tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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エロ門、降臨【エロ門、登場】…<総優>  6.




<総二郎side>


俺は、優紀の気持ちさえ、疑ってしまっていた。


俺は、優紀に確認して居た。


「優紀…?
 優紀には、もう、俺への気持ちは、ねぇのか?」
「もしかして、西門さんへの私の気持ちを疑っていますか?」
「………」


図星を突かれた俺は、言葉が出なかった。


だからだろう…。
俺は、俺を突き放す様な言葉を、優紀から、言われていた。


「西門さん…。
 少し、距離を置きませんか?
 少し、私に、考える時間を下さいませんか?」


俺は、頭に血が上ってしまったらしい。


「優紀、お前は、其れで良いのか?
 俺は、優紀だけを愛してる。
 俺は、もう既に、優紀じゃなきゃ、生きては行けねぇんだよ。
 優紀は、違ぇのか?
 俺無しでも、生きて行けるのか?」


優紀は、困った様な顔付きに成って居た。


高校生の頃に、良く優紀が言って居た、『下がり眉(=八時二十分眉)』…。
その当時、俺は、優紀から、良く聞いて居た。
優紀の眉の下がり加減は、所謂、困った時の優紀の眉の表情らしい。
優紀の気持ちが、困れば困る程、眉が下がって見えるらしい。


「西門さん、私は、西門さんの事が好きです。
 でも、私が、その場に不在な状況で、話しがどんどん先に進んで居て、正直、困惑して
 います。
 西門さんのお気持ちは、凄く嬉しいです。
 でも、私達は、まだ、始まったばかり…。
 これからですよね。」
「………。
 ああ。」
「もし、道明寺さんとつくし夫婦のお子さんが産まれた事が引き金で、西門さんのご両親
 で在る家元と家元夫人が焦っていらっしゃるなら…。
 現段階の私には、ご期待に応えられないと思います。
 申し訳ありません。」
「理由を教えて欲しい?」
「………。
 理由ですか?」
「ああ。」


多分、優紀は、困惑して居るのが分かった。
どんな理由を言って来るのだろうか?


「………。
 私が、結婚に焦って居ないから…です。
 私、まだ、24歳、何です。
 大学を卒業して、就職して、2年目です。
 “まだ、『独身』と言うものを楽しみたい‼”って、言ったら、笑いますか?」
「否、笑わねぇ‼」
「道明寺さんとつくしは、遠距離恋愛を経ているかも知れませんが…。
 道明寺さんとつくしのお付き合いは、つくしが高校2年生の頃からのお付き合いだと、
 聞いて居ます。
 だから、道明寺さんとつくしのお付き合いは、(お付き合いだけで言うと)遠距離恋愛
 の期間も入れると、6年に相当します。
 で、今は、結婚して1年が経ちました。
 道明寺さんとつくしは、付き合って、結婚して、7年経って、分かり合えている二人だ
 から…。
 例え、4年間の遠距離恋愛を経て居ても、結婚生活が出来ているのだと思うんです。
 気心が知れている二人だから…。
 でも、西門さんと私は、本当に、あれから…。
 私が、高校3年生に進級した頃から、会って無かったんです。
 西門さん…?
 私は、西門さんと言う人を、出来るだけ早く理解出来る様に成りたいんです。
 だから…。」
「“だから…。”、何だよ?」
「………」


優紀は、更に、困った様な、悲しそうな顔付きに成って居た。
否、見えて居たのかも知れねぇ。


こんな時の優紀は、いつも、“眉の見え方だ‼”と、眉のせいにして居た。


「だから、もう少しだけ…。
 考える時間を下さい。」


俺は、優紀に懇願していた。


「俺と一緒に住みながら、その辺をクリアにして行けば良いだろ?」
「………」


優紀は、そのまま、何も言わず、部屋から出ようとしていた。


俺は、慌てて、優紀の腕を掴んで、優紀を俺の方に引き寄せようとした。


だが、優紀は、足を踏ん張って、俺の方に、来ようとはしなかった。


それ処か?
優紀の腕を掴んで居る俺の手を引き離そうともがいて居た。


「優紀…⁉」


俺は、優紀の顔付きを見て、優紀の本心は、“本気、何だ‼”と、思うしかなかった。


そして、俺の腕が、緩んだ隙に、優紀は、俺のマンションの部屋から、出て行ってしまった。


優紀の顔付きを見て、俺は、優紀を追い掛ける事も出来ずに居た。


そして、俺は、その場を崩れる様に、しゃがみ込んでしまった。


暫く、立ち上がる事さえ、出来ずに居た。


俺は、優紀の考えて居る事が分からず、もう、如何する事も出来ずに居た。



俺は、その日から、酒に溺れ、何もする気が起きず…。
唯、ソファで、倒れる様に、動けずに居た。


こう成ってやっと、俺は気付いた。
俺は、本気で、優紀無しでは生きていけなく成って居る自分自身の姿を…。


こう成らなければ、気付けねぇ自分自身に、過去の俺自身の後悔だけが襲ってくる様だった。



<優紀side>


西門さんは、私が、西門さんを拒む本当の理由を知れば、何と言うのだろうか?


私は、私の本当の気持ちの理由を伏せて、西門さんには、話ししていた。



私の本当の気持ちの理由は…。


~~ 西門さんは、身も心も暖めてくれる人を求めている。


   其れは、私じゃなくても良いって事…。


   所謂、肌が合えば…。
   私じゃなくても、良いって事…。


   だから、西門さんには、私じゃなくては行けないという理由を見付けて欲しかっ 
   た。
   いいえ、探して欲しかった。


   その気持ちが西門さんに有れば…。
   私は、絶対、西門さんから、離れなくても良い様な気がしていた。  ~~

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