司 vs.類【Close to you~お前の傍に~】…<つかつく> 番外編
<此の二次小説『司 vs.類【Close to you~お前の傍に~】…<つかつく> 番外編』
の一部の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>
【『司 vs.つくし と 司 vs.滋【Close to you~お前の傍に~】…<つかつく>
番外編』の<司 vs.滋>のエピローグ】
あきらは、桜子から連絡を受けて居たのだ。
だが、実は、あきらに連絡を入れて居た桜子は、事前に、滋から連絡を貰って居たのだった。
と言うのも、滋から司への怒りの訴えは、相当なもので、何時(いつ)も、其の場を収めて居る筈の桜子でさえも、困惑して、収拾出来無い程、酷いモノ…だったのだ。
だからだったのだ。
そんな桜子は、あきらにヘルプ要請した程…だったのだ。
「滋さんが何に怒って居るのか?
滋さんが興奮して喋って居らっしゃったので、全く、意味が分からないんですが…。
兎に角、滋さんは、如何も、道明寺さんに怒って居らっしゃる様…何です。
なので、道明寺さん以外のF3の皆さんにお集まり頂き、滋さんからお話しを聞いて下さい
ませんか?
私では、滋さんのお役に立ちそうにも無くて…。」と…。
だからだったのだ。
先ずは、あきらは、滋に連絡を入れるのだった。
勿論、此の時のあきらは、ビデオ通話にて、滋に連絡を入れて居たのだ。
何故なら…。
滋の怒りがどれ程の物なのか?
“滋の顔付きを観てから判断してぇ‼”と、考えたから…だったのだ。
「桜子から話しを聞いたが、桜子も困ってたぞ‼
滋は、一体、司と、何が有ったんだ⁉」と…。
だからだったのだろう。
此の時の滋は、また、司との一件を思い出し、話しする度に、徐々に、怒りが込み上げるのだった。
「詳しい事は言えないんだけど…さ。
今、つくしは、(東京)メープルで、仕事してる訳…。
で、私は、つくしとの打ち合わせの為に、(東京)メープルに行ったのよ。
そしたら、其処(東京メープル内に在る つくしの執務室)に司が居た訳よ。
普通、有り得ないでしょ!
本来の司は、道明寺HDの副社長 兼 日本支社長な訳で…。
司の執務室は、元々、道明寺HD 日本支社ビルの最上階に在る筈でしょ!
なのに、司は、態々、(東京)メープルの中に、自分の執務室を作らせたみたいなの。
だから、つくしも呆れてたわよ。
だって、つくしが言うには…さ。
司は、態々、(東京)メープルの中に、自分の執務室を作らせたのに、結局、其処(東京
メープル内に在る 司の執務室)では、全く、仕事し無いで、つくしの執務室に入り浸り
らしいわ。
で、此処からが重要なのよ。
さっきも言ったけど、私は、つくしとの打ち合わせの為に、(東京)メープルに行ってた
のよね。
なのに、司は、そんな私に言ったのよ。
“つくしとの打ち合わせが終了したら、滋は、疾疾(とっと)と帰りやがれ!”って、司
は、私に言って来たのよ。
しかも、“何時(いつ)迄も、つくしと遊んでんじゃねぇぞ‼”って、態々、私に捨て台詞を
吐いてから、つくしの執務室を出て行ったのよ。
司の言い分を聞いて居たら、其れじゃあまるで、私が邪魔したみたいでしょ!
私は、(東京)メープルに仕事で行ったんで在って、遊びに行ったんじゃ無いわよ。
其れに、もっと、酷いのは、私は、司 と つくしと仲間で在る事は認めるらしいだけ
ど、“元々は、全くの『赤の他人』…だ。”って…言われたわ。
で、更に、司からの言い分を聞いて視ると、私 と つくしが姉妹なのは、戸籍上だけの
話…何だって!
確かに、戸籍上では、私 と つくしは姉妹…何だから、私は、司の義姉で在る事は間違
い無い筈なのに、司の言い分は、元々、全くの『赤の他人』…何だから、司は、私に優し
くする必要は無いらしいわ。
其れって、酷いと思わない⁉
司の言う通り、例え、戸籍上で在ったとしても、私は、つくしのお姉様なのに…ね。
全く、いい加減にして欲しいわよ…司は!」と…。
実は、あきらは、此の時の滋の心の変化を読み取って居たのだった。
此の時のあきらは、滋が喋り始めた頃よりも、司への怒りからなのか?
