tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編②



此の時の司は、つくしの様子を窺い乍も、更に、話しし始めたのだ。
高等部当時のつくしが、如何言う女性だったのかと言う事を…。


「高等部の頃の牧野は、そう簡単に俺の言う事を聞く様な女じゃ無かった。
 “何か有ったら、其の通帳の金を使え‼”と、どんなに、口酸っぱく言っても、お前は、俺
 に、其の通帳を突っ返そうとする様な女だった。
 其の頃の俺は、牧野に、バイトを辞める様に、何度も言って居たんだ。
 俺は、牧野に、バイトを辞めさせて、学業に専念させて遣りたかったんだよ。
 其れに、俺は、牧野の家族の面倒も、俺が見て遣るつもりで、俺は、牧野に、其の事も含
 めて、伝えて居たんだ。
 けど…よ。
 お前は、ぜってぇ、バイトを辞めなかった。
 其れ処か?
 俺に、反論の言葉を言って来やがった。
 “自分の家族の事は、自分自身で、何とかする。”って…な。
 だから…よ。
 俺も、(其の当時の)牧野には、言い返して遣ったんだ。
 “其の金は、俺が、俺の力で、稼いだ金だ。
  誰に、何を言われる筋合いもねぇ‼”って…な。
 で、俺は、無理矢理、お前に、其の通帳を渡した。
 良いか?
 牧野…。
 今のお前に、幾ら、言っても、分からねぇだろうが…。
 此れだけは、言って置く。
 今の俺は、あの頃の俺じゃねぇ‼
 今の俺は、あの頃の様な、『自分で金も稼いだ事無い(ねぇ)坊っちゃん』じゃねぇよ‼
 ちゃんと、地に足を付けて、真面目に、しっかり、仕事してる。
 で、稼いだ金を、お前に使わせて、何が悪ぃんだ⁉
 だから…よ。
 誰に、気兼ねする事無く、其の通帳の金を使えば良い。
 其れに、俺は、お前が俺の婚約者で在るという事を、マスコミを通して、世間に公表して
 んだよ。
 “(NY修行を終えた)4年後、必ず、迎えに行きます。”と…な。
 だからこそ…。
 何度も言うが…。
 お前は、俺の婚約者だ‼
 其の事を、忘れるな‼」と…。


此の時の司は、久し振りに、つくしに、熱弁して居たのだ。



しかし、つくしは、司の話しを聞いて、驚愕して居たのだ。


何故なら…。
自身が、司の婚約者で在ると言う事を、「マスコミを通して、世間に、公表してんだよ。」と、聞いたから…だったのだ。


そして、其の上で、つくしは、思って居たのだ。


何故なら…。
自身の傲慢さを、更に、驚愕して居たから…だったのだ。


“今の道明寺の話しを聞いて居たら…。
 高等部当時の私って、どれ程、傲慢な女だったんだろうか?
 自分自身で、全て、解決し様として居たんだろうなぁ~。
 否、出来ると思って居たのかも…。
 だったら…。
 道明寺の想いを信じて、素直に、受け取ろう。”と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司に、伝えて居たのだ。


「うん、分かった。
 そうさせて貰うね。
 有難う‼」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、つくしが、余りにも、素直過ぎて、気持ち悪さを感じて居たのだ。
其れ程、今のつくしは、『素直』だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、何気に、つくしに言ってしまったのだろう。


「お前が、そんなに、素直な事を言うと…。
 何か、気色悪ぃな。」と…。


其処で、つくしは、そんな風に言って来た司を、睨み付けて居たのだ。



だが、つくしは、そんな司に、相談するのだった。


「道明寺、相談…何だけど…?
 私のママの『母の日のプレゼント』も、そう何だけど…。
 道明寺のお母さんの『母の日のプレゼント』も、用意して良いかな?」と…。


其処で、司は、怪訝な顔付きに成り、言い始めたのだ。


「はぁ~??
 ババアには、用意する必要もねぇだろ?」と…。


其処で、つくしは、大きな目を、更に、大きく、見開いて…言って除けるのだった。


「逆に、“はぁ~??”…でしょ⁉
 何、言ってんの?
 自分自身の母親の事を、『ババア』呼ばわりする事も、如何かと思うけど…。
 自分自身の母親の『母の日のプレゼント』を、“用意する必要もねぇ(無い)。”と、言う
 事自体…如何かと思うけど…。」と…。
「………」


