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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  78.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  78.』の中に出て来る表
 現の中に、不快に思われるやも知れない表現が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



司がつくしの唇に触れるだけの優しいkissを施した後…。
司は、名残惜しそうに、つくしの唇に目を奪われ乍らも、つくしの唇から自身の唇を離したのだった。
そして、司は、其の際に、つくしに謝るのだった。


「今日は、本当に、ごめんな!」と…。


其処で、つくしは、自身に謝って来た司に対して、真っ赤な顔色は其のままに、司に話しするのだった。


「ばあやから話しを聞いたので、もう、大丈夫だよ。
 もう、司さんの事を疑ったりして居ないから、安心して…。
 司さんは、お姉様に呼び出されたんだよね。
 お姉様は、何のお話しで、司さんを呼び出したの?」と、訊き出すかの様に…。


だからだったのだ。
“嘘を言っても仕方ねぇ。”と、思い、此の時の司は、滋から呼び出された理由(わけ)を、つくしに話しし始めるのだった。


「俺は、あきらから連絡を受けたんだよ。
 “滋が呼んでる。”って…な。
 最初は、“スルーして遣ろうか?”と、思わなくも無かったんだが…。
 そんな事して視ろ!
 滋の場合、後が大変だろ?
 だから…よ。
 仕方無く、呼び出しに応じて遣れば、今度は、滋からの足止めを食らったっつー訳だ。」と…。


其処で、つくしは、更に、司に訊くのだった。


「でも、お姉様は、司さんに、何のお話しが有ったんだろう?」と、不思議そうに…。


だからだったのかも知れない。
司は、“此の話しをすれば、きっと、つくしを傷付ける事に成るかも知れねぇ。”と、思って居た事も有り、言い難そうに、つくしに話しし始めるのだった。


「つくしは、俺が運転する俺の愛車だったら、例え、『車』だったとしても乗る事が出来る
 様に成ったろ?
 其れに、俺が運転する俺の愛車だったら、つくしは、ドライブ(デート)を楽しんでくれ
 て居たし…よ。
 其れに、俺とのドライブ(デート)を楽しみにもしてくれて居たろ?」と…。


其処で、つくしも頷いて居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、続けて、また、つくしに話しし始めるのだった。


「けど…よ。
 つくしは、滋と一緒にリムジンに乗った時、震えたんだよな⁉
 だから…な。
 其の事が信じられねぇ滋は、俺に八つ当たりして来たっつー訳…だ。
 “私は、つくしの姉なのよ‼”って…な。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの顔色は、蒼白…だったのだ。


勿論、此の時の司は、“つくしだったら、こう成るだろう。”と、予想して居た事も有り、本来は、此の話しをつくしに話しする自体、避けたかったのだ。
そして、案の定、つくしは、自分自身を責め始めたのだ。


「と言う事は、私の責任よね?
 きっと、お姉様は、私から信頼されて居ないと思ったんだわ。
 だからこそ、私自身、司さんが運転する司さんの愛車だけ乗車出来る事を、お姉様は、不
 服に思ったんだわ。
 如何し様⁉
 私は、お姉様を傷付けてしまった。」と、最後は、独り言の様に話しするつくし…だったのだ。



だからだったのだろう。
“そんなつくしを放って置けねぇ!”と、思った司は、未だ、ソファに座ったまま、つくしを引き寄せて抱き締めてしまったのだ。


そして、此の時の司は、自ら、つくしを抱き締め乍ら…。
“大丈夫だ‼
 お前には俺が就いてる。
 俺は、ずーっと、お前の傍に居る。”と、でも言いた気に、つくしの背中を優しく摩り乍ら、思って居たのだった。



だが、当然、つくしは、突然の事だったので、ビクッとしたのだが、優しく背中を摩ってくれる司の手に癒されて居たつくしは、“私は、司さんから守られて居るんだ。”と、思える事が出来て居たのだった。


