tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  76.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  76.』の一部の文面の中
 に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。
 また、本日、『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  75.』と、同日二話連続
 にて投稿して居る様ですが、休みがちで、投稿開始日から7か月が過ぎても、中々、話し
 が進まず、其れでも、アクセス下さる全ての読者様にお礼の気持ちを込めて、同日二話連
 続にて投稿致して折ります。
 何故なら、投稿出来る時に投稿して置かなければ、実は、また、休みがちに成るかも知れ
 ません。
 という訳で、併せて、了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  75.』の『PS.』のエピローグ】


実は、つくしは、司を待ち草臥れた事も有り、其の内、諦めるかの様な気持ちに成って居たのだった。


だが、大河原家の使用人頭で在る ばあやからの助言も有り、司に連絡する事にしたのだった。


最初は、中々、携帯に出なかった司…だったのだが、漸く、スーツの内ポケットの中で鳴って居るプライベート用携帯の音に気が付き、携帯を取ったのだった。


勿論、機嫌が悪い此の時の司の話す声のトーンは、何時(いつ)も寄りも、1トーン低め…だったのだ。


「あぁ‘’~、誰だ‼」と…。



実は、事故に遭い、自身の過去の記憶を失ってからの此れ迄のつくしは、何時(いつ)も寄りも1トーン低めのそんな司の声を聞いた事が無く、返答する言葉さえも、戸惑う位…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、遠慮がちに、司に返答するのだった。


「あのぉ~、つくしです。
 今日、お約束して居たと思って、お電話して視ました。
 私の勘違いだった様です。
 お忙しいのに、御免なさい。」と…。



実は、其処で、司が、プライベート用携帯を取ったのは良いのだが、画面を見ずに、携帯を操作して居た事に気が付き、“しまった…。”と、後悔するのだった。


だが、司がどんなに後悔し様共、此の時には、既に、後の祭り状態…だったのだ。


何故なら…。
つくしは、言い逃げかの如く、言うだけ言ったら、電話(序に、電源も…。)を切って居たから…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、慌て始めるのだった。


そんな司の様子に気が付いた類は、司に声を掛けるのだった。


「司…如何したの⁉
 もしかして、さっきの電話の相手って…。
 牧野だったの?」と…。


だからだったのだろう。
“もう、こいつ等の前で隠す必要がねぇだろう。”と、考えた此の時の司は、更に、先程よりも1トーン低めの声のままで、F3&T3に喋って居たのだった。


「あぁ、そうだ。
 滋…俺がつくしから嫌われたら、全て、お前の責任だぞ‼
 つくしは、お前の妹…何だろ?
 だったら…よ。
 つくしの姉ちゃんらしく、つくしの為に動いて遣るべきだろ?
 俺は、つくしの婚約者…何だよ。
 つくし自身、俺が運転する俺の愛車に乗った時だけ、『車』を怖がらねぇのなら、其れ
 で、良いんじゃねぇのかよ。
 滋は、つくしの姉ちゃんなら、そんなつくしの事を褒めて遣る位に成ったら、如何…何だ
 よ。
 いい加減にしろよ‼
 悪ぃが、俺は、先に出るわ。
 今から、つくしに会う為に、大河原邸に行かねぇとだろ?
 じゃあ…な。」と…。


実は、そう言ったままの司は、滋からの返答を聞かずに、此の場を後にするのだった。
そして、此の時の司は、大河原邸に急ぐのだった。



だが、大河原邸に着いた時の司は、大河原家の使用人頭で在る ばあやから足止めを食らって居たのだった。


「司様…つくしお嬢様は、既に、お部屋に戻られて居ります。
 つくしお嬢様のお部屋に行かれる前に、少し、此のばあやとお話しして下さいません
 か?」と…。



だが、此の時の司は、【何故、大河原家の使用人頭で在る ばあやから足止めを食らって居るのか?】
全く、知る由も無かったのだ。


しかも、司が希望する。 or し無いに関わらず、【何故、大河原家の使用人頭で在る ばあやと話しし無いといけないのか?】
更に、全く、知る由も無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、大河原家の使用人頭で在る ばあやからのそんな話し振りに、呆気に取られて居たのだった。