其処で、実は、そう言って来たつくしに、此の時の司は、何の反論の言葉も出て来なかったのだ。



其処で、つくしは、そんな司に、更に、言って除けるのだった。


「あの…ね。
 牧野家は、道明寺のお母さんに寄って、救われたの。
 今の牧野家が在るのは、道明寺のお母さんのお陰なの。
 だからこそ…。
 私は、道明寺のお母さんの『母の日のプレゼント』を、用意したいの。
 良いでしょ?
 道明寺…。」と…。


だからだったのだ。
司は、了承するしか無かったのだ。


「ああ、分かった。」と…。


何故なら…。
此の時のつくしは、可愛く、「良いでしょ?」と、訊いて来たから…だったのだ。



其処で、つくしは、追加の如く…。
司に、言って除けるのだった。


「だから…ね。
 道明寺と私の連名でも、良いかな?」と…。



其処で、司は、照れ始めたのだ。


何故なら…。
此の時のつくしの顔の表情は、更に、可愛かったのだ。


司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に贈るプレゼントについて、つくしから、相談を受けて居るにも関わらず、つくしの顔の表情一つで、此の時の司の顔は、真っ赤だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の声は、1トーン高めの声で、つくしに、返答して居たという訳だったのだ。


「ああ、其れで、良い。」と…。



だからだったのだ。
つくしは、『母の日のプレゼント』を、用意し始めたのだ。


其れは、色取り取りのカーネーションのアートフラワーだったのだ。
所謂、色取り取りのカーネーションのフラワーアレンジメントだったのだ。


『何時までも、(両家の)母親の傍で、咲き誇って居て欲しい。』と、言う願いを込めて、つくしは、フラワーアレンジメントの制作を始めて居たのだ。



実は、司に、初めて、TELをする前のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に贈るプレゼントを用意するには、“幾ら位、お金が必要…何だろうか?”と、いう思いから、司に、TELして居た事は言うまでも無かったのだ。


だが、NY在住の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、カーネーションを送るには、時間が掛かってしまうのだ。


“其れだったら…。
 フラワーアレンジメントに、挑戦して視ようかな?”と、此の時のつくしには、思えて居た事も、また、事実だったのだ。


だからこそ…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に贈る母の日のカーネーションを、『フラワーアレンジメント』と、此の時のつくしは、決めて居たという訳だったのだ。


其れに、此の時のつくしには、思えて居た事が有ったのだ。


“(カーネーションの)アートフラワーだと、道明寺が働いて稼いでくれたお金を、沢山、
 使わなくて済むし…。”と、此の時のつくしには、思えて居たという訳だったのだ。



其れに、実は、「(優紀の)お姉ちゃんの結婚式の際に、フラワーアレンジメントのブーケを作って、お姉ちゃんに、プレゼントしたんだ。」と、言う事を、つくしは、優紀から聞いて、フラワーアレンジメントの事を、知って居たのだ。


なので、司とのTELを切った後のつくしは、そんな風に、考えて居たという訳だったのだ。



そして、其の後のつくしは、優紀に連絡を入れて、此の話しを優紀に聞かせて、優紀に、フラワーアレンジメントの制作を教えて貰い乍ら、作り始めて居たという訳だったのだ。


勿論、時間も無い事から…。
此の時のつくしは、急ピッチで、フラワーアレンジメントの制作を、行って(おこなって)居た事も、また、事実だったのだ。



そして、此の時のつくしにとって、上出来と言っても過言じゃ無い程に、上手く作れて居た事は言うまでも無かったのだ。
満足のいく出来に、つくし自身、ホッとして居た事も、また、事実だったのだ。


そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓だけじゃ無く…。
つくしママで在る 牧野千恵子にも、『母の日のプレゼント』として、『カーネーションのアートフラワー』を贈って居たのだ。
勿論、司とつくしの連名で、それぞれ、贈って居た事は言うまでも無かったのだ。



PS.
実は、つくしからの連絡を受けて居た司は、不思議に思って居た事が有ったのだ。


だからだったのだろう。
司が、NY修業を終えて、日本に帰国して帰って来た時に、つくしに訊いて居たのだ。


「なぁ~、牧野…。
 訊いて良いか?
 お前が、初めて、俺に、TELして来た時…。
 何で、携帯のアドレスに、『俺様』とだけ、登録されて居るのを見て、『俺(司)』だ
 と、分かったんだぁ~?」と…。