云わば…。
此の時のつくしにとっては、司への信頼感が高まって居たのだった。


“此の男性(ひと)なら、信頼出来るし、此の男性(ひと)の傍に居ても安らげるし、安心
 出来る。”と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、安心するかの様に、司から抱き締められて居る其の司の肩に自身の顔を埋める事が出来て居たのだった。



だからだったのだ。
此の時の司は、そんなつくしに思うのだった。


“こんなつくしは、『大河原つくし』に成ってから、初めての事だよな。
 やっと、つくしは、俺の事を信頼してくれて居るのだろう。
 俺は、漸く、『大河原つくし』の心も手に入れる事が出来たと言う意味だよな。”と…。



実は、暫くの間、司も、つくしも、口を開かずに居たのだが、其処で、漸く、司が口を開いたのだった。


「滋の事は、ばあやに任せて置けば良い。
 ばあやが何とかしてくれんだろ。
 其れに、滋も、そう何時(いつ)迄も、つくしの事だけに拘ってる時間もねぇだろ。
 滋は、大河原財閥のお嬢様という寄りも、今では、大河原グループの専務…何だから…
 よ。」と…。


だが、此の時のつくしは、司からのそんな言い分を聞いて居て、密かに、思って居たのだった。


“其れで、良いのだろうか?
 勿論、ばあやなら、お姉様を何とかしてくれるとは思う。
 でも、お姉様は、今でも、私の事に蟠り(わだかまり)を持った居ると思う。
 だからこそ、明日、お姉様に謝ろう。”と…。



だが、此ればかりは致し方無い事案だと云えたのだ。


何故なら…。
誰が悪い訳でも無い。
偶々、起きた事故に寄り、つくしのトラウマが『車に乗る事』だっただけ…。


そして、元々、司 と つくしは、恋人同士なのだ。


だからこそ…。
つくしが、現在の記憶の無い『大河原つくし』だったとしても、やはり、『つくし』の心を奪ったのは、『司』…だったという訳なのだ。



勿論、其の事に関して云えば、滋にも理解出来て居たのだ。


だが、元々、つくしと仲間という寄りも、『つくし信者』の滋…。
其れに関して云えば、当然、桜子もそうなのだろうが、そんな司に対して、其の当時から、滋自身、思って居た事は有ったのだ。


“司は、狡い!
 つくしを独り占めして…。”と…。


だからこそ…。
滋は、“現在の記憶の無い『大河原つくし』だったら、つくしは、絶対に、司では無く、姉で在る 私自身(滋)を優先してくれるだろう。”と、何処か、安易に思って居る節が有ったのだ。


だからだったのだろう。
滋は、“例え、現在の記憶の無い『大河原つくし』だったとしても、つくしは、やっぱり、司…何だね。”と、勝手に、期待外れだった事にショックを引き起こして居たのだった。


だが、滋は、大河原家の使用人頭で在る ばあやとの約束事が有るのだ。


例え、由緒正しい大河原財閥の令嬢で在る 滋…だったとしても、大河原家の使用人頭で在る ばあやとの約束事を破る事は許されないのだ。


だからこそ…。
滋は、大河原家の中では、大人しくして居たのだ。



だが、其の反動とでも言うべきか?
場所が変われば、滋は、普段のストレスを解消するかの如く、ぶっ飛ぶのだった。


云わば…。
弾けてしまう滋自身が、其処に居たのだった。


勿論、滋の仲間で在る F3&T2にとっても、滋とは長い付き合いで在る。
滋の気持ちは、理解して居るつもり…だったのだ。
だが、ここ最近の滋は、酷過ぎるのだ。


何故なら…。
事在る毎に、招集を掛けて来るのだ。


総二郎 と あきらが『忙しいから、無理だな。』と、LINEメッセージを送ろうものなら、『滋ちゃんが如何成っても良いんだぁ~⁉』と、LINEメッセージが入って来る。


