tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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泣かずに居られるのなら…<つかつく>  13.




T3は、つくしとは、何年も会って居なかったにも拘わらず…。
つい最近も会って居たかの様に、つくしの前に現れた。


先ずは、滋から、特別室に入り、つくしに声を掛けた。


「ヤッホ~、つくしっ‼
 来たよ~ん(笑)。」


桜子と優紀が、続いて特別室に入って来た。


「先輩、桜子も居ますよ‼」
「つくし、ケーキ、買って来たよ‼ 
 食べよ~。」


優紀は、ケーキの入って居る箱を掲げながら、つくしに言って居た。


つくしは、T3の登場に、驚愕していた。



そして、毎日、つくしの前に現れるT3に呆れて居る様子のつくしでも、嬉しくて仕方ないつくしが其処には居たのだった。


そして、つくしは、少しずつ、つくしの精神的にも、落ち着きを取り戻し始めた。



目覚めてから、全く、笑わなかったつくしが、笑顔を見せ始めた。


そして、少しずつ、此の何年間かのつくしの暮らし振りを、T3に話しし始めた。


“こんなに、早く成果が出るんなら、もっと早くT3に頼るんだった…。”と、悔やむ司だった。



そして、つくしは、司への罵詈雑言も無くなり、現状の司を受け入れ始めて居た。



そして、つくしは、航の事を気にする様に成って行った。


「道明寺、航は、元気…?」


司は、少しずつ、航の事を話す様に成って行った。


「ああ。
 今は、タマが面倒を見てる。
 タマが、航を育ててくれたからな‼」


つくしは、笑顔に成って居た。


“航は、もう、手の届かない所に行ってしまった。”と、思って居たのだ。


航は、司の結婚相手の女性に、“取られてしまった。”と、思って居たのだ。


それが、タマに寄って、育てられて居たとは…。
その事に安心したつくしだった。



それからのつくしは、少しずつ、本来のつくしを取り戻して行った。



そして、司は、今なら、司の現状を話ししても大丈夫だろうと、つくしに話しする事にしていた。


「つくし、俺は、既に、記憶も戻ってる。
 それに、既に、離婚してる。
 俺は、独身だ‼
 しかも、俺は、一切、関知して居ねぇ政略結婚だったんだ。
 つくしの記憶の無かった俺は、ババアには、確かに了承はした。
 だが、其の了承の内容はな。
 『俺は、名前貸しだけなら了承する。
  どんな女が来ようと、一緒には、住む気もねぇ。
  結婚式・披露宴も俺は、出ねぇ。
  勿論、婚約発表の席にも、就かねぇ。
  だから、婚約指輪も、結婚指輪も要らねぇし、無しだ。
  パーティーも、同伴が要ろうと無かろうと、パートナーは、同伴しねぇ。
  それで、良いなら、構わねぇ。』と、ババアに伝えて、“其れでも良い。”と、ババア
 から了承されての事だったんだ。
 だから、所謂、名前貸しだけの何の意味もねぇ、政略結婚だったんだ。」
「………」


つくしの返答を待った司だったが、つくしの返答が無かった為、続けて、司は、話しし出した。


「で、尚、言うならな。
 相手方には、式がねぇ、披露宴も執り行わない、婚約発表も無し、婚約発表は、FAXで
 の書面のみ…。
 俺は、“一緒に住む事は無い。”と、言って居る事は伝えられて、全てを相手方も了承し
 たんだ。
 だから、当然、婚約指輪も、結婚指輪も嵌めたいなら、相手方が勝手に用意して嵌める
 という、異例の結婚を相手方に了承させたのはババアだ。
 だから、勿論、俺は、『婚約指輪』も、『結婚指輪』さえ用意せず、嵌める事も無かっ
 たんだ。
 当然だが…な。」
「………」


司は、何も答え様としないつくしの様子を見ながら、尚も、続けて、話しし出していた。


「それにな、相手方は、俺が、何れ、相手に寄り添って来ると思って居たのか?
 そんな僅かな望みさえ、叶う筈も無いと分かると、相手方は、離婚を要求して来たん
 だ。
 相手方の慰謝料請求と同時に、道明寺HD側からは、相手側の父親の会社との契約解除
 を申し出た。
 此れは、その当時、提携に加担して居なかった道明寺HD 会長で在る俺の父親からの
 意向だった。
 “話しが違う。”と、揉めたらしいがな…。
 道明寺HD 会長の鶴の一声で、決定してたらしい。
 それはな、俺の父親が、俺の記憶が回復したという、報告を受けたからだったらしいん
 だ。
 そして、離婚が成立した。
 勿論、離婚発表も、FAXでの書面のみだったが…。
 この事は、日本にも、速報として伝えられた。
 つくしは、知らねぇのかよ?」
「………」


つくしは、頷くだけだった。


つくしにとっては、司の帰国の事もそうだが…。
離婚の事も、驚愕だった。


司の話しを聞いたつくしは、司を信じようと思って居た。



そんな話しを司とつくしがして居た数日後…。


仕事中で、病室には、司が居ない事を知っている楓が、つくしのお見舞いに尋ねて来た。


余りの突然の楓の訪問に、強張るつくしが其処には居たのだった。


だが、あの頃と雰囲気の違う楓に戸惑うつくしだった。

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