其処で、つくしは、即答したのだった。


「『俺様』と、登録出来るのは、道明寺以外に、他には居ないでしょ⁉
 其れに、道明寺は、英徳(学園)の『王様』だった訳だし…。
 だったら、反対に訊くけど…。
 道明寺以外で、他に誰が居るの?」と…。
「………」


だからだったのだ。
司にとっては、其れ以上、返答出来る言葉が無かったのだ。


そして、其れだけでは無かったのだ。
司は、つくしの心の声を聞いてしまったのだ。


「今更、何を言ってんだろうか?」と…。


所謂、此の時の司は、つくしの心の声を聞いて、ショックを隠せないで居たのだ。



という寄りも、そんな司とつくしの会話を、もし、タマが聞いて居たとしたら…。
きっと、思って居る事だろう。


“此れから先が、思い遣られるさね。”と…。



<此の二次小説『母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  
 番外編②』は、一部の言葉に、神尾葉子先生の『花より男子』の漫画のフレーズを、勝手
 に、拝借させて頂き、記載させて頂いて折ります。
 勝手致して折ります事を、お詫び申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致して折ります事を、お詫び申し上げま
 す。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編①



<此の二次小説『母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  
 番外編①』は、『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>』の番外編と、成って折ります。
 『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  55.』とは、時期が前後してしまいますが、
 『父の日』に合わせて、2021.6.20に投稿して折ります。
 以前、お話しして居ました『母の日』に投稿し様と、考えて居たストーリーです。
 了承の程、宜しくお願い申し上げます。>



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  55.』のエピローグ】


つくしは、英徳大学2年生として、英徳学園に復帰して、暫く経ってから、或る事を思い出して居たのだ。


5月の第2週目の日曜日には、『母の日』…。
そして、6月の第3週目の日曜日には、『父の日』が在る事を…。



だが、現在のつくしは、アルバイトをして居ないのだ。


だからという訳では無いのだが…。
現在のつくしには、小遣いというモノが、存在して居ないのだ。


何故なら…。
つくしの英徳大学の送迎には、道明寺家の運転手が、リムジンにて、行って(おこなって)居るのだ。


しかも、ランチは、道明寺家のシェフが料理したランチを、道明寺家から手配されるのだ。
其れは、実は、道明寺家のシェフからの要望だったのだ。


つくしは、高等部当時に、司専用使用人をして居た時から、道明寺家の使用人 及び スタッフからも、好かれて居たのだ。


其の為に、道明寺家のシェフは、自身が料理した食事を、つくしに、食して欲しいという思いが強かったのだ。


其れに、高等部当時のつくしは、自宅から、お弁当を持参して居たのだ。


だからこそ…。
道明寺家のシェフは、自身が料理したランチを、“英徳大学でも、つくし様に、食して欲しい。”と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に願い出て居たのだ。


其の結果…。
道明寺家のシェフのそんな思いは、見事に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に通じたと、言う訳だったのだ。



其れと、つくしが、桜子と、英徳大学内で、お茶をする時も、英徳大学内に在る カフェテリアのF4ラウンジにて、お茶を楽しんで居たのだ。


此の時の御茶代は、勿論、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓より、支払われる仕組みに成って居たのだ。



そして、つくしが、滋と優紀と桜子と会う時は、何時も、道明寺邸だったのだ。


其れは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望だったのだ。
此の頃のつくしは、療養明けと言う事も有り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、つくしの事を心配するが余り、いざという時の為に、つくしの居場所を知る為だったのだ。


勿論、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしに、SPを就けて居たのだ。


だが、滋と優紀と桜子に、そうお願いする程、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしの事を、心配して居たのだ。


だからだったのかも知れない。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓のつくしに対するそんな変わり様に、滋と優紀と桜子の当初は、驚愕して居た程だったのだ。


だが、“全ては、自身の息子で在る 司の為だ‼”と、言う事を聞いて知った滋と優紀と桜子は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望に従う事にしたという訳だったのだ。


言う成れば…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の考えは、つくしがお金を持つ事で、道明寺家から離れ様とする事を阻止する為でも有ったのだ。


