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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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12月28日~二人だけの初めてのBirthday~【Close to you~お前の傍に~】…<つかつく>  番外編




12月28日…つくしちゃんのBirthday



<此の二次小説『12月28日~二人だけの初めてのBirthday~【Close to you~お前の傍に
 ~】…<つかつく>  番外編』の中に出て来る一部の言葉の中に、不快に思われるやも
 知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『二人だけのXmas【Close to you~お前の傍に~】…<つかつく>  番外編』の続き】


12月25日の司 と つくしの『二人だけのXmas』を過ごした翌日の12月26日の司の機嫌は、上機嫌…だったのだ。


だが、翌日の12月26日の司のそんな御機嫌振りは、其の後、或る人物からの連絡に寄って、急降下するのだった。


否、翌日の12月26日の其の或る人物からの連絡と言うのは、そんな司の『御機嫌振り』を、一瞬にして、奈落の底に突き落とす様な『衝撃振り』…だったのだ。


所謂、其れ位、司の顔色は、一瞬にして、蒼褪め、打ちのめされる様な情報…だったのだ。


12月25日の司 と つくしの『二人だけのXmas』を過ごした其の翌日の12月26日に、そんな連絡を司に入れて来た其の或る人物とは、あきら…だったのだ。



実は、つくしのBirthdayが何時(いつ)で在るのか?
直接、F4は、つくし本人から聞かされた訳では無かったので、其のつくしのBirthdayの日にちを、全く、知らなかったのだ。


実の事を言うと、英徳高校時代のつくしは、自分自身のBirthdayに関して、誰からも聞かれなかったからこそ、F4だけじゃ無く、滋 と 桜子にも言って居なかったのだ。


そして、其の後のつくしは、事故に遭ってしまった事から、結局、自分自身のBirthdayに関して、F4だけじゃ無く、滋 と 桜子にも言う機会を失って居たという訳…だったのだ。



という事は、つくしのBirthdayが何時(いつ)で在るのか?
知って居る人物は、F4&T4の仲間の間では、唯一、優紀だけだったのだ。


だからだったのだろう。
其の当時のつくしは、全ての自分自身の過去の記憶を失って居たという事も有り、自分自身のBirthdayが何時(いつ)で在るのか?
其の事さえも、つくしの記憶の中から消し去られて居たのだった。


だからだったのだ。
つくしが事故に遭って、暫く経った頃…。
つくし本人から自分自身のBirthdayが何時(いつ)で在るのか?
桜子自身、聞いて居なかった事に気が付き、優紀に確認して居たのだ。
勿論、其の場には、滋も一緒に居た事は言うまでも無かったのだ。


「優紀さんは、先輩の幼馴染で親友で居らっしゃいますから、当然、先輩のBirthdayが何時
 (いつ)で在るのか?
 ご存知ですよね?」と…。


実は、学年は違えど、其の当時、つくしと共に、英徳高校に在籍して居た桜子だけじゃ無く、滋も、また、“つくしから聞いて居るだろう。”と、優紀は、勝手に、解釈して居たので、悪怯れる(わるびれる)様子も無く、そんな風に自身に訊いて来た桜子だけじゃ無く、滋にも、サラッと、伝えるのだった。


「ええ、勿論、知ってますよ。
 つくしのBirthdayは、12月28日です。」と…。



だからだったのだろう。
此れ迄に、桜子は、つくしのBirthdayが何時(いつ)で在るのか?
直接、つくし本人から聞いて居なかった事を後悔して居たのだ。


“先輩のBirthdayが何時(いつ)なのか?
 何故、私は、先輩に聞いて置かなかったのだろうか?”と…。


勿論、つくしと知り合った英徳高校1年生だった12月28日頃の桜子は、つくしに救ってもらった事が切っ掛けで、心を入れ替え始めては居たが、まだ、『黒歴史時代』終盤の頃の桜子…だったので、尚、其の当時の自分自身の行いを悔むしか無い桜子…だったのだ。



そして、つくしが英徳高校2年生だった12月28日頃の滋は、まだ、つくしと知り合う前の事だったので、現在の滋が、例え、つくしのBirthdayが何時(いつ)で在るのか?
全く、知らなかったとしても、当然の事乍ら、致し方無い筈なのだが、其れでも、やはり、後悔しか無かった滋は、其の事が悔まれて仕方無かったのだった。


“つくしがこう言う状態に成ってしまったので有れば、もっと、早くに、つくしと知り合っ
 て居れば良かったのに…。
 そうすれば、つくしの為に、もっと、楽しいお誕生日会を開いて上げる事が出来たと思う
 のに…。”と、打ち拉がれる程に…。


実の事を言うと、滋 と 桜子からして視れば、例え、全ての過去の記憶を失ってしまったつくしの傍に、現在の滋 と 桜子が、常に、一緒に居る事が出来たとしても、其れは、本当のつくし(=牧野つくし)では無かったのだから、滋 と 桜子が、それぞれ、そんな風に思ってしまったのだとすれば、当然と云えば、当然な想い…だったのかも知れない。



其れが証拠に、事故後のつくしが目覚めた時には、自分自身が誰で在るのかさえも分からなく成って居るだけじゃ無く、自分自身のBirthdayが何時(いつ)で在るのかさえも覚えて居ない状況…だったのだ。


だからだったのだろう。
優紀から確認出来た事も有り、つくしの姉と成った 滋が、T3の代表かの様に、つくしのBirthdayが何時(いつ)で在るのか?
本人に伝えた時も、「そう何だ。」と、言った切り、何の感慨も無そうに、きょとんとして居た位…だったのだ。