今の滋の状況は、F3の面々にとって、鬱陶しい事、此の上ない状況だと云えたのだ。


云わば…。
元々、ハチャメチャなお嬢様の滋だったのだが、輪を掛けて、酷い状態と成って居たのだ。


まぁ~、滋のストレス発散場所と云えば、滋の仲間で在る F3&T2の前だけと言っても過言じゃ無いのだ。


だからだったのかも知れない。
其の事に関しては、桜子自身、そんな滋に対して、同情して居る節も有ったのだ。


何故なら…。
元々、桜子も、滋同様、『つくし信者』だったのだから…。
という寄りも、桜子の場合は、例え、つくしが『大河原つくし』に成ろう共、過去も現在も、一切、『つくし信者』に変わりないのだ。



だが、F3は違うのだ。
F3はF3で、此の状況に思って居る事が有ったのだ。
其れは、勿論、司に対してだったのだ。


“司は、滋から呼ばれねぇのかよ(大河原から呼ばれないんだね)?
 だからこそ、滋(大河原)は、「F3&T3LINEのLINEグループを作ろう。」って、煩かっ
 たのかよ(煩かったんだね)‼”と…。



だが、此の時のF3の面々は、此の状況に諦めるしか無かったのだった。
司に吠えた所で、司から言い返される事は分かり切って居るから…だったのだ。


其の代わり、此の時のF3の面々は、それぞれ、同じ様な事を思って居たのだった。
否、それぞれ、同じ様な事を考えて居たのだった。


“司…覚えて置けよ(覚えて置いてよ)‼
 此の借りは、倍にして返して遣るから…な(返して上げるから…ね。)。”と…。



勿論、そんな事をF3の面々が考えて居る等と…此の時の司には、思いも寄らなかったのだ。


そして、其の後、本当に、司は、F3から倍にして返されたか如何かは、誰も知る由も無かったのだった。

滋の想い【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  番外編





<此の二次小説『滋の想い【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  番外編』の
 一部の言葉の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  75.』のエピローグ          
 <滋から自身の父親で在る 大河原社長への報告>】


滋は、自身の父親で在る 大河原社長からの指示に寄り、つくしを会社(大河原グループ)に連れて行く事と成ったのだ。


何故、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長が、滋に【そんな指示を出したのか?】と云えば…。
実は、つくしは、何事も無く、司が運転する司の愛車に乗車する事が出来る様に成った事で、司からの報告を受けて、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長が確認したから…だったのだ。



だが、其処で、其の後、或る事案が発覚したのだった。


其の或る事案とは…。
其れは、つくし自身、司が運転する司の愛車以外、『車』という乗り物に乗車する事が出来無いという事案…だったのだ。



其の日、滋に連れられて、大河原家のリムジンに乗車したつくしは、少し、リムジンが動いただけで、滋に凭れ掛かり震え始めたのだ。


其の事に寄り、滋 と つくし姉妹を乗せたリムジンは、滋の判断のままに、また、大河原邸に戻ったのだった。


勿論、此の事は、滋から自身の父親で在る 大河原社長へと報告されたのだった。



此の時の滋は、自身 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長が携帯電話を取り、「もしもし」と、言う前に、行き成り、話しし始めたのだった。


「パパが言って居た話しと違うんじゃ無いの⁉」と…。


勿論、此の時の滋の顔付きは、不貞腐れた顔付き…だったのだ。



自身の娘で在る 滋からそんな風に言われてしまった滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、行き成りの事で、訳が分からずに居たのだった。


だからこそ…。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、滋に訊き始めるのだった。


“滋は、一体、何が言いたいんだ?”と…。


だからだったのだろう。
滋は滋で、そんな自身の父親で在る 大河原社長に対して、呆れるかの様に言って除けるのだった。


「はぁ~??
 何の話しか?
 パパには分からないの?
 今日は、つくしを会社(大河原グループ)に連れて行く日…だったでしょ⁉」と…。


勿論、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、そんな風に、自身の娘で在る 滋から言われなくても、“もう、そろそろ、到着するだろう。”と、考えて居た事は、事実…だったのだ。


其れ故、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長自身、滋からそんな風に言われなくても、承知して居た話なのだ。


なのに…だ。
滋からのそんな話し振りでは、“良からぬ事が起きたのだろうか?”と、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長が勘繰ったとしても、何ら、可笑しくない話し振りだと云えたのだった。


