tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あきらの司への思い【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  55.』のエピローグ】 


あきらが、NY出張を終え、日本に帰国して帰って来てから、数週間が経った頃…。
あきらはつくしに会う為に、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに現れたのだ。


実は、此の当時のつくしは、司の婚約者と言う事で、F4が英徳学園を去った今と成っても、F4ラウンジを使用する事が、唯一、許されて居たのだ。


だからだったのだ。
桜子も、つくしのお供として、F4ラウンジを利用して居たのだ。


だからだったのだろう。
英徳大学の学生達は、皆、口には出さないのだが、そんな桜子を羨ましく思って居たのだ。



実は、あきらが、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに現れた此の日は、丁度、其の年の5月の第2日曜日の母の日が、近付いて居た頃だったのだ。


そして、此の日のつくしと桜子は、丁度、ランチ中だったのだ。


実は、桜子のランチは、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジにて、道明寺家のシェフが作ったランチを、毎日、つくしと共に、食して居たのだ。
言う成れば…。
桜子は、道明寺家のシェフが作ったランチを、ご相伴に預かって居たという訳だったのだ。


そんな所に、あきらが、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに現れたという訳だったのだ。


だからだったのだろう。
あきらの登場に、つくしと桜子は、驚愕だったのだ。


実は、つくしと桜子の講義時間を知らないあきらは、唯一、知って居るランチの時間に合わせて、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに現れて居たのだ。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、態と、此の時間を狙ったかの様に、英徳大学のカフェテリア内に在る F4ラウンジに現れたのだ。



其処で、あきらの登場に気が付いたつくしは、驚愕顔のまま、あきらに、声を掛けたのだ。


「美作さん、如何したの?」と…。


そして、つくしのそんな声に、桜子も、あきらの方に振り向き、驚愕顔に成って居たのだ。


其処で、あきらは、つくしに、返答の言葉を告げるのだった。


「牧野、元気だったか?
 俺は、牧野に、会いに来たんだ。」と…。


だからだったのだろう。
あきらが、NYに出張して居た事を、つくしは、桜子から聞いて知って居たので、“道明寺に、何か、有ったのだろうか?”と、言う思いが頭の中で過り、心配に成るのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、あきらに、訊いて居たのだ。


「道明寺に、何か、有ったの?」と…。


其処で、あきらは、ニンマリ笑って居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時のあきらは、態と、意味深めいた言い方で、つくしに話しし始めるのだった。


「否~、何もねぇよ。
 けど…な。
 司に、何か、有ったとしたら…。
 其れは…な。
 牧野の声が聞けなくて、寂しそうにしてた位ぇか⁉」と…。


だからだったのだ。
つくしは、そう言って来たあきらに、怪訝な物言いで、訊き始めるのだった。


「はぁ~??
 道明寺が、私の声が聞けなくて、“寂しそうにしてた。”って、如何いう意味よ。」と…。


だからだったのだ。
あきらは、思いっ切り、溜息付きで、つくしを睨み乍ら、話しし始めるのだった。


「はぁ~
 其れじゃあ…よ。
 司が、寂しがるのも、無理もねぇわな。
 なぁ~、牧野…。
 司が、今、どんな想いで、NY修業を頑張ってるのか?
 お前は、分かってるのか?
 司は…な。
 牧野の声を聞きてぇんだよ。
 なのに…よ。
 牧野は、司に、TELしてねぇらしいな。
 司からは、牧野に、中々、(TELを)掛けられねぇらしいわ。
 牧野に、嫌われるのが、怖ぇんだと…よ。
 そんな司の牧野への想いに、気が付いて遣れよ。」と…。


其処で、つくしは、あきらに、訊き始めるのだった。


「えっ?
 道明寺が、そんな事を、美作さんに、話しして居たの?
 私からは、去年、2回位、道明寺に、TELを掛けて、道明寺と話ししたよ。」と…。


だが、如何言う事情で、つくしから司にTELしたのか?
此の時のあきらは、知って居たのだ。
だからだったのだろう。
勿論、溜息付きで、そう言って来たつくしに、呆れるかの様に、言い返すのだった。


「はぁ~⤵。
 其れは、母の日と父の日の相談の為に、牧野は、司に、TELを掛けたんだろ?
 そう言うんじゃ無くて…よ。
 例えば、好きとか、愛してるとか…。
 もっと、婚約者同士としての甘い会話が有んだろ?」と…。
「………」