だからこそ…。
全ての記憶を失って居た当時のつくしは、滋 と 優紀 と 桜子から、例え、毎年の様に、自身のBirthdayで在る 12月28日に自分自身の誕生日祝いを執り行ってもらったとしても、心底、嬉しそうには見えなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
例え、自身の姉と成った 滋から、「12月28日がつくしのBirthdayだよ!」と、言われたしても、其処に、感慨が在る訳でも無く、つくし自身、何の思い入れも無かったのだった。


所謂、例え、12月28日が自分自身のBirthdayだったとしても、事故後のつくしにとっては、年間行事の一つの様に捉えて居る節が有る程…だったのだ。



だが、其の後のつくしは、自分自身の全ての記憶を取り戻した事で、司との『二人だけのXmas』を過ごした後に、密かに、思って居たのだった。


“すっかり忘れてしまって居たけど、明後日の12月28日は、私のBirthdayだった
 わ。”と…。


そして、更には、英徳高校2年生当時のつくしは、12月28日が如何言う日で在るのか?
F4&T2の誰にも伝えて居なかった事を思い出して、密かに、思って居たのだった。


“(自身の幼馴染で親友で在る 優紀以外は)12月28日が如何言う日で在るのか?
 誰も知らないんだろうな。”と…。


だからだったのかも知れない。
密かに、つくしがそんな風に考えて居るだろう事を察知した桜子は、あきらに伝えて居たのだった。


「実は、優紀さんから聞いたんですが、明後日の12月28日は、先輩のBirthdayだそうで
 す。
 “きっと、道明寺さんは其の事をご存知無いんじゃ無いか?”と、私自身、認識しましたの
 で、12月28日が如何言う日で在るのか?
 道明寺さんにお伝え下さいませんか?」と…。


だからだったのだ。
詳細も含めて、桜子から司に伝える様に懇願されたあきらは、司に連絡を入れて居たという訳…だったのだ。


「桜子から聞いたんだけど…よ。
 明後日の12月28日は、つくしちゃんのBirthdayらしいぞ‼
 12月28日が如何言う日なのか?
 司は、知ってんのか?」と、訊くかの様に…。



だからだったのだろう。
あきらから、そんな話しを聞かされた事に寄って、其処迄、自分自身の考えが及んで居なかった事を思い知るのだった。


“やべっ‼
 つくしのBirthdayの事迄、俺の頭の中には無かったわ。
 否、其処迄、考えが至って無かったわ。”と、反省するかの様に…。


だからだったのだ。
此の時の司の顔色は、顔面蒼白と、言っても良い位…だったのだ。


云わば…。
其れ位、此の時の司は、あきらからのそんな話しを聞いて驚愕して居たのだった。


だが、此の時の司は、ビデオ通話にて、あきらと話しして居る事を思い出し、一応、冷静に対応し様とするのだった。


「否、俺は知らなかった。
 あきら…教えてくれて、サンキュな!」と…。



だが、実は、此の時のあきらには分かって居たのだった。


何故なら…。
ビデオ通話にて、司の様子を見て居たあきらは、司が顔面蒼白状態に成って居る事を確認して居たから…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のあきらは、TELを切る寸前に、司に訊くのだった。


「やはり、司…お前も知らなかったのか?
 お前、大丈夫か?
 お前の顔色は、真っ蒼だぞ‼」と…。


だが、此の時の司は、“あきらは、俺の事を心配してくれて居るんだろう。”と、認識して居たにも関わらず、あきらに其の事を悟られた事自体、不服に思ったのか?
此の時の司は、そんなあきらに悪態を突くのだった。


「大丈夫に決まってんだろ‼」と…。
「………」


実の事を言うと、更に、あきらには分かって居たのだ。


“司は、俺に負け惜しみを言ってんだろうな。”と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、其れ以上、司に反論する事自体、止めたのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の司も、其れ以上、あきらから悟られたく無いという思いも有り、其れ以上の悪態を突く事無く、素直に、あきらに言って除けるのだった。


「あきらから心配して貰わねぇでも大丈夫だ‼
 唯、つくしの婚約者なのに、つくしのBirthdayが何時(いつ)なのか?
 そんな大切な日を知らなかった事に、ちょっと、ショックを起こしただけだ。
 悪かったな、あきら!」と…。


だからだったのだろう。
其の後の司 と あきらは、何方からとかでは無く、同時に、「じゃあな!」と、言った切り、お互い、ほぼ同時に、TELを切ったのだった。



実は、司は、滋に呼び出され、滋から或る物を受け取って居たのだった。


「実は、此のネックレス…何だけど…。
 つくしが事故に遭った時に身に着けて居た物らしいの。
 勿論、他にも、色々、有ったんだけど…ね。
 “此れは、きっと、つくしが司から貰った物だろう。”って、解釈したので、此れ迄、私が
 預かって大切に保管して居たの。
 だから…ね。
 此れは、司に返すよ。
 で、司からつくしに渡して上げて…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司にとっては、見間違える筈の無い見覚えの在る 其の『土星のネックレス』が入ったジュエリーケースを、滋から受け取って居たのだった。


勿論、此の時の司の心の声は、其の『土星のネックレス』が入ったジュエリーケースを見乍ら、呟いて居た事は言うまでも無かったのだった。


“確か、此の(『土星のネックレス』が入った)ジュエリーケースは、俺があの橋から川に
 向かって放り投げたやつだよな。
 何で、つくしは、此の『土星のネックレス』を身に着けて居たんだぁ~⁉
 まさか、あいつは、あん時に、あの冷たい川で、此の(『土星のネックレス』が入った)
 ジュエリーケースを探したのか?
 確か、あいつ、あん時も、俺に何も言って来なかったよな⁉
 あいつ、あん時に、まさか、風邪を引かなかっただろうな。”と…。