だからこそ…。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、滋からの話しを聞く事としたのだった。


そして、其の後、滋からの話しを聞いて居て、漸く、“滋は、何の事を言って居るのか?”と言う事が、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長にとっては、理解出来たという訳…だったのだ。


「つくしは、やっぱり、『車』という乗り物には乗車する事が出来無いのよ。
 リムジンに乗り込んで、門を出て、少し、公道を走って居た時に、急に、つくしが私に凭
 れ掛かって来て、震え始めたのよ。
 だから、また、大河原邸に逆戻りよ。
 仕方無いでしょ!
 だって、其の後(あと)、暫くしたら、つくしは、過呼吸を引き起こしたんだから…。」と…。


実は、事前に、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長が自身の娘で在る 滋に指示を出して居た手前、そんなつくしの事が心配に成り、滋に訊き始めるのだった。


“で、今のつくしの様子は、如何だ!”と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、自身の父親で在る 大河原社長に言って除けるのだった。


「ばあやが、直ぐに、主治医を呼んでくれたから、事無きを得たわ。
 だから、パパは、安心して!
 ママ…何て…。
 そんなつくしの姿を見て、“まだ、早かったよ。”って、泣き崩れてしまって、ママの方が
 大変だったのよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、滋に謝るのだった。


“悪かったな、滋…。”と…。


勿論、此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長にとって、滋に言う言葉が有るとする成らば、謝る言葉しか見付からなかったのだろう。



だが、そんな出来事が起こった事で、つくしは、『車』という乗り物に乗車する事自体、大河原家の主治医からドクターストップが出たのだった。


だからこそ、其の後のつくしは、司と会う事に寂しさを感じて居たのだ。
で、つくしは、携帯のビデオ通話で司と話しして居た際に、司に言って視たのだ。


「先日、リムジンに乗った時に、少し、気分が悪く成って…。
 だから、今度のドライブ(デート)は、私の体調が整ってからでも良いですか?」と…。


勿論、此の時のつくしは、司に心配を掛けたく無くて、大袈裟には言わなかったのだ。


だが、司は、其れでも、“つくしと会って、つくしの顔だけでも観てぇ‼”と、言う思いから、つくしに懇願し始めるのだった。


「もし、今のつくしの体調が、其れ程、悪くねぇなら、顔だけでも観に行って良いか?
 何時(いつ)もの様に、俺が大河原邸に行くから…よ。」と…。


だからだったのだ。
司からの懇願するかの様なそんな話しを聞いて、司と会えない事にショックを起こして居たつくしだったので、司に了承するのだった。


「はい、お待ちして居ります。」と…。



なのに…だ。
愚痴の様に、コト(事)の次第を自身の父親で在る 大河原社長に報告するだけでは気持ちが治まらなかった滋は、司を呼び出して愚痴って居たのだ。


其の結果、滋からの足止めを食らって居た司は、一時、つくしとの約束をすっぽかす形と成り、つくしをがっかりさせて居たのだった。
勿論、其の後の司は、大河原家の使用人頭で在る ばあやを通して、つくしへの誤解を解いた事は言うまでも無かったのだが…。




【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  78.』のエピローグ
 <大河原家の使用人頭で在る ばあやから滋への窘め>】


何故、司は、つくしとの約束をすっぽかす形と成って居たのか?
司から理由(わけ)を聞いた此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、其の後、酔っ払った姿のまま大河原邸に帰って来た滋を、其の日では無く、翌日の朝、窘めたのだった。


と言うのも、酔っ払った姿のままの滋にどんな話しをしても効き目が無い事を知って居る大河原家の使用人頭で在る ばあやは、同日の夜遅くに帰宅した大河原家の当主で在り、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長に、滋が引き起こしたコト(事)の次第を話しして聞かせて居たのだった。


勿論、大河原家の使用人頭で在る ばあやは、滋が引き起こしたコト(事)の次第を、しっかり、滋 と つくし姉妹の母親で在る 大河原夫人にも、話しして聞かせて居たのだった。