実は、此の時のつくしには、あきらに、言い返せる言葉が、見付からなかったのだ。


其処で、あきらは、追い打ちを掛けるかの様に、つくしに、言って除けるのだった。


「今の牧野に言っても仕方ねぇと思うけど…よ。
 高等部の頃からの牧野は、何時も、そんな感じだった。
 司と牧野は、好き同士だったのに…よ。
 俺等 F3&T3の前では、恋人同士という寄りも、喧嘩仲間って、感じだった。
 云わば…。
 何かっていうと、何時も、司と牧野は、喧嘩ばかりしてた。
 だから…な。
 牧野が、そんな感じでも、俺等にとっては、何ら、不思議にも思わねぇ。
 けど…な。
 司は、そうじゃねぇらしい。
 牧野に、嫌われるのが、怖ぇんだよ。
 其れは、今の牧野には、高等部の頃の記憶がねぇだろ?
 “道明寺(司)が好きだ‼”と、いう記憶が欠けてる。
 司が、何も言わず、NY修行に飛ぶ事が出来たのは、間違い無く、牧野の支えが有ったか
 らだよ。
 けど…。
 今の牧野には、自分自身が、“道明寺(司)の婚約者だ。”と、言う事は分かって居ても、
 其の経緯を、今の牧野は、知らねぇ。
 だからこそ…。
 司は、何時(いつ)、牧野から、見限られるか?
 心配…何だと…よ。」と…。
「………」


だが、此の時のつくしには、如何言えば良いのか?
分かって居なかったのだ。
其れでも、そんなつくしは、心の中で、言葉を紡いで居たのだ。


“確かに、私には、其の当時の記憶が無い。
 今の私は、道明寺の事を、本当は、如何、想って居るのか?
 本当の処は、分かって居ない。
 唯、皆から、私は、「司(道明寺)の婚約者だ‼」と、聞かされて、“そう何だ。”と、思っ
 て居ただけだったんだと思う。
 今の私は、道明寺の事を、本当は、如何、想って居るんだろう?”と…。


其処で、桜子は、そんな様子のつくしを観て居て、つくしに声を掛けたのだった。


「先輩…。
 何を考えて居らっしゃいますか?
 私から、以前にも、お話しして居た通り…。
 また、美作さんも仰ってお出ででしたが…。
 先輩は、道明寺さんの事を、本気で、お好きでしたよ。
 勿論、道明寺さんの方が先輩への想いは、上を行って居らっしゃったと思いますが…。
 其れに、道明寺さんは、ご自身の事を、先輩から好きに成って貰う為に、必死で、ストー
 カーバリに、先輩に、向かって居らっしゃいました。
 最初の頃は、そんな道明寺さんから、先輩は、逃げて居たんです。
 其れでも、先輩は、其の内、そんな道明寺さんの事を、ちゃんと、好きに成ったんです。
 だから、其れ成りに、先輩も、道明寺さんの事を、本気で、お好きでしたよ。
 だからこそ…。
 道明寺さんと先輩は、恋人同士でしたし…。
 両家から、婚約者として、認められて居たんですから…。
 其れは、端から観て居た私達 F3&T3が、証人ですわ。」と…。


其処迄、自分自身の過去の話を桜子から聞かされたつくしは、信用するしか無かったのだ。


何故なら…。
此の時のつくしにとっては、桜子が、嘘を言って居る様には、とても、思えなかったのだ。


だからこそ…。
つくしは、桜子だけじゃ無く、あきらにも、言って除けるのだった。


「そうだったんだね。
 でも…ね。
 今の私は、道明寺の事を、本当は、如何、想って居るのか?
 皆目見当が付かないの。
 今は、まだ、道明寺が、日本に居ないから、“婚約者だ。”と、皆から聞かされても、平然
 として居られるのかも知れない。
 もし、道明寺が、日本に帰国して帰って来たら、私自身、如何言う思いに成るのか?
 全く、見当が付かないの。
 だから…。
 きっと、其の時の私は、不安に成って居るかも知れない。
 逃げたく成って居るのかも知れない。
 其れに、今の道明寺に、何て、話しして良いのか?
 分からないという事も、私には、有るんだ。
 其の当時の私が、どんな風に、道明寺に接して居たのかも、想像が付かないし…。
 きっと、其の時が来たら、如何して良いのか?
 悩んでしまうと思う。
 そんな私を、道明寺は、不安に成るだろうし、辛いと思うの。
 だからこそ…。
 TELする事が、私自身、怖いのかも知れない。」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、自分自身の今の心境を、素直に話ししてくれたつくしに対して、“本当は、自分自身の口からは言わないで置こう。”と、思って居た話しを、口にし始めるのだっ
た。