だからだったのだ。
つくしには、小遣いという物が、存在して居なかったのだ。


云わば…。
現在のつくしは、或る意味、高等部当時と違った意味で、自由に成るお金が無いという訳だったのだ。


寧ろ、現在のつくしは、お金が無くても、生活に不十分して居ない共、言えたのだ。



だが、此の時のつくしは、思い出して居たのだ。
高等部1年だった当時、優紀と一緒に、団子屋でバイトして居た事を…。


なので、“何処かに、あの当時、使用して居た通帳が在るのでは無いか?”と、思って居たのだ。


だからだったのだ。
つくしは、自身の自室と成って居る部屋の中を探し廻って居たのだ。


其処で、高等部当時に、通学で使って居た鞄の中に、通帳を見付けたのだ。
だが、其の通帳に記帳されて居るお金は、僅かだったのだ。
勿論、記帳し忘れて、全てのお金が、記帳されて居ない可能性も、考えられるのだ。


だが、日付を視れば…。
“記帳時期は、間違い無いだろう。”と、つくしにも思えて居た位だったのだ。


と言う事は、とても、『母の日』 & 『父の日』のプレゼントを、用意出来る金額では無いという訳だったのだ。



其処で、つくしは、そんな通帳を見て、思って居たのだ。


“其の当時の牧野家の生活が、どれだけ、困窮して居たか?
 此の通帳を視れば、分かるわ。
 通帳にバイト料が振り込まれる事を待って居るかの様に、直ぐ、引き出されて居る。
 其の当時の牧野家は、こんなに、大変だったんだぁ~。”と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、尚、“如何し様…。”と、焦って居たのだ。
 


其処で、頼みの綱だった嘗ての通帳を見て、がっかりして居たつくしは、更に、思い出して居たのだ。


“確か、此の道明寺邸に住まいを移した時に、タマさんから、鍵を預かって居たんだった。
 其の引き出しを開ければ…。
 何が入って居るのかは、其の時に、タマさんから教えては貰えなかったけど…。
 「何かに困った時に、開けると良い。」って、タマさんから言われて居たんだった。
 今から、鍵を開けて、引き出しの中身を、確認して視ようかな?”と…。


だからだったのだ。
つくしは、其の引き出しの鍵を、探し始めたのだ。


実は、何処に置いたのか?
つくしは、忘れてしまって居たのだ。


そして、鍵を見付け出したつくしは、其の引き出しの鍵を開けて、引き出しを開け始めたのだ。



そして、其の引き出しを開けたつくしは、驚愕したのだ。


何故なら…。
其の引き出しに入って居たのは、『牧野つくし』名義の通帳 と 其の通帳のカード と アドレスには、『俺様』としか入って居ない携帯だけ…だったのだ。


そして、つくしは、自身名義の其の通帳の中身を見て、驚愕したのだ。


何故なら…。
其の通帳には、毎月、一定額の金額が、司から振り込まれて居たのだ。
だが、或る日を境に、其の通帳は、記帳されて居なかったのだ。
だから、其れ以降の事は、記帳し無ければ、分からないのだが…。


だが、現在のつくしには、其の通帳が、何故、存在するのか?
分からないのだ。


其ればかりでは無いのだ。
此の通帳の意味は、如何言う意味を成すのか?
此の時のつくしには、一切、分かって居なかったのだ。


だからこそ…。
其の通帳の意味を知るには、司に確認するしか無かったのだ。


其れに、此の時のつくしは、思って居たのだ。


“此のお金は、私が、勝手に、使用して良いお金では無い。
 だからこそ…。
 道明寺に、確認して視ないと…。”と…。


なので、此の時のつくしは、司に、連絡を取る事にして居たのだ。
勿論、此の時のつくしは、アドレスには、『俺様』としか入って居ない携帯から連絡を取る事にしたのだ。


何故なら…。
“此の携帯は、道明寺から与えられた携帯だろう。”と、此の時のつくしは、認識して居たから…だったのだ。


『牧野つくし』名義の通帳 と 其の通帳のカードと一緒に、此の携帯が置いて在ったのだ。


“其れが、成り寄りの証拠だ‼”と、此の時のつくしは、認識して居たという訳だったのだ。



なので、5月のGWに入って直ぐに、つくしは、司に、連絡を入れたのだった。
理由は、勿論、『母の日』のプレゼントを買う為に、司が振り込んでくれて居るお金を使用して良いか?
というモノだったのだ。