徐々に、滋のテンションが上がって行く事を、唯、じーっと、見乍ら、確認して居たのだった。
だからだったのかも知れない。
此の時のあきらは、滋の心の変化を読み取った事で、“面白れぇ‼”と、思い乍らも、滋を其れ以上怒らせる事の無い様に、声のトーンを押さえ乍ら、滋に言って除けるのだった。
「滋の言いてぇ事は分かった。
一応、俺が先に滋の話しを聞いて遣ったが、類 と 総二郎も、其の話し、聞きてぇと、
思うから…よ。
F3&T3で会うか?
滋も、俺等の前で話す方が、すっきりするだろうし…よ。」と…。
だからだったのだ。
此の時の滋は、“其れもそうだね!”と、思った事で、F3&T3で集まる事を了承したのだった。
そして、此の時の滋は、F3&T3で集まった際、ビデオ通話にて、あきらに話しした内容と同じ内容の話をF2&T2に話しして聞かせるのだった。
だからだったのかも知れない。
実は、あきらは、事前に、滋から話しを聞いて居た事も有り、知って居る内容では在ったのだが、此の時のF3&T2は、司 と 滋の喧嘩(言い合い)の内容を、かなり、呆れた様子で聞いて居たのだった。
何故なら…。
F3にとっては、面白い話しかも知れないが、他人からすれば、如何でも良い様な話しだった事は言うまでも無かったのだ。
だが、未だ、怒りが治まりそうに無い滋の矛先が自分達に向く事を避けたかったF3は、滋と約束するのだった。
勿論、代表は、あきら…だったのだが…。
「分かった、分かったから…よ。
取り敢えず、司を呼び出して、説教して置いて遣るよ。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の滋の顔付きは、あきらからのそんな約束の言葉を聞いて、パーっと、空が晴れ渡ったかの様な顔付きに成って居たのだった。
だからだったのだ。
此の時のF3は、それぞれ、同じ様な事を、こっそり、思うのだった。
“やべぇ(やばいよね)‼
うっかり、(あきらが)滋に言っちまった(大河原に言ってしまった)様なモンだが…。
約束を守らねぇ(守らない)と、滋(大河原)の事…(だ)。
返って、逆上するんじゃねぇ(無い)か(な)?”と…。
だからだったのだ。
F3の中では、勿論、司を呼び出す事に異論等無かったのだが、其処で、類 と 総二郎は、あきらに目配せをし始めるのだった。
何故なら…。
滋と約束したのは、あきら…だったのだから…。
だからだったのかも知れない。
此の時の類 と 総二郎の目付きは、冷たいモノ…だったのだ。
所謂、此の時の類 と 総二郎は、目配せをし乍ら、“言い出しっぺが処理しろよ(してね)‼”と、あきらに云わんが如く、あきらに合図を送って居たのだった。
だからだったのだ。
仕方無く、此の時のあきらは、司に連絡を入れる事にしたのだった。
勿論、ビデオ通話にて…。
何故なら…。
勝手に、電話を切ったり等、司に逃げられない様にする為…だったのだ。
「司…久々に、飲みに行かねぇか?」と…。
此の時点に於いてのあきらは、先ずは、『飲み会』と称して、司を誘おうとして居たのだった。
だが、司から返って来た返答の言葉は、つれない言葉…だったのだ。
「俺は行かねぇ‼
言って置くが、俺 と つくしは、まだまだ、新婚だぞ‼
何で、俺が、態々、行かねぇといけねぇんだ⁉」と…。
だが、『F4』という名の英徳学園からの幼馴染で親友の間では、此処で引き下がらないのが、普通なのだ。
「滋から聞いたぞ。
お前、(東京)メープルに入り浸ってるらしいな。
(東京)メープルには、愛しのつくしちゃんが居るから…か?
お前、また、ストーカーに逆戻りか?
そんなに、つくしちゃんにひっ付き回ってると、つくしちゃんから嫌われるぞ‼」と…。
だからだったのだろう。
此の時の司は、実は、あきらからの挑発に乗ってしまって居たのだった。
「分か~たよ。
行けば良いんだろ、行けば⁉」と…。
だからだったのだ。
此の時のあきらの顔付きは、ニヤッと、笑みを浮かべて居たのだった。
「そう言う事…。」と、言い乍ら…。
だが、此の時のあきらは、しっかり、言葉を付け加えるが如く、言い始めるのだった。
「で、司君、早く来いよ‼
何時(いつ)も、お前が最後に来るんだから…よ。
少しは、早目に来い‼」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の司の顔には、“はぁ~??”と、書いて在る位に、面倒臭そうだったのだ。
だが、此の時のあきらは、何も言わず、TELを切るのだった。
だからだったのだろう。
F4の集まりの日の司は、仕方無く、早目に、集合場所に向かうのだった。
“遅れたら、あいつ等に何言われるか?