「牧野…。
 実は…な。
 今、司が手掛けてるプロジェクトが成功すれば、日本に帰国する事が決まってるらしい。
 だから…よ。
 いざ、司が、日本に帰国して帰って来ても違和感が有ったり、司が、道明寺邸に、牧野と
 一緒に居る事で、“此の場(道明寺邸)に居る事自体、居心地が悪ぃ(い)。”と、牧野
 が思わなくても良い様に、司とTELで話しして、司との仲を深めて置けよ。
 そうする事で、司と牧野との二人の想いは、深まるだろうし…。
 親近感が湧くだろし…よ。
 だから…な。
 牧野から司に、TELして遣ってくれ‼
 きっと、司自身、牧野に対しては、臆病に成ってると思うから…よ。
 な、牧野…。」と…。


其処で、桜子が、つくしに、提案し始めるのだった。


「そうですわよ、先輩…。
 其れに、もう直ぐしたら、母の日ですわよね。
 先輩は、去年の母の日の前にも、道明寺さんに相談のTELを、為さったんですわよね。
 でしたら…。
 取り敢えず、今年も、先ずは、相談のTELを、為さって見ては如何でしょうか?
 そして、先輩から、道明寺さんに、先輩の近況を、お話しする。
 そうすれば…。
 道明寺さんからも、何か、仰るかも知れませんわ。
 道明寺さんは、先輩からお話しを為されば、きっと、何か、お話しに成ると思いますよ。
 遣って視られたら、如何(いかが)ですか?」と…。


其処で、此の時のつくしは、自分自身でも、皆目見当が付かなかったのだが、何故か、桜子からの提案に、素直に、応じ様とするのだった。


「そうだね。
 上手く行くとは思わないし…。
 上手く出来るとも思わないけど…。
 遣って視る事にするね。」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらと桜子は、そんなつくしの様子を見て、肩の荷を下ろして居たのだった。
そして、此の時のあきらと桜子は、同じ事を思って居たのだった。


“司(道明寺さん)と牧野(先輩)の二人が、上手く行きます様に…。”と…。



そして、其の後のつくしは、昨年同様、『母の日』の相談を口実に、司に、TELを掛けて視たのだった。


そして、思いの外、つくしが思って居た不安な状況に成る事は無く、司と、近況話が話せて居たのだった。
そして、其の時のつくしは、司との話しが、楽しくて仕方無かったのだった。



云わば…。
此の時のあきらの司への思いが、実った形と成って居たのだった。



fin

父の日【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編



<此の二次小説『父の日【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編』は、『母の日 
 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編③』の中の
 【其の後の6月の第3日曜日の『父の日』の前と成る6月初旬の或る日の事…。】の『続
 編』と言うのか、『補足』と言うのか…。
 エピローグ的に、綴って折ります。
 なので、文面的に、『母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つか
 つく>  番外編③』の中の【其の後の6月の第3日曜日の『父の日』の前と成る6月初旬
 の或る日の事…。】と、重複して居る箇所も在るかと思いますが…。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編
 ③』の中の【其の後の6月の第3日曜日の『父の日』の前と成る6月初旬の或る日の
 事…。】のエピローグ】


つくしは、また、司に、連絡を入れて居たのだ。


何故なら…。
此の時のつくしは、『父の日のプレゼント』を如何すれば良いのか?
悩んで居たから…だったのだ。



実は、此の時のつくしが思い付くのは、自身の父親で在る 牧野晴夫の事ばかり…だったのだ。


其れは、つくしにとって、自身の父親で在る 牧野晴夫の事は、良~く、知って居るから…と、言う事が、最大の理由だったのだ。


言う成れば、自身の父親で在る 牧野晴夫は、何が必要で、何が好きなのか?
つくしには、娘として、父親の事が手に取る様に、良~く、分かって居たのだ。


だからだったのだ。
『父の日のプレゼント』として、自身の父親で在る 牧野晴夫に、プレゼントを贈るとする成らば…。
此の時のつくしは、ビール党で在る 自身の父親の為に、ビールを贈るつもりだったのだ。