「はぁ~??」と、言い乍ら…。


だが、司は、大河原家の使用人頭で在る ばあやの事をタマから聞いて知って居た事も有り、邪険にする事も出来ず、素直に、大河原家の使用人頭で在る ばあやからの指示に従うのだった。



そして、大河原家の使用人頭で在る ばあやに寄って、来客用のリビングルームに通された司は、此の日の大河原邸でのつくしの状況について、話しを聞かされて居たのだった。


「つくしお嬢様は、“私が勘違いして居たみたい…。”と、がっかり、為さってお出での様で
 した。
 今日のお約束は、本当に、つくしお嬢様の勘違いだったのですか?」と、怒り顔と共に…。



其処で、此の時の司は、誤解されたままで居る訳にもいかず、酔っ払った状態の滋から呼び出されて悪態を突かれて居た事を、大河原家の使用人頭で在る ばあやに話しするのだった。


だからだったのかも知れない。
そんな話しを司から聞かされて居た大河原家の使用人頭で在る ばあやは、滋の事故(ことゆえ)、何も言う事が出来ず、唯、拍子抜けするのだった。


だからだったのだろう。
此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、司に言って除けるのだった。


「左様で御座いましたか。
 ばあやは、てっきり、司様が、“つくしお嬢様とのお約束をお忘れに成ってお出でだった
 のだろう。”と、認識致して折りました。
 其れでしたら、“司様にはお灸を据えなくては…。”と、考えて折りました。」と…。


其処で、大河原家の使用人頭で在る ばあやからのそんな話しを聞いて居た此の時の司は、呆気に取られるかの如く、大河原家の使用人頭で在る ばあやには何も言えずに居たのだった。
だが、其れでも、司の心の中では思って居たのだった。


“「お灸を据えなくては…。」って、久し振りに聞いたぞ‼
 今では、タマも言わなく成った言葉だぞ‼”と…。


だからだったのだ。
口に出しては居なかったのだが、其れでも、大河原家の使用人頭で在る ばあやの顔を見乍ら、そんな風に思って居た事も有り、司自身、自身の顔に出て居た様子…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、そんな司の顔付きを観て、一言、物申すのだった。


「ばあやの顔に、何か付いて折りますか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんな風に、自身に訊いて来た大河原家の使用人頭で在る ばあやに返答するのだった。


「否、何も付いてねぇ‼」と…。


だが、此の時の司は、密かに、考えて居たのだ。


“目とか、鼻とか、口とか…。
 所謂、ばあやの顔のパーツは、しっかり、ばあやの顔に付いてんな(笑)‼”と…。


実は、此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、ニヤッと、笑った司の顔を見逃さなかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、怪訝な顔付きに成って居たのだった。



だが、其れでも、此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやにとって、司が足止めを食らって居た相手が、滋だと分かったのだ。


言う成れば…。
司が足止めを食らって居たのは、滋の責任と言う事に成るのだ。



だからだったのだろう。
つくしの部屋の前迄、司を誘導して居た此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、つくしの部屋の前で司を待たせて、先ずは、大河原家の使用人頭で在る ばあや自身がつくしの部屋の中に入り、司から聞いた言い訳の話しを、つくしに伝えるのだった。


其処で、話しし終えた大河原家の使用人頭で在る ばあやは、つくしの部屋の中から出て来て、司に言って除けるのだった。
勿論、忠告する事は忘れない大河原家の使用人頭で在る ばあや…だったのだが…。


「司様…中にお入り下さいませ。
 つくしお嬢様からのお許しが出ました。
 ですが、つくしお嬢様は、まだ、嫁入り前の身…。
 お痛は為さらぬ様に願います。」と…。


勿論、司自身、まだ、つくしからの自身への気持ちを聞いて居なかったのだ。


つくしを傷付けたく無い司は、だからこそ、大河原家の使用人頭で在る ばあやが言う所の『お痛』をする気等毛頭無かったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、大河原家の使用人頭で在る ばあやに言えた言葉…だったのだ。