実は、既に、過去の話なのだが、今更乍ら、つくしの事を心配し始める司…だったのだ。



【勿論、あの後のつくしは、風邪を引いてしまったのだ。
 だが、あの当時、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の策略に寄り、椿 と 
 司姉弟の従姉兄弟で在る 『清永』と、名前を偽って迄、つくしに近付いた『国沢亜門』
 に寄って助けられたつくし…だった事は言うまでも無かったのだった。】



そして、滋から受け取った『土星のネックレス』が入ったジュエリーケースを、つくしのBirthdayで在る 12月28日に、つくしに見せる為に、司は、つくしに手渡すのだった。
勿論、滋から聞いた話をつくしに聞かせ乍ら…。


だからだったのだろう。
司から『土星のネックレス』が入ったジュエリーケースを受け取ったつくしは、先ずは、「有難う!」と、司にお礼を伝えてから、ジュエリーケースの中の『土星のネックレス』を見て、『土星のネックレス』が入ったジュエリーケースを、再び、司に預けて自身の首に着けて貰い乍ら、自身の心の中で呟くのだった。


“お姉様にも、ちゃんと、お礼を伝えなくちゃね。”と、涙ぐみ乍ら…。


だからだったのだろう。
つくしが泣いて居る意図が読めない此の時の司は、取り敢えず、自分自身が疑問に思って居た事をつくしに訊く事にしたのだった。


「確か、俺が、あん時、お前が受け取ってくれねぇ事に怒って(いかって)、此の(『土星
 のネックレス』が入った)ジュエリーケースを、あの橋から川に向かって投げて、捨てた
 筈…だったよな⁉
 でも、滋が此の(『土星のネックレス』が入った)ジュエリーケースを預かってくれて居
 たっつー事は、お前があの川に入って探したっつー話だよな。
 お前は、あんな寒い最中(さなか)、あの冷てぇ川に入って、態々、此の(『土星のネッ
 クレス』が入った)ジュエリーケースを探したんか?
 もしかして、あん時、お前、冷てぇ川に入って風邪引いたんじゃねぇのか?
 でも、悪かったな。
 寒い思いをして迄、此の(『土星のネックレス』が入った)ジュエリーケースを探してく
 れたんだろ?
 つくし、サンキュな!」と…。


だが、つくしはつくしで、あの時に『国沢亜門』に寄って助けられた事等、一切、司に言わずに、司を安心される言葉だけを司に伝えたのだった。


「大丈夫だったよ。」と…。


何故なら…。
もう過ぎた事で有って、もし、司がつくしから嘘偽り無く話しを聞いたとて、あの当時の事を司が後悔するだけで、何の解決にも成りそうに無かったからこそ、此の時のつくしは、司に其の当時の話をし無かったのだった。
そして、此の時のつくしは、真実を言わず、“司に安心して貰える様に…。”と、ニコッと、司に笑い掛けるに留めたのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の司もまた、つくしには、其れ以上の事は訊かなかったのだ。



だからだったのだろう。
お互い言いたい事は山の様に有るのかも知れなかったのだが…。
此れ以上言い始めると、また、お互い、喧嘩に成ってしまう事は百も承知だったので、司にしても、つくしにしても、此の話題から話を逸らし始めるのだった。


何故なら…。
司は、此の日(12月28日)がつくしのBirthdayで在る事…。
そして、つくしも、また、自分自身のBirthdayに、態々、喧嘩したくないと言う思いも有り、お互い、密かに、同じ様な事を考えるのだった。


“話題を変える方が得策だろう(よね)。”と…。


所謂、英徳高校時代の司 と つくしの二人の過ち(喧嘩しては別れ、また、くっ付く)を、現在に迄、繰り返さない為にも学習して来たからこそ、現在の司 と つくしは、話題を変えるが出来て居たのだろう。


其れだけ、現在の司 と つくしは、大人に成って来たと言えるのかも知れない。
否、もしかしたら、つくしは、『大河原家』のお嬢様として暮らして来た事で良い相乗効果を生み、良い結果を生んで居たのかも知れない。


そして、此の日(12月28日のつくしのBirthday)は、漸く、司 と つくしの二人にとって、『二人だけの初めてのBirthday』を過ごす事が出来て居たという訳…だったのだ。



PS.


勿論、つくしへのBirthday presentは、『土星のネックレス』という訳では無かったのだ。


実は、つくしらしいと云えばつくしらしいのだが、つくしは、“『土星のネックレス』がBirthday presentだろう。”と、勝手に、認識してしまって居たのだ。


実の事を言うと、あきらからの連絡を受けた後の司は、“二人の恋人記念に…。”と、つくしの好きな色(ブルー)に合わせて、つくしの誕生石で在る 『ブルージルコン』が埋め込まれたリングを、つくしの為に、ちゃんと、用意して居たのだった。
勿論、司は、自身の第1秘書で在る 西田に、つくしの誕生石で在る 『ブルージルコン』を探させて居た事は言うまでも無かったのだが…。



fin

司 vs.類【Close to you~お前の傍に~】…<つかつく>  番外編




<此の二次小説『司 vs.類【Close to you~お前の傍に~】…<つかつく>  番外編』
 の一部の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『司 vs.つくし と 司 vs.滋【Close to you~お前の傍に~】…<つかつく>  
  番外編』の<司 vs.滋>のエピローグ】