其の上で、此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、滋 と つくし姉妹の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人に相談するのだった。


「ばあやから、“差し出がましいお話しをする事は、如何なモノか?”と、考えましたが、滋
 お嬢様に、後腐れなく、申し上げられるのは、ばあやしか居ないのでは無いかと思い、ご
 相談申し上げて折ります。
 如何致しましょうか?」と…。


其処で、滋 と つくし姉妹の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人は、それぞれ、同じ思いだった事は言うまでも無かったのだ。


なので、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長から大河原家の使用人頭で在る ばあやに対する話し振りは、こうだったのだ。


「此方としても、ばあやの気持ちは、理解出来て居る。
 だから、ばあやの口から、滋に説教して遣ってくれ!」と…。


だからだったのだ。
翌朝の滋は、大河原家の使用人頭で在る ばあやからの説教を受ける羽目に成って居たという訳…だったのだ。



勿論、此の時の滋が、例え、大河原家の使用人頭で在る ばあやから窘められて居たとしても、当然、話しの内容に納得出来る物では無かったし、気持ちの持って行き場が無かった事も、また、事実…だったのだ。


其れ故、其の後の滋は、F3&T2と会うと、必ず、愚痴るは…。
アルコール量は増えるは…。
長年、滋の仲間で在る筈のF3&T2でさえも、困惑する位…だったのだ。



だが、滋は滋で、大河原家の使用人頭で在る ばあやとの約束事は絶対で、もし、破るとしたら、其の後、どの様に成るのかを知って居る滋は、とても、大河原家の使用人頭で在る ばあやとの約束事を破る気にも成れなかったのだ。



大河原家の使用人頭で在る ばあやとの約束事についての其の時の話しとは…。


「滋お嬢様のお気持ちは、ばあやも、十分過ぎる程、存じ上げて折ります。
 ですが、今回は、少し、遣り過ぎで御座いました。
 滋お嬢様は、ご存知だったのでは御座いませんか?
 滋お嬢様が司様をお呼びに成った日は、つくしお嬢様が司様とお会いに成る日だったと言
 う事を…。」と…。


そうだったのだ。
実は、滋は、其の日、自身の妹と成った つくしが司と会う日だと言う事を、つくしから聞いて知って居たのだ。


だからこそ、此の日の滋は、仲間で在る F3&T2を呼び出し、F3に司を呼び出す様に懇願(?)…要求したのだから…。



実は、此の時の滋は、大河原家の使用人頭で在る ばあやの言い分が当たって居ると言う事も有り、口を開く事は無かったのだ。


だからだったのだ。
大河原家の使用人頭で在る ばあやは、続けて、滋に話しし始めるのだった。


「宜しいですか?
 滋お嬢様は、つくしお嬢様のお姉様で居らっしゃるんですよ。
 妹で在る つくしお嬢様のお幸せを、一緒に、喜んで差し上げないと『真のお姉様』に成
 る事は出来ませんよ。
 司様からつくしお嬢様を取られるからと言って、司様に嫌がらせをしたり、お二人の邪魔
 をしたりされる事は、大の大人がする事では在りませんし、如何なものかと、ばあやは思
 いますよ。
 ましてや、司様に焼きもちを焼かれるだ何て…お恥ずかしい事ですよ。
 お姉様らしく、大きなお心で、居らして下さいませ。」と…。


なので、此の時の滋は、無理矢理、納得せざるを得ない状態…だったのだ。


云わば…。
此の時の『滋の想い』は、複雑…だったのだ。



なので、此の先の滋 と つくし姉妹の事を心配する(大河原家の使用人頭で在る)ばあやだった事は言うまでも無かったのだった。



fin

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  77.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  77.』は、一部の文面の
 中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