「まだ、つくしの気持ちを聞いてねぇんだ。
 だから…よ。
 まだ、『お痛』をする気はねぇよ‼」と…。


だが、其の後(あと)の司は、自身の心の中で、口に出して言いたかった続きの言葉を思って居たのだった。


“つくしの気持ちを知った後(あと)の俺は、『お痛』をするかも…な。”と…。


勿論、司自身が心の中で思って居た言葉は、大河原家の使用人頭で在る ばあやに聞こえて居なかったのだ。



そして、其の後の司は、つくしの部屋の中に居るつくしに声を掛け乍ら、つくしの部屋の中へと消えて行ったのだった。


「つくし…俺だ‼
 入るぞ‼」と、言い乍ら…。



実は、つくしの部屋の前から離れた大河原家の使用人頭で在る ばあやは、其の後、大きな溜息を吐いて(ついて)居たのだった。
勿論、つくしの部屋の中に入って行った司には、そんな大河原家の使用人頭で在る ばあやの大きな溜息を知らずに居たのだが…。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  75.





【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  74.』のエピローグ】


司からつくしに関しての報告を受けて居たつくしの父親と成った 大河原社長は、司から聞いた話しを大河原家の面々に話しして聞かせて居ただけでは無く、個別で、自身の娘で在る 滋を呼び出し、滋に或る提案をするのだった。


【(つくしの父親と成った)大河原社長からの自身の娘で在る 滋への其の或る提案の話し
  とは…。】


「司君からの話しでは、司君の想いがつくしに届いたのか?
 ドライブ(デート)中のつくしは、漸く、目を開けたまま、司君の愛車に乗車出来る様に
 成ったらしい。
 其処で…だ。
 そろそろ、つくしを会社(大河原グループ)に出勤させたいと思う。
 滋がリムジンに乗る時につくしを滋と一緒にリムジンに乗せ、滋がつくしを会社(大河原
 グループ)に連れて来て貰いたいのだが…。
 滋に頼んでも大丈夫かな?」と、様子を窺うかの様に…。


だからだったのだろう。
そんな日を夢見て居た現在の滋にとって、“良いに決まってるじゃない。”と、言う思いも有り、自身の父親で在る 大河原社長に即答するのだった。


「了解‼
 日にちが決まったら、教えて!」と、了承と共に、付け加え乍ら…。



だからだったのだろう。
滋は、自身の父親で在る 大河原社長からそんな話しが有った其の日の内に、優紀 と 桜子を呼び出し、自身の父親で在る 大河原社長から聞いた全ての話を話しするのだった。
其の中には、司からの話しだけでは無く、つくしに関しての話しも含まれて居たのだった。



だからだったのだ。
そんな話しを滋から聞いた桜子は、ホッとするのと同時に、嫌な予感しかし無かったのだ。


何故なら…。
此の時の桜子は、滋がつくしを連れ出してリムジンに乗せ、会社(大河原グループ)に連れて行くという話しを聞いたから…だったのだ。



そして、其の後の滋は、自身の父親で在る 大河原社長から決行日の報告を受けた事で、つくしを連れ出してリムジンに乗せ、会社(大河原グループ)に向かおうとして居たのだった。


其処で、発覚した事が有ったのだ。
其れは、つくし自身、司が運転する司の愛車以外、『車』という乗り物に乗車出来無いという事実…だったのだ。


云わば…。
此の日、会社(大河原グループ)に向かう為に、滋と一緒にリムジンに乗車したつくしでは在ったのだが…。
其の後、少し、リムジンが動いただけで、滋に凭れ掛かり乍ら、震え始めたのだ。


だからだったのだ。
仕方無く、滋 と つくしを乗せたリムジンは、また、大河原邸に戻ったという訳…だったのだ。


そんな自身の妹と成った 現在のつくしの様子を見て居た此の時の滋は、“パパが言って居た話しと違うんじゃ無いの⁉”と、不貞腐れ始めるのだった。


勿論、此の件に関しては、滋の口から、後(のち)に、滋の父親で在る 大河原社長に報告されるのだった。



だからだったのだろう。
そんな事が有った滋は、優紀 と 桜子だけじゃ無く、類 と 総二郎 と あきらを呼び出し、自身の父親で在る 大河原社長から聞いた司の話 と 実際、滋自身が体験した其の時のつくしの状況を話しするのだった。