あきらは、桜子から連絡を受けて居たのだ。
だが、実は、あきらに連絡を入れて居た桜子は、事前に、滋から連絡を貰って居たのだった。


と言うのも、滋から司への怒りの訴えは、相当なもので、何時(いつ)も、其の場を収めて居る筈の桜子でさえも、困惑して、収拾出来無い程、酷いモノ…だったのだ。


だからだったのだ。
そんな桜子は、あきらにヘルプ要請した程…だったのだ。


「滋さんが何に怒って居るのか?
 滋さんが興奮して喋って居らっしゃったので、全く、意味が分からないんですが…。
 兎に角、滋さんは、如何も、道明寺さんに怒って居らっしゃる様…何です。
 なので、道明寺さん以外のF3の皆さんにお集まり頂き、滋さんからお話しを聞いて下さい
 ませんか?
 私では、滋さんのお役に立ちそうにも無くて…。」と…。


だからだったのだ。
先ずは、あきらは、滋に連絡を入れるのだった。
勿論、此の時のあきらは、ビデオ通話にて、滋に連絡を入れて居たのだ。


何故なら…。
滋の怒りがどれ程の物なのか?
“滋の顔付きを観てから判断してぇ‼”と、考えたから…だったのだ。


「桜子から話しを聞いたが、桜子も困ってたぞ‼
 滋は、一体、司と、何が有ったんだ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、また、司との一件を思い出し、話しする度に、徐々に、怒りが込み上げるのだった。


「詳しい事は言えないんだけど…さ。
 今、つくしは、(東京)メープルで、仕事してる訳…。
 で、私は、つくしとの打ち合わせの為に、(東京)メープルに行ったのよ。
 そしたら、其処(東京メープル内に在る つくしの執務室)に司が居た訳よ。
 普通、有り得ないでしょ!
 本来の司は、道明寺HDの副社長 兼 日本支社長な訳で…。
 司の執務室は、元々、道明寺HD 日本支社ビルの最上階に在る筈でしょ!
 なのに、司は、態々、(東京)メープルの中に、自分の執務室を作らせたみたいなの。
 だから、つくしも呆れてたわよ。
 だって、つくしが言うには…さ。
 司は、態々、(東京)メープルの中に、自分の執務室を作らせたのに、結局、其処(東京
 メープル内に在る 司の執務室)では、全く、仕事し無いで、つくしの執務室に入り浸り
 らしいわ。
 で、此処からが重要なのよ。
 さっきも言ったけど、私は、つくしとの打ち合わせの為に、(東京)メープルに行ってた
 のよね。
 なのに、司は、そんな私に言ったのよ。
 “つくしとの打ち合わせが終了したら、滋は、疾疾(とっと)と帰りやがれ!”って、司
 は、私に言って来たのよ。
 しかも、“何時(いつ)迄も、つくしと遊んでんじゃねぇぞ‼”って、態々、私に捨て台詞を
 吐いてから、つくしの執務室を出て行ったのよ。
 司の言い分を聞いて居たら、其れじゃあまるで、私が邪魔したみたいでしょ!
 私は、(東京)メープルに仕事で行ったんで在って、遊びに行ったんじゃ無いわよ。
 其れに、もっと、酷いのは、私は、司 と つくしと仲間で在る事は認めるらしいだけ
 ど、“元々は、全くの『赤の他人』…だ。”って…言われたわ。
 で、更に、司からの言い分を聞いて視ると、私 と つくしが姉妹なのは、戸籍上だけの
 話…何だって!
 確かに、戸籍上では、私 と つくしは姉妹…何だから、私は、司の義姉で在る事は間違
 い無い筈なのに、司の言い分は、元々、全くの『赤の他人』…何だから、司は、私に優し
 くする必要は無いらしいわ。
 其れって、酷いと思わない⁉
 司の言う通り、例え、戸籍上で在ったとしても、私は、つくしのお姉様なのに…ね。
 全く、いい加減にして欲しいわよ…司は!」と…。


実は、あきらは、此の時の滋の心の変化を読み取って居たのだった。
此の時のあきらは、滋が喋り始めた頃よりも、司への怒りからなのか?
徐々に、滋のテンションが上がって行く事を、唯、じーっと、見乍ら、確認して居たのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時のあきらは、滋の心の変化を読み取った事で、“面白れぇ‼”と、思い乍らも、滋を其れ以上怒らせる事の無い様に、声のトーンを押さえ乍ら、滋に言って除けるのだった。


「滋の言いてぇ事は分かった。
 一応、俺が先に滋の話しを聞いて遣ったが、類 と 総二郎も、其の話し、聞きてぇと、
 思うから…よ。
 F3&T3で会うか?
 滋も、俺等の前で話す方が、すっきりするだろうし…よ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、“其れもそうだね!”と、思った事で、F3&T3で集まる事を了承したのだった。


そして、此の時の滋は、F3&T3で集まった際、ビデオ通話にて、あきらに話しした内容と同じ内容の話をF2&T2に話しして聞かせるのだった。



だからだったのかも知れない。
実は、あきらは、事前に、滋から話しを聞いて居た事も有り、知って居る内容では在ったのだが、此の時のF3&T2は、司 と 滋の喧嘩(言い合い)の内容を、かなり、呆れた様子で聞いて居たのだった。


