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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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June Bride~6月の花嫁~【奇跡の出会い】…<つかつく>  番外編




6月の結婚(式)June Bride(=6月の花嫁



【『其の後の『まきの』【奇跡の出会い】…<つかつく>  番外編』の『其の後』 
 <『奇跡の出会い…<つかつく>  12.』 と 『結婚式【奇跡の出会い】…<つかつ
 く>  番外編』のエピローグ>】


美作商事からの打診で、『老舗割烹旅館 まきの』にて、ブライダル部門を設ける事に成った頃の事…だったのだ。


実は、此の提案は、事前に、あきらから司へ、相談という形で、打診された話し…だった事は言うまでも無かったのだ。


だが、其の後、「正式に…。」と、言う事で、美作商事(あきらの母親で在る 美作夢子)から道明寺HD 社長で在る 道明寺楓の下に打診されて居たのだった。


そして、更に、其の後、「正式に…。」と、言う事で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から司へと話しが通されて居た提案…だったのだ。


だからだったのだ。
其の後のつくしは、司から此の提案について、話しを聞かされて居たという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
司からそんな提案についての話しを聞かされた此の時のつくしは、実は、『老舗割烹旅館 まきの』でも、ブライダル部門を設ける事に関して、自分自身の中でも考えなくは無かった事を、司に伝えて居たのだった。


其れに、『老舗割烹旅館 まきの』にて、ブライダル部門に参入する事は、実は、『自身の夢』だった事も併せて、司に伝えて居たのだった。


何故なら…。
『老舗割烹旅館 まきの』の中庭で観る綺麗な夕日は、実は、つくし自身で言えば、癒しの場…だったのだ。


だからだったのだ。
実は、つくしには、ビジョンが有ったのだ。
其のつくしが描いて居たビジョンとは、此れ迄、つくしが描いて来た『夢』…だったのだ。


実は、『老舗割烹旅館 まきの』にて、ブライダル部門に参入する事に寄って、其の『老舗割烹旅館 まきの』の中庭で観る綺麗な夕日をBackに『ガーデンウェディング』を執り行う事自体が、此れ迄、つくし自身が描いて来た『夢』…だったのだ。


だからこそ…。
“『老舗割烹旅館 まきの』で、ブライダル部門に参入して、(『老舗割烹旅館 まきの』
 の)中庭で観る綺麗な夕日をBackに『ガーデンウェディング』が出来たら良いのになぁ
 ~。”と、此の当時のつくしは考えて居た位…だったのだ。


何故なら…。
『老舗割烹旅館 まきの』の自慢は、中庭…だったからなのだ。



実は、其の時の司 と つくしが話しして居た話しの中には、続きが有ったのだ。
其の司 と つくしとの続きの話しとは、つくしの幼少期の頃の『夢の話』…だったのだ。


「実は…ね。
 私が幼稚園に通って居た頃の事…だったと思うんだけど…。
 TVで観た事が有って…ね。
 其のTVの番組が如何言う内容の番組だったのか?
 今では、全く、覚えて居ないんだけど…ね。
 何故か?
 其のTVの番組の中で、『6月の花嫁』って、話しがされて居た事だけは、今でも、覚
 えてるんだよね。
 だから、何だろうけど…。
 幼少期の頃の私は、『6月の花嫁』っていうフレーズに憧れを抱いてしまったのかも
 知れない。
 で、其の『6月の花嫁』っていうフレーズだけが、今でも、私の頭の中に残って居る
 のよね。
 其れに、6月は、『June Bride』(=『6月の花嫁』・『6月の結婚』)って、言っ
 て…ね。
 『ブライダルシーズン』なのよね。
 実は、古くからヨーロッパでは、6月に結婚式を行うと、【一生、幸せな結婚生活を送れ
 る】と、言われて居るらしいの。
 だからこそ、6月の結婚(式)は、結婚式を考えて居る多くの女性達が憧れて居るんだっ
 て…。
 だからかも知れない。
 実は、もし、私が、将来、結婚式を挙げる事が出来るんだったら、“6月が良いなぁ~。”っ
 て、ずーっと、思って居たの。」と…。



其処で、そんな話しを、自身の婚約者で在る つくしから聞かされた此の時の司は、更に、即…決断したという訳…だったのだ。


“俺とつくしの結婚式は、既に、俺のBirthdayの1月31日って事で、決まってる。
 だが、本来のつくしの希望は、『June Bride』(=『6月の花嫁』・『6月の結
 婚』)…。
 しかも、其のつくしが希望して居る結婚式と云えば、『老舗割烹旅館 まきの』の中庭で
 観る綺麗な夕日をBackに執り行う『ガーデンウェディング』…だよな。
 じゃあ、話しは決まりだな‼”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の婚約者で在る つくしに言えた言葉…だったのだ。