だからこそ…。
其の事も含めて、司に、連絡を入れて、相談して居たという訳だったのだ。


「うちのパパは…ね。
 ビール党なの。
 でも、ママは、“身体に悪い‼”とか言って、パパは、昔から、余り、飲ませて貰った事が無
 いのよね。
 だから…。
 パパには、ママに、気兼ね無く、ビールを飲ませて上げたいの。
 でも、金額的には、かなり、高く成るのよね。
 だから…。
 “如何し様かな?”と、思って居た事も、事実なのよね。」と…。


其処で、司は、苦笑いに成り乍らも、つくしに言って除けるのだった。


「あのなぁ~。
 お前は、誰の婚約者だ⁉
 『道明寺司』の婚約者だろ‼
 いい加減、分かれよ。
 お前が言ってる金額は、高が(たかが)、1~2万(円)位ぇの事だろ?
 そんな金額位ぇで、俺が、怒るとでも思ってんのか?
 ふざけんなよ‼
 お前の親父さんだろ⁉
 と言う事は、俺の親父さんでも在んだよ。
 ビール位ぇ、親父さんに、鱈腹(たらふく)、飲ませて遣れ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、恐縮して居る様でも、嬉しさを爆発させるかの如く…。
司に、訊き返して居たのだった。


「良いの?
 本当に、良いの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、苦笑し乍らも、つくしに、返答して居たのだった。


「ああ。」と…。


だからだったのだ。
つくしは、自身の父親で在る 牧野晴夫に、『父の日のプレゼント』として、ビールを贈る事にしたのだった。


勿論、つくしの父親で在る 牧野晴夫は、沢山のビールが入った箱を見て、嬉しさを爆発させて居た事は言うまでも無かったのだ。


そして、其のギフトボックスには、例の如く…。
メッセージカードが、添えられて居たのだった。


『父の日
 from 司&つくし』と…。


 
だが、此の時のつくしの頭を悩ませて居たのは、他でも無い。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保の事だったのだ。


所謂、つくしにとって、過去の記憶が有ろうと無かろうと、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保という人物とは、会った事も無いのだ。


だからだったのだ。
如何したら良いのか?
此の時のつくしにとっては、分からなかったのだ。


しかも、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、未だ、療養中なのだ。
尚、此の時のつくしにとっては、分からなかったとしても、仕方ないと言えたのだ。


否、だからこそ…。
此の時のつくしの頭を、悩ませて居た事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司に連絡を入れて居た時に、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保の事を相談して視たのだった。


「其れと…ね。
 道明寺のお父さんの事…何だけど…。
 私…。
 道明寺のお父さんと会った事が無いと思うんだけど…?
 道明寺のお父さんって方は、如何言う方なの?」と…。


其処で、司は、つくしへの返答の言葉に、困って居る節を、つくしに、魅せるのだった。


何故なら…。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保という人物の容姿は、自身の息子で在る 司が、似て居ると言われて居るのだ。


そして、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保という人物の性格は、司の姉で在る 椿が、似て居ると言われて居るのだ。


司自身も、“俺の容姿は、父親似だな‼”と、自覚して居る位だったのだ。


だが、現在のつくしに、其の事を言った処で、話しが通じるとは、とても、思えなかったのだ。


何故なら…。
勿論、“俺自身(司)の事を、牧野に言えば、牧野でも分かるだろう。”と、思って居た事は、事実だったのだが…。
“今の牧野では、(自身の姉で在る 椿の事を)知らないだろう。”と、司は、認識して居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、“牧野に、何て言えば良いんだ?”と、思って居た事も、また、事実だったのだ。


だからだったのだろう。
其処で、司からつくしへ返えした言葉は…「何でも良い。」と、言う言葉だったのだ。


実は、此の時のつくしは、司に、確かめる為に連絡を入れた筈なのに、そんな司からの返答の言葉に、返って、寄り一層、悩む結果と成ってしまって居たのだ。



だからだったのだ。
此の時のつくしは、其の後、タマに、相談するかの様に、訊いて視たのだった。


「道明寺に、道明寺のお父さんの『父の日のプレゼント』は、何が良いか?
 相談して視たんですが…。
 道明寺から返って来た言葉は…。
 “何でも良い。”と、言う返事だったんです。
 だから…。
 如何したら良いのか?
 悩んでしまって…。
 実は、私…。
 一度も、道明寺のお父さんに、会った事が無いと思うんですよね。
 だから…。
 全く、想像出来無くて、困って居るんです。
 タマさん…。
 道明寺のお父さんへのプレゼントは、どんな物が良いと思いますか?」と…。