何故なら…。
F3にとっては、面白い話しかも知れないが、他人からすれば、如何でも良い様な話しだった事は言うまでも無かったのだ。


だが、未だ、怒りが治まりそうに無い滋の矛先が自分達に向く事を避けたかったF3は、滋と約束するのだった。
勿論、代表は、あきら…だったのだが…。


「分かった、分かったから…よ。
 取り敢えず、司を呼び出して、説教して置いて遣るよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋の顔付きは、あきらからのそんな約束の言葉を聞いて、パーっと、空が晴れ渡ったかの様な顔付きに成って居たのだった。


だからだったのだ。
此の時のF3は、それぞれ、同じ様な事を、こっそり、思うのだった。


“やべぇ(やばいよね)‼
 うっかり、(あきらが)滋に言っちまった(大河原に言ってしまった)様なモンだが…。
 約束を守らねぇ(守らない)と、滋(大河原)の事…(だ)。
 返って、逆上するんじゃねぇ(無い)か(な)?”と…。



だからだったのだ。
F3の中では、勿論、司を呼び出す事に異論等無かったのだが、其処で、類 と 総二郎は、あきらに目配せをし始めるのだった。


何故なら…。
滋と約束したのは、あきら…だったのだから…。


だからだったのかも知れない。
此の時の類 と 総二郎の目付きは、冷たいモノ…だったのだ。
所謂、此の時の類 と 総二郎は、目配せをし乍ら、“言い出しっぺが処理しろよ(してね)‼”と、あきらに云わんが如く、あきらに合図を送って居たのだった。



だからだったのだ。
仕方無く、此の時のあきらは、司に連絡を入れる事にしたのだった。
勿論、ビデオ通話にて…。


何故なら…。
勝手に、電話を切ったり等、司に逃げられない様にする為…だったのだ。


「司…久々に、飲みに行かねぇか?」と…。


此の時点に於いてのあきらは、先ずは、『飲み会』と称して、司を誘おうとして居たのだった。


だが、司から返って来た返答の言葉は、つれない言葉…だったのだ。


「俺は行かねぇ‼
 言って置くが、俺 と つくしは、まだまだ、新婚だぞ‼
 何で、俺が、態々、行かねぇといけねぇんだ⁉」と…。


だが、『F4』という名の英徳学園からの幼馴染で親友の間では、此処で引き下がらないのが、普通なのだ。


「滋から聞いたぞ。
 お前、(東京)メープルに入り浸ってるらしいな。
 (東京)メープルには、愛しのつくしちゃんが居るから…か?
 お前、また、ストーカーに逆戻りか?
 そんなに、つくしちゃんにひっ付き回ってると、つくしちゃんから嫌われるぞ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、実は、あきらからの挑発に乗ってしまって居たのだった。


「分か~たよ。
 行けば良いんだろ、行けば⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらの顔付きは、ニヤッと、笑みを浮かべて居たのだった。


「そう言う事…。」と、言い乍ら…。


だが、此の時のあきらは、しっかり、言葉を付け加えるが如く、言い始めるのだった。


「で、司君、早く来いよ‼
 何時(いつ)も、お前が最後に来るんだから…よ。
 少しは、早目に来い‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司の顔には、“はぁ~??”と、書いて在る位に、面倒臭そうだったのだ。


だが、此の時のあきらは、何も言わず、TELを切るのだった。



だからだったのだろう。
F4の集まりの日の司は、仕方無く、早目に、集合場所に向かうのだった。


“遅れたら、あいつ等に何言われるか?
 堪ったもんじゃねぇ‼”と、思い乍ら…。


そして、F4の集合場所に着いた司は、其の場には、既に、にやけてるF3が居る事に、躊躇い(ためらい)が無かった訳では無かったのだが、仕方無く、中に入るのだった。


だが、此の時の司は、中に入った事を後悔するのだった。


何故なら…。
滋から話しを聞いて居た事も有り、質問という寄りも、F3からのツッコミが激しかったのだ。


勿論、『道明寺HD』 と 『大河原グループ』に関しての事案は、まだ、世間では知られて居ない筈なので、例え、F3とて、司の口からは言えない話し…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、口を開ける事が出来ずに居たのだった。



其処で、躊躇して居た司は、類から嫌味たっぷりに聞かれて居たのだった。


「牧野から聞いたんだけど…さ。
 毎朝、司は、道明寺(HD)に行かないで、態々、(東京)メープルで降りて、牧野の部
 屋で過ごしてるんだって…ね。
 牧野が呆れてたよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、無言のまま、類の顔を、唯、じーっと、睨み付け乍ら、密かに思って居たのだった。


“何で、類は、つくしと連絡を取り合ってんだぁ~?”とか…。


“何で、類は、俺の行動を知ってんだよ。”とか、思って居たのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の類は、其れでも、司に嫌味たっぷりに言って除けるのだった。


「ねぇ~、司は、牧野の癖が移ったの?
 心の声が、全部、駄々洩れだよ。
 だから、教えて上げるね。
 先ずは、牧野の記憶が戻る迄の俺は、牧野と接点を持って居なかったでしょ!
 だから、其の反動なのかな?
 其れ共、司が牧野だけの記憶を失くして居た時に、司が牧野を苛めて居たから、其の仕返
 しのつもりなのかも知れないんだけど…。
 兎に角、俺にも、良く、分かんないんだけど…さ。
 取り敢えず、司を苛めて置きたいのかも…ね。」と…。


