の重大性を、ババアに報告して来たらしいぞ‼
で、多分、家元にババアから話しは伝わってると、思うぜ‼」
“何か、ヤバい雰囲気に成って来やがったな‼”と、俺は、密かに、反省していた。
「ほんと、馬鹿だろ、総二郎⁉
NYメープル、使うんだったら…。
先ずは、俺に連絡して来いよ⁉
上手く遣ってやるのに…。」
優紀も驚愕してやがる。
優一郎は、司の剣幕に、泣き出したじゃねぇか?
優紀は、優一郎をあやして、寝かせに入った。
桜子が心配して、優紀に声を掛けている。
「大丈夫ですか、優紀さん?」
「う~ん…?」
牧野は、客室に優紀を誘導しようとしていた。
「優紀、此処じゃあ、何だから…。
客室にベビーベッドが置いて有るの。
其処で、ゆっくりしてて…‼」
「つくし、有り難う‼
ミルクを飲ませて、寝かせて来るね。」
「うん、そうして‼
私も、一緒に就いて行くよ‼」
で、優紀は、牧野と共に、客室に消えた。
優紀が客室に消えた後、俺は、あきらにも、攻撃を受けた。
「総二郎、このままだったら、優紀ちゃんもやべぇだろ?
優紀ちゃんは、知ってんのか?
こっち(日本)で、英語翻訳士として、目立った存在に成ってる事…?」
「否、まだ、言えてねぇ‼」
類が、呆れて、言って来た。
「総二郎、此れから、如何すんの?
それに、俺等には、“付き合って無い‼”って、言ってたけど…?
ヤる事、ヤってたんじゃん?」
「………」
俺は、答える事は出来ずに居た。
「ほんとは、付き合ったんですか?
私達に黙って居たって事ですか?」
「否、そうじゃねぇよ⁉
俺が、優紀を、俺の手元から離せねぇのに…。
優紀が俺から離れねぇから、“一緒に居て遣ってんだ‼”って、優紀に思わせて…。
俺は、優紀が俺から離れねぇ様に囲ってたんだ。」
「其れって、最低じゃないですか?」
「………」
俺は、桜子の言葉に、何も、言えずに居た。
類も、軽蔑の眼差しで俺を見ていた。
「男として、最低だね、総二郎‼」
「ああ、そうだな。」
司からは、諭された。
俺が、司から、諭される日が来るとは…思ってもみなかった。
「総二郎、此れから、如何すんだ?
家元から、かなり、罵倒される事は、間違いねぇだろうし…。
もう、ガキも居んだ。
逃げれねぇだろ?」
「ああ、そうだよな。
でも、俺は、優紀からも、優一郎からも、もう、離れられねぇんだよ‼」
「「「「「………」」」」」
何なんだよ‼
何か、言ってくれっつーの‼
「じゃあ、何か策が有るって事…?」
「否、行き当たりばったり…。」
「「「「「………、はぁ~??」」」」」
F3&T2で、ハモらなくても良いだろうよ?
<優紀side>
私は、優一郎にミルクを飲ませ終えて、優一郎が、寝入り出したので、ベビーベッドに寝かせ終えた所に、つくしが声を掛けてくれた。
「優紀…?
子供の名前…?
何て言うの?」
「『優一郎』って、言うの。
皆さんからは、『優』って、呼ばれてたの。」
「そうか…。
良い名前だね。」
私は、ハニカミながら、お礼の言葉をつくしに言って居た。
「うん、有り難う‼」
「で、優君は、幾つに成ったの?」
「11か月に成った。
もう直ぐ、1歳に成るの。」
「そうか…‼
優君、ママの親友のつくしだよ。
これからは、宜しくね‼」
つくしは、ベビーベッドに寝ている優一郎の頬に、つくしの右手の人差し指で、ちょんちょんと、軽く突いて(つついて)、言ってくれていた。
つくしは、愛おしい子(もの)を見るかの様に…。
<12.も、短めで、申し訳ございません。>