「なぁ~、つくし…。
 だったら…よ。
 俺 と つくしの結婚式は、つくしの希望通りに、6月にし様ぜ‼
 6月は、『June Bride』(=『6月の花嫁』)…何だろ⁉
 で、つくしが希望して居る結婚式は、『老舗割烹旅館 まきの』の中庭で観る綺麗な夕日
 をBackに執り行う『ガーデンウェディング』…か?
 全て、つくしの希望通りに遣ろうぜ‼」と…。



だが、実は、司 と つくしの結婚式は、司の27回目のBirthdayで在る 1月31日に執り行われる事が、既に、決まって居たのだ。


しかも、此の司 と つくしの結婚式に関しては、『老舗割烹旅館 まきの』にて、初めて設けられたブライダル部門の『オープニングセレモニー』を兼ねて居たのだ。


と言う事は、所謂、司 と つくしの結婚式を利用して、世間に伝える為に、対外的に、【『老舗割烹旅館 まきの』のブライダル、此処に在り】と、世間に知ら占める為の結婚式と、言えたのだった。


云わば…。
此の司 と つくしの結婚式は、ビジネス上の結婚式だと言っても過言じゃ無かったのだ。



勿論、つくし自身、此の結婚式に関して、良しとして居た訳では無かったのだ。


実は、司の27回目のBirthdayで在る 1月31日に、自身の結婚式が執り行われる事が決まった時点で、“仕方が無い。”と、諦めて居たのだった。


だからだったのかも知れない。
そんな風に、司から言われた時のつくしは、首を傾げ乍ら、司に訊くのだった。


「でも、司 と 私の結婚式は、既に、司の27回目のお誕生日の1月31日に決まったんじゃ
 無かったの⁉
 だから、6月の結婚式は出来無いでしょ!
 無理に決まってるんじゃん!」と…。


其れは、まるで、此の時のつくしは、“司は、何を言ってるの⁉”と、言いた気な顔付き…だったのだ。



ところが、此の時の司は、ニヤッと、笑って、自身の婚約者で在る つくしに言って除けるのだった。


「だからだ…よ。
 俺のBirthdayの1月31日に執り行われる俺 と つくしの結婚式は、世間に、道明寺家 
 と 牧野家との仲を知ら占める為で有って、俺等が希望したモンじゃねぇだろ?
 だから…よ。
 俺等の仲間内で執り行う結婚式は、対外的に、執り行わなくても良い筈…だ。
 其れに、俺のBirthdayの1月31日に執り行われる俺 と つくしの結婚式は、和装で執り
 行われる事が、既に、決まってる。
 だから…よ。
 (『老舗割烹旅館 まきの』の)中庭で観る綺麗な夕日をBackに執り行う俺 と つくし
 の6月の結婚式は、『ガーデンウェディング』の方が良いよな。
 確か…前に、つくしから聞いた事が有ったよな⁉
 6月の夕日って、空気が澄んでて、綺麗…何だろ?
 だから…よ。
 俺 と つくしの6月の結婚式は、洋式で遣ろうぜ‼
 つくしのウェディングドレス姿は、きっと、(『老舗割烹旅館 まきの』の)中庭で観る
 綺麗な夕日をBackに映えるんじゃねぇかと、俺自身、思うし…よ。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、自身の目を見開いたまま、驚愕顔を顔に貼り付かせた状態で、言葉も出て来ない程…だったのだ。
だが、此の時のつくしは、漸く、我に返った事も有り、訊き始めるのだった。


「って事は…。
 司 と 私の結婚式は、司のお誕生日の1月31日 と 6月の『June Bride』との2回
 に分けて、執り行うっていう意味⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、「ああ。」と、言った切り、何やら、考え込んで居たのだった。


何故なら…。
つくしには、自身から提案した手前、自身の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓に、“如何、説明し様か?”と、実は、此の時の司は、悩んで居たから…だったのだ。


だが、当の司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司からそんな話しを聞いた事で、実は、即決したのだった。


「其れは、良い考えじゃ無いか?」


「そうですわね。
 折角ですから、和装 と 洋装の何方も、司 と つくしさんの結婚式で披露する事は、
 (『老舗割烹旅館 まきの』にとっても)良い宣伝効果と成りますわ。」と…。