だが、此の時のつくしは、此れだけのお金を振り込んでくれて居る理由を、司から、併せて、教えて欲しかったのだ。


何故なら…。
“此のお金の意味も知らずに、此のお金を使用する事は出来無いし…。”と、此の時のつくしは、思って居たのだ。


だからこそ…。
つくしは、5月のGWに入って直ぐに、司に、連絡を入れる事にしたという訳だったのだ。



そして、つくしは、NYと東京との時差を考えて、日本時間の午前8時頃に、司にTELしたのだ。
と言う事は、つくしが、司にTELした時間は、NY時間の午後7時頃だったのだ。
其のTELは、『ビデオ通話』だった事は言うまでも無かったのだが…。


「道明寺…。
 今、仕事?
 今、話しして大丈夫かな?」と…。


だからだったのだ。
司は、つくしから、TELが有った事も驚愕だったのだが…。
司が、つくしに渡して置いた携帯の存在を、つくしが知って居た事に、驚愕して居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしに、訊き始めたのだ。


「牧野…。
 如何して、此の携帯の事を知って居るんだ?
 もしかして、記憶を取り戻したのか?」と…。


だが、つくしの返答の答えは、司の想いとは違って居たのだ。


「記憶は、戻って無いよ。
 実は、此の携帯の事を、覚えて居ないの。
 タマさんが、鍵付きの引き出しに、此の携帯を直して置いてくれて居た視たいで…。
 私が、道明寺邸に住まいを移した時に、タマさんから、鍵だけ預かって居たの。
 で、最近に成って、其の引き出しを開けて視たら、此の携帯と、私名義の通帳 と 其の
 通帳のカードだけが入って居たの。
 理由が分からないのに、私名義の通帳 と 其の通帳のカードを預かったままで居るの
 も、如何かと思うし…。
 其れに、『母の日』のプレゼントを買いたくても、今の私には、お金が無くて…。
 でも、其の私名義の通帳から、お金を借りるにしても、勝手に、お金を使う訳にはいかな
 いし…。
 だから、私名義の通帳が存在する意味を、教えてくれないかな?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、苦笑いなままに、つくしに、喋り始めたのだ。


「通帳の金を使いたかったら、勝手に、使えば良い。
 其の金は、お前の為に、銀行に振り込んでる金だ。
 お前の為に、必死で働いた俺の努力の結晶だ。
 だからこそ…。
 お前の為に、使って貰いてぇんだ。
 気兼ねし無くて良い。
 其れに、使う為に、態々、俺に了承を取る必要もねぇ。
 牧野…。
 俺に、“(お)金を借りる。”とか言うんじゃねぇ。
 お前の金だから…よ。
 自由に使ったら良い。」と…。


そして、此の時の司は、つくしの様子を視乍ら、更に、話しし始めるのだった。
 



<此の二次小説『母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  
 番外編①』の中に出て来る『NYと東京の時差』の件ですが…。
 現在の時差時間と成ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。
 また、此の二次小説『母の日 & 父の日のプレゼント【自惚れ~うぬぼれ~】…<つか
 つく>  番外編①』の中に出て来る『ビデオ通話』の件ですが…。
 海外との通話の際、『ビデオ通話』が可能なのか?
 私共では、一切、存じ上げて折りません。
 ですが、此方は、『二次小説の世界』…。
 もし、間違って居ましても、スルーして頂けました成らば、幸いです。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  56.



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  55.』のエピローグ】


司は、NYに出張で渡米して来たあきらに伝えて居た通り…。
自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と約束して居た事が有ったのだ。


司は、4年間の修業と言う事で、NYへ渡米して居たのだ。
其の司が、4年間の修業の為に、NYへ渡米して居た最初の理由は、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保が、倒れたからに他成らないのだ。