其処で、タマは、そう言う風に訊いて来たつくしに、苦笑し乍らも、相談に乗って遣るのだった。


「旦那様は、何でも、お持ちだよ。
 其れに、好みに煩い方だよ。
 其処は、司坊っちゃんと、全く、変わらない。
 だから…。
 メッセージカードだけで、良いさね。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、花束に、メッセージカードを添えて、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に贈ったいう訳…だったのだ。


『父の日
 from 司&つくし
 どうぞ、宜しくお願い致します。
 from つくし』と…。



実は、『父の日のプレゼント』として、つくしから贈られて来た自分自身へのそんな『花束』を観た時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、『花束』が嬉しかったのでは無く…。
其の『花束』に添えられて在ったメッセージカードを観た事で、つくし自身の本質に触れた様に思えて居たのだった。


其れは、何故かと云うと…。
司の母親で在り、自身の妻で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓への『母の日のプレゼント』の時にも、自身と同じ様に、メッセージカードが添えられて居たのだ。


だが、其の時のメッセージカードには…。


『母の日
 from 司&つくし』とだけ、記されて居たのだ。


だが、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保へのメッセージカードには、更に、言葉が添えられて居たのだ。


『どうぞ、宜しくお願い致します。
 from つくし』と…。


つくしが、此のメッセージカードに記した時は、“かなり、悩んだのだろう。”と、此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保には、思えたのだ。


何故なら…。
つくしに、記憶が有ろうと無かろうと…。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保とは、一度も、つくし自身、会った事が無かったのだ。


例え、婚約者の父親で在ったとしても、会った事も無い異性の人物に対して、本来なら、メッセージカードに記するメッセージの言葉は、苦慮する事が、当たり前の筈なのだ。


其れなのに…。
ちゃんと、メッセージの言葉として、『どうぞ、宜しくお願い致します。』と、言う言葉が添えられて在ったのだ。


挨拶文だけの様にも思えるが、“失礼の無い様に…。”と、言う気持ちから、経った一言だけのメッセージに、つくしの素直さと、真面目さを、窺い知る事が出来た様に、此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保には、感じられたのだ。



しかも、此れ迄の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保と言えば…。
自身の息子で在る 司への教育の全ては、自身の妻で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に任せっ切りだったのだ。


云わば…。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 本人は、ビジネス中心の生活だったと言えたのだ。


否…。
企業経営一筋だったと言えたのだ。
過労で倒れる程に…。


だからこそ…。
つくしの事は、今迄、画像や動画や資料でしか観た事が無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身にまで気を使うそんなつくしに対して、寄り一層、つくしに会って視たく成って居たのだ。


そして、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、つくしの優しさに触れた事で、密かに、つくしと会える日を楽しみにして居たという訳…だったのだ。



fin

母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編③



司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓だけじゃ無く、自身の母親で在る 牧野千恵子にも、『母の日のプレゼント』として、自身の自信作で在る 手作りの『カーネーションのアートフラワー』を、それぞれに、つくしは、贈って居たのだ。


勿論、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓も、自身の母親で在る 牧野千恵子も、つくしからの心の籠った『母の日のプレゼント』を、それぞれ、喜んで居たのだ。



【司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の場合
 (『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  56.』のエピローグ)】


5月の第2日曜日の母の日に間に合う様に、郵送する時間も考えて、つくしは、先ず、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の『カーネーションのアートフラワー』を、制作し始めて居たのだ。


実は、GWを利用して、寝る間も惜しむかの様に、つくしは、優紀に教えて貰い乍ら、制作して居たのだ。


其の甲斐あってか?
NY時間の5月の第2日曜日の『母の日』に間に合う様に、つくし手作りの『カーネーションのアートフラワー』を郵送する事が出来て居たのだ。


だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしの思いを、素直に受け取って居たのだ。


そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、NYの道明寺邸にて、療養中の自身の夫で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に、つくし手作りの『カーネーションのアートフラワー』を、見せびらかし始めたのだ。


其の上で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の夫で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に、話しし始めたのだ。


「あなた…。
 見て下さいな。
 つくしさんが、私(わたくし)の為に、態々、作って贈ってくれましたの。
 母の日のカーネーションですって…。
 私(わたくし)は、初めてですわ。
 こんな心の籠ったプレゼントを貰ったのは…。
 本当に、嬉しいものですわね。」と…。



