tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  73.





【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  70.』の其の後
 <司の事を呆れて居たF3&滋&桜子の其の後 ②>】


実は、此の場に居る仲間と共に、其処迄、滋から話しを聞いて居た総二郎…だったのが…。
其れとは別に、総二郎の中で、気に成る事が有ったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、滋に訊くのだった。


「なぁ~、滋…。
 お前んち(大河原家)のばあやは、司 と 牧野の会話を聞いてたのか?
 滋からの話しを聞いてると、お前んち(大河原家)のばあやは、司 と 牧野の会話を、
 盗み聞きして居た様に聞こえるんだわ。
 如何なんだ?」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、総二郎からのそんな質問に対して、臆する事無く、言って除けるのだった。


「若い男女を、一つの部屋の中で二人切りにする事は良く無いと言う事で、ばあやが給仕を
 しつつも、聞いて居ない振りをし乍ら二人の話しを聞いてるのよ。
 だから、大河原家にとって、司 と つくしの話しは、筒抜けなの。」と…。



だからだったのだろう。
そんな滋からの話しを聞いて居た類が、またもや、ソファから起き上がり、滋に訊くのだった。


「司は、良く、其の事を許したよね?
 本来の司なら、きっと、許して無いと思うんだけど…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、再び、口を開くのだった。


「司にとっては、苦渋の決断…だったんじゃないのかな?
 そうし無いと、外に出る事が出来無いつくしとは会えないんだから…。
 司にとっては、“仕方ねぇ(無い)。”って、感じだったんでしょ。」と…。


其処で、滋に訊いて居た類だけでは無く、F2&T2の一同、納得するのだった。


“成る程なぁ~(成る程ねぇ~・成る程ですわね)。”と、思い乍ら…。



PS.
司が、漸くと言っても良い程の時間が経ってから、やっと、つくしに話しした次の日の夜の事だったのだ。


云わば…。
滋がF3&T3にLINEを送った日と同じ日の夜の事…だったのだ。


会社(仕事)から帰って来たばかりの滋は、大河原家の使用人頭で在る ばあやに呼び止められて居たのだ。


「滋お嬢様…お待ち下さいませ。
 漸く、道明寺様は、つくしお嬢様にお話し為さった様で御座います。」と…。


実は、大河原家の使用人頭で在る ばあやからのそんな話しを聞いて居た時の滋は、「何の話し…?」と、でも言いた気に、最初、何の話しか、全く、理解されて居らず、キョトンとした顔付きのまま…だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな顔付きの滋を見た此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、自身の方に寄る様に、自身の手で、滋に合図を送り乍ら、滋に伝えるのだった。


「滋お嬢様…此方にお越し下さいませ。
 (大河原家の使用人頭で在る ばあやは、自身の背丈に滋を屈ませて、滋の耳元に言って
  除けるのだった。)
 例の『車』の件で御座いますよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、大河原家の使用人頭で在る ばあやからのそんな話しを聞いて、漸く、納得するのだった。


「あぁ~。」と、言い乍ら…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、続け様に、大河原家の使用人頭で在る ばあやに訊くのだった。


「で、司は、つくしに、どんな話しをして居たの?」と、興味津々な様子で…。


だからだったのだろう。
此の時の大河原家の使用人頭で在る ばあやは、そんな興味津々な様子の滋を見た事で、笑いたい気持ちを押さえ乍らも、司がつくしに言って居た例のドライブについて、話しし始めるのだった。



だからだったのだ。
此の時の滋は、大河原家の使用人頭で在る ばあやからのそんな話しを聞いた後、“ふ~ん。”と、思い乍らも、F3&T3のグループLINEに、LINEメッセージを入れて、報告して居たという訳…だったのだ。



何故、此の時の滋が、“ふ~ん。”と、思って居たのかというと…。
其れは、滋自身、面白く無かったから…だったのだ。


何故なら…。
滋は、司に対抗意識も有ったのだ。


此の頃の滋にとってのつくしは、血の繋がった本当の『妹』の様なモノ…だったのだ。


だからだったのだ。
つくしの幸せを願い乍らも、司に対抗意識を燃やして居たのかも知れない。


其れ共、滋の心の内では、自身の妹と成った つくしが、司から奪われる事を阻止したいという思惑も見え隠れして居たのかも知れない。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、F3&T3のグループLINEに、LINEメッセージを送って居たのだろう。
所謂、此の時の滋は、誰かに、自分自身の想いを聞いて欲しかったのかも知れない。


