夜桜パーティー…<総優>・<つかつく> 7.
<総二郎side>
そうこうしてる間に、リムジンは、道明寺邸に着いた。
司も既に、帰宅して居る様で、牧野の傍を離れないでくっ付いて居た。
其処に、俺とあきらの後ろから、類が、静をエスコートして、現れた事に…。
他でもねぇ…。
司と牧野と桜子は、驚愕していた。
滋と優紀は、きょとんとして居る。
まあ、知らねぇんだから、仕方ねぇわな。
「類…?」
司は、何か、言いたそうだが…?
如何言って良いか?
迷ってんだろうな?
牧野は、驚愕と言う寄り、唖然状況だろうな?
眼が見開いたまま、『目が点』状態だった。
桜子は、瞼をパチパチ、瞬かせてやがる。
で、牧野が、声を出して居た。
如何も、独り言だった様だが…。
「静さん…?」
静は、牧野に向かって、ニコっと、微笑んでいた。
そして、静と牧野の瞳(め)は、重なった様に、俺には、見えた。
で、類から、静が、滋と優紀に紹介された。
「紹介するね。
俺の彼女で、俺等 F4の幼馴染で、牧野の尊敬する英徳の先輩の藤堂静だよ‼
宜しくね‼」
で、優紀は、俺から、静に紹介した。
其れは、俺から、紹介したかったからだった。
「こいつは、俺の彼女の『松岡優紀』っていうんだ。
牧野の小学の頃からの幼馴染で親友、何だ。
宜しく頼むよ‼」
静と優紀は、握手をしていた。
で、類と俺の言葉を受けて、静は、滋と優紀に挨拶をした。
「『藤堂静』です。
宜しくね‼」
「宜しくお願いします。」
優紀は、挨拶を交わした。
滋は、此処で、自ら、静に自己紹介していた。
「大河原滋です。
大河原財閥の娘です。
つくしと優紀と桜子の親友です。
宜しくお願いします。」
で、俺は、優紀に訊きながら、滋にも訊いて居た。
「優紀は、静の事は知らねぇよな?
初めて会ったのか?
滋もだよな?」
滋と優紀は、返事していた。
「うん。」
「はい。」
滋と優紀の言葉は、同時に発せられた。
で、其処で、類は、口を開いて居た。
類と静から、俺とあきらに話しされた事と、同じ事が、司と牧野と桜子に説明された。
司と牧野と桜子は、類の言葉に、ぽかっんと、口をあんぐりして居た。
で、あきらが、桜子を紹介していた。
「静は、桜子は、知らねぇよな?
俺の彼女で、英徳(学園)で、牧野の1年後輩で、牧野と滋と優紀ちゃんの親友で在
り、旧華族出身の三条家のお嬢様の三条桜子だ‼」
静は、桜子にも、右手を差し出し、握手を交わしていた。
だが、静は、首を捻り始めていた。
何か、思い出して居る様に、俺には、感じていた。
あきらも、同じ事を感じて居るのだろう。
あきらは、静の顔付きに、怪訝な表情をしていた。
其処に、静が、口を開いた。
其の言葉は、あきらと桜子にとって、聞きたくねぇ言葉だろうと、俺は、思って居た。
何せ、俺等 F4&牧野&桜子の間では、了承済の話しだったからだ。
「間違ってたら、ごめんなさい。
私が、渡仏する前…。
三条さんって、つくしちゃんを虐めていた方じゃ無かったかしら…?
なのに、何故、つくしちゃんの親友なの…?」
「「「「「「………」」」」」」
類は、驚愕してやがる。
“類、お前が、説明するべきだよな?”と…。
俺は、そう思って居た。
だが、類は、苦笑いするだけで…。
類は、静に何も、説明しなかった。
代わりに、あきらが説明し始めていた。
「あの後な。
英徳のややこしい連中に、桜子が虐めに遭ってんだ。
その現場に居合わせた牧野が、桜子を救って遣ってくれたんだ。
で、結果的には、桜子は牧野を崇拝して、尊敬し始めたんだ。
其れが、学年を越えた友情に繋がったって訳…。」
静は、ニコっと笑って、牧野を見ていた。
「流石、つくしちゃん…ね‼」
まあ、誰もが思う事だが…。
司は、そんな牧野を褒めち切って居た。
勿論、司は、牧野を引き寄せて、肩を抱きながら、静、目掛けて言って除けていた。
「だろ…。
流石、『俺の女』だろ‼」
牧野は、苦笑いだった。
桜子に限っては、居た堪れねぇで居るのだろう?
桜子は、頻りに、あきらに目線で合図していた様子だった。
後は、あきらが、桜子を宥めるだけだな。
だが、その後は…。