兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP> 9.
一方、つくしは、英徳学園で、真の友人と呼べる友達が、中々、出来ない事に詰まらなさを感じていた。
つくし自身、“別に一人で居る事は構わない。”と、思っていた。
だが、やはり、折角、日本に帰国して帰って来たのに…。
何か、物足りなさを感じていたつくしだった。
そんな時だった。
つくしは、移動教室から、つくしの教室への移動中…。
つくしが、2年生の階に在る つくしの教室に戻ろうとして居た時…。
つくしは、廊下で、女子生徒とぶつかってしまった。
お互い、謝っていた。
「痛たたたぁ~。
あっ、ごめんなさい。」
「此方こそ、ごめんなさい。」
二人は、お互い、頭を下げ乍ら、謝ってばかりだった。
その時、つくしは、“やっぱり、私も日本人だったんだわ‼”と、改めて認識していた。
「ごめんね‼
( ´,_ゝ`)プッ。
でも、さっきから、お互い謝ってばかりだね。
私、最近、英徳学園に編入して来たばかりのC組の『美作つくし』です。」
「此方こそ、余所見してたから…。
ごめんね‼
私、A組の『松岡優紀』です。
あの~、私の家、松岡総合病院なの…。
美作(つくし)さん、足、痛めた様だし…。
うちで、治療させてくれない?」
つくしは、恐縮していた。
「そんなの悪いよ~。
大した事、無いから…大丈夫だよ。」
「足を痛めたら、癖に成るから…。
もう、放課後だし…。
担任の先生には、伝えるから…。
ねっ、このまま、うち(松岡総合病院)に来て‼
うち(松岡総合病院)の車を呼ぶね。」
そう言われてしまったつくしは、優紀と一緒に、松岡総合病院に、向かって居た。
そして、治療は、終了した。
つくしは、軽い捻挫だった。
其処に、優紀の父親で在る 松岡総合病院の院長先生が、つくしの目の前に来ていた。
「美作(つくし)さん、娘が申し訳なかったね。」
つくしは、右手をフリフリ振って、首を左右に振り乍ら、優紀の父親で在る 松岡総合病院の院長先生に答えていた。
「いいえ、飛んでも無いです。
こんなに手厚く治療して頂いて、有難うございました。」
優紀の父親が、美作家と松岡総合病院との縁をつくしに伝えていた。
「実はね、うち(松岡総合病院)は、美作商事の勤務医を派遣して居るんだよ。
で、美作(つくし)さんのお父上に、話しは、通して在るよ。
優紀とこう成ったのも、何かの縁かも知れないね?
それで、お父上から、言付かって居るんだよ。
“美作家のリムジンを迎えに寄越す。”と、仰っているから…。
此方で、迎えの車が来るまで、優紀と一緒に、待つと良いよ。」
つくしは、優紀との縁を感じていた。
「承知しました。
有難うございました。
あの~、今日の治療費は…お幾らですか?」
「治療費は、貰えないよ。
娘の不注意らしからね。」
つくしは、恐縮し始めた。
“自分自身(つくし)にも、不注意は遭ったと思うのに…。”と、思うつくしだったのだ。
「でも…。」
「良いんだよ。
其れより、湿布は、毎日、取り換える様にね。」
つくしは、ご厚意に甘える事にした。
「ご迷惑をお掛けしました。
有難うございました。」
で、つくしは、院長先生と優紀にお礼を言って、迎えに来たリムジンに乗って、帰って行った。
お互い縁を感じていたつくしと優紀は、この事が切っ掛けで、優紀とは親しく成ったつくしだった。
そして、『つくし』・『優紀』と、呼び合う仲に成って居た。
所謂、つくしの言う所の、真の友人…。
否、親友…。
つくしには、日本で、『優紀』という、一生の親友が出来たのだった。
この事は、あきらにも、知られる事に成り、F4ラウンジで、話題に成って居た。
司は、つくしにぶつかって来た女子生徒は、“誰だ‼”と、大騒ぎしたのは、言うまでも無いのだが…。
だが、あきらは、司を嗜める様に、諭していた。
「つくしは、単なる捻挫で、大した事は無かったんだよ。
つくしは、其の娘(こ)とも、其の事が切っ掛けで、仲良く成ったみてぇだし…。」
だが、司は、あきらにキレていた。
「あきら、お前ぇ、つくしの兄貴だろ⁉
何で、そんな、余裕が有んだよ‼
俺は、お前が、信じられねぇわ‼」
「………。
はぁ~⤵。」
あきらは、溜息しか出なかった。
あきら自身にとっても、『妹』…何だから、心配してない訳じゃなかった。
唯、つくしの状況を見て、大した事は無いと判断しての事だったのだ。
そんなあきらを見ていた類と総二郎は、あきらを労って(?)居た。
「「ご愁傷様…。」」
そんな類と総二郎を見ていたあきらは…。
勿論、言い返す言葉も無かった。
だが、あきらの心の中では…。
“誰か?
司を抑えられる奴は、居ねぇのか?”と…。
結局の処…あきらは?
“俺は、司に振り回されて、『猛獣遣い』に徹するしかねぇのか‼”と、悟るのだった。
<此の二次小説『兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP> 9.』のタイトル
名の【兄妹】の部分が抜けていた様です。
お詫び申し上げます。
唯、『カテゴリー』は、各タイトル名をコピーした状態で記載して居るのですが…。
『カテゴリー』は、【兄妹】の部分が抜けて居ませんでした。
不思議、何ですが、訂正しております。
訂正記載日 2019.11.10 23:08>