だが、いざ、F3&T3だけで集まって視れば、そんな自身の想いを隠し乍らも、此の時の滋は、F3&T2と会って居たのだが…。



【集まり後のあきら と 滋 と 桜子…。】


実の事を言うと、此の時の桜子は、勿論、滋のそんな様子に気が付いて居たのだ。
勿論、あきらも然り…だったのだが…。


だからだったのだ。
あきら と 桜子は、申し合わせたかの様に、連絡を取り合い、滋と会う事にするのだった。


何故なら…。
其れが、今後の司 と つくしの為でも有ったからなのだ。



だが、滋は滋で、あきら と 桜子から呼び出された意味 と 意図が分からず、「何か、有ったの?」と、言いた気に、あきら と 桜子に目線を送り乍ら、訊くのだった。


「何で、私は、あんた達に呼び出されたの?
 何か、有ったの?
 まさか、あきら君 と 桜子が付き合う事に成ったので、其の報告の為に、私が呼び出さ
 れた…とか?」と…。


だからだったのだろう。
突拍子も無い、的外れなそんな滋からの話し振りに、此の時のあきら と 桜子は、拍子抜けする程…だったのだ。


だが、取り敢えず、あきらが話しを切り出すのだった。


「滋は、牧野が司に取られるとでも思ってねぇか?」と…。


だからだったのだろう。
突然、そんな風に、あきらから訊かれた此の時の滋は、驚愕するのだった。


だからだったのだ。
此の時の滋は、直ぐには、返答の言葉も出て来なかったのだ。


何故なら…。
此の時の滋は、あきらに寄って、確信を突かれた様なモノ…だったのだから…。


だが、暫く経ってから、漸く、滋は、口を開いたのだった。


「行き成り、何を言い出すのかと思えば…。
 何なの、一体…。」と…。


だが、桜子は、そんな滋に言って除けるのだった。


「先輩は、滋さんの『妹』で在る前に、元々、道明寺さんの彼女…だったんですよね。
 ですから、道明寺さん と 先輩を元の鞘に収めて上げませんか?
 其れが、一番良い話しだと、私は、思えるんですが…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋の顔付きは、良い顔付きでは無かったのだ。


云わば…。
此の時の滋の顔付きには、笑顔が無く、不貞腐れて居る様な顔付きに見えたのだった。


だからだったのだ。
此の時のあきら と 桜子は、お互いの顔を見合わせて居たのだ。
そして、桜子は、そんな滋に言い始めるのだった。


「勿論、道明寺さんの事ですから、先輩のトラウマが克服されれば、きっと、今迄以上に、
 先輩を自分自身から放す事は無いと思います。
 でも、滋さんには、私達が居るじゃ無いですか?
 滋さんには、先輩しか居ないんじゃ無くて、私達 仲間も居るんですよ。
 桜子は、寂しいですね。
 滋さんの心の内を聞けなくて…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、そんな桜子からの話しを聞いて居て、涙を流し始めるのだった。


だからだったのだろう。
此の時のあきら と 桜子は、暫くの間、滋を泣かせて居たのだった。


何故なら…。
其の方がベストだと思えたから…だったのだ。


そして、漸く、泣き止んだ滋は、自分自身の中に在る つくしへの想いを話しし始めるのだった。


「そうだよね。
 私には、仲間が居るんだよね。
 でも、実は、つくしが遠くへ行っちゃう様で、凄く、寂しかったの。
 でも、こんな事を皆に話せば、引かれるだろう事も分かって居たから、言わずに居たの。
 心配掛けて、ごめんね。
 で、私のそんな想いに気が付いてくれて、有難う!
 此れからは、皆に相談するよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきら と 桜子は、そんな滋に、それぞれ、言って除けるのだった。


「ああ、そうしろよ!」


「そうですわよ。
 滋さんには、私達 仲間が就いて居るんですから…。」と…。



実は、此の時の桜子は、既に、将来、必ず遣って来るで在ろう つくしが道明寺家に嫁いだ後の滋の事を心配して居たのだ。


何故なら…。
其の後の滋が、『つくしロス』に成らないとも限らないのだから…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、滋からのそんな言葉を聞く事が出来て、実は、ホッとして居たのだった。