実は、此の日の滋は、待ち合わせ時間よりも、早目に、待ち合わせ場所に到着した事で、既に、アルコール類を口にして居たのだった。


待ち合わせ場所に到着するや否や、そんな滋の様子を見た桜子は、“あの日に、嫌な予感しかし無かった自分自身を褒めて上げたい!”と、嫌味を考える程、此の時の滋の状況は、最悪…だったのだ。


勿論、此の時の桜子は、そんな滋には気付かれない様に、“はぁ~。”と、溜息を吐く(つく)程…だった事は言うまでも無かったのだ。


しかし、其の次に、待ち合わせ場所に到着した優紀は、そんな滋の様子を見て、驚愕顔を顔に貼り付かせて居た事も、また、言うまでも無かったのだった。



そして、F3は、其の後の司から何の報告も無かった事で、滋から呼び出された事も有り、司も呼び出し、司に白状させる気満々だった事も言うまでも無かったのだった。


だが、そんな滋の様子を見たF3は、滋からだけでは無く、先に到着して居た優紀 と 桜子からも話しを聞いた事で、滋の事情が呑み込めて居たのだった。



其処で、自身の目の中にF3を捉えた此の時の滋は、F3に向かって、司を呼び出す様に叫び始めるのだった。


「今から、司を此処に呼んでぇ~。
 司には言って置かないといけない話しが有るのよ。
 何でも良いから、司を此処に呼んでぇ…。」と、酔いも重なり、強引に…。


だからだったのだろう。
滋の酔いっぷりに呆気に取られて居たF3は、お互いの顔を見合わせ乍ら、取り敢えず、司を呼び出す事にしたのだった。
勿論、司に連絡を入れたのは、あきら…だった事は言うまでも無かったのだが…。



其処で、あきらから連絡が入って来た司は、うざい事此の上無かったのだ。


何故なら…。
あきらからの言い分は、こうだったからなのだ。


「滋が呼んでんだよ。
 今から、こっちに来い‼」と…。


だが、此の日の司には呼び出しに応じられない理由が有ったのだ。
其れは、此の日の司は、つくしと会う為に、大河原邸に出向く事に成って居たから…だったのだ。


だからこそ…。
司からの返答の言葉は、こうだったのだ。


「今日の俺は、集まりには参加出来ねぇな‼
 今日の俺は、今からつくしと会う為に、大河原邸に行く事に成ってんだわ。」と…。


云わば…。
此の時点に於いての司は、乗り気では無かったのだった。



だが、あきら自身、そう簡単に、「はい、そうですか。」と、退けられる(しりぞけられる)程、簡単な状況では無かったのだ。


酔っ払った滋が、どれ程、うざいのか?
其の事を知って居るあきらだからこそ、“今の此の状況を打破する為にも、何が何でも、司を呼び出さなくては…。”と、あきら自身、考えて居たのだった。


「何でも良いから…よ。
 こっちに来いよ。
 滋がお前に言いてぇ事が有るらしいぞ‼
 だから…よ。
 大河原邸に行く前に、先に、こっちに寄ってから、大河原邸に行けば良いだけの事だろ⁉
 兎に角、先に、こっちに来いよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、“はぁ~⤵。”と、溜息を吐き(つき)乍らも、“滋の中で、何が有ったかは知らねぇが、そんな滋からは逃げられそうにねぇだろうな。”と、思った事で、諦めるかの様に、あきらに返答するのだった。


「ああ、分かった。」と…。


そして、其の後の司は、あきらからの言い分通りに、仕方無く、先に、F3&T3が集まって居るという場所に向かうのだった。



そして、其の後の司が、F3&T3が集まって居る場所に着くや否や、滋は、司に叫び始めるのだった。


「司ぁ~、此れは、如何言う事よ‼」と…。


だが、幾ら、そんな風に滋から叫ばれたとしても、謂れの無い滋からの言い分で在って、司にとっては、唯、うざい事此の上無い状況…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、そんな滋に言えた言葉…だったのだ。