其処で、類からそんな風に言われてしまった此の時の司は、自身の口を自身の手で塞ぎ乍ら、「類、うるせぇぞ‼」と、悪態を突くのだった。


だからだったのだろう。
此の時の類は、更に、司に言って除けるのだった。


「で、司に教えて置いて上げ様かな。
 司が(東京)メープルの牧野の執務室に入り浸ってる事…。
 実は、牧野は呆れてるみたいだね。
 “また、ストーカー復活‼”…何て言って、牧野は笑ってたよ。
 余り、しつこい事してると、嫌われるんじゃ無い。
 今の牧野なら、俺が引き取って上げても良いよ。
 だって、牧野だけの記憶を失くして居た頃の司は、俺 と 牧野に、良く、言って居たで
 しょ!
 “あの女は、『類の女』か?”って…。
 如何する司…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、怒り狂ったかの様に、類に言って除けるのだった。


「兎に角、類はうるせぇぞ‼
 いい加減にしろよ、類!
 俺は、ぜってぇに、つくしを手放せねぇんだ。
 ストーカーと言われ様が、何と言われ様が、俺 と つくしは、もう、夫婦…何だよ。
 類に、つくしを渡して堪るか‼」と、怒鳴り乍ら…。


だからだったのかも知れない。
司からの返答の言葉を聞いて、其の後、興味を失くしたのか?
其れ共、言いたい事が言えたので、其の後、興味を失くしたのか?
此の時の類は、また、定位置のソファに寝転ぶのだった。


だからだったのだろう。
類以外のF3は、毎度な類に呆れるしか無かったのだった。



PS.


実は、司 と つくしの結婚式の二年前の事…だったのだ。
そう、つくしが記憶を取り戻した後直ぐ…。
類は、滋 と つくし姉妹と、良く、会う様に成って居たのだった。


そして、其の時に、類は、つくしの現在の携帯アドレスを聞いて居たのだ。


だからだったのだ。
自然と、つくしは、また、類と『ソウルメイト』の様な関係に戻れて居たのだった。



そして、此の時の類は、F4の飲み会が終了して直ぐ、リムジンに乗車中…。
滋にLINEメッセージを送るのだった。


『司に仕返しをして上げたから…。
 其れで、もう、良いでしょ。
 牧野には、今回の事を言わない方が良いよ。』と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、類からのLINEメッセージが嬉しかったのか?
即、返信して居たのだった。


『うん、そうするね。
 類君からLINEメッセージを貰えて、嬉しかったよ!』と…。



fin

Xmas Party~司 と ひな父子(おやこ)のそれぞれの想い~【会いたい】…<つかつく>  番外編




12月25日…Xmas



<此の二次小説『Xmas Party~司 と ひな父子(おやこ)のそれぞれの想い~【会いた
 い】…<つかつく>  番外編』の一部の中に出て来る言葉の中に、不快に思われるやも
 知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日~ひなの恋~【会いたい】…<つかつく>  番外編 
  ①』と同じ年の『Xmas』  <司の想い>】


此の年の12月25日は、道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』が、東京メープルにて、執り行われる予定に成って居るのだ。


実は、此れ迄の司自身、どれ位の規模のパーティーが執り行われ様共、普段から自身のパートナーを据え置かなかったのだ。


其れは、何故かと云えば、女性嫌いの司の事…パートナーの有無に関わらず、司自身、普段からパートナーを据え置く事はし無かったのだ。


だが、30歳目前の娘を持つ 50歳前の歳に成った司は、未だ、幾つに成ろう共…。
女性人気は絶えない様で、淑女達にとっては、司のパートナーに成りたくて仕方無かったのだ。



実は、此の業界に於いて、自社の会社主催に寄る『Party』の場合、ホスト側としては、パートナーを同伴させるべきなのだが、其れでも、司は、自身のパートナーを据え置く事はし無かったのだ。


何故なら…。
現在の司にとって、“自身の妻は、生涯、つくしだけだ‼”と、決めて居たから…だったのだ。


云わば…。
若かりし頃の司は、“道明寺HDの利益の為に動く様に…。”と、自身の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓から諭されて居た事も有り、司からの有無の返答の言葉を聞く事無く、勝手に、自身のパートナーとして、女性を宛てがわれて居たのだった。


だからだったのだ。
其の結果、ゴシップ誌から在らぬ噂を立てられ、司自身、唯の一度でも婚約して居ないにも関わらず、勝手に、婚約者が出来て居た程…だったのだ。


実は、其の在らぬ噂を立てて居た張本人とは、何時(いつ)も同じで、司の『Party』のパートナーを務めて居た女性達…だったのだ。



実の事を言うと、生前のつくしは、そんな司の噂話を見聞きして居たので知って居たのだ。


実は、司のそんな在らぬ噂話を見聞きして居たつくしを傍で見て来た進は、「姉ちゃんは、兄さんのそんな噂話を見聞きして居ても、一切、口に出す事は無かったのですが、何時(いつ)も、辛そうな顔付きをして居た事は、事実です。」と、司に話しして居たのだ。



だからだったのかも知れない。
現在の司は、自身の弟と成った 進からそんな話しを聞いた事で、自身の身勝手な行動に寄り、自身が愛する経った一人の女性で在る つくしを苦しめて居た事を知ったのだった。


だからだったのだろう。
其の時の司は、世田谷の道明寺邸の東の角部屋で在る 自身の自室にて、一人ゴチて居たのだった。


“俺は、何時(いつ)も、つくしを苦しめて来たんだな。
 しかも、俺自身、つくしの傍に居て遣れ無かったというのに、遠く離れたNYからつくし
 を苦しめ続けて来たんだよな。
 有り得ねぇっつーの‼”と、実は、司は、叫びたく成る程…だったのだ。