実は、つくしが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に贈ったつくし手作りの『カーネーションのアートフラワー』は、籠に入ったフラワーアレンジメントだったのだ。


だからこそ…。
其のつくし手作りの『カーネーションのアートフラワー』の篭の中には、メッセージカードが添えられて居たのだ。


『母の日
 from 司&つくし』


だが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓には、分かって居たのだ。
つくしが先行する形で、つくしが発案して、此の『カーネーションのアートフラワー』を、つくしが制作して、自身に、贈ってくれた事を…。


云わば…。
自身の息子で在る 司が、つくしを動かしたのでは無く…。
つくしが、自身の息子で在る 司を動かしたという事を…。


だからこそ…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしにだけ、お礼の手紙を送って居たのだ。


【つくしさんへ
 此の度は、『母の日のプレゼント』として、手作りの『カーネーションのアートフラワ
 ー』を贈ってくれて、有難う‼
 貴女の優しさに触れて、私(わたくし)は、感謝して居ます。
 司が、貴女を選んだ事を、“褒めて遣りたい。”と、思って居る程です。
 貴女には、記憶も無い事も、承知して居ます。
 ですが、司を見捨てないで遣って欲しいの。
 司は、貴女との未来を信じて、此方(NY)で、頑張って居ます。
 何れ、司は、NYでの修業を終わらせて、日本へ帰国する時期が来ます。
 其の時は、如何か、司の事を、宜しくお願い致します。
                           司の母親 楓より】と…。



実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司の第2秘書に、つくしを就ける事を、此の時点に於いて、既に、計画し始めて居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が送ったつくしへの手紙の内容は、意味深な内容だったのだ。


だが、此の時のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から送られて来た此の手紙の内容を読んだ時…。
てっきり、自分自身が、司の婚約者として、お願いされた手紙だと認識して居たのだ。


だからこそ…。
翌年に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、日本に帰国して帰って来た際に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、自身を呼び出して、自身に話しして居た話しの内容が、此の時のつくしには、漸く、分かった様な気がして居たのだ。


云わば…。
此の時のつくしは、此の手紙の内容に関して、合点がいって居たという訳…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望にも、了承して居たという訳…だったのだ。


「承知しました。
 宜しくお願い致します。」と…。


そして、つくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望通りに、秘書検定1級を取得したという訳…だったのだ。



【つくしの母親で在る 牧野千恵子の場合】


自身の母親で在る 牧野千恵子にも、『母の日のプレゼント』として、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に贈った手作りの『カーネーションのアートフラワー』同様に、『カーネーションのアートフラワー』を制作して、贈って居たのだ。


勿論、其のつくしが制作した手作りの『カーネーションのアートフラワー』は、籠に入ったフラワーアレンジメントだった事は言うまでも無かったのだ。


其れに、其のつくし手作りの『カーネーションのアートフラワー』の篭の中には、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に贈った『カーネーションのアートフラワー』同様に、メッセージカードが添えられて居た事も、また、言うまでも無かったのだ。


『母の日
 from 司&つくし』と…。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、思って居たのだ。


“此の『カーネーションのアートフラワー』は、つくしが、作ってくれたのだろう。
 だけど…。
 此のメッセージカードには、『from 司&つくし』と、書いて在るわ。
 と言う事は、道明寺さんが、此の事を、了承し無ければ…。
 此のメッセージカードに、道明寺さんとつくしの連名で、明記出来る筈が無いわ。
 と言う事は、つくしは、記憶が戻ったという事かしら?
 もしくは、つくしの記憶が戻って居ないとしても、道明寺さんとつくしは、上手く行って
 居ると、認識しても良いって事かしら?
 何方にしても、此れって、良い事よね。
 本当に、良かったわ。”と…。


だからだったのだ。
つくしの母親で在る 牧野千恵子は、つくしの父親で在る 牧野晴夫 と つくしの弟で在る 牧野進に、此の事を、話しして居たのだ。


「見て頂戴‼
 道明寺さんとつくしの連名で、『母の日のプレゼント』が贈られて来たのよ。
 『カーネーションのアートフラワー』の様だわ。
 きっと、つくしが、作ってくれたのね。
 でも、此の『カーネーションのアートフラワー』を観て、ママは、ホッとしたわ。
 道明寺さんとつくしは、上手く行って居る様で…。」と…。


