tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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今のは、何…⁉【飲み過ぎた後は】…<総優>  続編⑨




<総二郎side>


あきらは、尚も、言って除けた。


「其れと、付け加える成らば…。
 総二郎の彼女は、道明寺HDの副社長の婚約者の幼少期からの幼馴染で親友だ‼
 あんたは、総二郎だけで無く、道明寺HDをも、敵に回したな?
 それに、俺の彼女も、総二郎の彼女の親友だ‼
 俺の彼女は、一部始終を見ていたんだ。
 “罪もねぇ女性を、平手打ちした‼”って公表すれば、あんたは、セレブ界では、生きて
 は居けねぇだろうな?
 総二郎にも、総二郎の彼女にも、恥を掻かせたんだ‼
 あんたも罰を負うべきだよな?
 因みに、美作商事も敵に回したらしいけど…な‼」


その女は、慌てていた。


「彼女さんに謝りたいんですが…?」


俺とあきらは、呆気に取られていた。


あきらが、口を開いた。


「あんたが、謝って如何すんだ?
 あんたが、謝った所で、許す筈ねぇだろ?」


で、俺は、“もう、顔を見たくねぇ‼”との思いで言って遣った。


「俺等の前から、今直ぐ、失せろ‼」


女は、慌てて、その場から、居なく成った。



だが、俺は、気が重かった。


あきらは、苦笑いだったが…。



俺は、あきらに言って居た。


「あきら、機転を利かせてくれて、サンキュな‼」


あきらは、心配顔で、俺を見ていた。


「ああ。
 其れより、如何すんだ?
 今は、桜子が、就いてくれてるから、如何にか成るだろうけどよ…。
 優紀ちゃん、相当、傷付いてんじゃねぇのか?
 頬も、相当、赤かったけど…よ。
 優紀ちゃんの心の方が、心配だろ?」


実は、其れが、一番、気が重ぇんだよな。


「ああ。
 また、優紀を傷付けてしまったわ。」
「如何するよ?」
「言い訳を並べても…な。
 今の優紀には、届かねぇだろうしよ‼」


ああ、気が重ぇ~。
情けねぇ~。



<優紀side>


私は、桜子さんと一緒に、控室としてお借りしていたお部屋に向かって居た。


其処で、頬の腫れを抑える為、氷で冷やして居た。


そして、桜子さんが、声を掛けてくれた。


「優紀さん…?
 優紀さんにとって、突然で、吃驚されたと思いますが…?
 優紀さんのお気持ちも、私は、十分、分かって居るつもりです。
 でも、優紀さん、西門さんを許して差し上げて下さいね?」


私は、桜子さんの言葉に吃驚した。


「えっ??」


桜子さんは、尚も、口を開いた。


「優紀さんの知らない西門さんを許せないかもしれませんが…?
 あきらさんも、私も、西門さんが、苦しんで居る姿をいつも見て来たんです。
 何に苦しんで居たかは、あの当時は、分かりませんでした。
 ですが、先日、集まった時に、理解しました。」


桜子さんは、私の顔色を見るかの様に、じーっと、見詰めながら、続きを話ししてくれて居た。


「高校生の頃、優紀さんが、西門さんの目の前から、居なく成った後…。
 西門さん、冷静さを失って居た時期が有ったんです。」


桜子さんは、一呼吸置いて、話しを続けた。


「何て言うか…?
 西門さんは、ご自身の想いに気付いて居なかったのかもしれませんが…⁉
 西門さんの心にぽっかり穴が開いた様に成って居たと、私は、見て居たんです。
 西門さんの傍に居る事が許されるのは、今に成って思えば、やっぱり、優紀さんだけ
 じゃないかと、思うんです。
 今、思えば、何か、私にも、胸騒ぎみたいなものが在ったのかも知れません。
 その、胸騒ぎみたいなものが、私に、何かを教えてくれて居たのかも知れませんね。」


私は、俯くだけしか出来ずに居た。


「だから、以前の様な、冷徹な顔付きじゃなく…。
 柔らかく成った顔付きの西門さんに、あきらさんも私も、ほっとして居たんです。
 優紀さん…?
 西門さんの前から、もう、居なく成らないで上げて下さいね‼」
「………。
 桜子さん…?」


桜子さんは、私に懇願するかの様に、言ってくれていた。


私は、それ以上、何も言えなかった。

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