だからだったのだ。
司が日本に帰国して暫く経ってから、自身の弟と成った 進 と 自身の愛娘で在る ひなと会った後の司は、そんな話しを進から聞いた事で、「俺がパーティーに出席する際、二度と、俺にパートナーを就けるな‼」と、自身の両親に懇願する程…だったのだ。


勿論、そんな司の想いを理解して居たからこそ…。
司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな自身達の息子で在る 司に何も言わなかったし、パーティーに出席する際のパートナーを用意する事もし無かったのだ。


という訳で、12月25日の『Xmas』の此の日の司は、幾ら、道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』が執り行われ様共、今回も、此れ迄同様に、パートナーを伴う事はし無かったのだ。


例え、道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』…だったとしても、此の時の司は、思って居たのだった。


“此れ以上、つくしに誤解されたくねぇ‼”と…。


云わば…。
此の時の司は、【何故、パーティーの際、パートナーを伴わないと決めて居たのか?】と、言えば…。
つくしに対する想い(=愛情)が強く、“此れ以上、つくしを傷付けたくねぇ。”と、言う想いが強かったからこそ、此の時の司は、其の後も、一切、自身にパートナーを就ける事はさせなかったのだ。


正しく、其れが、司自身、パートナーを就けない最大の理由…だったのだ。


此の時の司にとっては、既に、相手(つくし)は、此の世に存在して居らず、自分自身の過ちを償う術も無く、唯、自分自身が二度もつくしだけの記憶を失って居た事を呪うしか出来無かったのだ。



【『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日~ひなの恋~【会いたい】…<つかつく>  番外編 
  ①』と同じ年の『Xmas』  <司の想い と ひなの想い(ひなの恋)>


『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日』の日に、ひなは、自身の恋人で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介を、自身の父親で在る 司に会わせる事が出来て、実は、ホッとして居たのだ。


だが、『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日』の日に、「また、お前かよ‼」と、言った切り、其の後も、一切、何も言って来ない自身の父親で在る 司の様子が気に成って仕方が無いひな…だったのだ。


だが、此の年の12月25日は、道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』が、東京メープルにて、執り行われる予定に成って居るのだ。


そして、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの許しが得られたという事で、12月25日当日のひなは、自身の恋人で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介をパートナーとして、パーティーに出席する予定に成って居るのだ。


勿論、自身の恋人で在る 葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介をパートナーとしてひながパーティーに出席すれば、其れは、間違い無く、「(ひなの婚約者は)『葉山コンツェルンの御曹司の葉山龍介』だろう。」と、噂話が飛び交うだろう事は言うまでも無い事実…だったのだ。


勿論、此の業界に身を置く葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 道明寺HDのご令嬢で在る ひなにとっては、そんな事は、分かり切って居る話なのだ。


だからこそ…二人の関係をカモフラージュする事も可能なのだ。


だが、其れでも、此の時の葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 道明寺HDのご令嬢で在る ひなは、12月25日の道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』への出席の際には、お互いをパートナーとして、出席したかったのだ。



だからだったのかも知れない。
司は、ひなの父親として、ひなに忠告する為に、世田谷の道明寺邸の東の角部屋で在る 自身の自室に、ひなを呼び出すのだった。


「若かりし頃のパパは、結婚をして居なかったので、パーティーに出席する際は、親父 と 
 お袋からパートナーを宛てがわれて居た。
 だが、其の結果、根も葉も無い噂話が、巷で飛び交った。
 勿論、どんな噂話が巷で飛び交おう共、俺自身、全く、相手にもして居なかった。
 だが、つくしは、そんな俺の噂話が切っ掛けで、見聞きしては傷付いて居たらしい。
 噂話が飛び交うという事は、傷付ける相手も出来るやも知れん。
 現在の葉山龍介は、ひなとだけ付き合って居る事だろう。
 でも…な。
 葉山龍介にも、今迄、付き合って来た女の一人や二人は居るだろう。
 其の女共が、ひなの存在を知って、何時(いつ)、ひなに攻撃して来る共限らねぇ。
 勿論、パパは、そんな女共から、ひなを助けるつもりだ。
 何故なら…ひなは、パパの娘だから…な。
 其れは、当然だ。
 だから、はっきり、ひなに伝えて置く。
 企業の御曹司と付き合うと言う事は、危険を伴う事も有る。
 ひなに其の覚悟は出来てるか?
 道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』に、葉山龍介をパートナーとして出席する事
 は、葉山龍介を婚約者として、道明寺家が認めたと勘違いされる事も有る。
 ひなは、現在の道明寺HDの前身に当たる 道明寺財閥の令嬢だから、下手に手を出して
 来る輩は居ねぇとは思うが、其れでも、此の業界に生きて行くつもりなら、何れ、覚悟を
 持って置く事は必要だろうな。」と…。
「………」


今迄に、ひなは、自身の父親で在り、道明寺HD 副社長でも在る 司からそんな話しを聞かされた事は無かったのだ。


其れだけに、自身の父親で在り、道明寺HD 副社長でも在る 司からのそんな話し振りは、衝撃過ぎて、言葉に成らなかったのだ。


勿論、自身の両親で在る 司 と つくしについて、自身の父親で在る 司の幼馴染で親友のF3から、嘗ての話しを聞いた事が有る ひなは、此の件に関して、覚悟をして来なかった訳では無かったのだ。


勿論、此の業界では、根も葉も無い様な噂話が飛び交う事は、常の話で、一々、そんな噂話を気にして、其の事だけに心が囚われてしまうと、足を掬われてしまうのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、自身の経験として、事前に、自身の愛娘で在る ひなに忠告する気にも成れたのだから…。