だが、あきらは、余計な言葉を口にするのだった。


「何なら、滋に、男を紹介して遣ろうか?」と…。


だからだったのだろう。
そんなあきらからの言葉に、当の滋だけでは無く、桜子も驚愕するのだった。
否、此の時の滋 と 桜子は、呆気に取られて居たのだった。


そして、此の時のあきらは、自分自身の言った言葉で、此の場の空気感が変わった事を悟ったのだった。


だからこそ…。
反省して居るあきらが、其処に居たという訳…だったのだ。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  72.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  72.』は、一部の文面の
 中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  70.』の其の後
 <司の事を呆れて居たF3&滋&桜子の其の後 ①>】


どんどん、日にちが過ぎて行く中、中々、司がつくしに話しを切り出さない事を呆れて居たF3&滋&桜子は、其の後も、そんな司に呆れ乍らも、陰から、司 と つくしを見守って居たのだ。


そんな中、漸くと言っても良い位の日にちが過ぎて行く中…。
やっと、司は、つくしに話しを切り出したのだった。



だからだったのだ。
其の情報を入手した滋は、F3&優紀&桜子に報告する事にしたのだった。
此の時の滋は、勿論、F3&T3のグループLINEにて、LINEメッセージを送って居たのだ。


『やっと、司がつくしに話しを切り出したみたいよ。』と…。


だからだったのだろう。
そんな滋からのLINEメッセージを見たあきらが、滋の後を受けるかの如く、更に、F3&T3のグループLINEにて、LINEメッセージを送って来たのだった。


『だったら…よ。
 詳しく、滋からの話しを聞きてぇよな。
 だから…な。
 F3&T3で集まらねぇか?』と…。


其処で、あきら以外のF2&T3が返信して来たのだ。


『『『了解‼』』』
『『了解しました。』』と…。


という訳で、F3&T3だけで集まる時は、何時(いつ)も、同じ場所で集まって居るので、今回も同じく、同じ場所で集まる事にしたのだった。



其処で、先ず、話しを切り出したのは、勿論のあきら…だったのだ。


「で、滋…俺達に、もっと、詳しく、話しを聞かせてくれねぇか‼」と…。


だからだったのだ。
滋は、F3&優紀&桜子に話しし始めるのだった。


「一昨日の話…何だけど…さ。
 うち(大河原家)のばあやが言うには…ね。
 漸く、司が、“ドライブに行かねぇ(ない)か?”って、つくしに話しを切り出したみたい
 なの。
 で、司からそんな話しを切り出されたつくしは、司に、頷いたみたいなの。
 だから…ね。
 司 と つくしは、近々、ドライブに行くみたいよ。」と…。



実は、F3&T3が集まって居た此の場所に着いて直ぐの類は、ソファに寝転がったまま、滋からのそんな話しを聞いて居た事で、ゆっくりと、身体を起こし、F2&T3に言って除けるのだった。


「司らしいと云えば、司らしいじゃん!」と…。


だからだったのだ。
類からのそんな話し振りに疑問を持った総二郎 と あきらは、首を傾げるかの如く、総二郎 と あきら同時に、類に訊き始めるのだった。


「「類…⁉
  其れって、如何いう意味だ?」」と…。


だからだったのかも知れない。
クスッと、笑い乍らも、類は、F2だけでは無く、T3にも話しして聞かせるのだった。


「だって…そうじゃん(笑)!
 (英徳)高校の頃の司は、牧野に反論しては、牧野と喧嘩ばかりして居たけど…。
 本来の司は、牧野の事と成ると、臆病に成って居たでしょ。
 云わば…。
 其の当時の司は、牧野から『嫌われたくない』という気持ちが先行して居たんだろうけ
 ど、今回も、中々、牧野に話しを切り出すタイミングが見付からず、其れでも、やっと、
 司は、牧野に話しした感じでしょ!
 だから、仕方無いんじゃないの。
 何時(いつ)迄経っても、相変わらずの司には、俺自身、呆れるしか無いけど…ね。」と…。


だからだったのだろう。
類からそんな話しを聞かされて居た総二郎 と あきらは、納得するかの如く、先ずは、それぞれ、同じ様な事を思って居たのだった。


“そう言う事か。
 まぁ~、司は確かにそうだわな。”と…。


だからだったのだ。
総二郎 と あきらは、納得するかの如く、更に、それぞれ、類に返答の言葉を言って除けるのだった。


「そう言う事かよ。
 司なら、有り得る話だな。」


「そう言えば、類の言う通り、司は、(英徳)高校の頃から、牧野を前にすると、喧嘩に成
 るのに、言いてぇ事も言えねぇ様な所が有ったよな。
 類の話しには、納得だな。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の類は、そう返答して来た総二郎 と あきらに言えた言葉…だったのだ。


