輝きの中へ…<つかつく> 14.
<つくしside>
あの日、そう、タマさんにバレた日から、私は、タマさんに、ニヤニヤされっぱなし。
何か、遣り辛い。
そんな時、タマさんから、言われてしまった。
「やっぱりこう成ったんださね?
私しゃ、こう成る気はしてたさね。」
「………」
答えられない私…。
更に、タマさんから言われた。
「つくし…‼
司坊っちゃんの事、宜しく頼むよ‼
司坊ちゃんを操縦出来るのは、如何もつくしだけの様だからさね。」
「………」
更に、私は、何も応えられなかった。
それに、会長の往診に部屋を訪れると…。
会長にまで、ニヤ着かれる始末。
「牧野さん…。
否、もう、『つくしさん』で、良いかな?
司の事を宜しく頼むね?」
ああ、遣り辛い。
だけど…返事しなきゃね。
「はい、此方こそ、これからも、宜しくお願いします。」
ふわっとした笑顔で、会長に微笑まれた。
誰からも、怖いと言われる会長に…だよ。
何が如何成ったの?
この環境…?
で、椿さん…?
道明寺のお姉様が、LAから、日本に帰国された。
会長への『様子伺い』という事だったけど…?
椿さんが、日本に帰国して帰って来た訳は、道明寺が言うには、如何も、道明寺と私の事を知ったから…らしい。
それに、私は、椿さんと初めてのご対面なのに…。
行き成り、抱き締められて、私は、失神仕掛けた。
道明寺が、静止してくれてなかったら、危なかったかも…?
「姉ちゃん…。
牧野が、潰れるぞ?」
「つくしちゃん、大丈夫…?
私、遣っちゃったみたいね?」
私は、息も絶え絶えに、答えていた。
「はぁはぁ…。
何とか、大丈夫ですよ‼」
今回ばかりは、呼吸法を知って居て、“良かった‼”と、つくづく思って居た私だった。
椿さんは、安心した様に、言って居た。
「そう良かったわ。
宜しくね、つくしちゃん‼
私は、司の姉、椿よ‼」
私は、握手を求められ、其れに応じたが…。
“こんなに細い椿さんの何処に、こんな力が在るのだろう…?”と、吃驚する程の力強さだった。
お金持ちって、如何いう人達の集まりなのよ?
限度ってものが分からないのかなぁ?
何と言うか、道明寺を筆頭に…?
そして、序でに、F3にまで、道明寺と私との付き合いがバレたらしい。
私は、自ら、道明寺が喋ったのではないかと、推測している。
でも、誰も、何も言わないのよね?
だから、私も追及する事は止めた。
で、F3が、道明寺と私の付き合いをお祝いしてくれる事に成った。
何か、ヤバそう何ですが…?
だって…。
私は、司以外では、F3の存在は、『類』以外、良くは分からない。
高校・大学と、類以外のF3には、拘らない様に(英徳)学園内で生きて来たから…。
だから、微妙な気もする…。
私は、この先、道明寺と一緒に行っても、大丈夫なのだろうか?
<14.は、少し、短めで申し訳御座いません。>