だからだったのだ。
結局は、司の27回目のBirthdayで在る 1月31日に執り行われる結婚式も、其の後に執り行われる6月の結婚式の何方も、世間に知ら占める為の結婚式と成ってしまったのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしからして視れば、「致し方無いだろう。」と、諦めるしか無かったのだが…。
此の時の司にとっては、「仕方ねぇで済ませられる様な問題じゃねぇだろ?」と、怒り爆発だった事は言うまでも無かったのだった。
だが、結局、其の後、親の言う通りに、コトが運ぶ事に成ってしまった事は言うまでも無かったのだが…。


という訳で、つくしにとっては、自分自身の希望が、やや叶ったという事で、2回も、司との結婚式を執り行う事が出来たという訳…だったのだ。



PS.
勿論、当の司 と つくしは知らない話しなので、此処だけの話しだが…。
其の件を知った時のF3は、呆れて居た事は言うまでも無かったのだった。



だが、美作商事…。
所謂、あきらの母親で在る 美作夢子 と 三条家のお嬢様で在り、あきらの婚約者でも在る 三条桜子は、かなり、喜んで居たのだった。


何故なら…。
司 と つくしの結婚式をモデルケースに、『老舗割烹旅館 まきの』のブライダル部門を宣伝する事が出来るから…だったのだ。



そして、また、牧野家としては、つくしを道明寺家に嫁がせる事が出来た時点で、喜んで居たのだった。


其れは、牧野家の中でも、特に、上昇志向が強い『老舗割烹旅館 まきの』の女将で在り、つくしの母親でも在る 牧野千恵子は、誰よりも喜んで居たのだった。



という訳で、其の後の司 と つくしの結婚式は、『老舗割烹旅館 まきの』のブライダル部門のモデルケースとして、世間から、注目の的と成って居たのだった。



fin

June Bride~6月の花嫁~【奇跡の出会い】…<つかつく>  まえがき





皆様、こんにちは!
amiです。



いつも、『tukatuku-inotiのブログ』をご覧下さり、有難う御座います。



実は、私は、ブログを開く時は、常に、『アクセス解析』も、確認して居ます。


で、ここ最近に成り、『奇跡の出会い…<つかつく>』が、『tukatuku-inotiのブログ』の『アクセス解析』の100位迄のランキングの中に入って来る事に気が付きました。


読者の皆様には、感謝申し上げます。



でも、私自身、『奇跡の出会い…<つかつく>』の内容を読み返して視ても、“此の『奇跡の出会い…<つかつく>』を、また、読者の皆様が読んで下さるには、拙い文面過ぎる。”と、思う位、拙い文面でした。


其れでも、また、読者の皆様が読んで下さって居る事に、感謝しか在りません。



なので、『奇跡の出会い…<つかつく>』を、また、『番外編』という形で、綴りたく成りました。


ですが、『番外編』というには、凄く、ややこしいのですが、『June Bride~6月の花嫁~【奇跡の出会い】…<つかつく>』は、『其の後の『まきの』【奇跡の出会い】…<つかつく>  番外編』の『其の後』の<つかつく>と、見做してご覧頂ければ幸いです。


*ですが、『奇跡の出会い…<つかつく>』の投稿時期は、2020年3月という事も有り、二
 次小説ネタとしては、流れ的に続きで有っても、私の頭の中では、一旦、途切れた二次小
 説でも有ります。


 ですので、例え、繋がりが変で在っても、其処の処は、『二次小説の世界』として、スル
 ーして下されれば幸いです。



また、実の事を言うと、『6月』と言うのは、梅雨のシーズンでも在ると同時に、『June Bride』と言う事も有り、多くの女性が憧れる程、本来の6月は、ウェディングシーズンでも在ります。


*此の度の世界的な事案さえ無ければ、本来の6月は、ウェディングシーズンでも在りま
 す。



という訳で、『アクセス解析』の100位迄のランキングの中に入って居た事も有り、“『奇跡の出会い…<つかつく>』の中で、其処の処が綴れたら…。”と、考え、読み返して居た次第です。



