tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  77.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  77.』は、一部の文面の
 中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



其の後の司は、つくしへ声を掛けたと同時に、つくしの部屋の中に消えて行ったのだった。


実は、司は、“つくしは、滋の話しをばあやから聞いて知って居るだろうし、滋の話しをしねぇで置こう。”と、思って居たので、一切、滋の話しを切り出す事は無かったのだ。


其れは、つくしも同じ…だったのだ。


何故なら…。
其れは、大河原家の使用人頭で在る ばあやからの指示だった事は言うまでも無かったのだった。



だが、そんな司の様子を見て居たつくしは、行き成り、自身の部屋の中に入って来た司に悪態を突くのだった。


「まだ、返事して居ないでしょ⁉
 如何して、勝手に、入って来るんですか?」と…。


其処で、司は、以前から気に成って居た事を、つくしに言い始めるのだった。


「あぁ~、良いんじゃねぇのか?
 俺とお前は、婚約者同士だろ!
 って、其れ寄りも、何で、お前は、まだ、俺に敬語使ってんだよ⁉
 前にも言ったよな?
 “俺に敬語を使うな‼”って…。
 お前から、敬語を使われると…。
 “俺とお前は、他人なのか?”って、思っちまう。
 其れに、つくしから敬語を使われると、虫唾が走るんだよ。
 だから…な。
 頼むから、俺に敬語を使うな‼」と…。


実は、此の時の司は、つくしの手を取り撫で乍ら、そう伝えて居たのだった。


本来の司は、つくしを自身の方へ引き寄せて抱き締めたかったのだ。


だが、まだ、つくしの気持ちを聞いて居ない状況の中で、行き成り、つくしを自身の方へ引き寄せて抱き締めれば、きっと、つくしから拒否られるだろう事が予想出来るのだ。


何故なら…。
司は、記憶の有った頃の奥手の『牧野つくし』の事を、良~く、知って居るのだ。
そして、現在の記憶の無い『大河原つくし』の事も、良~く、知って居るし、奥手には変わりないのだ。


だが、司自身、記憶の有った当時の『牧野つくし』だろうとも、現在の記憶の無い『大河原つくし』だろうとも、『つくし』という女性に対しての扱いには手慣れたモノ…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司自身、“無理強いをして、つくしから嫌われる位ぇなら、我慢する方が良いに決まってる。”と、考える位…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしの手を取り撫でるだけに留めて居たという訳…だったのだ。



其処で、司から自身の手を撫でられたままで居るつくしは、司の顔の表情に驚愕して居たのだった。


何故なら…。
此の時の司の顔の表情は、現在の記憶の無い『大河原つくし』にとって、初めて見る顔の表情…だったのだ。


云わば…。
此の時の司の顔の表情は、辛そうで、切なそうで、何処か、頼り無げに見える様な顔付き…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、思わず、そんな顔の表情の司に声を掛けるのだった。


「司さんは、如何して、そんなに辛そうな顔付きをして居るの?」と…。


そして、此の時のつくしは、思わず、自身の両手で司の両頬を触り乍ら、話しして居たのだった。
つくし自身、気が付いて居なかったのだが…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の両頬に触れて居るつくしの両手の上に、更に、自身の両手を置くのだった。


だからだったのだ。
そんな司の行動に驚いたつくしは、思わず、司の頬から手を放そうとして居たのだ。


だが、此の時の司は、つくしの思い通りにはさせなかったのだ。


反対に、此の時の司は、つくしの手を掴み乍らも、つくしの手を自身から放さなかったのだ。



実は、そんな司の行動に就いていけず、つくしの顔色は、真っ赤に成るのだった。


何故なら…。
此の時の司の顔付きは、其れこそ、現在の記憶の無い『大河原つくし』にとって、初めて見る顔付き…だったのだ。


云わば…。
此の時の司の顔付きは、完全に、男の顔付きに成って居たのだった。



実は、此の時の司 と つくしは、まだ、立ったままの状態…だったのだ。


何故なら…。
部屋の中に居たつくしは、司の声が聞こえた事で、自身の部屋のドアを開け様として居たのだ。


其処へ、つくしに声を掛けたと同時に、つくしの部屋の中に入って来た司は、つくしの部屋のドアが開いたと同時に、つくしと真向かいに立って居る状況に成って居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、真正面に居るつくしの顔を直視する事が出来ず、照れ隠しかの様に、つくしに悪態を突くかの如く、つくしに声を掛けて居たという訳…だったのだ。