そして、つくしの父親で在る 牧野晴夫も、「うん、うん。」と、頷き乍ら、つくしの母親で在る 牧野千恵子と一緒に、喜んで居たのだ。



だが、つくしの弟で在る 牧野進は、自身の母親で在る 牧野千恵子に、訊いて居たのだ。


「って、事は…。
 姉ちゃんの記憶は、戻ったって事…?」と…。


だからだったのだろう。
実は、此の時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の息子で在る 牧野進が、そう訊いて来るだろう事は、何と無くでは有ったのだが、分かって居たのだ。


だからだったのだ。
つくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の息子で在る 牧野進に、『カーネーションのアートフラワー』の籠の中に添えられて在ったメッセージカードを魅せて居たのだ。


「其の事は、ママにも、つくしに訊かないと分からないんだけど…。
 でも…ね。
 此のメッセージカードには、『from 司&つくし』と、書いて在るでしょ⁉
 ほらっ‼
 だから…。
 つくしの記憶が戻って居たとしても…。
 つくしの記憶が戻って居ないとしても…。
 何方にしても、道明寺さんとつくしは、少なくとも、上手く行って居ると、ママは、そう
 思って居るんだけど…。
 其れに…ね。
 つくしの事だから…。
 つくしの記憶が戻って居たとしたら、絶対、ママに、連絡をくれる筈でしょ⁉
 其れが、未だ、そんな連絡も無いと言う事は…。
 やっぱり、つくしの記憶は、まだ、戻って居ないという事だと、ママは、思うわ。」と…。


其処で、つくしの弟で在る 牧野進は、自身の母親で在る 牧野千恵子に、納得して居るかの様に、話しし始めるのだった。


「母さんの言う通り…。
 何方にしても、道明寺さんと姉ちゃんが、上手く行ってるのなら、良かったんじゃ無い?
 既に、記憶が戻って居る道明寺さんは、きっと、姉ちゃんから離れる事は無いと思うよ。
 だから…さ。
 此れで、良かったんだよ。」と…。


其処で、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の息子で在る 牧野進に、返答して居たのだ。


「そう…ね。
 ママも、そう思うわ。」と…。


勿論、此の時のつくしの父親で在る 牧野晴夫は、自身の妻で在る 牧野千恵子 と 自身の息子で在る 牧野進のそんな様子を視乍らも、「うん、うん。」と、頷いて居るだけだったのだが…。


という訳で、牧野家の3人の家族全員が、納得するかの様に、つくしの幸せを願って居た事は言うまでも無かったのだ。



【其の後の6月の第3日曜日の『父の日』の前と成る6月初旬の或る日の事…。】


つくしは、また、司に、連絡を入れて居たのだ。


何故なら…。
此の時のつくしは、『父の日のプレゼント』を如何するか?
悩んで居たから…だったのだ。


実は、此の時のつくしが思い付くのは、自身の父親で在る 牧野晴夫の事ばかり…だったのだ。


つくしの父親で在る 牧野晴夫の場合、『父の日のプレゼント』として、ビール党で在る 自身の父親にプレゼントを贈るとする成らば、ビールを贈るつもりだったのだ。


だが、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保の場合は、つくしにとって、会った事も無い相手だったのだ。


だからだったのだ。
如何したら良いのか?
此の時のつくしにとっては、分からなかったのだ。


しかも、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、未だ、療養中なのだ。
尚、此の時のつくしにとっては、分からなかったとしても、仕方ないと言えたのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司に、連絡を入れて居たという訳…だったのだ。



其処で、司から返って来た言葉は…「何でも良い。」と、言う言葉だったのだ。


司に、確かめる為に連絡を入れた筈なのに、返って、寄り一層、悩む結果と成ってしまって居たのだ。


そして、タマに、相談するかの様に、つくしが訊けば…。


「旦那様は、何でも、お持ちだよ。
 其れに、好みに煩い方だよ。
 其処は、司坊っちゃんと、全く、変わらない。
 だから…。
 メッセージカードだけで、良いさね。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、花束に、メッセージカードを添えて、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に贈ったいう訳…だったのだ。


『父の日
 from 司&つくし
 どうぞ、宜しくお願い致します。
 from つくし』と…。


そして、自身にまで気を使うつくしに対して、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、つくしの優しさに触れ、密かに、つくしと会える日を楽しみにして居たのだった。



fin