「はぁ~??
 意味が分かんねぇぞ‼
 滋は、何の話しをしてんだ⁉」と…。


其処で、此の時の滋は、司に言いたい事をぶつけ始めるのだった。


「司は、良い気なモンよね。
 つくしから、また、好かれて嬉しい?
 お陰で、私は、つくしから怖がられたわよ‼」と…。


だが、此の日の滋は、酔っ払って居るからなのか?
呂律が回って居ないと言う事なのか?
そんな滋自身、呂律が怪しい事から、言いたい事の半分も言えない状況で、司には滋の言い分が読み取れて居なかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、助け舟を求めるかの如く、F3&T2の方を見たのだった。
其処で、事前に、滋からの話しを聞いて居た事で、滋の事情を知って居る桜子が、其の訳を司に話しし始めるのだった。



だからだったのだろう。
そんな話しを桜子から聞いた司は、思うのだった。


“そんなモン…。
 単なる滋の当て付けだろうよ。
 俺は、唯単に、俺と一緒に居る時のつくしの状況を、大河原社長に報告しただけだろう
 が…⁉
 でも…よ。
 滋が酔っ払う程、其れが、もし、本当の話しだったとしたら…。
 つくしは、例え、滋が一緒だったとしても、リムジンに乗れねぇと言う事…何だろうな。
 つくし自身、俺が運転する俺の愛車以外は乗れねぇと言う話だよな。
 だとしたら、俺自身、こんな嬉しい事はねぇわな。”と、考え直すかの様に…。


云わば…。
此の時点に於いての司は、そんな話しを桜子から聞いた事で、考え直すかの様に、ニヤッと、笑って居たのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時のF3&T2は、そんな司の顔付きを観た事で、司 と 滋には分からない様に、密かに、“はぁ~⤵。”と、それぞれ、溜息を吐いて(ついて)居たのだった。



PS.


だが、実は、司は、其の後、つくしに連絡を入れる事無く、先ずは、先に、F3&T3が集まって居る場所に向かった事を後悔するのだった。


何故なら…。
其の頃のつくしは、中々、大河原邸に現れない司の事を、“約束したのに…。”と、思いつつ、“はぁ~⤵。”と、溜息を吐き(つき)乍らも、唯、黙って待って居るだけ…だったのだ。


そして、其の内、待ち草臥れた事で、其の後のつくしは、司の事を待つ事自体を諦める様に成って居たのだった。


だからだったのだ。
其の後、大河原邸に着いた時の司は、つくしに連絡を入れずに、先に、F3&T3が集まって居る場所に向かった事を後悔して居たという訳…だったのだ。

タマの想い~お彼岸 と 初盆~【会いたい】…<つかつく>  番外編





<2022年の秋のお彼岸【9月20日~9月26日】>


2022.9.20…彼岸入り
2022.9.23…中日(秋分の日)
2022.9.26…彼岸明け



<此の二次小説『タマの想い~お彼岸 と 初盆~【会いたい】…<つかつく>  番外
 編』の一部の文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>


【『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく>  番外編』 と 『春のお彼岸【会いた
 い】…<つかつく>  番外編』 と 『タマの想い【会いたい】…<つかつく>  番
 外編』のエピローグ】


実は、タマは、あの世に居る自身の夫に頼んで居た事が有ったのだ。


其れは…。
“(春のお彼岸に合わせて行われた)つくしの納骨式が終わる迄、まだ、迎えに来ないでお
 くれよ‼”と、言う『タマの想い』…だったのだ。


タマは、考えて居たのだ。


“もう、此の世でつくしと会えないのなら、早く、つくしに会いたいのは山々…何だが、せ
 めて、つくしの納骨式を済ませてから、あの世に逝きたいさね。”と…。


何故なら…。
此の22年間のタマは、自分自身を奮い立たせるかの様に、事在る毎に、度々、あの世に居る自身の夫に、“まだ、迎えに来ない様に…。”と、頼んで居たのだ。


だからこそ…。
此れ迄と同様に、此の時のタマは、あの世に居る自身の夫に頼んで置いたのだ。


“此れ迄、再び、つくしと会える事だけを夢見て、此の歳に成る迄、頑張って来たんださ
 ね。
 後、もう少し、待ってておくれ。”と…。



だからだったのかも知れない。
春のお彼岸に合わせて行われたつくしの納骨式が無事に終わった一年後…。(*)
力尽きたかの様に、老衰の為に、タマは、此の世を去ったのだった。