だが、此の4年間の修業の為に、司は、NYへ渡米した事で、大きく成長して居たのだ。


其れこそ…。
司が、NYへ渡米した当時は、NYの大学での勉学と修業の為に、多忙を極め、寝る間も惜しんで居た事で、毎日が、悪戦苦闘の日々だったのだ。


そんな日々も、NYの大学を卒業した事で、ビジネスだけに時間を費やす事が出来、其の内、道明寺HDの重役や幹部からは、司自身、信頼される様な存在に成って居たのだ。


そうした事で、此の頃の司は、其の内、自身だけで、仕事を任せて貰える様に成って来たのだ。


云わば…。
自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの指示を仰ぎ乍ら、ビジネスを行うのでは無く、自分自身の考えの元…ビジネスを遂行出来る様に成って居たのだ。


其の集大成として、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、或るプロジェクトを司に任せる事にしたのだ。


だからこそ…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、断言するかの様に、司に、言って除けて居たのだ。


「貴方が、此のプロジェクトを成功させる事が出来れば…。
 日本に帰国しても宜しくてよ。
 但し、つくしさんは、まだ、学生…。
 貴方が、帰国出来たとしても、直ぐに、入籍・結婚という訳には、いかないわ。
 其れは、貴方にも、十分、分かって居るとは思うけど…。
 先に、申して置きます。
 邪な考えは、為さらぬ様に…。」と…。


勿論、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司に、忠告する事も、忘れては居なかったのだ。


其れに、当の司とて、そんな事は分かり切って居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、言って除けて居たのだ。


「ああ、そんな事は分かってる。
 けど…な。
 俺は、あいつの俺への想いを、取り戻さねぇといけねぇんだわ。
 其の為に、日本に帰国後の俺は、あいつに向き合おうと思ってる。
 だから…よ。
 其の事に関しては、邪魔しねぇでくれ。
 頼む。
 与えられた任務は、ちゃんと、熟すから…よ。」と…。


だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司に、了承する様でも、更に、忠告する事も、忘れては居なかったのだ。


「ええ、貴方が、思う様に為さい。
 でも、彼女を傷付ける様な事は、今後、為さらぬ様に…。
 彼女は、きっと、まだ、貴方には、警戒心を持って居ると思うわ。
 其処は、忘れない様に…。
 貴方には、前科が在るんですから…ね。」と…。


其処で、司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、一言、悪態を突くのだった。


「人聞き悪ぃ事を、言うんじゃねぇよ。」と…。


だからだったのだ。
其の後の司は、そう自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から約束を取り付けた事で、一日でも早く、日本へ帰国する為に、必死で、此のプロジェクトを熟して居たのだ。



だが、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そう司と遣り取りをした裏で、或る事の話しを進める為に、出張と称して、日本へ帰国して居たのだ。


其の或る事の話しとは、つくしと会って、話しをする事だったのだ。
そして、其の或る事の話しとは…。


世田谷の道明寺邸に帰って来た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、タマに頼んで、つくしを、自身の自室に呼び出したのだ。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から呼び出されたつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の自室に向かって居たのだ。



そして、つくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の自室に入った時に、現在のつくしにとっては、初めて見る筈の人物なのに、何処かで会って居る様な気がして居たのだ。


だが、つくしは、“気のせいかも…。”と、思う事で、目の前に居る司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に挨拶を交わして居たのだ。


「初めて、お目に掛かります。
 牧野つくしと申します。
 此の度は、私の両親と弟が、大変、お世話に成って折ります。
 お礼が遅く成り、申し訳御座いませんでした。」と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしの方を向き乍ら、言って除けるのだった。


「そうね。
 今の貴女にとって、私(わたくし)は、“初めまして…。”…なのよね。
 其れと、貴女の御家族の事は、貴女が、司の婚約者…何ですから。
 当然の事よ。
 気に為さらないで、頂戴‼」と…。


其処で、つくしは、思って居たのだ。


“道明寺のお母さんとお会いしたのは、やっぱり、初めてじゃ無かったんだぁ~。
 私の気のせいって、訳じゃ無かったんだぁ~。
 如何し様‼
 「初めて、お目に掛かります。」って、挨拶しちゃったよ。”と…。



だが、此の時のつくしは、其の事に、触れなかったのだ。


何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の見た目のオーラというのか?
見た目の迫力に、つくし自身、押された感が有ったから…と言う事が、最大の理由だったのだ。


だからこそ…。
つくしは、家族についてだけ、お礼の言葉を、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、告げて居たのだ。