「そう言う事…。」と…。



其処で、T3も、口々に話しし始めるのだった。


「まぁ~、要するに、司は、未だに、つくしに弱いって…話しよね。
 と言う事は、司は、つくしに対して、(英徳)高校の頃から、全く、変わっちゃあ、居な
 いって、話しでしょ!
 信じらんない。
 司には、ほんと、呆れるわ。」


「でも、つくしは、幸せですね。
 そんな風に、道明寺さんから大切にされて…。」


「いいえ、先輩は、幸せという寄りも、返って、地獄かも知れません。
 記憶が有った頃の先輩でしたら、きっと、そんな道明寺さんを、上手く躱して(かわし
 て)居たと思います。
 でも、今の先輩の中には、過去の記憶が無いんです。
 云わば…。
 今の先輩の中には、英徳高校時代の記憶が無いという事です。
 だから、そんな道明寺さんを上手く躱す(かわす)処か?
 今の先輩は、道明寺さんに絆された(ほだされた)というべきか?
 今の先輩は、【道明寺さんに引き込まれてしまった】の方が正解だと、私は思いますよ。
 所謂、今の先輩も、既に、無意識の内に、気付かぬ内に、道明寺さんに絆されてしまった
 (ほだされてしまった)んだと思います。
 何しろ、先輩は、元々、『鈍感少女』でしたから…。
 だからこそ、先輩は、道明寺さんに頷いたんでしょうね。」と…。



だからだったのだ。
T3の会話を聞いて居た此の時の総二郎 と あきらは、実は、そんな桜子の分析力に脱帽…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、それぞれ、そんな桜子に言って除けるのだった。


「成る程…なぁ~。
 其れは、確かに、そうだわ。」


「桜子の分析力は、凄ぇなぁ~。
 そうかも知んねぇな。」と…。



だが、実は、類は、そんな桜子の分析力を認めて居たのだ。
所謂、桜子は、自分自身と同じ『策士』で在るという事に関しても…。


だからだったのだ。
此の時の類は、一言も発する事無く、T3の会話 と (総二郎 と あきらからの)桜子への返答の言葉を、再び、ソファに寝転び乍らも、唯、聞いて居たのだった。



だが、其れだけでは無かったのだ。
此の時のF3&T3は、それぞれ、危惧して居た事が有ったのだ。


何故なら…。
つくしの婚約者で在る 司が、過去の記憶の無い現在のつくしに対しても、英徳高校当時と何ら変わらず、必要以上に、つくしを追い掛け廻すやも知れないのだ。


幾ら、司 と つくしは、婚約者同士だとしても、司が、何時(いつ)、ストーカー行為を犯し、ストーカーに変貌するかも知れないのだ。


という寄りも、英徳高校時代の司は、既に、そんな片鱗を見せて居たのだから…。


だからこそ…。
危惧し始めるF3&T3…だったのだ。



実の事を言うと、英徳高校時代、「小さな幸せを見付けたい。」と、司だけでは無く、F3からも逃げ様として居たつくしに対して、司は、つくしに言って居たのだ。


「お前が逃げるなら追い掛けて遣る。
 地獄だろうが、何処だろうがっ。
 何処へだって、追い掛けて捕まえて遣るからなっ」と…。



勿論、現在のつくしには、未だ、其の当時(英徳高校時代)の記憶が無いのだ。


だからこそ…。
F3&T3は、実は、ストーカー行為と言っても過言じゃ無いそんな司の行動を危惧して居たという訳…だったのだ。



だが、そんな風に、危惧して居たF3&T2は、滋からの話し振りで、実は、ホッとして居たのだ。


何故なら…。
例え、頷いただけだったとしても、つくしは、司と一緒に、二人だけで、ドライブに行く事に了承したのだ。


しかも、つくしは、現在のつくしがトラウマに成ってしまった『車』という乗り物に乗車する事も含めて、司に了承して居たのだ。


つくしが、何故、自身がトラウマに成ってしまった『車』という乗り物に乗車する事も含めて、司に了承したのかと云えば…。
其れは、間違い無く、潜在意識が働いたからだろう。
勿論、司が運転する司の愛車に乗って、ドライブに行く事が前提では有ったのだが…。