タマにとっては、つくしに会えない寂しい22年間だったのかも知れない。
だが、世間的に云えば、タマが此の世を去った事は、『大往生』だったと言えたのだ。



実は、春のお彼岸に合わせて行われたつくしの納骨式が無事に終わった後…。
司は、タマから『或る言葉』を預かって居たのだ。


云わば…。
其れは、タマからの『遺言』と、言っても過言じゃ無い程の言葉…だったのだ。


【其のタマからの『遺言の言葉』とは…。


 「タマは、病院で逝きたく在りません。
  タマは、此の道明寺邸の此のタマの部屋で逝きたいと思います。
  其処で、坊っちゃんにお願いが御座います。
  タマの其の時が来たら、病院に運ばず、此の部屋で逝かせて下さいましよ。」と…。】


 
そんな言葉をタマから聞いて居た司は、タマからの『遺言の言葉』として、道明寺家の執事に言付けて置いたのだ。


 「もし、俺が(道明寺)邸に居ねぇ時に、タマが倒れたとしても、病院に運ばず、タマの
  部屋でタマを逝かせて遣ってくれ‼
  其れが、タマからの『遺言の言葉』だから…よ。」と…。


なので、其の時が来たタマは、道明寺邸の中に在る 自身の自室にて、此の世を去る事が出来たのだった。



実は、司は、タマが倒れた其の日の夜に、誰も居ないタマの自室に現れて、タマに頼み事をするのだった。


勿論、ベッドの中で眠って居る様に見えるタマ自身、意識が有るのか? or 無いのか?
此の時の司には分からなかったのだが、そっと、小さな声で、タマの耳元に話しし始めるのだった。


「タマに頼みが有んだ。
 タマからの頼み事も聞いて遣るんだ。
 俺の頼みも聞いてくれよ。
 良いよな、タマ…。」と…。


そして、此の時の司は、ベッドの中で眠って居るタマの様子を見乍ら、更に、タマの耳元に話しし始めるのだった。


「実は、つくしが28歳という若さで早死にしたのは、全て、俺の責任…何だわ。
 つくしが28歳という若さで早死にし無ければ成らなかったのは、英徳高校時代の俺がつく
 しに貼った『赤札』が原因…何だわ。
 此の事実を知る迄の俺は、つくしに『赤札』を貼った事自体、悪い事だとは思わずに居た
 んだ。
 何故なら、経った一人の俺の運命の女を、英徳学園の中で見付ける事が出来たんだから…
 よ。
 けど…よ。
 其の経った一人の俺の運命の女を失ってしまった原因が俺だった何て…よ。
 滑稽だろ。
 英徳高校時代のガキだった俺に言って遣りてぇ…よ。
 “ふざけんな‼”って…な。
 だから…よ。
 あっちに逝ったら、つくしに詫びて於いてくれよ。
 “二度も、つくしだけの記憶を失くして悪かった。
  で、つくしに『赤札』を貼った事を許してくれ‼”と…な。
 で、更に、つくしに礼も言って置いてくれ‼
 “ひなを産んで育ててくれて、サンキューな!”って…。
 タマ、宜しく頼むな‼」と…。



【実は、タマは、司が遊びで始めた『赤札』について、知って居たのだ。


 何故なら…。
 司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓が、司の 
 起こして来た事件を『和解』という形で、お金で揉み消して来た事を知って居たから…だ
 ったのだ。


 だからこそ…。
 司が言って来た『赤札』と言う言葉だけで、『赤札』と言うものが如何言うもので在るの
 かを理解出来たのだろう。】



そして、其の時…だったのだ。
此の時の司には意識が有る様には見えなかったタマだったのだが、司からの話しを聞いただけで、パチッと、目を開けたのだ。


そして、其の後、目を覚ました様な格好のタマは、目から一筋の涙を流し始めたのだ。


そして、何を言うでも無く、目を覚ました様な格好のタマは、更に、司を睨み付けるかの如く、司の方を向いたのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、驚愕の余り、言葉を口にする事が出来ず、そんなタマを、唯、じーっと、見る事しか出来無かったのだ。



其処で、暫く経ってから、此の時の司は、漸く、我に返ったかの様に、タマに声を掛けるのだった。


「タマ、俺が分かるか?
 司だ‼
 あっちで、つくしと会ったら、伝えて置いてくれよ‼」と…。


だからだったのだったのかも知れない。
目を覚ました様な格好に成って居たタマは、司からの懇願を受けた事で、何を言うでも無く、更に、司の方を向いて睨み付け乍らも、司に頷くのだった。