「有難う御座います。
 私の家族も、喜んで居ます。
 私の両親は、性に合って居る様で、マンションの管理人の仕事を、真面目に、取り組んで
 くれて居ます。
 其れも此れも、全て、道明寺社長のお陰です。
 今後共、宜しくお願い致します。」と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしに、言って除けるのだった。


「其の様ね。
 つくしさんの御両親に、マンションの管理人のお仕事を、お願いして良かったわ。
 其れと、良いかしら?
 つくしさん…。
 貴女に、記憶が、有ろうと無かろうと…。
 貴女は、私(わたくし)の息子 司の婚約者よ。
 此れからは、私(わたくし)の事を、『お母様』と、呼んで下さらないかしら?
 其の方が、自然でしょ‼」と…。


なので、つくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望に応える形で、そう呼ぶ事にしたのだった。


「承知しました。」と…。



そして、其処で、つくしの了承の言葉を聞いた事で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、頷き乍らも、更に、自身の要望を、つくしに、伝えるのだった。


「其れと、つくしさん…。
 貴女に、今後の事を、お話しして置くわ。
 貴女は、司の婚約者だけじゃ無く…。
 大学を卒業後の貴女には、司の為に、司の傍に居て貰うわ。
 其れは、唯単に、司の傍には、貴女に居て貰うという意味では無いわ。
 貴女には、道明寺HDに入社して貰って、司の秘書をして貰うわ。
 なので、此れからは、其のおつもりで、行動して頂戴‼
 其の為に、貴女が、大学に在学中の間に、秘書検定1級の資格を取って貰うわ。
 其れと、司が、パーティーに出席する際には、司の婚約者として、常に、司のパートナー
 を務めて貰います。
 ですので、其のおつもりで、レッスンを受けて頂戴‼
 宜しいわね、つくしさん…?」と…。


だが、つくしと云えば…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望の話しは、驚愕で、直ぐには、言葉も出て来ない程…だったのだ。
なので、此の場は、一瞬、沈黙が起こったのだ。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の怪訝な顔付きに、ハッと成ったつくしは、漸く、言葉を口にしたのだった。


「………。
 ですが…。
 司さんの秘書は、西田さんという有望な秘書がお出でとか…。
 タマさんが、そう仰って居ました。
 と言う事は、私は、お飾り的な秘書と言う事でしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、突拍子も無いつくしからの返答の言葉に、驚愕すると同時に、思うのだった。


“つくしさんは、相変わらずな様ね。
 此の私(わたくし)に、意見して来るとは…。”と…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしに、言って除けるのだった。


「優秀な貴女を、お飾りで終わらせる筈が無いでしょ‼
 其れに、お飾りなら…。
 態々、貴女に、秘書検定1級の資格を取る様に言わないでしょ⁉
 貴女を見込んで居るからこそ…。
 司の傍で、仕事をさせるのよ‼
 あの息子(こ)は、貴女が居ないと、ちゃんと、仕事も出来無い様なダメな男よ‼
 貴女が、あの息子(こ)の傍に居る事で、あの息子(こ)の仕事の効率化(時間の短縮の
 仕方)が変わって来るのよ‼
 情けないんだけど…。
 だからこそ…。
 貴女が、あの息子(こ)の傍に居て、何時も、あの息子(こ)のヤル気を出させる様に、
 発破を掛けたり、お尻を叩いたりして頂戴‼
 其の為に、貴女には、資格を取って貰わなければいけないのよ。
 分かるわよね、つくしさん…?」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、漸く、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の言いたい事が分かったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望にも、了承するのだった。


「承知しました。
 宜しくお願い致します。」と…。



其れは、まるで、つくしは、司の婚約者で在る事を認めて居る様にも、見て取れる程…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、思って居たのだ。


“つくしさんの潜在意識の中に、きっと、司への想いが有ると言う事なのかしらね。”と…。


そう思い乍らも、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんなつくしの事を、嬉しく思って居たのだった。



そして、つくしは、年が明けた大学3年生の終わり頃(2月)…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの要望通り…。
秘書検定2級の試験を受けて、秘書検定2級の資格を取得したのだ。
そして、其の同じ年(大学4年生)の6月に、秘書検定1級の試験を受けて、秘書検定1級の資格を取得したのだった。


勿論、つくしは、其の事を、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、自ら、報告した事は言うまでも無かったのだった。