其の後の司は、つくしへ声を掛けたと同時に、つくしの部屋の中に消えて行ったのだった。


実は、司は、“つくしは、滋の話しをばあやから聞いて知って居るだろうし、滋の話しをしねぇで置こう。”と、思って居たので、一切、滋の話しを切り出す事は無かったのだ。


其れは、つくしも同じ…だったのだ。


何故なら…。
其れは、大河原家の使用人頭で在る ばあやからの指示だった事は言うまでも無かったのだった。



だが、そんな司の様子を見て居たつくしは、行き成り、自身の部屋の中に入って来た司に悪態を突くのだった。


「まだ、返事して居ないでしょ⁉
 如何して、勝手に、入って来るんですか?」と…。


其処で、司は、以前から気に成って居た事を、つくしに言い始めるのだった。


「あぁ~、良いんじゃねぇのか?
 俺とお前は、婚約者同士だろ!
 って、其れ寄りも、何で、お前は、まだ、俺に敬語使ってんだよ⁉
 前にも言ったよな?
 “俺に敬語を使うな‼”って…。
 お前から、敬語を使われると…。
 “俺とお前は、他人なのか?”って、思っちまう。
 其れに、つくしから敬語を使われると、虫唾が走るんだよ。
 だから…な。
 頼むから、俺に敬語を使うな‼」と…。


実は、此の時の司は、つくしの手を取り撫で乍ら、そう伝えて居たのだった。


本来の司は、つくしを自身の方へ引き寄せて抱き締めたかったのだ。


だが、まだ、つくしの気持ちを聞いて居ない状況の中で、行き成り、つくしを自身の方へ引き寄せて抱き締めれば、きっと、つくしから拒否られるだろう事が予想出来るのだ。


何故なら…。
司は、記憶の有った頃の奥手の『牧野つくし』の事を、良~く、知って居るのだ。
そして、現在の記憶の無い『大河原つくし』の事も、良~く、知って居るし、奥手には変わりないのだ。


だが、司自身、記憶の有った当時の『牧野つくし』だろうとも、現在の記憶の無い『大河原つくし』だろうとも、『つくし』という女性に対しての扱いには手慣れたモノ…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司自身、“無理強いをして、つくしから嫌われる位ぇなら、我慢する方が良いに決まってる。”と、考える位…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしの手を取り撫でるだけに留めて居たという訳…だったのだ。



其処で、司から自身の手を撫でられたままで居るつくしは、司の顔の表情に驚愕して居たのだった。


何故なら…。
此の時の司の顔の表情は、現在の記憶の無い『大河原つくし』にとって、初めて見る顔の表情…だったのだ。


云わば…。
此の時の司の顔の表情は、辛そうで、切なそうで、何処か、頼り無げに見える様な顔付き…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、思わず、そんな顔の表情の司に声を掛けるのだった。


「司さんは、如何して、そんなに辛そうな顔付きをして居るの?」と…。


そして、此の時のつくしは、思わず、自身の両手で司の両頬を触り乍ら、話しして居たのだった。
つくし自身、気が付いて居なかったのだが…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の両頬に触れて居るつくしの両手の上に、更に、自身の両手を置くのだった。


だからだったのだ。
そんな司の行動に驚いたつくしは、思わず、司の頬から手を放そうとして居たのだ。


だが、此の時の司は、つくしの思い通りにはさせなかったのだ。


反対に、此の時の司は、つくしの手を掴み乍らも、つくしの手を自身から放さなかったのだ。



実は、そんな司の行動に就いていけず、つくしの顔色は、真っ赤に成るのだった。


何故なら…。
此の時の司の顔付きは、其れこそ、現在の記憶の無い『大河原つくし』にとって、初めて見る顔付き…だったのだ。


云わば…。
此の時の司の顔付きは、完全に、男の顔付きに成って居たのだった。



実は、此の時の司 と つくしは、まだ、立ったままの状態…だったのだ。


何故なら…。
部屋の中に居たつくしは、司の声が聞こえた事で、自身の部屋のドアを開け様として居たのだ。


其処へ、つくしに声を掛けたと同時に、つくしの部屋の中に入って来た司は、つくしの部屋のドアが開いたと同時に、つくしと真向かいに立って居る状況に成って居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、真正面に居るつくしの顔を直視する事が出来ず、照れ隠しかの様に、つくしに悪態を突くかの如く、つくしに声を掛けて居たという訳…だったのだ。