そして、タマは、最後に、「坊っちゃんは、酷いお人だよ。」と、小さな声で、一言、司に言った後、完全に、目を閉じたのだった。


云わば…。
一旦、目を覚ました様な格好に成って居たタマは、タマ自身、此の時を待って居たかの様に、永眠したのだった。


言う成れば…。
タマの最期を看取ったのは、司…だったのだ。
其の点では、タマは、喜んで居たのだろう。


だが、最後の最後に聞いた司からの発言は、つくしを可愛がって居たタマにとって、聞き捨て成らない話しだったのかも知れない。


だからこそ…。
此の時のタマは、もしかしたら、思って居たのかも知れない。


“つくしへの良い冥土の土産話が出来た。
 つくしと坊っちゃんの悪口を話しして遣ろうかね。”と…。



そして、其の後、タマの葬式後、納骨式と…。
慌ただしい日々を過ごして居た道明寺家の面々が、漸く、落ち着きを取り戻したのは、4月中旬の頃の事…だったのだ。


云わば…。
タマは、司 と つくしの愛娘で在る ひなの入社式を見届けた後、此の世を去ったのだった。


勿論、此の時のタマにとって、自身の入社式に向かう為に、スーツを身に着けた(司 と つくしの愛娘で在る)ひなの姿を見届けられた事は、此の上なく幸せな事で、タマは、自身の目を潤ませ乍ら、そんなひなを見て居たのだった。


そして、そんなタマは、自身の死期を悟ったかの様に、密かに、思って居たのだった。


“スーツ姿のひなお嬢様の立派なお姿を見届けられた事は、此の上なく幸せな事ださね。
 あの世に逝ったら、つくしに話しして遣らないといけないさね。”と…。


其れはまるで、タマ自身、つくしに話しして聞かせる為に、態と、司 と つくしの愛娘で在る ひなの入社式を見届けた後に、あの世に逝ったかの様…だったのだ。



そして、其の後、タマの初盆を迎えた後の司は、此れ迄のお彼岸の様に、つくしのお墓参りだけでは無く、つくしが眠るお墓の横に建てたタマのお墓にも参る様に成ったのだ。
勿論、つくし同様に、つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻が眠るお墓にも挨拶して居た事は言うまでも無いのだが…。


実は、何故、タマのお墓参りをスルーする事無く、ちゃんと、タマのお墓参りをする様に成ったのかと云えば…。
もし、お彼岸の度に、タマのお墓参りをせずに、つくし と つくしの両親のお墓参りだけに留めれば、きっと、タマが司の夢の中に出て来て、タマから怒られるだろう事が分かって居るから…だったのだ。


「坊っちゃんは、薄情者ださね。」と…。



だからこそ…。
其の後の司自身、『春のお彼岸』と『お盆』と『秋のお彼岸』は、必ず、つくしのお墓参り と つくしの両親のお墓参りに加え、タマのお墓参りも欠かさず、参る様に成ったのだった。


云わば…。
一年の中で、お正月以外で言えば…。
唯一、司が何を言わなくても、『休日』としてスケジュールが組まれる日は、『春のお彼岸』と『お盆』と『秋のお彼岸』だけという訳…だったのだ。


(タマ と つくしの命日は、毎年、時間を作って、司自身、お墓参りする様にして居たの
 だった。)


言う成れば…。
其れだけ、司にとっての『春のお彼岸』と『お盆』と『秋のお彼岸』は、何を措いても、大切な日という訳…だったのだ。



(*)PS.


何故、タマが此の世を去ったのが、つくしの納骨式の一年後…だったのか?


其れは、実は、司 と つくしの愛娘で在る ひなの入社式が一年後に控えて居る事を、司から話しを聞いて知った此の当時のタマは、“後、一年…。”と、自分自身を奮い立たせる想い…だったのだ。


なので、タマは、あの世に居る自身の夫に、更に、タマの想いを頼んで置いたのだった。


“もう一年、迎えに来ないでおくれよ。
 ひなお嬢様の入社式を見届けてから、迎えに来ておくれ‼”と…。



fin