但し、了承願い事案が有ります。


実は、此の『奇跡の出会い…<つかつく>』を妄想して居た当時の時期は、秋頃でした。


何故なら…。
一年中の中で、秋の夕日(夕焼け)は、綺麗な季節とされて居るという事を知ったからでした。


だからだったのですが、私は、『奇跡の出会い…<つかつく>』の二次小説ネタとして、『夕日』を使用しました。


*投稿時期は、訳が在って、3月でしたが…。
 <詳しくは、『奇跡の出会い…<つかつく>  まえがき』をご覧下さいませ。>




でも、夏の夕日(夕焼け)も、綺麗に見える季節と言われて居ます。


何故なら…。
夏の季語(俳句)の中には、『夕焼け』がある位ですから…。



なので、今更では在るのですが、『奇跡の出会い…<つかつく>』の中に出て来る二次小説ネタとしての『夕日』は、此の時期(夏頃)に、司とつくしが見た夕日(夕焼け)と見做してご覧頂ければ幸いです。


今更乍ら、勝手を申し上げますが、宜しくお願い致します。



こんなamiでは在りますが…。
此れからも、『tukatuku-inotiのブログ』を宜しくお願い致します。



ami

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  67.





【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  66.』のエピローグ 
 <其の後の司の行動>】


其の後の司は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長からの了承が得られた事を良い事に、滋が如何こう言おうとも、堂々と、大河原邸に行脚の日々…だったのだ。


しかも、其の後の司は、時間が許す限り、毎日の様に、大河原邸に行脚の日々…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしからして視れば、実は、司のそんな行動は、堪ったもんじゃ無かったのだ。



勿論、まさか、そんな風に、つくしが思って居る等と考えても視なかった此の時点に於いての司にとって、自身が大河原邸に着いたとしても、つくしが良い顔をして居ない事が気に成って仕方無かったのだ。


だが、此の時点に於いての司は、つくしの前では、態と、そんなつくしが居る事自体、気付かない振りをして居たのだった。


何故なら…。
此の時の司にとっては、つくしから嫌われる事自体、有り得ないのだから…。



だからだったのかも知れない。
暫く、そんな日々が続いて居た或る日の事…だったのだ。


タイミングが良いのか? or 悪いのか?
司が大河原邸に到着した時間 と 滋が大河原邸に帰邸した時間が重なってしまった事が有ったのだ。


だからだったのだろう。
此の時点に於いての滋は、そんな目の前の司に、一言、物申さなければ、自分自身の気持ちが抑えられない状況だったのか?
そんな目の前の司に、普段なら、余計な一言…と、でも言って良い様な言葉を発してしまうのだった。


「毎日、毎日、大変だね…司は…⁉
 ご苦労さん!」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、滋からのそんな嫌味な発言自体、度外視して、何気に、滋に訊き始めるのだった。


「なぁ~、滋?
 つくしから、俺の事、何か、聞いてねぇか?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋自身、そんな風に、自身に訊いて来る司の本意が、何処に有るのか?
本気で、分からなかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、驚愕の言葉を発し乍らも、そんな風に、司に訊けた言葉…だったのだ。


「はぁ~??
 司は、一体、私に、何を訊きたいと言うの?
 私は、つくしから何も聞いて無いんだけど…。
 司は、何か、つくしを怒らせる様な事をしたから、そんな風に、私に訊いて来るの?」と…。


其処で、此の時の司は、まだ、エントランスホールだったと言う事を忘れて、滋に話しし始めるのだった。


「ここ最近、此処(大河原邸)に通ってて、思うんだけど…な。
 “つくしは、俺の事、受け入れてねぇんじゃねぇのか?”って…な。
 毎日、つくしの顔付きを観てても、何か、不機嫌そうだし…よ。
 全く、俺に笑ってくれねぇんだわ。
 だから…よ。
 滋は、つくしから、“何か、聞いてねぇか?”と、思って…よ。」と…。


其処で、此の時の滋は、予想外にも、そんな歯切れの悪そうに自身に話し掛けて来る司に、励まし出すのだった。


「司らしく無いじゃん!
 今迄の様に、つくしに対して、猪突猛進タイプの司なら…。
 例え、そんな風に、つくしからあしらわれたとしても、つくしに向かって行くんじゃ無か
 ったの⁉
 司は、何に、怖がってんの?
 何に、怯えてんの?」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、そんな風に、司を励まし乍らも、司の背中に、バシッと、一発お見舞いするのだった。


勿論、何時(いつ)もの如く、此の時の滋は、手加減無し…だった事は言うまでも無かったのだった。



其処で、此の時の司は、自身の背中に、バシッと、滋から一発お見舞いされたにも関わらず、そんな滋からの言葉に思うのだった。


“そうだよな。
 俺は、何に、怯えて居るんだろうな?
 らしくねぇよな。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんな風に、自身を励ましてくれた滋に言って除けるのだった。


