輝きの中へ…<つかつく> 11.
<一部の言葉に、不快に成るで有ろう言葉が入って居ます。
お詫びします。>
<司side>
あの日から、俺は、“俺は、ガキか?”と、自分自身で自分自身を思わざるを得ない様な状態の日々が続いて居た。
毎日、あいつの夢を見る様に成り、毎朝の検診も、あいつに、腕を触られるだけで、身体に電気が走った様に成って来た。
しかも、あいつの夢は、毎日、同じ夢…。
あいつの…裸の夢。
未だ、あいつの裸を俺自身、実際には、見た事もねぇのに…だ。
如何すんだよ、俺…?
もう、俺の身も心も持たなく成ってしまって来たのかも知れねぇ…?
だから、俺は、意を決して、あいつに俺への気持ちを訊き出そうと思って居る。
だから、俺は、あいつに連絡する事にした。
実は、俺の部屋には、あいつの部屋に繋がる内線が在る。
タマが、仕込んだらしい。
まあ、俺の為って言うのは、言うまでもねぇが…。
あいつは、慌てる様な感じで、TELに出てる様だった。
“………、はい。
如何しました?”
俺は、言う言葉を用意して無かった事に、今、気付いた。
「否、そうじゃねぇんだけど…。
今、何してた?」
“今…ですか?
論文の整理をして居ました。”
行き成り過ぎただろうか?
「今から、そっちに行っても良いか?」
あいつは、如何も、動揺して居る様だった。
“えっ??
今から…ですか?”
「ああ。」
“今からは…ちょっと?
部屋も論文で散らかってますし…。”
「じゃあ、今から、こっちに来てもらえねぇか?」
“今から…ですか?
何か、具合が悪いとかですか?”
やっぱり、そうなるよな?
「否、そうじゃねぇんだけど…よ。
来てくれねぇか?」
あいつは、渋々、了承した様子だった。
“………、分かりました。
窺います。”
「ああ。
待ってる?」
あいつが、来てくれると言ってくれて嬉しいが…?
多分、ドクターとして、来るんだろうな?
取り敢えず、其れでも良いか?
そして、あいつは、直ぐに、俺の部屋に来てくれた。
【コンコン】…ドアを叩く音。
「牧野です。」
「おお。
入れ‼」
「はい。
失礼します。」
牧野は、入る成り、ソファに座って居る俺を見て、吃驚してやがった。
「あの~、ご気分が悪いじゃなかったんですか?」
「否~。
まあ、こっちに来て座れよ‼」
「ご気分が優れない時に、アルコール類は、止められた方が良いですよ‼」
やっぱり、ドクターとして…かよ?
「気分が悪ぃと言う寄り、お前が居ねぇと、俺、ダメに成るかもな?」
「………、はぁ~??
如何いう意味ですか?」
「俺、まだ、お前の返事、訊いてねぇよな?」
「………えっ??
何の返事ですか?
何か、頼まれていた事、有りました?」
「あのなぁ。
俺、前に、お前に対する俺の気持ちを伝えたよな?
忘れたのか?」
「………」
やっぱり…か?
こいつが、その事を覚えて居ない事自体、何か、傷付くよな…。
「だろうな?
あのな、俺が、前に、お前に言ったのは…な?
『俺は、お前が好きだ。
否、愛してる。
高校の頃から、ずーっと、忘れられなかった。』だよ。
思い出したか?」
「………。
あれって、本気だったんですか?」
マジか?
「あのなぁ。
こんな恥ずぃ事…な。
本気じゃなきゃな、言わねぇっつーの‼」
「………」
あいつは、何も俺に答え様としねぇ。
其ればかりか?
俺の目を見様ともしねぇ。
何か、傷付くよな。
だから、俺は、続けてあいつに懇願して遣った。
「今、此処で、お前の俺に対する気持ちを言ってくれよ?
ほんと、俺の身も心も、もう、持たねぇんだよ。
俺、もう、ダメかも…な。」
俺は、縋る様にあいつを見詰めて、あいつに言って除けて遣った。
あいつは、多分だけど…。
俺の縋る様な顔付きに弱ぇよな?