そして、其の後のつくしが、心配そうに、自身に声を掛けて来た時には、既に、敬語では無く成って居たのだった。


だからこそ…。
此の時の司は、そんなつくしに、ホッとして居たという訳…だったのだ。



そして、其の後の司 と つくしは、我に返ったかの様に、漸く、ソファに座るのだった。


実は、大河原家の使用人頭で在る ばあやが、自身の部屋を出た後のつくしは、“(自身の部屋の中に入って来た)司さんと、どんな話しをすれば良いんだろう。”と、悩んで居た事は、事実…だったのだ。


何時(いつ)も、司の愛車に乗る時は、並列状態で座って居た為に、其れ程、司を意識した事が無かったのだ。


其れに、今迄、大河原邸で会って居た時も、並列状態にて、ソファに座って居る事が多かったのだ。


なので、此れ迄、『司』という男性に対して、其れ程、つくしの中で意識して来なかった事は、事実…だったのだ。


だが、此の日のつくしは、今迄と違って、段々、真正面に立ったままの司を直視出来ず、真っ赤な顔付きに成って居たという訳…だったのだ。


“如何し様…段々、顔が熱く成って来た。
 其れに、胸が苦しくも成って来た。
 息がし難い。
 如何して何だろう?”と…。


だからだったのだ。
司と一緒にソファに座ったつくしは、下を向いたまま…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、つくしの関心事が自身の方へ向く様に、茶化した物言いに成るのだった。


「へぇ~、つくしの部屋って、こんな感じ…だったんだな。
 女っぽい部屋だよな。」と…。


だからだったのだ。
司からのそんな茶化した物言いに驚愕し乍らも、此の時のつくしは、疑問に思った事を司に訊くのだった。


「『女性っぽい部屋』って…。
 司さんは、私以外の女性の部屋に入った事が有るの⁉」と…。


其処で、つくしからのそんな物言いに驚愕した司は、慌てるかの様に、訂正するのだった。


「俺には、姉ちゃんが居んだよ。
 俺は、元々、女嫌ぇな男だ‼
 つくし以外、女の部屋に入った事はねぇよ。
 勿論、女と言っても、“姉ちゃんの部屋以外は…。”っつー意味も有んだけど…よ。
 勘違いすんなよ、つくし…。」と…。



実は、つくし自身、そんな風に、司に話しを切り出して居たのだが、司にそう訊き乍らも、胸が張り裂けそうな想いで居たのだった。


だからだったのだ。
司の目にもはっきり分かる位に、此の時のつくしは、ホッとした様な顔をして居たのだ。



だからだったのだろう。
つくしのそんな顔付きの変化を読み取った此の時の司は、ピンっと、来たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、“そうで在って欲しい。”と、思い乍らも、つくしに訊き出そうとするのだった。


「なぁ~、つくし…。
 つくしは、俺の事が好きに成ったんじゃねぇのか?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、そんな風に、司から訊かれた事で、自身の顔が真っ赤に成り始め、誤魔化す事さえ出来無く成り、頷いたのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、咄嗟に動いて居たのだった。
司は、つくしの唇に、触れるだけの優しいkissを施すのだった。


司にとっては、久し振りのつくしとのkissだったとしても、現在の記憶の無い『大河原つくし』にとっては、初めてのkissと成るのだ。


だが、此の時の司は、思って居たのだった。


“『牧野つくし』としても、『大河原つくし』としても、『つくし』の『Fast kiss』は、俺
 のモンだよな。
 2倍、楽しめたっつー意味だろ。
 其れに、誰からも邪魔が入らねぇっつー事は、幸せ過ぎて、怖ぇだけど…な。”と…。



だが、そんな風に思って居た司…だったのだが…。
大河原家の使用人頭で在る ばあやから窘められた其の後の滋は、司 と つくしの邪魔をする事無く、司 と つくしの二人は、其の後、二人だけの時間を過ごす日々…だったのだ。