俺に革命を起こしてくれた人~ファンタジスタ~…<総優> 前編
<此の二次小説、『俺に革命を起こしてくれた人~ファンタジスタ~…<総優> 』は、
『私に夢を見させてくれる人~ファンタジスタ~…<総優> 短編』の『answer
story』と、言う名の『spin off』に成って居ます。
先に、『私に夢を見させてくれる人~ファンタジスタ~…<総優> 短編』をご覧下
さいましたら、幸いです。
宜しくお願いします。>
<総二郎side>
俺は、優紀と疎遠に成ってから、4年が経って居た。
会えなく成ってから気付く何て、“俺って、情けねぇよな?”って、思う。
けど、如何しようもねぇ。
今更、優紀の居場所を牧野には、訊き出せねぇ。
其れは、俺の『PRIDE』が許さねぇんだよ‼
そんな時だった。
あきらから、『司が、極秘で、凱旋帰国して帰って来た‼』と、『F4&T3LINE』のグループLINEで連絡が来た。
F4&T3で、集まる事に成ったらしい。
東京メープルの司のキープして居る部屋で、集合らしい。
司が、当初の予定より、早目の凱旋帰国だった訳は…?
まあ、牧野に、早く逢いてぇ為だろうけどよ‼
俺は、今なら、分かるんだよな。
何故、あの頃の俺は、司の様に、『今の自分をぶち壊せなかった』んだろうな?
司は、ぶち壊せたから、今が在るんだろうな?
俺は、司と牧野の幸せそうな顔を、素直な気持ちのまま、見る事が出来るのだろうか?
俺は、不安を抱えたまま、メープルに向かって居た。
俺は、部屋に入って、司に挨拶をしていた。
「司…。
久し振りだな‼
何年振り…だ?」
「だよな?
総二郎とは、2~3年振りじゃねぇか?」
「そんな経つんだな?」
「ああ、そうだな。」
其処で、司と俺との会話は、途切れた。
で、俺は、促されるまま、ソファに座り、酒を飲んでいた。
最初は、ウイスキーの水割り➡ブランデーのロック➡テキーラ➡もう、こう成ったら、酔いたく成って来て、最終的には、ウォッカを飲んでいた。
しかも、88度のウォッカ…。
普段、酒を煽る様に飲まねぇ俺が、煽る様に変な飲み方をしてるので、F3&T3は、驚愕して居る様子だった。
けど、俺は、幾ら飲んでも、酔えねぇんだよ‼
酔いてぇのに、酔えねぇ‼
どんだけ、アルコールに強ぇんだよ、俺は…?
どんどん、自傷的に成って行く俺を見て、あきらが、可笑しいとでも思ったんだろうな?
俺に酒を飲ませねぇ様に、制止して来た。
「総二郎…?
お前、何が遭ったんだ?
普段、そんな飲み方しねぇよな?
普段の『冷静沈着』なお前の飲み方じゃねぇだろ⁉」
俺は、あきらに、食って掛かってしまった。
「何だよ?
俺が、『冷静沈着』って…?
何処を如何見たら、俺が『冷静沈着』、何だよ?」
俺は、そう言ったまま、ソファに凭れて寝てしまったらしい。
俺は、涙を流しながら…。
【F3&T3の会話…。】
あきらが、寝てる総二郎を見て、F2&T3に声を掛けていた。
「おいおい、総二郎を見ろよ?
総二郎…の奴‼
涙を流しながら、寝てるぞ?」
類は、首を傾げながら、あきらに訊いて居た。
「何か、総二郎に遭ったの、あきら?」
「否、俺も、分からねぇんだ?
唯、ここ最近の総二郎…?
BARにも、現れてねぇんだよ?
ましてや、ここ最近、遊んでもねぇらしくて、巷では、噂に成ってるんだよ。
総二郎に、“婚約者が現れたのか?”と…。」
またもや、類は、あきらに訊いて居た。
あきらは、“何でも、総二郎の事は、俺(あきら)が、知ってると思ってるだろ、類さんよ?”と、心の中では、そう思って居た。
「総二郎に、いつ、婚約者が、現れたの?」
「否、そんな話しは、俺は、訊いてねぇんだけど…な。
もし、そうだとしても、こんな総二郎って、普段では、考えられねぇだろ?
もし、家元と家元夫人に与えられた婚約者が、総二郎に居たとしても…。
総二郎だったら、受け入れてるだろ?
総二郎だったら、まさか、泣く程、辛ぇって事は、無いと思うんだけどな?」
「そうだよな?
有り得ねぇよな‼」
司も、あきらの言葉に納得していた。
だが、類は、尚も、あきらに向かって訊いて居た。
そんな類の事を、“兎に角、あきら(美作さん;ニッシー)に、訊けば良いと思ってるよな(ね)?”と、司&T3は、思って居た。
類も、総二郎の事が心配だったのは、あきらにも、良く分かって居た。
だから、類にも、何も、言い返さないあきらだった。
「じゃあ、此の状況って、何を表してるって、言うの?」
「………。
俺にも、理解不能だ…な⁉」
其処で、桜子は、根拠が有るのか? or 無いのか?…は、分からないにしても、凄い推理をして来ていた。
「もしかして、西門さんに好きな方が出来たんじゃないでしょうか?
でも、その方の事は、西門さんが、好きに成っては行けなかった方とか…?」
桜子の推理に、F3は、驚愕していた。
「「「はぁ~??」」」
「そんな事、有り得ねぇだろ?」
司は、いの一番、桜子の推理に反論していた。
だが、滋は、桜子の推理に乗っかっていた。
「でも、有り得るかもよ?
ニッシーだって、普通に恋だってするでしょ?
ニッシーだって、普通の男子だったって、事じゃないの?」
あきらは、当然の推理をしていた。
「一歩、譲ってそうだとしても…?
総二郎なら、其の女に向かって行くだろ?」
F2は、あきらの解釈に納得していた。
だが、其処に、つくしが、桜子の推理を後押しする様な言葉を発していた。
「向かう事が出来ない女性だったら…?」
再び、F3は、驚愕していた。
「「「はぁ~??」」」
取り敢えず、あきらが、総二郎から、話しを訊き出す事に成った。