そして、其の後の司は、自身の愛娘で在る ひなが可愛い故に、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介と会う決心をするのだった。


だからだったのだろう。
其の後の司は、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介に、「男と男の話しをし様ぜ‼」と、言い乍ら、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介を東京メープルのBARに呼び出したのだった。


そして、此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなに話しした内容と同じ様な話を、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介にも話しするのだった。
其の上で、此の時の司は、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介に訊き始めるのだった。


「今迄、お前が独身で居たという事は、其れ成りの理由(わけ)が有っての事だと思う。
 其れに、お前も、其れ成りにモテると思う。
 勿論、今迄に、俺もモテなかった時期がねぇ程、モテて来た。
 だが、現在の俺は、ひなの母親で在る つくし以外の女には、全く、興味がねぇ。
 だがしかし、残念な事に、俺は、20年以上もの長い間、自身が愛してる筈だった(ひなの
 母親で在る)つくしの事だけを忘れて生きて来た時期が有る。
 其の20年以上もの長い間にも、根も葉もねぇ俺の噂話が絶えなかった程だ。
 で、結果、其の俺の馬鹿気た根も葉もねぇ噂話を見聞きして居たつくしを、俺は、NYの
 遠くから、遠隔的に、何度も傷付けて来た。
 勿論、つくしの存在自体を忘れちまってた俺は、つくしが傷付いて居るとは露程も思わず
 に居た。
 だから…よ。
 其の当時の俺は、つくしだけの記憶を失って居た事で、俺にそんな女(つくし)が存在し
 て居る事さえ、知らずに過ごして来た。
 だが、今なら分かる。
 でも、其れじゃあ、もう、遅ぇんだよ。
 だからこそ…。
 俺は、お前に言って置きてぇ。
 つくしの様な辛く悲しい想いを、ひなにはさせねぇでくれ‼
 俺の周りの人間につくしの様な想いだけはさせねぇで遣ってくれ‼
 頼むな、リュウ…。」と…。



実は、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介は、久し振りに、『リュウ』と、言う呼び名を聞き、懐かしさを感じて居たのだ。


そして、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介と再会してからの司は、意識して、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介の仕事振り や プライベートについても、見聞きする様にして居たのだ。


勿論、現在では司の弟と成った 進の第1秘書で在る 西田に頼んで、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介の身辺調査を依頼して居た事は、事実…だったのだ。


其れに寄ると、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介の仕事振りは良い評価…だったのだ。
そして、女性関係に関しても、クリア…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介の身辺調査を確認し乍らも、嘗ての自身の第1秘書だった西田と話しして居たのだった。


「成程…な。
 葉山コンツェルンの業績の伸び方が不思議で仕方無かったのだが、此の身辺調査を確認す
 れば、頷けるな。
 葉山龍介は、相当、優秀ってか。」


「そうで御座いますね。
 流石は、社長がお認めに成ったお方だけは有りますね。
 此れでは、幾ら、ひなお嬢様に弱い司様でも、文句の付け様が御座いませんね。」


「ああ、そうだな。」と…。


実は、此の時の司は、西田にそんな風に返答して居たのだが…。
司自身の心の中では、既に、違う事を考えて居たのだった。


云わば…。
西田からの返答の言葉に悪態を突く様な言葉を、此の時の司は、自身の心の中で呟いて居たのだった。


“例え、ババアが認めたとしても、ひなの父親で在る 俺が認めねぇと、意味がねぇだろう
 が…。”と…。



だが、実は、此の時の司は、更に、西田とは違う所に視線を走らせて居たのだった。


“あのリュウなら、将来のひなの事を預けても大丈夫か?”と、将来の事を考え乍ら…。


だからだったのだ。
其の後の司は、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 自身の愛娘で在る ひなとの付き合いに関して、何も言わなく成って居たのだった。


其れ処か?
ひなの将来を葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介に託すつもりに成って居たのだった。
勿論、此の時の司は、自身のそんな考え方について、其の後も誰にも言わなかったのだが…。



そして、漸くとでも言うべきか? or 等々と言うべきか?
12月25日が遣って来たのだった。


云わば…。
此の日(12月25日)は、道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』が、東京メープルにて、執り行われる予定に成って居た日…だったのだ。


此の日の主役について、“(道明寺HDのご令嬢で在る)今日の主役は、ひな…よね。”と、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、此の日の定義を位置付けて居たのだった。


何故なら…。
ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、“ひなの恋人は、(葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る)葉山龍介だと言う事を、世間に知らしめたい。”と、考えて居たから…だったのだ。


と言うのも、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介にも、自身の孫娘で在る ひなにも、今後、縁談を申し込まれる事の無い様に、道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』の場で、“二人には、恋人が居ると知らしめたい!”と、ひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓がそんな風に考えて居たとしても、何等、不思議では無かったのだ。


勿論、自身の息子で在り、ひなの父親でも在る 司は、放って置かれて居る状態だった事は言うまでも無かったのだが…。


という訳で、12月25日の此の日の道明寺HD主催に寄る 『Xmas Party』の場で、葉山コンツェルンの御曹司でも在り、副社長でも在る 葉山龍介 と 司の愛娘で在る ひなが恋人同士で在ると言う事を、公に公表した事と成ったのだった。


だからだったのだろう。
此の日のひなの祖母で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、かなり、ご満悦の様子だった事は言うまでも無かったのだ。



そして、其の後の司は、次の段階に自身の想いを馳せて居たのだった。



fin