堪ったもんじゃねぇ‼”と、思い乍ら…。
そして、F4の集合場所に着いた司は、其の場には、既に、にやけてるF3が居る事に、躊躇い(ためらい)が無かった訳では無かったのだが、仕方無く、中に入るのだった。
だが、此の時の司は、中に入った事を後悔するのだった。
何故なら…。
滋から話しを聞いて居た事も有り、質問という寄りも、F3からのツッコミが激しかったのだ。
勿論、『道明寺HD』 と 『大河原グループ』に関しての事案は、まだ、世間では知られて居ない筈なので、例え、F3とて、司の口からは言えない話し…だったのだ。
だからこそ…。
此の時の司は、口を開ける事が出来ずに居たのだった。
其処で、躊躇して居た司は、類から嫌味たっぷりに聞かれて居たのだった。
「牧野から聞いたんだけど…さ。
毎朝、司は、道明寺(HD)に行かないで、態々、(東京)メープルで降りて、牧野の部
屋で過ごしてるんだって…ね。
牧野が呆れてたよ。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の司は、無言のまま、類の顔を、唯、じーっと、睨み付け乍ら、密かに思って居たのだった。
“何で、類は、つくしと連絡を取り合ってんだぁ~?”とか…。
“何で、類は、俺の行動を知ってんだよ。”とか、思って居たのだった。
だからだったのかも知れない。
此の時の類は、其れでも、司に嫌味たっぷりに言って除けるのだった。
「ねぇ~、司は、牧野の癖が移ったの?
心の声が、全部、駄々洩れだよ。
だから、教えて上げるね。
先ずは、牧野の記憶が戻る迄の俺は、牧野と接点を持って居なかったでしょ!
だから、其の反動なのかな?
其れ共、司が牧野だけの記憶を失くして居た時に、司が牧野を苛めて居たから、其の仕返
しのつもりなのかも知れないんだけど…。
兎に角、俺にも、良く、分かんないんだけど…さ。
取り敢えず、司を苛めて置きたいのかも…ね。」と…。
其処で、類からそんな風に言われてしまった此の時の司は、自身の口を自身の手で塞ぎ乍ら、「類、うるせぇぞ‼」と、悪態を突くのだった。
だからだったのだろう。
此の時の類は、更に、司に言って除けるのだった。
「で、司に教えて置いて上げ様かな。
司が(東京)メープルの牧野の執務室に入り浸ってる事…。
実は、牧野は呆れてるみたいだね。
“また、ストーカー復活‼”…何て言って、牧野は笑ってたよ。
余り、しつこい事してると、嫌われるんじゃ無い。
今の牧野なら、俺が引き取って上げても良いよ。
だって、牧野だけの記憶を失くして居た頃の司は、俺 と 牧野に、良く、言って居たで
しょ!
“あの女は、『類の女』か?”って…。
如何する司…。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司は、怒り狂ったかの様に、類に言って除けるのだった。
「兎に角、類はうるせぇぞ‼
いい加減にしろよ、類!
俺は、ぜってぇに、つくしを手放せねぇんだ。
ストーカーと言われ様が、何と言われ様が、俺 と つくしは、もう、夫婦…何だよ。
類に、つくしを渡して堪るか‼」と、怒鳴り乍ら…。
だからだったのかも知れない。
司からの返答の言葉を聞いて、其の後、興味を失くしたのか?
其れ共、言いたい事が言えたので、其の後、興味を失くしたのか?
此の時の類は、また、定位置のソファに寝転ぶのだった。
だからだったのだろう。
類以外のF3は、毎度な類に呆れるしか無かったのだった。
PS.
実は、司 と つくしの結婚式の二年前の事…だったのだ。
そう、つくしが記憶を取り戻した後直ぐ…。
類は、滋 と つくし姉妹と、良く、会う様に成って居たのだった。
そして、其の時に、類は、つくしの現在の携帯アドレスを聞いて居たのだ。
だからだったのだ。
自然と、つくしは、また、類と『ソウルメイト』の様な関係に戻れて居たのだった。
そして、此の時の類は、F4の飲み会が終了して直ぐ、リムジンに乗車中…。
滋にLINEメッセージを送るのだった。
『司に仕返しをして上げたから…。
其れで、もう、良いでしょ。
牧野には、今回の事を言わない方が良いよ。』と…。
だからだったのだ。
此の時の滋は、類からのLINEメッセージが嬉しかったのか?
即、返信して居たのだった。
『うん、そうするね。
類君からLINEメッセージを貰えて、嬉しかったよ!』と…。
fin