そして、其の後のつくしが、心配そうに、自身に声を掛けて来た時には、既に、敬語では無く成って居たのだった。


だからこそ…。
此の時の司は、そんなつくしに、ホッとして居たという訳…だったのだ。



そして、其の後の司 と つくしは、我に返ったかの様に、漸く、ソファに座るのだった。


実は、大河原家の使用人頭で在る ばあやが、自身の部屋を出た後のつくしは、“(自身の部屋の中に入って来た)司さんと、どんな話しをすれば良いんだろう。”と、悩んで居た事は、事実…だったのだ。


何時(いつ)も、司の愛車に乗る時は、並列状態で座って居た為に、其れ程、司を意識した事が無かったのだ。


其れに、今迄、大河原邸で会って居た時も、並列状態にて、ソファに座って居る事が多かったのだ。


なので、此れ迄、『司』という男性に対して、其れ程、つくしの中で意識して来なかった事は、事実…だったのだ。


だが、此の日のつくしは、今迄と違って、段々、真正面に立ったままの司を直視出来ず、真っ赤な顔付きに成って居たという訳…だったのだ。


“如何し様…段々、顔が熱く成って来た。
 其れに、胸が苦しくも成って来た。
 息がし難い。
 如何して何だろう?”と…。


だからだったのだ。
司と一緒にソファに座ったつくしは、下を向いたまま…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、つくしの関心事が自身の方へ向く様に、茶化した物言いに成るのだった。


「へぇ~、つくしの部屋って、こんな感じ…だったんだな。
 女っぽい部屋だよな。」と…。


だからだったのだ。
司からのそんな茶化した物言いに驚愕し乍らも、此の時のつくしは、疑問に思った事を司に訊くのだった。


「『女性っぽい部屋』って…。
 司さんは、私以外の女性の部屋に入った事が有るの⁉」と…。


其処で、つくしからのそんな物言いに驚愕した司は、慌てるかの様に、訂正するのだった。


「俺には、姉ちゃんが居んだよ。
 俺は、元々、女嫌ぇな男だ‼
 つくし以外、女の部屋に入った事はねぇよ。
 勿論、女と言っても、“姉ちゃんの部屋以外は…。”っつー意味も有んだけど…よ。
 勘違いすんなよ、つくし…。」と…。



実は、つくし自身、そんな風に、司に話しを切り出して居たのだが、司にそう訊き乍らも、胸が張り裂けそうな想いで居たのだった。


だからだったのだ。
司の目にもはっきり分かる位に、此の時のつくしは、ホッとした様な顔をして居たのだ。



だからだったのだろう。
つくしのそんな顔付きの変化を読み取った此の時の司は、ピンっと、来たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、“そうで在って欲しい。”と、思い乍らも、つくしに訊き出そうとするのだった。


「なぁ~、つくし…。
 つくしは、俺の事が好きに成ったんじゃねぇのか?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、そんな風に、司から訊かれた事で、自身の顔が真っ赤に成り始め、誤魔化す事さえ出来無く成り、頷いたのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、咄嗟に動いて居たのだった。
司は、つくしの唇に、触れるだけの優しいkissを施すのだった。


司にとっては、久し振りのつくしとのkissだったとしても、現在の記憶の無い『大河原つくし』にとっては、初めてのkissと成るのだ。


だが、此の時の司は、思って居たのだった。


“『牧野つくし』としても、『大河原つくし』としても、『つくし』の『Fast kiss』は、俺
 のモンだよな。
 2倍、楽しめたっつー意味だろ。
 其れに、誰からも邪魔が入らねぇっつー事は、幸せ過ぎて、怖ぇだけど…な。”と…。



だが、そんな風に思って居た司…だったのだが…。
大河原家の使用人頭で在る ばあやから窘められた其の後の滋は、司 と つくしの邪魔をする事無く、司 と つくしの二人は、其の後、二人だけの時間を過ごす日々…だったのだ。

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