だからこそ…。
つくしは、司と一緒に、二人だけで、ドライブに行く事に了承して居たのだから…。




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  72.』は、一部の文面の
 中に、神尾葉子先生の漫画『花より男子』のセリフを、勝手に、拝借して記載致して折り
 ます。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手を致して折ります事をお詫び申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に、拝借致して折ります事をお詫び申し上
 げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  71.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  71.』の一部の文面の中
 に、現代では有り得ない様な言葉 や 文面が記載されて折ります(*)。
 また、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



漸くと言っても良い位の日にちが過ぎて行く中…。
やっと、司は、つくしに話しを切り出したのだった。


「今日は、つくしに話しが有んだけど…よ。
 聞いてくれるか?」と…。



だが、此の時のつくしは、実は、首を傾げ乍らも、密かに、思うのだった。


“司さんは、何故、今日に限って、畏まって、私に訊いて来るのかなぁ~⁉
 何時(いつ)もの司さんは、畏まらずに、私に色々な事を訊いて来るし、私に話しして居
 ると思うんだけど…なぁ~。”と…。



だが、実は、此の時の司は、つくしに話しを切り出したのは良いが、“つくしに、何と言って、話しを切り出そうか?”と、自分自身の頭の中では、其の事だけに、一杯に成って居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの『心の声』という名の独り言は、司の耳には届いて居なかったのだった。


或る意味、此の時のつくしにとっては、助かったと云っても、過言じゃ無かったのだ。



其処で、つくしは、首を傾げ乍らも、密かに、自身の『心の声』という名の独り言を呟いた後、司には、そんな呟きが分からない様に、畏まった様な言い方で誤魔化し乍らも、司に訊くのだった。


「お話しはお窺いしますが、一体、何のお話しですか?」と…。


だからだったのだろう。
司は、つくしの顔を、じーっと、見詰め乍らも、話しし始めるのだった。


「ああ、俺とドライブに行って視ねぇか?
 海でも良いし…よ。
 山でも良いな。
 もし、つくしが花を観に行きてぇなら、花畑でも良いぞ。」と…。



其処で、此の時のつくしは、司からそんな話しを聞いた事で、驚愕するのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、何とも言えない様な顔付きに成って居たのだった。


云わば…。
『鳩が豆鉄砲を食った様』な顔付きに成って居たのだった。


何故なら…。
此れ迄のつくしの中では、『ドライブ』という言葉は、無縁だと思って来たのだ。


と言うのも、つくし自身、『車』という乗り物に乗車する事が出来無いのだ。


云わば…。
つくしにとっての『車』という乗り物は、『トラウマ』でしか無いのだ。



だというのに、経った今、司は、『ドライブ』という言葉を、自身に言って来たのだ。


しかも、司は、つくしに、「俺とドライブに行って視ねぇか?」と、訊いて来たのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、『鳩が豆鉄砲を食った様』な顔付きに成って居たとしても、何ら不思議では無かったのだ。


そして、此の時のつくしは、そんな司に対して、更に、密かに、思うのだった。


“司さんは、私自身、『車』という乗り物が苦手な事を知らないのかも知れない。”と、疑いの眼差しと共に…。



だからだったのだろう。
此の時の司は、そんなつくしの疑いの眼差しの様な目付きを観た事で、慌てるかの如く、言って除けるのだった。


「ああ、そうだよな。
 つくしは、『車』という乗り物が苦手だったんだよな。
 でも…な。
 そう何時(いつ)迄も、其のままっつー訳にはいかねぇよな。
 其れに、大河原邸にしても、道明寺邸に引っ越す事に成ったとしても、何時(いつ)迄
 も、邸の中っつー訳にはいかねぇよな。
 だから…よ。
 少しずつでも良いから、俺と一緒に、『トラウマ』を克服して行かねぇか?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、司に、如何、返答すれば良いのか?
迷って居たのだ。


何故なら…。
あの事故の後、病院で目覚めた時のつくしの頭の中には、一切、自分自身の記憶は無く、自分自身が誰で在るのかさえ、全く、分からなかったのだ。


唯、事故の後のつくしが病院を退院する時に、自身には、『トラウマ』が在る事を知ったのだ。


事故の後のつくしにとって、其の衝撃や、如何なモノだったのだろう。
其れ以来、つくしは、『車』という乗り物が苦手に成ってしまったのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、例え、司から、「少しずつでも良いから、俺と一緒に、『トラウマ』を克服して行かねぇか?」と、訊かれても、返答のし様が無かったのだ。