「ああ、そうだよな。
 俺らしく、つくしに向かって視るわ。」と…。


そして、其の後の司は、滋にそう言い乍らも、漸く、未だ、エントランスホールに居た事に気が付いたのだった。



だからだったのだろう。
此の時の司は、慌てるかの様に、つくしの自室に向かうのだった。
で、此の時の司は、そーっと、つくしの自室のドアをノックするのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくし自身、何時(いつ)もと違うそんなドアのノックの音に、首を傾げ乍らも、「はい⁉」と、返答の言葉を言って視るのだった。


其処で、今し方、滋から励まされたにも関わらず、つくしの自室のドアをノックした後、此の時の司は、まるで、様子伺いをするかの様に、つくしに声を掛けるのだった。


「つくし…俺、司…だけど…よ。
 今、話し出来るか?
 何時(いつ)ものテラスで待ってるから…よ。」と…。


実は、此の時の司は、つくしの自室のドアの前から、つくしに声を掛けて居たのだった。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしの自室のドアの前から、「何時(いつ)ものテラスで待ってるから…よ。」と、つくしに声を掛けて居たのだった。



実の事を言うと、「若い男女が、二人っ切りで、一つの部屋の中に居ると、碌な事に成らない。」と、大河原家の使用人頭で在る 『ばあや』が言った事で、大河原邸の中で、司 と つくしが会う時は、つくしの自室では無く、テラスと決まったのだった。


だからだったのかも知れない。
其れはまるで、様子伺いをするかの如く、大河原家の使用人頭で在る 『ばあや』は、そんな司 と つくしの二人の様子を見る為に、テラスに出入りするのだった。


だが、本来の司は、勿論、“つくしと二人っ切りに成りてぇ‼”と、言う思いも有り、テラスで話しする事は、実は、避けたかったのだ。


何故なら…。
大河原家の使用人頭で在る 『ばあや』が出入りするから…だったのだ。


だが、もし、司がそんな事を言えば、間違い無く、今度は、司自身が大河原邸の出入りを許されなく成る事自体、此の時点に於いての司には、了承済…だったのだ。


だからこそ…。
其処は、敢えて、妥協して居た司…だったのだ。



そして、此の日のつくしは、実は、自身の母親と成った 大河原夫人から言われて居た事も有り、司に微笑み掛けて居たのだった。


所謂、此の日のつくしは、そんな司に対して、笑みを絶やす事無く、司からの話しを聞いて居たり、司に話しして居たりしたのだった。



だからだったのだろう。
此の日の司は、何時(いつ)に無く、そんなつくしに対して、饒舌…だったのだ。


“つくしが、俺の話しを、ちゃんと、聞いてくれてる。”と、嬉しく成る位に…。



だが、実は、つくしの母親と成った 大河原夫人が言って居た通りにはいかず、其の後の司は、“つくしと一緒に居てぇ‼”と、言う思いから、更に、時間を延ばして、つくしの傍に居ようとするのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、そんな司を観て居て、思って居たのだった。


“やっぱり…私が危惧して居た通りだった。”と…。


だが、其れでも、此の時点に於いてのつくしは、司からの自身への想いに応え様とし始めるのだった。


何故なら…。
実は、つくし自身、司への見る目が変わったというのか?
考え方が変わって居たのだった。


実の事を言うと、此の時点に於いてのつくしは、自然な形で、司の目を見て、司と話しする様に成り、必然的に、司の考えて居る事とか、思って居る事が分かる様に成って居たのだった。


だからだったのかも知れない。
必然的に、司への見る目が変わって居たのだろう。


だからだったのだ。
そんな日々を過ごして行く中で、其の後の司 と つくしは、必然的に、近い存在に成って行くのだった。



其れは、誰の目から見ても明らかで…。
特に、司からの相談に乗る形で、司と話しした滋 と つくしを諭して居た滋 と つくし姉妹の母親で在る 大河原夫人にとっては、それぞれ、同じ事を思わざるを得ない状況と成って居たのだった。


“何時(いつ)の間に、司(さん) と つくしは、こんなに、近い存在に成って居たのか
 しら(んだろうか)⁉”と…。


其れ位、其の後の司 と つくしは、近い存在に成って居たという訳…だったのだ。



だからだったのかも知れない。
其の後の司は、考えて居た事が有ったのだ。


“そろそろ、次の段階に進んでも良いんじゃねぇのか?”と…。


だが、其の考え方は、今の司にとっても、賭けだった事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだ。
此の賭けを実行する事自体、少し、不安な司…だった事は言うまでも無かったのだった。