同じ時間(とき)を刻む人へ…<つかつく>
<司side>
俺は、メディアに公表通り、4年後、NYから、日本に凱旋帰国した。
そして、日本に帰国後、直ぐ、俺は、牧野にプロポーズした。
「牧野、俺と結婚しろ‼」
あの、卒業プロムを彷彿とするかの様に、俺は、牧野にプロポーズした。
場所は、あの時と一緒とは、居かなかったが…。
東京メープルのガーデンテラスに在るチャペルの中…。
牧野は、直ぐにでも、俺に了承してくれると…俺は、思って居たが。
返って来た言葉は…?
「うん、良いよ‼
私が、あんたを幸せにして上げても…‼」
俺は、“よっしゃー!”って、心の中で思って居たのに…よ?
牧野の言葉は、まだ、続いた。
「でも…ね。
私は、まだ、学生だよ。
だから、卒業して、1年だけ社会人を経験させて…‼
お願い‼」
牧野は、牧野の顔の前に手を合わせて、お願いポーズをした。
牧野が、良くするポーズの一つだ。
此れが、可愛くねぇ訳ねぇんだよ‼
可愛いんだよ‼
で、俺は、許してしまった。
また、牧野のペースに遣られた。
だから、俺が、先手を打ったつもりだったのに…。
“成らば…。”と、言わんばかりに、牧野から、追加のお願いをされた事は言うまでも無かった俺だった。
俺は、“就職するなら、『道明寺HD』だ‼”と、約束させたまでは、良かったが…。
“それじゃあ…。”と、牧野に追加のお願いをされてしまった。
「就職先は、『道明寺HD』で、お願いします。
でも、『牧野』のままで、仕事したいから、結婚は、まだ、待ってね‼
其れと、部署は、秘書課以外でお願いします。」
また、牧野は、お得意のお願いポーズをしやがる。
俺は、そんな牧野の可愛い仕草を見ねぇ様にしながらも、大きな声で怒鳴ってしまった。
「はぁ~??
其れは、ダメに決まってんだろ?
何を考えてる‼
いい加減にしろよ‼」
だが、結局、俺が、折れる形と成り、俺が、日本に凱旋帰国した2年後に、漸く、つくしは、俺と結婚する気に成ってくれた。
勿論、俺の日本への帰国後直ぐの、同棲だけは、牧野に了承させたが…。
だから、再度、俺は、牧野にプロポーズした。
『俺の想いが、伝えたくても、伝わらなくて…。
俺は、時には素直に成れずに…居たかも知れねぇ。
泣かせた時も越えて来た俺等は、今、とても輝いてるよな。
今、それぞれ描いて居た幸せの形は重なったと思う。
今、俺とお前は、大きな愛に成ったよな。
ずっと、二人で生きて行こう…な。』
牧野は、泣いて居た。
そして、俺とつくしは、夫婦に成った。
『かけがえの無い出会いは、奇跡を繋いで行く。』
何処かで、聞いた言葉だ。
本当に、そうだと思う。
だから、俺とつくしは、出会った。
俺とつくしの出会いは、誰が如何見ても、有り得ねぇ出会いだったんだろう。
でも、俺とつくしは、出会った。
そして、重なり合った。
それもF3&T3が居たからだ。
俺とつくしにとっては、大切な仲間で親友…。
『どんな時も、支えてくれた、笑い泣いた仲間へ…。
心を込めて、唯一つだけ、贈る言葉は、“有り難う‼”』
俺等を支えてくれたお前等が居たから、今の俺等が在る。
特に、類には…。
「サンキュな、類っ‼」
そして、つくしへ…。
此れからは、俺と、『同じ時間(とき)を刻む人(つくし)へ』。
“一緒に、幸せに成ろう‼”
お前が居たから、俺は、男に成れた。
お前にとって、俺様で、横暴で、傲慢男だった俺は…。
今のお前には、どんな男に見えて居るんだ?
少なくとも、お前にとって、俺は、『最高の男』で在って欲しい‼
そんな俺だけど…。
これからも、宜しくな‼
なぁ、つくしっ‼
fin
<『嵐の花男song』…♪ One Love ♪ の一部の歌詞を勝手に引用させて頂いており
ます。
関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>