云わば…。
其の後のつくし自身、『車』という乗り物に乗車した覚えが無いのだ。
そんなつくしが、苦手と認識して居る乗り物に乗車したい等と考える訳が無いのだ。



だが、此の時の司は、つくしの『トラウマ』を、二人で一緒に、克服して行きたかったのだ。


だからだったのだ。
決して、司自身、用意して居た言葉では無かったのだが…。
口から飛び出してくるかの様に、言葉を紡いで居たのだった。


「『Close to you.』
 俺は、ずーっと、『お前の傍に』居てぇんだよ。
 だからこそ…。
 俺と一緒に、つくしの『トラウマ』を克服して行こうぜ!」と…。



だが、つくしには、気に成る事が有ったのだ。


其れは、【運転手が誰で、自分自身は、どんな『車』という乗り物に乗車するのか?】と、言う事…だったのだ。


云わば…。
此の時のつくしは、其の事が知りたかったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、司に訊き始めるのだった。


「あのぉ~。
 車の運転は、何方が為さって下さるんですか?
 そして、私は、どんな車に乗車するんですか?」と…。


だからだったのだ。
詳しく話しして居なかった事を反省し始めた司は、笑い乍ら、つくしに言って除けるのだった。


「ああ、そうだよな。
 悪ぃ、悪ぃ(笑)。
 実は、俺の愛車に乗って、俺が運転するんだよ。
 其の方が、つくしは安心だろ?
 だから…よ。
 大船に乗ったつもりで居ろよ‼」と…。



だが、現在のつくしの中での記憶は、司が運転出来る等と、全く、知らなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、『心の声』という名の独り言を呟いて居たのだった。


“へぇ~、司さんは、車の運転が出来るんだね。
 お姉様も、優紀も、桜子も、一切、教えてくれなかったし…。
 全く、知らなかったよ。”と…。



だが、今度は、そんなつくしの『心の声』という名の独り言自体、しっかり、司に聞かれて居たのだった。


だからこそ…。
此の時の司は、そんなつくしに言えた言葉…だったのだ。


「ああ、俺は、10代の頃から運転が出来んだよ‼
 良~く、覚えとけ‼」と…。



実は、此の時の司自身、何気に、つくしに言ってしまったのだ。


【「ああ、俺は、10代の頃から運転出来んだよ‼」と…。】


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、そう言ってしまった後、自身の心の中では、“あっ‼”と、思えて居たのだった。


何故なら…。
司は、つくしが記憶を取り戻す事を恐れて居る滋と約束して居たから…だったのだ。



そうなのだ。
実は、英徳高校時代の司 と つくしは、司の18歳の『Birthday party』の際に、司自身が運転するスポーツカーで『Party』会場を抜け出した経緯が有ったのだ。


しかも、其の当時の司は、無免許運転(*)で在り、其のスポーツカーの助手席にはつくしが座って居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、“もし、つくしの記憶が戻ってしまったら、如何すんだよ。”と、不用意な言葉を発した自分自身の事を反省し、また、考えもせず、口走ってしまった事を後悔して居たのだった。



だが、つくし自身、元々、『鈍感少女』なのだ。


其の『鈍感少女』が功を奏したのか?
其の後のつくしの記憶は、何ら、変わった様子が無かったのだった。


何故なら…。
此の時のつくしは、そんな司からの言葉をスルーするかの様に、言って除けて居たから…だったのだ。


「はい、覚えて置きます。
 でも、大丈夫でしょうか?」と…。



だからだったのだ。
此の時の司は、そんなあっけらかんとしたつくしからの返答の言葉にホッとし乍らも、司は、そんなつくしに返答するのだった。


「ああ、俺に任せて置けば良い。
 無茶な事はしねぇし、悪い様にはしねぇから…。
 其れに、外の景色を見れば、きっと、癒されるぞ!
 だから…よ。
 一緒に行こうぜ‼」と…。



其処で、つくしは、何故か?
“司さんなら、大丈夫かも…。”と、思って居る自分自身が居る事に気が付いたのだった。


だからだったのだ。
自然と、司に頷いて居るつくしが居たのだった。